母と鬼の関係
イラストレーターの原あいみです。皆さんおはようございます。お疲れ様です。今日もやっていこうと思います。
今日はですね、母と鬼は表裏一体というお話をしてみようと思います。
先週の週末にとあるイベントに参加してきました。ボイシーパーソナリティで山梨の日蓮州方言寺のご住職でいらっしゃいます
横山瑞穂さんと以前私の放送でもご紹介したことがあります。東京でゲストハウスを運営されている
ジュリーさんとナオさんというご夫妻の方が月に1回企画されているイベントがあるんですね。実は
この横山さんの方言寺というお寺がですね、実は東京別院というのを開かれまして、その運営をこのゲストハウスオーナーの
ジュリーさん、ナオさんご夫妻がね、携わっていらっしゃって、その関係でですね、ゲストハウスのジュリーさん、ナオさんと横山僧侶と3人で毎月
仏教にまつわるとてもね、興味深いイベントを開催されていらっしゃるんですよね。 今回が3回目か4回目くらいなんですけど、ずっと行きたかったんですね。
そこに私、今回参加をさせていただきました。 今回はですね、大人の遠足的な企画で、東京の豊島区雑志ヶ谷にある
岸戊神道の特別御会長というのにね、連れて行っていただけるということで参加をしてきました。 この雑志ヶ谷のね、岸戊神道って結構有名なので、ご存知の方も多いのかなという気がするんですが、
私は今回初めてお邪魔させていただきました。 もともと私、鬼の子ニコちゃんという、鬼族の家族をメインに描いた絵本を書いているんです。
そのせいもあって、ちょっとね、鬼にまつわるものに興味があるんです。 なので岸戊神というのにね、すごく惹かれまして、普段は外に出てないご本尊なんですよ。
これは横山僧侶の仲間たちだから入れるというね、結構特別なものだったんですよね。
で、岸戊神像をこの目で近くで御会長して見られるということで、こんな機会はなかなかないなと思って参加をさせていただきました。
岸戊神、この造詞画屋ではね、キシモジンというふうに振り仮名がついていたので、キシモジンと言いますが、これについてはですね、横山僧侶がご解説していただいている放送があるので、そちらのURLを貼っておきますので、ぜひ聞いていただきたいんですけど、
私はですね、このキシモジンに深く感情移入をしてしまいました。 キシモジンというと、あんざんとか子育ての神様っていうような感じのイメージがね、あると思います。
なんですけど、もともとはですね、鬼の女なんですね、キシモジンは。 自分の子供はね、1000人くらいいたそうなんですよ。
で、自分のこの1000人のかわいい子供たちを育てるためには、人の子をね、食べて栄養にして、お父をね、あげたりってしなくちゃいけなかったみたいなんですよ。
はい、でも人からしたらね、そりゃもう自分の我が子をね、取って食う鬼ですよね、まさに。 もうとんでもない妖怪ですよね、人間からしたら。
でもキシモジンからしたら、自分のかわいいかわいいね、子供たち、赤ちゃんに育てるためには、どうしてもね、人の栄養が必要なんだったら、もうそりゃしょうがないですよね。
だから私はそっち側のなんか気持ちになって、お話を聞いていたんですよ。 で、まあ私たちだって子供を育てるために、お肉食べたり魚食べたりするわけですから、
キシモジンからしたら、え、人食べて何が悪いっていう、多分そんな感じだったんじゃないかなという気がするんですよね。
で、そうやって子育てをしていたキシモジンなんですけど、もう子供、人間のね、親たちが嘆き悲しむので、お釈迦様がもうちょっとね、懲らしめるために、
千人いる子供たちの中で、一番末っ子の一番かわいい子をさらってしまったらしいんですよ。
そしたらもうお母ちゃん、キシモジン母ちゃんはもうね、嘆き苦しんでも、気が狂ったようにね、かわいいかわいい末っ子を探して、
で、ああ、人、人というのもこういう気持ちだったのかってなって、戒心をしたそうなんですよ。
で、そこから安山とか子育ての神様に変わったというね、なんかそういう話らしいんですね。
岸戊神道の特別御会長
で、キシモジンの話、私、子供の頃どっかで見たなーって記憶があって、思い出したんですよ。
これね、ブラックジャックの第8話に出てくるんですよね。ちょっと調べたら8話でした。
キシモジンの息子というタイトルのお話です。このお話はですね、子さらい、子供をさらって誘拐して、
ミノシロキンを要求することで性型を立てているというね、悪い悪い女がいるんですよ。
でもその女にはかわいいかわいい息子がいて、まあその女の話なんですけど、そこでね、その女にブラックジャックがキシモジンの話をするシーンがあるんですね。
で、そこでキシモジンが自分の子をお釈迦様にさらわれて、嘆き悲しんでいるっていうその図が一コマだけ出てくるんです。
私、子供の頃にそれを読んで、その時もこのキシモジンにすごい感受を、移入をしたんですよ。
そのね、人の子をさらって食べていたかもしれないけれども、やっぱり自分の子がいなくなったそのお母ちゃんのシーン、
嘆き悲しんでいるシーンっていうのが、なんかすっごい脳裏に焼き付いていて、あああれだって、なんかね、ファーって出てきて思い出したんですよね。
