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こんにちは、田代です。
こんにちは、堀です。
World Physiotherapy Congressの概要
Advanced Therapistエピソード10本目ということで、今回の収録のちょうど直前にWorld Physiotherapyの集会があって、そこに堀先生が行かれていたというのもあるので、
主に今回どんな感じだったかみたいな話も聞けたらなと思いますし、歴史的なこととかも触れながら喋っていけたらなと思います。お願いします。
よろしくお願いいたします。以前も世界の理学療法というところで、World Physiotherapyの話を少ししたことがあると思いますが、ちょっと重なるところもありますが、
いろいろな基本的なことから話していくと、World Physiotherapyという正式名称でWPTという落語が使われます。
これが2020年まではWCPT、World Congress Physiotherapyだったんですね。
で、Congressというのが抜けて、そしてPhysical TherapyからPhysiotherapyの名称に変化させたのが2020年になります。
世界のすべての理学療法士が集まる場所として、1951年に団体が約11カ国の参加で始まっています。
現在はすべてのもちろん国ではないんですけれども、大体60万人の加盟があるというふうに言われている、もちろん理学療法士最大の組織であると。
それがやっているCongress、いわゆる学会として、2020年前までは4年に1回、2020年からは2年に1回のペースで学会が開かれるようになっています。
もともと日本に2023年に来る予定だったんですね。だけどもコロナの関係で日本がスキップしてドバイがやり、そして2025年で今回学会を開催したということになります。
4年に1回やってきたということがあって、4年に1回役員選挙があるんですね。
その役員選挙をやる学会の時の方が大きな学会として位置づけられて、そうじゃない時をどちらかというとサブみたいな感じで位置づけるんですね。
今回は一応サブみたいな位置づけではあるんですけれども、過去最大の人数が集まったということがアナウンスされていました。
過去最大でどれくらい集まったかというと、5600人というふうに聞いています。
この辺りどうですか?
それよりも今回は多かったという感じなんですかね。
過去最大が5600人。
日本に行きたいという人が多かったのか、コロナの時、ドバイの時ももっと少なかったというか。
ドバイの時は2000人ですね。
全然違いますね。
そうなると日本だからという理由なのか、こういうタイミングで国際的に関わりたいのかというのかわからないですけど。
多分日本だからだと思います。
それが特に日本だからの部分の理由が、日本の魅力ということがポジティブ。
ネガティブなのは縁の弱さです。
だから縁は旅行しやすくなったということですね。
旅行しやすくなったというのが特にどこに影響があったかというと、東南アジアの人です。
東南アジアの参加者がすごく多かったですね。
他の国だとなかなか東南アジアからどこか行きづらかったけど、日本だと結構行きやすかった。
そうだと思います。
ドバイに行くより日本に来たほうが安かったんだと思います。
なるほどですね。
安いし、本当に西洋の国でやると言うと結構言語的なハードルも感じやすいけど、まだ日本のほうが行けるかなみたいな感じもあるんですかね。
あと結構海外の人と話してて言ってたのが、とにかくクリーンでセーフだと言ってましたね。
それが一番日本の魅力であって、初めて海外に行くとかっていう人からすると難易度が低い国なんですよね。
なるほどですね。
もちろん言葉の壁とかはありますけど、スマホでほとんどのことができるから、
言語の壁よりも、チアンダとか騙されないとかっていうところが結構海外旅行の難易度に影響しているみたいで、
日本に旅行するというところに関してはすごく来たいっていう人が多かったみたいです。
なるほど。その中で日本人はどのぐらいとかって。
日本人は900人って言ってましたね。
なるほど。1、2割ぐらいって感じですかね。
いやいや、1パーセントにはあるんですよね。
そうか、900人か。
日本の理学療法自体は今24万人で、協会参加してるのが大体13万人ちょっとなので、そこのうちの900人。
なるほど、そうですね。それ以外だと欧米諸国、ヨーロッパからもアメリカからも。
そうですね。世界中からということになりますが、どこの国が多かったかっていうのはちょっとデータは持ってませんが、
本当に幅広く多くの、僕IOPTMH、世界メンタルヘルスの理学療法のブースに半日ずっといたんですけども、
その時はもう本当に世界各国の人がいましたね。
唯一少ないなと思ったのは中国人ですね。
なるほど。
中国の人はもっと僕来ると思ってたんですけど、台南って書いてる人は、台湾とか香港はいるんですけど、台南はあんまりいなかったですね。
なるほど。以前もWPTのとこに中国が入るみたいな話は。
そうですね、今年入ったんですよ。
それもあって来るかなと思ってたけど、意外と少なかった。
そうなんです。今回は日本だから中国の方がたくさん来て、いろいろロビー活動をするだろうと思ってたんですが、
僕が見かけてないだけかもしれませんが、チャイナーの人とは誰とも喋らなかったですね。
なるほどですね。台湾とかは結構ホリデーはもともと繋がりあったんでしょうか?
