1. AIが保育園を変える!
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2025-09-16 29:43

第1章①「保育園ってそもそもどんな場所?」

第一章では「30年前と変わらない保育業界」がテーマ。


知っているようで知らない「保育園ってそもそもどんな場所?」というトークが始まります。保育業界の歴史や仕組み、そして“なぜ今も大きく変わっていないのか”について、現場の視点や体験談を交えながら掘り下げていきます。それぞれの立場から見える課題や気づきについても語り合い、保育の未来を考えるきっかけを探っていきます。


▼ホスト

近藤敏矢(社会福祉法人みなみ福祉会理事長)

安藤武司(こども環境アドバイザー)


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サマリー

このエピソードでは、保育園の役割や教育の重要性、幼稚園との違いについて詳しく語られています。特に、近藤理事長と安藤子ども環境アドバイザーがAIやDXを活用して保育園の未来をどう変えるかに焦点を当てています。保育園の入園要件や待機児童問題、少子化の影響についても触れ、保育現場の様々な側面を理解するための内容となっています。また、保育士不足や不適切な保育の課題について問題提起し、保育の質向上に向けた考察が深められています。

保育園の現状と課題
あなたは保育園にどんなイメージを持っていますか?
笑顔の先生、元気な子供たち、でもその裏側には、
給貸依然とした経営と見えない苦労があります。
実は多くの保育園は、30年前とほとんど変わっていません。
人手不足、紙と電話の業務、親の不安。
AIが保育園を変えるでは、元NTTエンジニアで25年の経営者である私、
近藤が、子ども環境アドバイザーの安藤さんと一緒に、
AIとDXで保育園をどう変えたかを語ります。
テクノロジーは温かさを奪うのではなく支えるもの。
未来の保育に本当に必要なこととは保育園を変える。
今こそその時です。
社会福祉法人南福祉会理事長の近藤です。どうぞよろしくお願いします。
はい、子ども環境アドバイザーの安藤です。よろしくお願いいたします。
お互いの自己紹介からしていきたいと思いますけど、安藤さんの方から自己紹介お願いしていいですか。
名古屋からやってまいりました。安藤と申します。
私実は、学校の先生になりたいっていう夢を持ってたんです。
なるほど。
ただちょっといろんなことがあって、学校の先生になれないことが分かり、なるにはハードルが高いというところで、
だったら何か教育に関わることがしたいなということで、教材メーカーさんというか、そんなところに勤めて、
約20年弱大阪の方で勤めてました。
そしてちょうど震災があった年なんですけど、2011年に故郷の名古屋に戻って、今建設業をしているというような人間です。
なるほど。
よろしくお願いします。
子ども環境アドバイザーっていうのは皆さんあんまりご存知でない方も多いのかなと思うんですが、そのあたり少し説明いただけますか。
はい。子ども環境アドバイザーっていうのはですね、約20年ほど前に立ち上がった子ども環境学会っていうのがありまして、
そちらが認定機関としてあるものなんですね。
で、基本的に子ども環境学会っていうのがですね、学際的なということで、研究者だけじゃなくて、それから現場の人だけじゃなくて、そこには建築に絡む人たちも入って議論しましょう。
ですから行政の方も入ってって、ような形で始まったのが約20年前です。
ちょうど実は20年前って言うと何が起きたかっていうと、一方で六本木ヒルズの開店ドアで中学生が挟まって亡くなった事故とか。
あの頃から業界的、そのメーカーとか建築関係もそうなんですけど、子どもの視点でものづくりをしないといけないよねっていう気運が高まった時代でした。
私の方の自己紹介をさせていただくと、私も同じ名古屋で、実は私の祖父が開園をした保育園で、保育園の中に自宅があるというそんな環境の中で生まれ育った人間です。
