Tシャツの絵を描く
はい、今日はですね、めちゃくちゃ疲れておりまして、ちょっと頭が回らないかもしれませんが、お話ししていきたいと思います。
なぜ疲れているかと言いますと、今私、夏の個展に向けて作品をたくさん作っているんですが、
この私の作品シリーズで、先日初めてお仕事をいただいたんですね。
元富士テレビアナウンサーの松尾みどりさんが主催されている本屋さん、センスオブワンダーという本屋さんがあるんですけど、
その本屋さんの4周年記念Tシャツの絵を描かせていただくことになったんです。
一応センスオブワンダーと原あいみのコラボ企画みたいな、そんな感じで販売するTシャツをね、商品用の絵を描いているんです。
それを本日描き終えましたということで、もうなんか出来上がったらドッと疲れが出ました。
アナログで絵を描いているんですけど、個展に向けては、主にカラーインクと水彩、透明水彩を使って絵を描いています。
今回このTシャツ用のイラストは、私のこの作品シリーズの中で描くとしたらどんな絵になりますかと、
もう自由にあいみさんの発想で描いてくださいというオーダーでいただいたので、半分作品半分お仕事みたいな感じなんですね。
で、普段は私全部iPadでデジタルで描いていますから、まあ簡単にね、ぴゅぴゅぴゅって戻れるんですよ。
修正もぴゅぴゅぴゅってできちゃうんですね、デジタルだと。
アナログだとそういうわけにはいかないので、一個一個の工程で絶対ミスがないように描いていくというものすごい緊張感のもと、
描いているんだなーって、あの描いてる時はね、もちろんすごい集中していいコンディションでね、あの描くように気をつけてやってるんですけど、
終わってすごいドッと疲れて、あ、すごく緊張して集中して描いてたんだなーっていうのに気がつきました。
はい、今日完成の原画を、まあズームですけど見ていただいて、OKをいただきまして、もうね、とっても気に入ってもらえたので、もうほっとひと安心と、まあそういったところも含めて、
はい、初めてアナログで水彩で原画で描いたものをお仕事として納品するっていう作業をね、やり終えて、一通り全ての工程をやり終えて、
あー疲れたーってなっているという、そういう状況です。お仕事として描き終えてみて、でもすごい色々ね、勉強になりました。
制作過程の学び
いろんな工程でね、絶対気をつけなくてはいけないところとか、そういうのもね、あの覚えられたような気がします。
もし次ね、何かこのアナログで描いた水彩の絵で描いてくださいっていうお仕事が来ても、一応一通りできるようにはなったかなーという気がしますね。
で、私はあの、この作品を描いている途中で気づいたんですけど、あんまり綿密に下書きを丁寧にしてしまって、
それ、下書きをなぞって綺麗に描くみたいな感じでね、作品を描くと、ちょっとね、縮こまった感じの絵になってしまうということに気づいたんですよね。
で、そこからは、あえて下書きをせずに真っ白な紙に向かって、ちょっとこうね、ふーっと精神統一して、
うわーって浮かんできたイメージを、もう一発でライブで描き上げるみたいな、そういうのをやってみたんですよ。
で、それをインスタグラムでね、発信してみたところ、なんかコメントがたくさんいただけたんですよね。
その一発描きをした時に限って、なんかすごい良いですね、可愛いですねっていうのが、なんかメッセージを立て続けにいただいたんですよ。
で、この今回、みどりさんがお仕事のね、ご相談くださったのもその時だったんですね。
なので、私はあんまり綿密に考えすぎず、その場のインスピレーションで、わわわって描く生きた線みたいなのが良い絵になるのかなーっていう、ちょっとそんなところをつかみましたね。
なので、今回のあのセンス・オブ・ワンダーさんのTシャツの絵も、まあとはいえね、ちょっとTシャツって決まったサイズとか縦横比とか、
ある程度計画が必要なので、さすがに一発描きはできませんでした。
なので、ざっくりと大まかな構図と、あの人物たちのね、ポージングの計画はざっくり描いて、で、あとは細かくはその場の感じで描いていくみたいな、そういうやり方をしてみたんですけど、
やっぱりそのくらいの遊びを残して、あの、この下描きの通り描く、みたいな感じにしない方が良いのができるのかなーっていうね、なんかそんな感じがしましたね。
まあただ、ただ、あの、一発描きっていうか、そういう感じで描くのは失敗もあるんですよ。
なので、描く前にちょっと相当練習をして、今日は良い感じに線が乗ってるなっていう時に、一気に描くみたいな、そんな感じなので、
修正はできない一発描きだったら、早く終わっていいですねって感じかもしれないですが、そうじゃないんですよね。
そこの線を描くために、結構な枚数を描いているんですよ。