そうですね。台湾の人とはすごい仲が良くて、台湾のブースに行ってウェーイって言って遊んでくるっていう。
香港の人は特にないですけど、台湾の方達って日本に対してものすごい親和性が高いので、すごいウェルカムなんですよね。
なるほど。今回自分は行けなかったんで現場の様子とかあまり把握していれてないんですけど、
プログラムと交流の場
プログラムとかどういうブースがあってとか、その辺ってどんな感じだったんですか?
基本的にWPTの時は、いわゆる貴重講演みたいなと、あとシンポジウムという学会としてのプログラムがあるわけですけども、
それ以外に口頭発表、ポスター発表、あとイーポスター発表というのが一般の人が参加できるものですよね。
あとは今回日本はイドバタという表現で、それまではインダバって言ってたんですけど、
イドバタセッションというプレゼンテーションを何も使わず、トークだけで15分参加してる人と喋るというようなセッションが、
これWPTの特徴的なやつなんですけども、あとは各スペシャリティグループがネットワークセッションというのをやってて、
自分たちのスペシャリティがどんなことなのかという紹介するものと、
あとは各スペシャリティグループのジェネラルミーティングといって国際会議を行っていくというのが大体メインのところで、
あとはでっかいブースのところに企業展示とか、ヨガをやったりとか、そういうブースとかを置いてる感じでしたね。
なるほど。結構楽しそうな感じというか。
国内学会よりはやっぱり規模が大きくなりがちなので、国内ではやらないようなイベントが結構あります。
なるほどですね。森先生の場合はあとメンタルヘルスという感じでしたけど、そこにもいろいろカテゴリーがあって、それぞれの中でも交流が起きてるという。
そうですね。スペシャリティグループの中でどんな仕事をするかというと、先ほど言いましたネットワークセッションというのが一番メインで、
大体1時間ぐらいの時間で自分たちの紹介と自分たちの活動を紹介する機会というのがあるのと、
あとは各ブース、電話ボックスよりちょっと大きいぐらいのところに、いろいろな参加者が話を聞いて、
あなたたちってどんなことしてるのとかいう話を聞くというイベントブースがあると。
大体メインは他の参加者に関してはそれをやるのと、あとは自分たちでシンポジウムをメンタルヘルスでやったりだとか、
学会発表でメンタルヘルスをやったりとかというものの紹介とかをやってますね。
なるほどですね。オリジナルの場合だとスペシャリティーグループの活動もあれば、他のシンポジウムとかも見に行った時間もあったかもしれないですけど、
参加されてる方でいうとどういう動き方をする人が多いかなみたいな。
どうでしょう、これ日本人は割と口頭発表を聞くのが大変なことが多いので、ポスターを回ってる人が多かったんじゃないかなと思います。
今回サブミットされた演題が2000何本あったと思うので、かなり演題数が多かったんですね。
なのでポスターのところを回って、自分が興味があるところに聞きに行ったりとかってことだと思います。
やっぱり口頭発表のところは質問するのに少し難易度が高かったりするので、
なのでポスターの、もちろん英語を喋られる日本人、あるいは英語をネイティブとする人たちっていうのは一般発表を聞きに行ったりとかってことだと思いますけど、
一般発表のところとかも結構椅子が埋まるぐらい参加者の多いところが多かったような印象ですね。
なるほどですね。なんかその、口頭発表とかで特にこの領域は注目されてるとかそういうのもあるんですか。
いい質問ですね。僕ね全く聞いてないんですよ。
結局イベントブースのところが一番広い、東京国際フォーラムって日本でもトップクラスに便利で大きい会場。
東京ビッグサイトだとかそんなのだとちょっと違いますけど、国際会議場としては非常に大きいブースの一番広いスペースのところに企業展示だとかいろいろなブースが置かれてあって、
僕3日間ほとんどそこにいたんですよ。
なるほど。
で、なのでこの円台がどうたらっていうのは実はですね、あんまり聞いてなくて、最後にクロージングセッションの時に表彰を受けてた人たちがおそらく注目されてたやつだろうなと思って。
なるほど。
ちょうど疲れがピークでですね、その表彰のところぼーっとしてたので、誰が表彰されたかよく覚えてないんですよね。