名古屋市南区で70年を超える保育園、継続しています笠寺幼児園を運営する社会福祉法人南福祉会で、今理事長を務めているんですけど、
だからといって文系の人間ではなく、小学校の頃から私の頭は理系なんだっていう得意な理系の方にどんどん進んでいって、大学は工学部の情報工学科に入学をして、その後NTTで研究者として従事してて、情報通信のいろんな研究をやっていたっていうところなんです。
父も母も保育園を継げなんていうことは言わなかったんですけど、ずっと育ってきた環境なので、私は気にはしていたんですよね。
そこの中でちょうど今から30年ぐらい前になるかと思うんですけど、どうせお前はもう名古屋を離れて東京で仕事をやってて、保育園なんかそんな仕事に戻ってくることはないだろうから、そろそろ保育園を潰していくか誰かに渡すかっていうことを考えようかなと思ってるんだということを父から聞いて、
まあそれだったらやろうかっていう話で実家に戻ってきた。そんなところが経緯ですね。保育園って一体何なのっていうところをご存知でない方も大勢いらっしゃると思うんです。
保育園と幼稚園の違い
この間ネットで見たんですけど、紛らわしいものが2つ対比して並んでる絵がざっとネットに流れたんですね。例えばコンディショナーとトリートメント、他には病院と診療所、ウインナーとソーセージ、そこの並びに保育園と幼稚園って書いてあった。
世の中の人たちって、保育園と幼稚園ってウインナーとソーセージの違いぐらいに、もう同じぐらいに思ってるんだ。それぐらい幼稚園と保育園って同じだと思ってるっていう人たちの方が多いんだなと思うと、そこの保育園って幼稚園とは違うんですよっていうのを少しでも、まずは共通の基礎知識として語り合うっていうのは、
必要かなと思って、この辺りをまず確認したいなと思っております。保育園を運営している人間ではないけど保育園の現場をよく知っている。安藤さんから見た保育園って何?幼稚園と何が違うの?っていうのをちょっと語ってもらってもいいですか。
今の知識っていうよりかはですね、自分が50年前に幼稚園に通ってました。その時に保育園に通っている子もいた。その時本当に言葉を選ばずに言うと、保育園に行っている子は家が貧乏なんだって。
そういうことですよね。そういう印象というのか、楽園スティグマみたいなものはありますよね。
すごくあった。で、たぶんまだこれ幼稚園さんにあるんじゃないかなと思うんですけど、実際に30年前に働き出した時、その時はまだ幼稚園の先生たちははっきりと保育園っていうものを非常に見下した形でいた。
要は子どもたちを預かっているだけだと。私たちは教育機関だと。彼らは違うと。ということを話をされていたのは、つい最近まであったんじゃないかなというふうに思います。
ある程度の濃さ薄さで今でも残ってますね。
ありますね。
非常に残念なことだとは思うんですけど、実際には幼稚園だけが教育機関で保育園は教育をしていないというわけではなく、明確に保育というものは保育イコール教育プラス用語だよ。
これも法律でも明確に定義されているもので、教育っていうのは保育の中の一部であるということが明記されています。
そういう意味で保育園は遊ばせているだけ、預かっているだけっていうのは全くの誤認識と言えるのかな。そこは明確なのかなというふうに思います。
もっと言うと今出てきた言葉で言うと、遊びっていうものが大人の仕事に対するとか勉強に対する遊びっていう位置づけでは、実は言うとそんな思いでは先生方いないよっていうところなんですね。
そこをしっかりと発信していかないといけないんだろうなというふうに思います。
ただ一方でですね、私の子供が幼稚園に通ったんです。
絵画教室で、非常に何かコンクールで優秀な賞をいただくような活動をしているところだと。
一回お父さん見に来てくださいって言われて行ったんですね。
愕然としてしまったんです。
何を?
だから20年前ですね、子供が幼稚園に通っていたとき。
先生がですね、子供たちがみんな一斉に並んでいて机の前に座ってですね。
先生が目の前に手をかざして、これ何?
リンゴ。
何色?
