広告をやって楽しむ、見て楽しむ、話して楽しむ、アドバタラヂオパーソナリティの富永誠です。
今回もよろしくお願いします。今回のエピソードではですね、問いを投げかける、そんなエピソードにできればなというふうに思っております。
テーマは、生成AIです。皆さん使ってますかね?そう、今はね、至る所で生成AIという言葉をよく耳にするかなと思うんですけど、
以前、アドバタラヂオでも生成AIで作られたCMについて、確かあれはコカ・コーラだったっけな、
そんなエピソードも収録し皆さんにお届けしたかと思うんですけど、僕もですね、最近仕事で生成AIを使ったり、普段から触れる機会が多いんですけど、だからこそいろいろ
生成AIについて調べて、なんか興味を持ち始めたんですね。ほんと最近。そんな中、SNSの投稿で、生成AIクリエイターみたいな、
自ら名乗られている方だと思うんですけど、という人たちが出てきていて、その人たちの中で権利について話されてたりしてたんですね。
生成AIで作られたものの権利って何なんだろうなっていうふうに、ちょっと考える機会がありまして、ちょっとそれをですね、今回皆さんにお話できたらなというふうに思っております。
別にね、そんなかたくれしい回ではないんですけど、やっぱりちょっと広告業界においても、生成AIって結構使われるケース、たくさん今増えてきており、そんな中でどう向き合っていくのか、どう活用していくのかっていうのを、すごく議論になっているんですよ。
業界的な話も交えながらお伝えできたらなというふうに思います。 まずですね、生成AIとは何なのかっていうところね、ご存じない方もいらっしゃると思うので、改めてお伝えすると、
生成AIとは大量のデータから学習してテキストや画像、音声などのコンテンツを生成する人工知能のAIですと。
なのでその人間がこういうものをくださいっていうのを生成AIツールにオーダーすると、その生成AIツールからテキストだったり画像だったり音声がアウトプットされると。
ちょっとぜひ皆さんもご覧いただきたい調査がありましてですね、それは何かというと、日本経済新聞が2024年の6月6日に出した反乱する生成AIアニメ、9万枚調査で見えた権利侵害というページがあります。
これすごい面白いですよ。日本経済新聞がこの生成AIというムーブメントに対して、ジャーナリズムという視点でですね、調べてまとめたそんな内容になっているんですけど、
何かと言いますと、このピカチュウクオリティが高すぎて怖い。人間かAIかどちらが書いたかわからない。都内の製作会社で働くアニメーターは不安を口にした。
書いたのは生成AI、ワンピースやスパイファミリー、AIにより既存アニメを模した画像が再現なく生み出されている。
生成AIは革新的な手法で文章や画像、映像、音声を生み出し急速に進化する。
著作権のルール整備は進むが、ユーザーによる悪用で日本のソフトパワーを代表するアニメを蝕み始めた。
ネットに氾濫するAIアニメの実装に迫る。そんな冒頭になっているんですけど、氾濫する生成AIアニメ、9万枚調査で見えた権利侵害。
これすごいですよ、作り込まれたページで。問題としては、生成AIによって既存のコンテンツを模したものが氾濫していると、いわゆるオフィシャルで作られていないものっていうのが世の中にすごい出回ってしまっている。
この状況は危険ではないのかという、そんな記事になっていて、複数のサイトで世界的に人気のあるアニメ13タイトルのメインキャラクター名を検索すると、9万枚起こす画像が引っかかった。
画像共有サイトのことを指してますね。日本経済新聞は専門家の協力を得て約9万枚の画像すべてを調べ、原作のアニメ画像と複数の特徴が似ている約2500枚を抽出して詳しく分析した。
著作権侵害の疑いがある画像は定番の人気アニメだけでなく、最近アニメ化された作品まで滝に渡っていたと。
皆さん、ちなみに一番生成AIで模されているコンテンツなんだと思います。
実はですね、ポケモンのピカチュウなんですよ。
2019年までの知的財産の累計収入額が921億ドル、約14兆3000億円で、世界中位とされるポケットモンスターメインキャラクターのピカチュウに類似した画像1200枚超を見つかった。