なるほどですね。
特に堀先生の場合はスペシャリティーグループの活動もあるし、結構そっちにつきっきりみたいな感じですけど、他の人はポスター見たりとか、一人いたら口頭発表見たりとかって感じですね。
あとはその東京駅と有楽町駅の間にあるところなので、有楽町、新橋、銀座、そのあたりに出かけていくのが簡単な場所だから、ちょっと昼から帰ろうかとか、そういう方も多かったんではないかなと思います。
食事する場所もすごく多かったですし。
僕は本当にたまたま1日目の朝一がネットワークミーティングでシンポジストとして喋らなきゃいけなかったのと、午後はブースの仕事があって、2日目は朝一でシンポジウムの友人が出てたのでそれ聞いて、その日の午後がジェネラルミーティングで。
3日目は今度IOPTMHのプレジデントと日本との関係について話をしたいと言われて、それで話をしてというので、フルに、学会こんなに僕滞在することあまりないんですけど、今回はフルに最初から最後までいたんですよ。
なるほど。
延滞はほぼ聞かずっていう。仕事してたって感じですね。
あと結構企業展示とかもたくさんあったって感じなんですかね。見てみると。
ロボット技術の展示
そうですね。ドバイの時と比べてどっちが多かったかと言われるとちょっとわからない部分がありますけど、かなりやっぱり大きな企業展示、特に企業展示で目立ったのはロボット関係ですね。
ロボットをつけて歩く、そしてツルして歩くということが多かった。これまでは特にアジアなんかに行くと、アジアの学会では物理療法機器の紹介がすごい多いんですね。
だけど今回は大規模にロボット関係の展示が結構多かったなという印象があります。
今後もそういうロボットリハみたいなものはより大盛んになってきそうだなっていう感じですね。
そうですね。多分世界でも注目されてるし、マンパワーが足りないというところと、エビデンスが出てきてるので、ロボットを使っていこうという方向はすごく出てるなという感じですね。
なるほど。例えば堀先生もやられてるような推論学会とか、データの分析とか、そういうツールとか、そういうのはあまりなかった感じですかね。
もともとデータの分析はですね、ちょっと今度忘れして、大きな会社が一つやってるんですね。アローラだったかな、どっかの会社が。それぐらいでしたね、出てたのは。
そこが結構そういったデータ関係は、理学療法のデータ関係はメインでやってるんですよ。
なるほど。結構今回の展示でいうとリアルな物量もあれば、そういうロボットもあればっていうのが大多数だったって感じですね。
そうですね。今日本の学会とかに行くとやっぱり展示がそんなに来ないので、あんだけ一大展示場になるっていうのは副式規定みたいな感じの展示量なんですよね。
なるほど。結構なんか日本人だとそういうのを見に行きたがるというか。
そうです、そうです。
なるほど。そうですね。あと何か他に学会行く中で気づいたこととか思いがけない出会いとか。
国際学会の参加費
まずじゃあちょっとお金の話をすると、参加費がとにかくWPTは高いんですね。
大体950ドルぐらいが毎回の一つの基準になってくるんです。1000ドルはいかないと。
150ドルっていうのはその時のレートによって変わりますけども、大体15万前後が参加費になってくるんだということに。
3日間なので、それが1日だったら450ドルという話をしてましたので、結構ハードルがすごく高いところになります。
日本の学会ではそんなにないんですけど、国際学会の場合は半年前とか3ヶ月前とかの登録で値段が変わるんですよね。
あとは所得が低い国なのか、所得が高い国なのかで値段が変わるので。
割とその値段差はあるんですけど、日本は一応高所得者国ということで、マックス払わなきゃいけない。
今回日本理学療法士協会がいくつかの負担をしてくれるということで、1月までに登録をすると日本人は9万5000円でいけるんですね。
これはドル計算ではなくて円計算でやってくれたので。
としても3日間で9万5000円の学会が、今例えば日本のどこかの学会がやったらほぼ来ないでしょうね。
なるほど。そういう意味だと日本だとどうなんですかね。臨床で働かれている方が教員か、研究職とかでいうとどういう方がおられているのか。