赤。
じゃあ皆さん赤色のクレパス出しましょうとか言って始まったんですよ。
ほら出来上がった子供たちの絵はですよ。
もう全てとは言わないですけど、ほぼ同じようなものが出来上がってくるわけです。
そうですね。
これに対してすごく疑問を持って。
面白いところに目をつけられますね。
なのでもうすぐやめさせてくれと。
こんなとこ行っちゃダメだと。
絵を描くのも運動も何もかもですね、含め子供たちの表現の一つと捉えたときに、そこを型にはめるっていうのはおかしいでしょと。
そんなときに実は働いていたので、保育園に行くと、どちらかというと多くがそこにはめていかない姿を見えたので。
はいはいはい。
平成6年の頃ってドジャースにノンを引かれてました。
彼が育った保育園の園長にそんなことを実はと言われて、これからの時代はこういうことをしないといけないし。
実はともっと言うと子供ではなくて大人の方をちゃんとケアしていかないといけない時代になってるっていうことを保育の先生が言われたんですよ。
なるほど。
そうすると自分の息子が言っている幼稚園の先生たちの会話と、この園長が言ってる会話は、どっちがこれからに向いてるんだろうと思ったときに、これ保育園じゃないかなって思ってたんですよ。
なるほど。
ただ保育園はあの頃は今もそうなんですけど、基本的に所得がある人に対してはそれなりの保育料払わないといけなかったので。
はい、そうです。
別に私がいい給料もらってたとは言わないんですけど、ちょっとうちの年収で保育園に貸せるとこんなに取られるんだったら、まあ幼稚園でいいかっていう。
だから本当にあの先ほど言った話とは逆な印象を僕持ってるんですね。実はもうこの世界に入ってから。
なるほど。
幼稚園と保育園では全然違う。
ありがとうございます。
じゃあ今度現場でやっている側から話をさせてもらうと、よく話を保護者の方からいただくのは、幼稚園と保育園は何が違うんですかというのも含めて話をいただくんですが、
先ほどの安藤さんの話も、幼稚園はこんな風だ、保育園はこんな風だということで一つの事例として挙げていただきました。
それ自体は間違いではないんですが、誤解のないように言葉を補わさせていただくと、制度上の幼稚園としてこういう風で、制度上の保育園としてこういう風だという話をされたわけではなく、
一つの縁はこういう縁だった、もう一つの縁はこういう縁だったという事例だということだけ説明させていただきます。
そうですね。
そういうことなんですよ。なので、リンゴが出てきたら全部赤で塗る保育園もあれば、もう青だろうと紫だろうといろんな色で塗らせる幼稚園もあるというところでいくと、
またさらに、じゃあ幼稚園と保育園って何が違うのっていうところになるんですが、固い話大阪教育大学の尾崎教授の講演でも、困った時には法律に戻って考えましょうという話をよくされます。
法律に基づくと幼稚園というのは学校教育法という法律で定義をされています。
学校教育法の定義をされた施設として一番最初に幼稚園、その次小学校中学校高等学校と続いていく。つまり小学校の前に存在をする施設が幼稚園なんだということです。
じゃあ保育園って何っていうと、保育園は社会福祉法なんですよね。もしくは児童福祉法。両方に名前が出てくるんですけど、保育園の仲間っていうのは実は幼稚園ではなくて養護施設ですとか、入陣、保護者がもう子供が育てられないから、親の代わりに子供たちを預かりますよっていう、そんな施設だったり、母子寮だったり、障害児施設だったり、介護系、老人施設だったり、
そういったところが実は保育園の仲間だったりするんですよね。そうすると何が起きるかというと、幼稚園は3歳から預かりますよ。入園の要件って3歳っていう子供の年齢だけなんです。
でも保育園の場合には福祉施設なので、子供の保育が求められる状況、一昔前の児童福祉法では保育に欠けるという言い方をされていました。今は保育が必要な子供という表記に変わっています。
保育園の基本と入園要件
もうその表記に変わった時に、私たち業界の人は、じゃあ保育が必要でない子供が世の中どこにいるんだ、目の前に連れてきてみろっていう話はしてたんですけど、要は欠けるっていう、なんか不足してるっていうのではなく、きちんとした保育を親の代わりに提供しなければいけないっていうのの表現の代替的な表現がなくて、まあ仕方がないから必要っていうところに落ち着いたんだろうなっていうふうには思ってますけど、