1000人子供がいたとしてもですよ、1000人うちの娘、あのうちの娘はのちちゃんという名前で、私ネット上でね、日記書いてるんですけど、
うちののちがですね、1000人いるというふうに想像しました。いろんな年代ののちがいます。
もう二十歳になったのちからゼロ歳生まれたてののちまでいっぱいいっぱいいるとして、でもどののちも可愛い、どの娘も可愛くて仕方ないですよ。
でもその中でも生まれたてホヤホヤで、今から一番手をかけてあげなきゃいけないっていう、あの頃のね、あの頃のあの娘がいなくなった一人、
連れさらわれたと思ったら、そりゃまあ気も狂うだろうなぁと思ってですね、
まあ人間だろうが鬼だろうが何だろうが、自分の子供を連れさらわれたらもうそんなみんな一緒だなぁと思ってね、
なんか岸文人の方になんかね、感情移入をしておりました。
で私が気になったのはですね、その神様に戒心してなった後、もう人の子は食ってはならぬというふうに言われたそうなんですけど、
でもそれまでね、子供を育てていくためには、人の子を喰らわないと育てていけなかったわけなんですよね、この鬼族の人たちは。
じゃあ一体何で、何で栄養をとって、何で子供たちを育てていったんだろうというのが気になって気になって、
ご開帳の時もね、ずっとそのことが頭から離れませんでした。
はい、最後の質問タイムにね、こんな馬鹿らしい質問をしていいのかしらと思いつつも、
まあでもね、横山さんの仲間たちということで、気さくに質問させていただけるような空気だったので、
母と鬼の関係
岸文人堂のご住職に質問させていただきました。
鬼族のお母ちゃんはその後何で子供を育てていったんでしょうかというふうに聞いたところ、
お経でお腹いっぱいにしていたんだと思いますよというふうに言われました。
ああそうですかというふうにお答えしたんですけど、お経で腹が膨れるかいなーってちょっと思いました。
で、なんとなく納得がいかなかったので、横山さんにも聞いたら、諸説あるらしいですね。
あのこの岸文人堂にはものすごいね、ザクロの絵柄とかザクロの造形物が溢れているんですよ。
でこのザクロと岸文人というのはね、あの切っても切れない関係らしくって、
ザクロって赤い実なんですよね。これが実は人の子の食べた時の味とそっくりというふうに言われているらしく、
もしも人の子が食いたくなったらザクロを食べて気を紛らわしなさいって言ったという説と、
あと逆にあのもう人の子を喰らうのではなくザクロを食べて生きなさいというふうになったという説とね、なんかいろいろあるそうです。
なので私的にはお経とともにザクロを食べて子供たちを育てていったのかなというイメージで、
なんとなく自分の物語的には納得がいきました。
まあそんな感じにですね、岸文人に思いを巡らせていろんな妄想物語を思い描くきっかけとなりました。
母親っていうのは、何でしょう、もしもね自分の娘に何か死でかす奴が出てきたら、
私は絶対に鬼になってそいつに仕返しをするだろうなあっていうね、
なんかそんな気持ちはもうすごくよくわかるんですよね。
それが誰かの可愛い可愛い子供だったとしても、私からしたら知ったこっちゃない。
私の娘に何か死でかした奴だっていうふうに、母はね鬼になるんですよね。
なんかそんなことをね考えておりました。
で、はたまたあの娘が可愛すぎて、それこそね、あの家保護になりすぎ依存しすぎってなると、
それはそれで娘、子供からしたら鬼、鬼の母ですよね。
なんかね、母親というものは、なんか鬼と本当表裏一体だなあっていろんな面で思いましたというね、
今日はそんなお話でございました。
イベントの感想
横山僧侶とこのジュリナオさんの企画イベント、これね、やばいですよ、めちゃくちゃ面白いと思います。
今回もあのキシモ人の話に特化して今日はお話ししましたが、もっともっといろいろね感動ポイントがあったんですよね。
あのもう一つだけ言うと、ご会長の時にね、横山僧侶とキシモ神道のご住職とお二人がお経をねセッションのように、
もうライブセッションのように奏でるっていうんですかね、唱えて、あのご会長を迎えたんですよね。
で、そのなんかリアルなライブ感もすごい良くてですね、なんて言うんでしょうね、自分の中についているストレスとか、なんか不安とかモヤモヤとか、
いわゆる邪気、邪気みたいな邪気虫が自分の体からなんかフワーフワーフワーってね、なんか抜けていくような、なんかそんな感じがしたんですよ。
なんかこの様をね、覚えておいて絵に描きたいなーって思って、何か作品に昇華できたらいいなーなんて思いました。
ご会長もね、なんかくるくるくるって鈍調が上がるかのように、ご本尊の前に垂れ下がっていた幕がですね、さーって開くんですよね、このあのライブ、ライブ念仏とともに。
なんかその感じとかもね、こんななんか貴重な体験させていただけて、いやーすごいイベントだなーと思っております。
あの定員が毎回あんまり多くないので、もう知る人ぞ知る方が見つけて、あのいち早くお申し込みするっていうような、そんなイベントになっていくんじゃないかなと思います。
貴重な体験をありがとうございました。
あ、ザクロでも1個作品描けそうかなーと思いましたね。
はい、イラストレーターの原江美でした。
フォローやコメントをいただけるととても嬉しいです。
また話します。