参加してた人たちのほとんどと言ってしまうとちょっと語弊がありますけれども、2パターンあって、1つは陰性です。大学陰性。
発表の機会ということで、大学陰性が国際学会で発表というのは一つ格上ということで、大学陰性として発表しましょうという人たちがすごく若い人が多かった。
あと、そうじゃない人たちの特徴というのは基本的に大学教員だと思います。
陰性の人が全くいないわけではないんですけど、比較的少なかった印象ですね。
なるほど。その辺また海外から来られている方だと属性みたいに結構違いそうな感じですかね。
海外は様々ですけれども、やっぱり教員関係、研究者関係はやっぱり多いですね。研究学会なので、研究者が集まる場所ということにはなっていると思います。
なるほど。その意味だと、以前も理学療法と理学療法学の違いとかあったんですけど、どっちかというと学に近い方で。
もう完全に学だと思います。ちょうど同時開催というか、木・金・土であったんですけど、土・日で全国研修会、日本の全国研修会を同じ場所で。
同じ場所というのは東京国際フォーラムで、全く同じ場所ではないんですけども、同時開催をして、日研日研という呼び方をしていたんですけど、その時はかなり臨床化が多かったと思います。
なので、研究者は学会、研修会は臨床化みたいな比率になるのかなと。もちろんそれは7対3なのか6対4なのか分かりませんけれども、人数としてはそういうようなイメージがあります。
なるほど。夜どこかで飲み会が開催されているとかありそうな感じですか?
飲み会のことでいうと土曜日の夜が一番多かったんじゃないですかね。僕はもう土曜日は夕方帰っちゃったので、次の日が講義だったので。
だから結構皆さん、WPTよりも日研で集まって楽しんだというような、それこそSNS上ではそういう感じだったと思います。
WPTに参加している人たちの中で集まってというのは、僕らの場合は日本人が海外の人をアテンドするという形でやることは結構あったのかなと思います。
ちょっと僕2日目が卒業生との会う約束をしていたので、2日目にIOPTMHの人と飲む予定だったんですけど、それに参加できなかったので。
1日目にたまたま、そうですねWPTとかってパーティーをするんですね。1日目がウェルカムパーティーやって、2日目は大きなパーティーをやるんですけれども。
2日目は有料だったから行ってないんですけど、ウェルカムパーティーの時はすごく多く参加して、立食になりますので立食のところで同じテーブルになった人たちと仲良くなって、ご飯がすっごい少ないんですね。食べれるのが。
だからちょっと飯食いに行こうよっていうような話で銀座にご飯食べに行きました。
なるほど、国際学っぽい感じですね。
マレーシアの方だったんですけど、うなぎを食べたことがないっていうので。
今ね、カフェイテン寿司がすごくマレーシアで有名で、うなぎを食べると。
うなぎの寿司。それがみんな好きなんですって言って、じゃあ本物のうなぎ食べさせてやるわってちょっとカッコつけて、銀座の蓄養亭というところに行ってうなぎを食べさせて感動してました。
それは感動するでしょうね。
だけどそれが海外の人、マレーシアの人はそうじゃないですけど、また別のところでノルウェーの人と何かどこにご飯食べたらいいって聞かれたので、銀座にはとにかくいっぱいあるし、昨日蓄養亭というところに行ってきたらおいしかったよって言ったら教えてくれと。
うなじゅうが4500円ぐらいするんですね。高いですよって言ったら、ベリーチープって言われました。
ちょうど高円寄すみたいなのもありました。
今ヨーロッパは外食がめちゃくちゃ高くなっちゃってるので、ビール一杯2000円からという世界のところがあるみたいなので、考えたらビール2杯でご飯食べれるんだったら安いって言って。
そうですね。アジアの方からだと学びに来るみたいな観点も結構多いかなと思うんですけど、どっちかというと欧米諸国だと発表をして、そういうまたネットワーキングで国際的な関係を広げてみたいな、ちょっと目的が国によっても違いそうだなみたいなのはあるんですかね。
いい話をありがとうございます。これアジアの人は前日に来て次の日に帰るぐらいの予定で行くんですね。
これヨーロッパの人は2週間前に来て2週間後に帰るってことです。
バカンスに近いですね。