なので、まあ本当にね、効率がものすごく悪いなっていうのは、改めて感じてます。
デジタルで、iPadで描いて納品するっていうのは、本当に効率がいいんだなっていうことをね、実感していますが、
納品と今後の計画
まあこれも、いわゆるじゃない方ですかね。
もう、あえてAIがパパパッと絵を描けてしまう世の中だからこそ、まあこんなやり方に逆行していくっていうのも面白いんじゃないかなと思っています。
でね、あの、めんどくさいのが、描いた後もこれまためんどくさいんですよ。
えーと、線画で描いた後、色を塗るために水張りをするんですね。
これは水でにじまないカラーインクで描いているので、水をべったべたに、紙をべったべたに濡らしても、線はにじまないんですよ。
で、板に貼り付けてですね、一晩乾かしてからやっと着色できるんですね。
で、着色をする前にですよ、これ一応仕事の絵なので、万が一、本当に万が一、着色で失敗してしまった場合、またその線が描けるとはやっぱり限らないので、
線画はね、データとしてきちんと残しておく必要があると思うんですよね。
そのために美しいスキャニングをとっておく必要がありまして、で、そこでまず一工程ね、大事ですね。控えのデータをとっておきます。
で、万が一失敗してしまったら、そのデータから、えー、にじまない、水彩で色を塗ってもにじまない顔料のプリンターでプリントアウトをするんです。
水彩画紙に。それもテストして、自分でできるってことがね、確かめられているので、万が一失敗したらそこに戻るっていう感じで保険をかけておいて、色を塗り始めました。
で、まあ今回はね、失敗することなく、まあだからこそ、本当に失敗しないように緊張感を持ってね、塗っていくんで、すっごい疲れてるんですけど。
で、色はですね、デジタルでざっくりとこう色を塗って、カラーラフもお客さんに見ていただいているので、そのカラーラフを元に塗っていきました。
これはね、カラーラフがあると迷うことなく、大まかなね方向性決まってるんで、楽しく逆に早く塗れましたね。
で、絵が出来上がったら終わり。で、今回はね、原画を納品して終わりの予定だったんですけど、
ちょっとやっぱり自分でね、データ化して色補正をしたくなってしまったんですよね。
これをお任せする方法と、まあ何がいいのかまだこれは手探りなんですけど、
で、結局そのためには美しいスキャンを撮るか、美しく写真撮影をするか、まあこれもね、いろいろテストしながらやってるんですが、
今回はいろいろ調べたらですね、コンビニのスキャン、特にファミマかローソンのスキャンが優秀だっていうのはね、
YouTuberさんが言っていたのを知りまして、それで結構今スキャンしてるんですけど、
だからファミマでスキャンすればいいやと思って撮りに行ったんですけど、
ちょっと今回の色味とファミマのスキャニングが合わなかったのが、なんか肌色とかが飛んじゃったんですよね。
だから結局ファミマのスキャンは没にして、自分で撮影したものを原画に使いました。
で、そこからフォトショップを使って、ちょっとちまちまちまちま、このね、この補正の作業がどのくらいプリントアウトに効いてくるのかね、
まあわからないんですけど、でもこのひと手間がね、結構効くんじゃないかなと、
まあ長年の、一応ディレクターをやってきた感覚で言うと大事な作業な気はするんですけど、
これがまためんどくさい作業でして、
はい、これデジタルで描いてればこんな作業いらないのになーって思いながらね、
ちまちまとやり終えて、納品のデータを作るっていうところまで行くことができました。
はい、いやー疲れた。
まあでも、これで一旦私は、まあまあうまく製品ができたらですけど、
あの、出来上がったらですね、一通りの仕事、アナログ絵での仕事ができる人になれたなと一応言えるかなという気がしますね。
はい、でもいいのが欠けた気がします。
この制作過程はですね、私のインスタグラムの作品アカウントの方で随時お知らせしていきますので、
よかったらこの私がやってるめんどくさい作業をのぞき見してみてください。
そして何案か出して、どっちに決まったかみたいなのを最後にお知らせして、
最終の絵をお見せするような感じでね、お届けしようと思っていますが、
おそらく最後の絵の発表は、松尾みどりさんのセンスオブワンダーさんのインスタグラムのインスタライブで発表するになるんじゃないかなという感じになっています。
はい、インスタライブめちゃくちゃ久しぶりなんでちょっと緊張しますが、
まあそんな計画も立てておりますので、ぜひ私の作品作りの様子も楽しみに追いかけていただけると嬉しいです。
イラストレーターの原江美でした。今日は疲れていてすいません。また話します。