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2021-08-10 08:29

# 185 Summertime〜Jazzを紐解くと歴史と人類が見えてくる〜

愛
Host
Summertime〜Jazzを紐解くと歴史と人類が見えてくる〜
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親愛なる皆様、アロハです。幸せってなんだっけ研究所、愛です。今日はですね、月1回のジャズレッスンの日でした。朝からね、オンラインでニューヨークのピアニストであり、ジャズボーカリストのナブコさんのレッスンを受けてきました。
仲間と5人、6人ぐらいでね、グループレッスンを毎月1回してもらってるんですけども、今月の課題曲はですね、Summertimeでした。
これ結構ね、有名な曲なので皆さんご存知かなぁと思うんですけど。
Summertime〜っていう、なんかさ、すいません、失礼しましたけども、すごい暗い、ブルーゼィーな曲なんですよね。
私もよくいろんな人が歌うこの曲を聞いてたんですけれども、歌詞をね、よく読んでなかったので、これ子守唄だっていうことをね、初めて知りました。
歌詞の内容はね、読んでみると、Summertime、夏の話ですよね。夏ってなんて暮らしやすいんだろう、いい季節だよね、っていう感じで。
魚は飛び跳ねて、コットン、麺はね、高く美味しげって、お父さんはね、豊かで、お母さんは美しいし、だからね、お願いだから、この可愛い赤ちゃん、可愛い私の赤ちゃん、泣かないでね。
っていうのが、第1番、1番の曲。そして2番目に、ある朝あなたは起きて歌い始めるんだよ、そして羽を伸ばしてね、天に登っていく、これ魂に還る、死ぬ日のことですよね、天に還るその日の話ですよね。
でもその朝が来るまで、その日が来るまで、あなたをくりしめたりするものは何もないんだよ、お父さんとお母さんがね、あなたのそばにいるから、っていう。
歌詞だけ見てみるとね、すごい優しくて美しくて、本当にね、安心してね、私の腕の中で安心してね、っていうその母の愛を感じる優しい歌詞なんですけども。
曲調はね、皆さんも多分ご存知の通り、ものすごい暗い、なんかブルージーな感じのね、歌詞なんですよね。
だからこそ私はこれが子守唄だって全然気づかなかったんですけども。
ナブコさんのジャズレッスンで一番面白いのは、歌を歌えるようになるのもすごく楽しいんですけど、その1曲1曲のね、ジャズの曲にある背景、ストーリーですね。
すごいね、教えてくれるんですよね。
このサマータイムっていう曲はジャズの名曲なんですけれども、もともとオペラ1935年の第二次世界大戦の10年前ですよね。
1935年に作られたポギーとベスっていうオペラのために作られた曲なんだそうなんですよね。
その舞台がサウスキャロライナーのチャールストーンっていう黒人街に住んでいる黒人男性のポギーと黒人女性のベスっていう方が主役だそうです。
そのオペラの開幕曲、本当に今ジャズとして歌われてますけど、オペラのアリアとして歌われたのがこのサマータイムっていう曲なんだそうなんですよね。
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1935年っていうと、もちろん第二次世界大戦の10年前なんですけども、このチャールストーンの黒人街っていうのは、もともとその1800年代の奴隷制時代にですね、
奴隷がアフリカからそこで物のように連れてこられて、値段をつけられて、もうこいつはいくらこいつはいくらということで、奴隷市場っていうのが繰り広げられてきたと。
このオペラ、この曲ができた1935年は、もちろん奴隷は解放されていった時代なんですけども、それでもやっぱりすごいね。
今でもね、人種差別とか、そういう差別っていうのが今でもあるぐらいなので、この当時1935年の当時っていうのは、やっぱりまだまだむちゃくちゃ人種差別っていうものが激しかった時代なんですよね。
なので、本当にもうただ黒人だっていうことでね、しいたげられてきたっていう、そういう時代貧富の差があったりとか、受けられる人間として、国民として受けられるべき、受けられるべきその権利、当然の権利が受けられなかったりとか、いろんなね、黒人の人たちの苦しみがあった時代なんですよね。
で、そういう背景の中でもう1回この歌詞を感じてみると、どうですかこれ。
お父さんは豊かでね、お母さんは美しい、お父さんはリッチ、その英語でリッチソーリッチで、お母さんは美しくて、あなたがね、天に召されるその日まで何にも苦しめるものはないんですよっていう、お父さんとお母さんがそばにいるからねっていうこの歌詞を、そういう背景を元にもう一度考えてみると、
いやどういう思いでこの曲っていうものを、なんていうのかな、歌、そのね、ストーリーの中で歌われているのか、どういう思いがね、どういうストーリーがね、この曲の中にね、込められているのかっていうのがすごいね、私なんか頭心ときましてですね。
そうなんですよね、でやっぱりジャズの曲って、なんかこうブルースのね、なんかブルージーなフィーリングがあると思うんですけど、それってやっぱりそのアフリカから連れて来られた黒人の人たちの、もう苦しくて苦しくてもう死んじゃおうかなっていう、もう真っ暗な人間として扱われずに、で自由さえもなくて人権さえもなくても本当に苦しくて死んじゃおうかな、でも生きようっていう、
もうなんかそのギリギリのその、なんか人生感とか思いっていうのがそのジャズの世界の中に、すごい込められているんですよね。
そう、だからこそのなんかこのジャズ独特の、なんていうのかな、優しさと強さと暗さと明るさとっていうのがね、すごい詰まってるんですよね。
だから私もすごい惹かれるのかなって思うんですけども。
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そう、なので本当にその最初にね歌詞を読んでると、すごい優しいね、お母さんのね、あの子守唄なのかなっていう印象なんですけども、その背景を一度見てみてからこの歌詞を読むと、どんな思いでね、
腕の中の赤子を、そしてまあ神様の腕の中にいる自分を、絵の子守唄というか、どんな思いでね、これを歌っているのか、そしてこの歌がね、そのオペラのステージの上でね、歌われてきたのか、そして今でもね、いろんなアーティストがね、この曲歌ってますけども、
この曲の背景にある、そういうね、あの歴史とか、いろんな人たちのね人生観っていうのが、この曲をものすごい深く豊かなものにしているなっていうふうに思いました。
で、子守唄ってやっぱり、そのナブコさんのね、お話の中で、子守唄ってやっぱりまあ、子供たちをね、お母さんが泣く子をあやしたり、そのねんねんねんって言って子守唄を歌う気持ちっていうのは、本当にどんな人種とか、どんな背景があろうと、もう人間として人類として共通のものなんですよね。
なので、そのまあ、黒人のね、そういう歴史の文化の背景もありつつ、その人類共通としてのその子守唄っていう思いを込めてみると、またこの曲がですね、違った感じで、違った思いをね、込めて歌えるんじゃないかなっていうふうに思いました。
ちょっと取り留めもなくね、話してしまいましたが、やっぱりその1曲1曲にね、込められているそのストーリーを紐解くことで、その曲への思い入れがものすごくね、深まったり広がったり、そしてまたね、それをね、自分で歌うときに、そういう自分の感じたこととか、その誰かのね、世界のどこかにいる誰かの思いっていうものも一緒に込めていけるのかななんて思う。
今日この頃でございます。
まあね、歌の方はですね、精進、精進、精進、精進でまた楽しくね、歌えるようになっていきたいななんて思っている次第でございます。
いやー面白いですね、やっぱりジャズの世界は。
というわけで、皆さん今日も引き続き良い1日をお過ごしください。
バイバイ。
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