本当にいつ来たんだって言ったら、とにかくだいぶ前だと1人は、その人はもうセミリタイヤしてる人だったんですけど、1ヶ月前に韓国に入って、韓国に1ヶ月いて日本に移ってきて、また日本に1ヶ月いるって書いてましたよ。
なるほど。いいですね。
特にそのデンマークだとかノルウェーだとかっていうのは、7週間休まないといけないっていうルールがあるんですよね。
日本は今5日間休まないといけないルールがあるでしょ。
従業員は。
それが向こうは7週間らしいんですよ。
それを固めて全部やるっていう人はなかなかいないとはいえ、今回の学会だったらだいたいみんな2,3週間で来る人が多いみたいですね。
なるほどですね。その辺も結構やっぱり国柄が出ますね。
そうです。でもアジアの人たちっていうのは、そんなに休みとかがあるわけでもないのと、あとやっぱり価格的に多くの国にとってまだやっぱり日本ってのは高いという反応があって、もうすぐ帰っちゃうっていう人たちが多かったですね。
なるほどですね。ちょっと余談かもしれないですけど、ホームページ見るとアプリみたいなのが今回の学会であるみたいな。
そうです。今回そのアプリ自体ですごい面白かったのは、投票できるんですね。レビューをつけれるようになって、すべてのセッションのレビューをつけれるので、途中で知ったんですけど、何かボートボートってみんな言ってたから何だろうと思ったら、終わった後にレビューしてくれ、レビューしてくれって言ってましたね。
多分それでボートが多かった人たち、いわゆる投票が多かったところが表彰されたりするんだと思うんですけど、あとは来てる人と連絡を取ったりだとかもできましたけど、ほぼほぼ僕は使ってないです。
特にメンタルヘルス関連のつながりも結構たくさんあって、そっちで。
具体的に知ってる人が多かったから、それであってということですね。例えば学術を聞いて、この先生にもっと質問したいとかっていうことで使ってた方は確か多いと思います。
そういうのはやりやすくていいですよね。
このアプリのものは本当に日本の理学療法協会もアプリものすごいお金かけて作ってるんだから、そういう機能をつけて欲しいんですけどね。
連絡が取れるっていわゆるSNS機構が作ることによって、理学療法士が教皇にやり取りできるけど、そういうのはやっぱりなかなかやらないですね。
なるほど。ちょっと脱線しますけど、何らかそういう学会のアプリだけじゃなくて、普段からコミュニケーション取れるみたいなツールにもなったら、よりまたコミュニケーションも発展していいのになみたいな。
さらに余談で言うと、あれ作るのに9億3000万ぐらい使ってて、年間の運営費が数千万かかってるんですね。
さらに1億5000万かけて改訂しなきゃいけないらしくて、もう泥沼の状態です。
なるほど。
だからSNS機構をつけろとか、いろいろ参加者がやれるようにしろとかって言うと、多分パンクします。
そうですね。確かに。
大失敗なんですよ、あれ。
そうですね。実際こう作って補修メンテナンス運営するだけでも多分大変だと思うので、収益化できないと続けれないみたいなのもあるでしょうし。
だからアプリじゃなくてウェブサイトでよかったと思うんですけどね。
確かに。
なるほど。そうですね。この辺もありつつ、せっかくなんでメンタルヘルス領域のスペシャリティグループの中での活動とか、その辺をもうちょっと深掘りして。
そうですね。僕が最初だから、木曜日の朝一で、本当の朝一はオープニングセッションなんですけど、オープニングセッションが終わってすぐにネットワークミーティングっていうのがあって、
会議の盛況
みんなでネットワークを広げましょうというところで、ドバイでもプレゼンをしたんですけども、この時って参加者が二、三十人だったんですよ。
でも今回、もう結構大きな部屋だったんですけども、満員になって立ち見が出て、壇上に上がっている僕が嬉しいからそういう風な見方をしたのか、
百二、三十人いたんじゃないかなという感じ。それがもしかしたら八十人になるかもしれませんけど、きっと百人は超えてただろうというぐらいパンパンになったんですよね。
でもドアのところ入れなかった人は帰っていくしみたいな感じで。だからいわゆるメンタルヘルス興味というのが世界中で起きてるんだろうなという印象がすごく強いです。
その理由として考えられそうなこととか。