すごいね、ピカチュウのオリジナルのものは皆さんわかると思うんですけど、そこから生成AIでプロンプトという、こういうのが欲しいとか、こういうのを作ってという、人間がテキストで支持する、それをプロンプトって言うんですけど、
プロンプトによって作られた画像や動画、コンテンツっていうのが生成AIで作られたものになるんですけど、これがですね、本当にもういろんなことができちゃうんですよ。
例えば支持書の中にピカチュウって言葉を入れて、それを例えば海にいるとか山にいる、色も黄色だけど緑にして、そんなことをしたらまさにオリジナルが作ってないけど、ピカチュウの様相を残した生成AI画像っていうのができてしまうと、すごいですよね。
それがね、本当なんかパッと見オフィシャルで作られているかどうかって、もうわかんないレベルまで来てるんですよ。それが非常にまずいんじゃないかというところですね。
マリオもそうですね。マリオは2500枚中、さっきピカチュウが1200枚あって、マリオは470枚あったと。
その他にもワンピース、最近のスパイファミリーとかもそうですね。鬼滅の刃とか、ジャンプ系とか、コナンとか、
あとハローキティ、キティちゃんですね、とかもありましたというところで、反乱しているっていうことですね、本当に。
生成と投稿の流れというのも書いてあって、1、プロンプト入力、さっきお伝えした支持書ですね。
2がAI、人工知能で膨大なデータを学習しているものにプロンプトが取り込まれると。
その上で画像、3、画像を生成、4、共有サイトに投稿すると。
この4のところで、先ほど最初にお伝えした著作権ってどうなんだっていう話になってくるんですけど、
生成AIは膨大なデータを読み込んで特徴を学習し、目的のコンテンツを生成できると。
個人のパソコンで作って楽しむだけなら問題ないが、既存の著作物と酷似したコンテンツを共有サイトに投稿すると、著作権侵害にあたる恐れがありますよと。
2500枚を調べた中で、9割の支持書、プロンプトには特定の模したいキャラクター名を入れていたらしいんですよ、調べていくと。
ピカチュウに模したものを作りたかったらピカチュウって入れたりとか、ハローキティもキティっていう文字を入れたりとか。
ここで弁護士の方の見解として、キャラ名がプロンプトに入っていると、著作権侵害と認められやすくなりますと。
著作権侵害を判断する上で、日本では特徴的な表現が似ているかどうかの類似性に加えて、既存の著作物を参考にしたかどうかの異居性という基準があります。
生成AI画像による著作権侵害の裁判例は国内ではまだないというが、短期間で大量に生成できるため、これまでと比べて対応のハードルが高くなっています。
今までって勝手に公式のものを使うとか、転載するっていうことはあって、それに対する規制っていうのは非常に進んでたんですけど、今回は公式のものを模したものを使う、転載するっていうことになってしまって、より状況がややこしくなっているんですよ。
模したものっていうのはどこまで規制できるんだっけっていうところですね。
それについてやっぱりめちゃくちゃ世界的にもどうしていくっていう、生成AIという著作権をめぐる各国の対応っていうところも書いてあります。
欧州EUでは2024年5月、世界初の規制法を成立、AI製の明示など、透明性を求めていると。
アメリカでは新サービスをめぐり争いが生じれば裁判所が違法性を判断する。
日本では無断利用が著作権侵害に当たる場合もあると。
だからまだ日本では実例はないと、裁判とかですね、そういうところになってみたいですね。
日本では文化庁が2024年3月、AIによる文章や画像などの無断利用が著作権侵害に当たる場合もあるとした考え方を取りまとめた。
なので法律ではまだないんですね。
協会団体や個人から2万件を超えるパブリックコメントが集まり、無断学習について懸念の声が上がっていると。
日経のこの内容は映像ドキュメンタリーとして動画にもなったりするので、ぜひ見ていただきたいですね。
蝕まれる日本アニメ、生成AI時代、横行する新海賊版というような動画を作られていたりします。
法律にはまだないんですよね、日本では。
一応文化庁の見解も僕見てきたんですよ。
いろいろとはいえ考え方、こういうのは著作権侵害に該当するよというような取りまとめがされていて、わかりやすかったりするんですけど、前提として著作物というのは何なのか。