そういったことが要件になるので、保育園に入るための要件っていうのは、例えば保護者の働いている就労ですとか、保護者が両親とも勉強、学校に通っているだとか、親の介護で忙しい、もしくはご本人が入院をされているとか、そういう保護者の要件が保育園に入るための入園要件になってくるんですね。
保育園って言うんですけど、法律上保育園という名称はなく、法律上は保育所、所っていうのは場所の所です。なので保育園の場合には入園とか、入園するためにはっていう言い方をするんですけど、役所上の言葉で言うと入所、入所退所っていう言い方。なんか役所っていうのか刑務所っていうのかなんか変な馴染みのない言葉のように聞こえちゃうんですけど、
役所上は入所申請書みたいな表記になっていて、保育園っていう名称自体が勝手に付けられた愛称なんですよね。なので大人の保育園みたいな居酒屋があっても誰も咎めるものはいない。
その代わり幼稚園は独占名所なので、大人幼稚園みたいな居酒屋を作ったら怒られちゃう。保育園は大丈夫。その愛称のうちの一つとして私たちの園は幼児園っていう愛称を使っていますし、園によっては愛児園だったり、なんとかスクールみたいな名前だったり、子供の家だったり。
いろんな名称の保育園があるんだよということをまず共通認識としてさせていただければなというふうに思います。そのあたりが保育園と幼稚園の違いであって、じゃあ子供の生活っていうとどうかっていうと大して変わりはしない。幼稚園か保育園かの違いよりもA園かB園かという違いの方がよっぽど大きい。
そうですね。そんな気はしますね。
今は特にそうなってきましたね。
そうですね。
昔はやはりでも幼稚園の場合だと短時間。保育園は長い。長時間。ここは圧倒的にあったんですけど、今は幼稚園もかなり長時間化してる。
そうなんですよ。
そうですよね。
幼稚園に通う家庭っていうのは保護者の方が働いていないっていうのが前提になってるので、短時間の教育時間なんですけど、働いてるのにこんな時間で返されたら困るじゃんって保護者の人は思われ、そこのところを幼稚園の先生、園長先生もカバーをするので、それだったら保育園入れよってこっちは思うんですけど。
幼稚園も児童福祉的なお預かりをたくさんの園が実施されてますし、それと同様にというかもっと法的に基づいて保育園も教育活動を一生懸命やっている。
ややこしいのはですね、幼稚園と保育園とメッコに認定子供園っていうのができてきたっていうところが、また保護者の方々を悩ませる難しいところだと思うんですよね。
保護者だけじゃなくてですね、私たち建設会社もですね、もともと幼稚園というのと保育所というのはですね、建築基準法上ですね、ちゃんと明確にあったんですよ。
いつの間にか子供園っていうのができて、これ幼稚園の基準に合わせたらいいのか、保育園の基準に合わせたらいいのか、わからないじゃん。
死の窓口の人もわからないからそうなんですよ。大変だったんですよ。
今でも引きずってる部分はあると思うんですけど、あれは何でそういうことが起きたかというと、実は子供がどんどんどんどん減っていく、少子化が続いていって幼稚園の倒産がどんどん続いたんですね。
保育制度の複雑さ
それにもかかわらず、待機児童問題が爆発しちゃった、あれですよ、保育園落ちた、日本死ねって、大きな火をつけるきっかけになったんですよね。
じゃあ幼稚園は3歳からなんです。
待機児童問題が、待機児童なんていうのは実は50年前からずっとあったんですけど、労働者不足で女性をどんどん家庭から働きに出てもらわないといけないという経済側からの要請があって、そのためには保育園に預かってもらわないと働けないじゃん。
じゃあ保育園預かってよって言うと、その頃の保育園って012歳ってほとんどいなかったんですよ、キャパとして。
3歳からの人数の方が圧倒的に多かった。大きなコマの下の支えるところが012ぐらいなところ。
もう012を過ぎたところで、バッと人数が大きくなって、オワンって言うんですかね。そんな支えになった。
それももっと前で言うと、私が幼い頃だと4歳児から入ってるのがメインだったんですよね。それが3歳児になって、今や0歳児で入らないと入れない。
0歳児から人数、店員がほぼ一緒。もう私の体型のような寸胴型になっちゃったんですよ、店員が。
それを変えるためには、保育園も部屋を変えたり、キャパとしてそんなにたくさん一挙に、5歳児と0歳児では全く違うので、