これは多分コロナです。コロナで世界中の人がですね、めちゃくちゃ鬱が増えたんですよね。鬱が増えることによって世界中が不安に、これはもう本当にプレジデントもずっと繰り返してた言葉が、鬱と不安という言葉を繰り返してましたね。
ディプレッション、アンザイティーというのを何回も何回も言ってましたので。それは本当に世界中で大きく、あとは他の病気にすごく併発する、複合疾患としての抑鬱が今注目されてるわけですよね。
膝が痛かろうと、心臓が悪かろうと、脳卒中になろうと、やっぱり抑鬱を併発するんですよね。その抑鬱に関して我々を取り組むのがIOPTMHだよねという感じで。
本当にどこにも関わりますよね。これまでも運動器とか神経系とか内部疾患の話もしてきましたけど、どれにも関わるし、やっぱりメンタルっていうのは密接だと思う。
このメンタル特有のものもあると思いますけど、他との接続もあるだろうなと思いました。
そのネットワークセッションでは、5カ国の医学療法士が自分の国の状況と将来的な動きというのを話して、コロンビア、バミューダ、アイスランドとニュージーランドと日本が喋ったんですね。
僕だけ、高齢者問題と認知症の話をしました。他のところは多分してこないだろうと思ったので、本の特有というのは今、特に精神心理領域、メンタルヘルスというより精神心理領域になると、これからやっぱり一番は断トツに認知症なんですよね。
だからその認知症と運動というものを日本がいち早く取り組んで、いわゆるトップリーダーとして、これから起きる世界の長寿に対して取り組んでいく必要があると思いますという話はしたんですよね。
そうですよね。メンタルって言うと働く人のメンタルかなみたいなイメージかもしれないですけど、高齢者の認知症とかっていうのもそれと近いところあると思いますし、特に日本で新しい知見みたいなのが見えてくると、海外からも注目されやすいって感じですかね。
あとその5人口揃えて言ってたのは、とにかくどこの国もまだメンタルヘルスが新規分野でメインには来ていないから、とにかくやっぱり人がいるというところですよね。
なるほど。日本でもまだ少ないと思いますけど、本当にまだ少ない国とか、その中でもここの国はそれなりに盛んかなみたいなのもあるんですかね。
盛んというか確実に点数が取れるとかっていうところになると、ノルウェーとかデンマークとか、いわゆる北欧、ノルディックと言われるような国は元々強いです。
もう本当その国でしょうね。あとスペインは今プレジデントがスペインの人なので、スペインとか。あと南米に今広げようとしてて、南米の国が結構いくつか入ってて盛んに動いてますね。アジアはまだ全然です。
そうですね。またメンタルって言うと、西洋的なものの考え方とか東洋とかでも違うかなと思うんで。どうなんですかね。日本は西洋からももちろん学びつつ、日本らしい方向性みたいなことも考えていかないといけないなというか。
アジアがなぜ少ないかの理由の一つが、やっぱり日本もそうですけど、海外とやっぱり保険診療制度が違うんですよね。韓国の人と喋ってたら、日本と同じように作業療法士と理学療法士の役割というのがあって、メンタルって言うとどうしても作業療法士のイメージが強すぎるというところは韓国の人も言ってましたね。
あとIOPTMHに加入しているアジアの諸国って、日本、香港、バングラディッシュだけだったんですよ。そこに今回韓国が入ってくれたんですけども、他のところはまだメンタルのところまで理学療法士を派遣する余裕がないって感じですね。
そうですね。まず理学療法士で走り始めると運動機の部分とか、そこから神経系とか従来の内部疾患みたいなところに行ったりとかして、早めにメンタルに関わるところもあるでしょうけど、ある程度基盤ができてからじゃないとそっちまで手が回らないみたいなのはあるんですかね。
そうです。あとはその国の協会がどう考えてるかでしょうね。すごく面白かったのが、韓国の協会長かそれに準ずる人が、僕がIOPTMHのところのブースに座ってたら話しかけてきて、韓国はなんで入ってないんだって言われて、それは隣にプレジデントのダニエルがいたから、ダニエルに聞いてくれって言って、ダニエルとワーッと話をしてて、
次の日のジェネラルミーティングの時に突然韓国加入って出てきて、その場で韓国の加入を決めたみたいで。それは笑いました。韓国入ったんだと思って。だからその国の有力者が入りたいと思ったら、WPTに所属している国であったらIOPTMHはすぐ入れるんですよ。