これは思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術、または音楽の範囲に属するものとされている。
AI生成物を含むコンピューター創作物が著作物に当たるか否かについては以前から検討が行われてきました。
これ背景ですね。
AIが自律的に生成したものは思想または感情を創作的に表現したものではなく、著作物に該当しないと考えられます。
ただこれに対して人が思想感情を創作的に表現するための道具としてAIを使用したものと認められれば著作物に該当し、AI利用者が著作者となると考えられます。
非常に曖昧というか非常にまだ確立されてないですよね、考え方として。
これは文化庁のやつもすごい面白いんですよ。
こういうのを見ていくと改めてなんですけど、今画像とかビジュアル的なものが一応わかりやすくありますけど、これ文章とかも結局そういうことなんじゃないかなと思ってて、
生成AIがアウトプットするもののソース、参照元っていうのは世の中にある論文とか小説とかテキストということも生成AIが学習したものだったりするので、
例えばプロンプト、支持書を書くときに、こういう著作っぽくこの状況を書いてとか言ったら、書けちゃうわけですよ。
それが例えば僕がそれを世の中に発表したら、これって著作権侵害になるのかと。
文章とかやっぱり難しいですよね、やっぱり。
もちろん研究結果とかを転載してやって揉めたケースってたくさんありますけど、
小説とかそういうことも多分、今はまだ話題になってないんですけど、今後絶対になってくるんだろうな。
あくまでも生成AIが作り出すものは今までのものを学習して、その最適解を提供する、提供もらう僕らが受け取るっていうことでしかないので、新しいものではないんですよ。
だから必然的に誰かのものではあった表現を、生成AIを経由して手に入れるということなんですね。
いやーこれはね、難しいですよね。
そのときにやっぱり、例えばそれで誰々さんから僕が裁判を受けたっていうときに、プロンプトの公開も多分今後させられるんですよ。
そうしたときに、誰かがAさんとしたときに、Aさんぽくみたいなことを書いてたら、これは著作権侵害に該当するよというような判断ができるんじゃないかというところですね。
さっきのキャラクターもそうですね。
僕が仮にピカチュウの色違いを生成AIに作らせて、SNSでこんなピカチュウもいましたみたいな、ゲットできましたみたいなことを投稿して、
そしたら株式会社ポケモンから怒られ裁判だと言われた。
僕は別にピカチュウだと思ってやってないですよって仮に言ったときに、じゃあプロンプトの公開をしなさいと。
見たらそのピカチュウって言葉を使ってたら、これはもう完全にそれを模してるよねっていう判断をされるというところですね。
難しいよねこれ。
じゃあもしその言葉がなくて結果作ったものが似てしまった場合はどうなんだっていうところですよね。
余談ですけど、生成AIツールの中にはWikipediaとも契約してWikipediaの情報を集約しているツールとかもあったりするんですよ。
だからこれ調べたいって言ったときにWikipediaのデータから引っ張ってきてくれたりとかするわけですよ。
そしたら人間の知能なんて勝てるわけなくて、情報量という意味でね。
しかも欲しいって言ったらその最適な形で出してくれるわけじゃないですか。
すごいですよね、そのWikipediaと契約してるって聞いてびっくりしましたね。
これは勝てないわと思ったら。
話戻しますけど、やっぱり今までのクリエイティブなものってゼロからっていうものはやっぱりないと思うんですよ。
それはね僕はもう前提を持っていて、誰かはやっぱ誰かの影響を受けて作ってるし、
似てしまうとかっていうことも、だってその人を参考にして憧れてとかっていうのもあるわけじゃないですか。
それはあるから、今世の中にあるクリエイティブのものっていうのがもうオリジネティを作れる人がクリエイターだとは言い切れないなと思うんですよ。
ただ今回如実にその辞書さえ書いちゃえばそれができちゃうっていうこの状況が非常にまずいんではないかなとはやっぱ思いますよね。
これ皆さんどう思います?