5歳児はみんなお部屋に入って、机に自分の席に座って寝っていうのはできますけど、0歳児はそんなことできるわけがないんですよ。
だからスペースも必要になるし、いろんな設備が必要になると言うと、保育園に入りきらなくなって対議事動問題が一挙に社会問題化したんですよね。
じゃあ幼稚園を0歳児未満児も預かれるようにすればいいじゃん。幼稚園も保育園もなしにして認定子供園1本にしようよっていうことを最初言ったんですよね、国は。
言いましたね。
言いましたよね。そうしたらそれぞれの団体から、俺の業界をなくすとは何事だ、だいたいこの伝統あるこの文化をみたいなところで、じゃあそのまま残っててもいいよっていうのになって、今の三本柱になっちゃいましたね。
昔はだから、ほほ一元とかほほ一体とか。
一体化とかありましたよね。
よく言い抜けましたね。
そこのところで愛あるとある自治体の保育担当の方なんですけど、残りたかったら保育園のまま残ってもいいよ、その代わり都は移すからねっていう一言を出して、もうその場にいた保育園園長からどよめきが起きたっていう、あれは完全に脅しなんですけど、
お前たち一生懸命頑張ったんだからこの後もきちんと頑張ってくれよっていう愛あるメッセージだよなっていうふうに私は受け止めながら言いますけど、また認定子ども園はさらにそこの中に4分類あるっていうと保護者の方はさらに混乱しますよね。
なんだこの幼稚園型、保育園型とかね。
幼稚園型、ちなみに幼稚園型っていうのは幼稚園なんだけど保育園の機能もちょっと入ってるよ。
無認可の保育園を兼ね備えた幼稚園のことを幼稚園型認定子ども園と言い、保育所型っていうのは無認可の幼稚園機能を備えた保育園のことを保育所型認定子ども園と言う。
両方とも無認可の状態のものを地域裁量型っていう言い方で、またそこの中に小規模保育事業だとかいろんなものも出てきて、このあたりは先ほど紹介した大阪教育大学の尾崎先生のスライドはとてもわかりやすくまとめてあるので、もし機会あったら皆さんぜひ聞きに行かれるといいかなと思いますけど。
そこの中に出てきた養保連携型認定子ども園ですよね。養保連携型認定子ども園は幼稚園の良いところと保育園の良いところを兼ね備えた一つの施設という言い方で、幼稚園でも保育園でもない真の認定子ども園であるかのような感じを演出というとおかしいですね。
保育園から養保連携型認定子ども園になるところは、書類上は一回保育園を廃園にして、新たな養保連携型認定子ども園を開園するという手続きを経たんですよね。
今の話でちょっとまたこの後話になるんだと思うんですけど、結局一度廃園ですよね。一回しないといけなかったというのは、やはり国のお金をいただいて作られた資産があるという中で、それをどうするかというようなところもあったのかなと思ったりするんですけど。
保育園にしろ、幼稚園でもそうなんですけど、一般的な視点、保育園をちょっと子ども、お子さんを預ける、預けたいんだという方からすると見えにくい世界だと思うんですけど、保育現場、子どもたちが過ごすところと保育士、保育教諭。保育教諭というのは、幼稚園の教諭と保育士資格を持った、合わせ持った資格のことを保育教諭という新たな言い方に今変わっているんですけど。
保育園の先生たちが過ごす保育現場、それを取り巻く一般的な事業所としてのいろんな様々な書類を行う事務方っていうのがいるんですよね。そこが園長になるわけですよ。
そこに対していろんな法律だとか制度を提供してくる、決めてこういうふうでやりなさいってやってくる自治体行政があるんですよね。
私たちは、特に私のような立ち位置は、そこの施設の事務方をやっているので、言われた制度を守りながら書類をこなして、現場の先生たちが快適に仕事ができるようにという板挟みのようなところになるんですけど。
なので、法律のこともある程度は知らなきゃいけない、書類の実務的なことはメインでやらなきゃいけない、でも現場のこともちょっと見なきゃいけないっていうような立ち位置が私たちの立ち位置なんです。
それの上っていう言い方は違うのかもしれないんですけど、自治体の担当者の人たちはいろんな制度を作る人なので、私たちから見ると制度屋さんのような感じに見えるんですよね。
で、あの人たちが自由に制度を作れるのかっていうと、あの人たちも板挟みで国という厚生労働省、今は子ども家庭庁ですかね。
向こうの方で作られた制度が降りてきて、この制度、この事業をやらなきゃいけない、どうやってやる、私たちの園長からはこんなことできるかっていう文句を言われながら、