でもWPTに入ってない、例えば去年までの中国とかってなるとIOPTMHに入れないんですよね。なのでここ5年ぐらいで、もともと10カ国ぐらいでスタートして、2000年ちょっとは、違う、つい最近まで22カ国だったのが、今36カ国までになりました。IOPTMHは。急激に増えてます。
なるほどですね。それは定量的な、ここまでにこのぐらい増やそうとかあるかわかんないですけど、できるだけ多くの国に入ってもらおうっていう動きですかね。これからも。
日本の役割
ダニエルっていうプレジデントが結構本当にいろいろなロビー活動とかをして、増やそうとしているということはありますけれども、とはいえ理学療法士がすごい少ない国になると、スペシャリティーグループに入ったがいいが、そこに委員を派遣しなきゃいけないじゃないですか。そこはね、やっぱり難易度が高いんですよ。
そうですよね。
なので、余裕が出てくる国というところになってくるとは思いますけれども、それでも結構ね積極的にアフリカの国とかが、今回タンザニアが入ってましたので、すごくやっぱりそのアフリカの国とかは積極的に動こうとしているっていうのはすごいなといつも思ってます。
そういう意味では、アジアの国もあれば西洋もあれば南米もアフリカもっていうところもあれば結構多国籍な。
そうですね。世界全体的に。ただやっぱりね、アジアが国の規模とか国の数からするとアジアが少ない印象ですね。あとアラブが少ない。アラブが全然入ってないですね。
なるほどですね。
例えばアラブとか中東の方の人がよく関わってるスペシャリティーグループとかもどっかにはあるって感じですかね。
そうですね。前回ドバイに行ってドバイの人に聞いてたら、アラブ系はやっぱりほとんど運動機っていう話をしてましたね。運動機が好きって言ってました。
アプローチとしても都市とかが結構盛んだったりとか。
そうです。
なるほどですね。他のスペシャリティーグループの状況をどこまで把握できるかは難しいところもあるかもしれないですけど、どこの中だとここが特に活動してる人が多いなとか、新しくできるのかどうかとかちょっとわかんないですけど、その辺の他のところってどんな感じですか。
やっぱりメインの運動機とか、やっぱり神経系なんかが強いのは強いですけど、あと日本が今回16かなスペシャリティーグループがあるんですけれども、日本人が今回初めてはないかもしれませんけど、スポーツでコミュニティメンバーで議事が1人。
スポーツの中で北海道大学の寒川先生って人がなられたので、ここはちょっと動きが出てくるんじゃないかなという感じはしますね。
なるほどですね。
なので、2028年に日本でスペシャリティーグループの国際学会をやろうかみたいな話が出てるらしくて、IOPTMHも2028年やってくれって言われたんですけど、なので急に国際的な話が日本に来始めてる感じはありますね。
なるほどですね。そうですよね。やっぱりそういうの開発していこうと思うと、そういう運営メンバーとかに入っていかないとなかなか難しいと思うんで、他の領域だとまだ日本人に関われてないところとかもあるかもしれないんで、その辺はまだ活動していく意義がありそうな。
本当に日本人のスペシャリティーグループの参加でどんどんやっぱり変わっていくこと、今回の学会ですごく人数が多かったというのと同じですけど、日本に旅行したいって人がいると思う。日本も理学療法士が多いから、日本の情報とかを聞きたいとかっていう人も数多くいると思うので、我々の方がやっぱり門を開けなきゃいけないと思います。
うまく開けていけば、それで日本に来れるなら来たいっていう本音と縦前意識しながらになるかもしれないですけど、いるとは思うんで、日本人としても新しく学ぶ機会になるしいいと思いますね。
確かに海外に行って何か得があるかっていうのは一旦置いておかないといけない世界ですが、自分自身の経験値として開いていくものはすごく大きいんですよね。
得があるかどうかっていうと、例えば認定理学療法士とか登録理学療法士とかって国際学会に出てもポイントにはならないんですよね。よりアッパークラスの方に行ったのにポイントにならないというのは今ちょっと問題になってるんですけど、だから全然自分の理学療法士、教会におけるキャリアにはなりませんが、とはいえ世界の状況を見て自分が世界と触れていくっていうのは、やっぱり刺激としてはすごく大きいですね。