AIで何かを作る人ってクリエイターって言えるのかという、クリエイションって想像じゃないですか。
だから限りなくゼロに近いもの、さっき誰しもが参考にしているものはあるとは思いつつ、
限りなくゼロに近いものから何かを作る人っていうのは僕はクリエイターだとは思うんですけど、
なんか手も頭も動かしてはいるけど、時間もかけてないものをクリエイティブなものだと言えるのかなとは僕は思うんですね。
これ2025年の3月の段階で僕の意見ですけど、
クリエイティブなものって結構時間をかけているかどうか、そこに思想、
まあね著作物って話であれば思想だったりとかが重いとかですね、そういうのが入っているかどうか、
いやーでも先生AIクリエイターだっていう人とこれ議論したら、
いやいやプロンプトに思想とかも入れてますよとか言われたらめんどくさそうですからね。
ただ僕自身はやっぱり支持をしているだけの人はクリエイターではないんじゃないかなとやっぱ思いますね。
というかそれを自分の制作物と言うことでちょっと恥ずかしくないのかなって思っちゃうかな、どちらかというと。
だって支持書書いてるだけでしょっていうか、そこにあなたの思いは入ってますかというところは投げかけたいですよね。
なんかいろいろ思うところはあるなっていうところですかね。
そうだから去年かな、Xの規約が変わって、そのXに投稿されているものはすべて学習させてもらえますよっていうのが確かなんかリリースされたはずなんですよ。
そのタイミングで結構イラストレーターの方とかのこういうの出来ましたっていうのがみんながやらなくなったとか、
Xのグロックっていう、あれも生成AIですけど、そこに学習されて真似られてしまったら困るというようなこともあったので、そういう動きもありましたね。
生成AIを結構広告業界活用してたりするんですよ。
特にあるのがクリエイティブ領域のところで、わかりやすいところで言えばカンプ、アートディレクションのカンプを生成AIに作らせて、何パターンも作ってくれるわけですよ。
こういう見た目どうですか、こういう見た目、こういう見た目、いやもうちょっとこうしたいみたいな。
それを今まではアートディレクターとかデザイナーがアシスタントというか手を動かしてくださる人に依頼してやってもらってたのを、もう生成AIでやれちゃうとすごいですよね世の中。
だからもう今まで半日、1日かかってたものが5分とか10分とかで出来てしまうと、何パターンもしかもっていうこともあったり、
コピーライターの方が今回のコピーっていうのを今までは1日ないし、夜通し考えてたコピー100本みたいなのが5分で出来ちゃうんですよ。
すごいですよね。本当に時代は変わったよな。
まあでもね1個メリットで言うとパターンを作らせることができる。
そしてAIに対してはハラスメントがないと厳しいオーダーをしても問題にならないっていう。
これって広告クリエイターからしてみたらめちゃくちゃ楽で、上がってきたもん。
いやダメダメダメダメちょっとはいまたちょっと明日の朝までに100本考えてきてみたいな。
今絶対ダメですからねそんなコミュニケーション。
でもそれを今AIが担ってくれるから、まあ下も育たなくなっちゃうかなと思いますけどね。
下積み時代っていうのがなくなっちゃう?経験がなくなってしまうっていう怖さはあるなと思いますが、
その同時にハラスメントとかそういう気をつけなきゃいけないよって言われてる中だと助け舟な気もするし。
面白いですよね。そういういろんな点踏まえた上で生成AIとうまく付き合っていかなきゃいけないなと。
そんな時代にもう今年から始まっている。なんなら去年から始まってるんじゃないかなというような印象を受けております。
変わらないですからね生成AIに。いつか復習されるかもしれないんですけど。
僕だからできるだけ生成AIにお願いした後はちゃんと参考になりましたありがとうございましたって言うようにはしてます。