あの人たちも板挟みになりながら、とても苦労して、私たちいうと名古屋市全体の保育を一生懸命守ろうとしている。
じゃあ国の人たちは自由にいろんなことを勝手にやれるかっていうと、予算というのがあるので、自治体もそうなんですけど、
お財布のところからどれぐらいだったら保育の方にお金をかけられるだとか、国民の声として保育はこういうふうにあるべきだっていう、そこの板挟みを得ながら、
より良い日本の保育を作り上げると、みんながそれぞれいろんなバランスを取りながらやっているっていうところなんですよね。
私たちは制度屋さんではないので、法律にはあまり詳しくはないんだけど、ちょっと知ってるよっていうところなので、
例えば学者、大学の教授のような方々ですと、またもっとピュアな感じで、子どもの育ちとは、保育のあり方とはっていうところを一生懸命研究されて、
その研究成果をもとに国に対して、こう保育はあるべきだよっていう提言をされている。
私たちはそういう研究レベルのところの専門家ではないので、一つ一ついろんなステージで場面があるので、
すべてのことを知ってるなんていう人は世の中に一人もいないでしょうね。
なので、またこう話をしながら、あそこの部分もうちょっと詳しく言ったら違うんだよっていうところはいくつか出てくると思うんですけど、
一立ち位置として保育園の現場にいて、法律だとか保育の様子だとかを見聞きしている一人の人間からの意見ということで、お聞きいただけるといいのかなというふうに思っております。
はい、ありがとうございます。
そんなところから、じゃあ保育園の抱える問題って何だろうね。
保育園の課題と現状
学校に進んでいくわけなので、学校教育の在り方っていうのも含めて問題点こんなところはあるよねっていうのをざっと出しながら、それについてまた次回以降で話ができるといいかなっていうところ思うんですが、今保育園についてどんなあたりが課題だと思われますか。
保育園っていう話で言ってしまうと、やはり私たちも一般的に新聞史上で出てるようなですね、やはり保育士不足っていう話であったりとか、それからちょっとやはり検索キーワードで引っかかってくるのは不適切な保育であったりとか、そういったような言葉がやっぱり並んできます。
それがなかなかやっぱり改善できないっていうところが何なのかっていうところを、特に私たちはこれから余白の部分を作りながら豊かに生きよう、ウェルビーングっていう言葉もそこだと思うんですよね。そこにまだなかなか本来、意図としてはケアする社会福祉なわけですから、そこに余裕がないっていうことが大きな問題だと思ってますね。
その余裕を作るためには、いろいろなところで業務の効率化、今はとても便利なツールがたくさんあるので、そういったものを使いながら、より余白を作っていかないといけないんですけど、どうしても紙、ファックス、いやいやそうじゃなくて直接訪問して顔を見せないと何も伝わらないでしょみたいな文化っていうのはなかなか大きな問題だな。
ICT、特に今はAIですね。AIがものすごく進化を遂げているにも関わらず、新聞でこれだけ話題になっているにも関わらず、AIを活用した保育事務の改革みたいなのは、なかなか私たち業界の中でも語ろうとしていない、語れないっていうのも大きな問題ですし、そういったことを進める中で、
じゃあ、より良い保育を行うための保育の質って何だろうというコンセンサス、共通認識をどう形成していくのかっていうのも大きな問題かなと思っております。
他にもいろんな問題が出てくるかと思いますけど、まずは全体として、保育園って一体どんなところなの。法律的にどういうふうに定義されているのっていうところから話をさせていただき、こういったことが保育園には問題あるよね。問題というより課題ですかね。
課題があるよねっていうところをまず概略として紹介をさせていただきました。その概略として紹介させていただいた課題についてより深掘りをしながら、その問題解決に向けた提言といったところまでいけれるといいかなと思っております。
次回以降の対談、楽しみにしていただけるとありがたいかなと思っております。どうぞ引き続きチェックをしていただけるとありがたいです。ぜひお楽しみにしてください。
このポッドキャスト、AIが保育園を変える、は毎週火曜日配信していきます。ぜひお聞きください。
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