そうですよね。なのでぜひ関わっていってほしいなと思います。ただハリ治療とかそういうスペシャリティーグループもあると思うんですけど、そこはなかなか日本だと関わりにくいところもあるかもしれない。得意な部分が活かせるところに意識して関わっていくといいかなって感じですかね。
実際に、例えばメンタルヘルスもそうですし、予防とかだったらIPトップとかって言ったりするんですけど、IPトップに自分自身が参加したいってなった時に、まずは日本理学療法士教会に入って、そして予防理学療法学会の会員になって、予防理学療法の国際委員会に入るっていう、国際委員というか国際メンバーに入るっていう段階があるんですよ。
3つともにお金を取られるってことです。
なるほど。
だからハードルが高かったりするかなと思います。
確かに。
そうなると、それ以上の価値とか自分のやる気が感じられるものがないと難しいかもしれない。なかなかハードル高いですけど、でもそうだからこそなかなか進んでいけば自分なりの道が来るかもしれないんで、関わる人が増えるといいかなって感じですかね。
いや本当に個人的にはやっぱり、これはもう僕の価値観ですけど、国際学会を中心に行きたいなあと、来年アジアウエストパシフィックの学会がインドでやるんですね。
初インドの学会なので、ぜひ皆さんインドに行きましょう。なかなかインドって言うと僕の仲間うちでもハードルが高いと。
去年はバリだったんですね。その前はコロナで香港だったのでウェブでやったんですけども、結構持ち回りで2年に1回やってますので、それもWPTの会部門としてのAWPなので格上学会にはなるんですよね。
WPT参加のメリット
WPTに参加しようと思うと多分値段が3分の1ぐらいで行けるんですよ。なので本当にお勧めの学会なので。ただインドに行くって言ってたらニューデリーなんですけど、ニューデリーに行くのにどれぐらいちょっと値段がかかるかっていうのがわからないので、
これが香港とか台湾とかだったらすごく近いですけど、大体ニューデリーって多分飛行機で9時間ぐらいかかると思いますので。どうですか田代さん。
そうですね。インド行ったことないですけどね。行けたらいいかもしれないですね。
僕がインド1ヶ月行ってたので、30年ぶりのニューデリーなんですよ。30年であの国がどんだけ変わってるかっていうのをですね、ちょっと見ていきたいなというふうに考えてます。
だいぶ変わってるでしょうね。
変わってると思いますよ。
なるほど。でもWPTも2年に1回行われるとか、そういったアジアとかもあるっていうと、結構お金とか時間とか取られるかもしれないですけど、かかわりやすい状況ではあるかもしれないんで、国際的に目を向けて活動していけるといいなと。
そうですね。だから一番皆さんが気にしてるのはお金の部分と職場が休みをくれるかっていう部分だと思うんですよね。お金は確かにかかります。海外。それは海外旅行に行ってもかかるわけですから。だからその部分を1年、月に1万円積み立てておいて、旅行と学会参加というのをやっていくと、
自分自身の視野の広がりっていうのは必ず出てくるので、僕は特にこういったラジオを聞いてくれる人はぜひ行きましょうという。国際学会に行ったほうが日本人同士も仲良くなります。そういうメリットのほうが大きい気がしますので、ぜひ皆さん海外で会いたいなというのが僕の気持ちです。
そうですね。未来への自分の投資にもなるし、そういう国際的なところで自分の価値を発揮するみたいな貴重な機会になると思うので、ぜひかかってほしいですね。なるほど。ありがとうございます。何か他、今回行ってみた中で気づきとかあったりしますかね。
この話はですね、一回間を入れて田代さんに話していいかどうか聞いて、話したい内容があるので、これちょっとやめとこうかっていうようなちょっとね、うさんくさい話もあるので、これ聞いて次の機会に、もしOKだったら一番最初にその話をしますので、ダメだったら流してください。
了解です。じゃあ一旦、ある程度今回の学会の話もできたかなと思いますし、国際的な状況もわかったかなと思うんで、今回はこの辺にしておくかと思います。ありがとうございます。ありがとうございました。