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2024-02-09 17:38

#4-2 ゲスト:公益財団法人日本オリンピック委員会・JOCキャリアアカデミー事業ディレクター 柴真樹さん②

今月のゲストは、公益財団法人日本オリンピック委員会・JOCキャリアアカデミー事業ディレクター 柴真樹さんにお越しいただきました。 


【今週のテーマ】 

・キャリアアカデミー事業で取り組まれている「アスナビ」について




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ビルドアップローカル、番組ナビゲーターの常田幸永です。
この番組は、30年のスポーツ界でのキャリアを経て、現在は地域金融機関に勤務している私が、
これまでの経験とゲストの皆様とともに、スポーツを通じて、街を豊かにしようという番組です。
さて、今週も公益財団法人日本オリンピック委員会・JOCキャリアアカデミー事業ディレクターの柴真樹さんにお越しいただきました。
柴さん、どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
今週は、柴さんにキャリアアカデミー事業で取り組まれているアスナビ、これについていろいろお聞きしたいと思っております。
アスナビという事業なんですが、これは一体どんな事業なのか、その概要をお聞きしてもよろしいでしょうか。
トップアスリートの就職ナビゲーションというのが正式名称というか、アスナビというふうに言っておりまして、私の所属しておりますJOCのキャリアアカデミー事業というところで運営をしております。
無料職業紹介事業という、コセルド賞の許可事業でございまして、
無料なんですね。
そうなんです。成功報酬が発生するというわけではなくて、ご利用いただいても無料という職業紹介事業でして、2010年から運営をしています。
第1回メロの時にもお話をしたんですけれども、あらゆるアスリートにスポンサーがついて、皆さん純卓な資金を持って活動を続けているというわけでは決してございませんで、
競技継続のためにですね、仕事を求める恋アスリートとアスリートを雇用することで事業上の何かしらの効果を期待する、
恋企業のウィンウィンの関係を目指してですね、企業とアスリートのマッチングということを進めております。
そうですか。ウィンウィンの関係を目指してということをおっしゃいましたけれども、ここが一番難しいポイントなんでしょうかね。
そうですね。どちらが一つのウィンだとやっぱり続かないと思うんですよね。アスリートにとってのウィンというのはもちろん競技が継続できるということで望ましいことであるんですけれども、
採用した企業が良かったと感じていただかないと事業の継続というのは難しいので、このウィンウィンの関係というのは今回としてもこだわっている、こういうところですね。
そうです。2010年から運営されているということなんですけれども、これまで何人のアスリートとのマッチングに成功されたんでしょうか。
伸びですね。385名のアスリートの皆さんがアスナビを通して就職をしています。
そうですか。2010年からということなんですけれども、300人以上のアスリートのマッチング、これ大変な数なんじゃないですか。
どうですかね。この数自体が多いかどうかというのは分からないんですけれども、もちろんこれ以外にもアスナビを使わなくて就職をしていたアスリートでもたくさんおりますし、
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そういった方々に対しても、例えばエントリーシートの書き方を今回のスタッフが指南をしていくとか、面接のトレーニングをしていくですとか、何かしらの形で関与して、
うまい形で就職が実現していくと。こういったところのお手伝いができたかなというふうには思っていますので、385名という数字よりも、実は多くの方々、アスリートの皆さんと関わらせていただいているんじゃないかなと、そんなふうにも考えています。
分かりました。ありがとうございます。このアスナビなんですけれども、どのような背景で、目的で始まったんでしょうか。
きっかけは、2007年頃にJRCの中でゴールドプラン委員会というのがあったと聞いていまして、そこで競技力向上のための諸問題検討プロジェクトと、こういうワーキングチームが立ち上がったそうなんですね。
そこでアスリートの雇用問題というものが取り上げられたというのが、そもそものきっかけであったと聞いています。
当時、企業スポーツのQ5というのが相次いでいて、この後リーマイショックが起こったのが2000年代の後半だったと思うんですけれども、多くのアスリートが企業のQ5等々で生活の過程を失って、競技継続そのものが混乱な状況になっていたと。
こういったようなところが背景としてはありまして、これはまずいということで、企業へのヒアリングをいろいろやっていったところ、アスリートの雇用のニーズがある。
雇用という形で支援をしていきたいという、そういう企業様の声もたくさんあるということが分かりまして、じゃあそのマッチングをJRCが進めようではないかと。
こういったようなところがきっかけとなって津波が立ち上がったと、こういう流れであったときに聞いております。
競技継続側の混乱ということなんですけれども、この混乱な状況によって競技をやめてしまうアスリート、これもいたということですね、もしかしたら。
実数としてどれぐらいあったかというのは把握はできていないんですけれども、競技を諦めざるを得なかった選手はいたというのは間違いなく事実だと思います。
そうですか、ということはこのアスナビというシステムそのものがアスリートの救済ということになりますね。
そうですね、今も大学を卒業した後に就職するのか、就職をしながら競技を継続するのかというところで、なかなか競技を継続しながら就職、仕事をするというような道が見つからずに、
大学の卒業をきっかけに引退してしまう行為中を選択する学生さんというのも、学生のアスリートですね、複数いらっしゃるということもありますので、そういったところをアスナビの方でご支援をしていくというのも目的の一つなのかなと、そのように感じています。
なるほど、ありがとうございます。
次にですね、この就職支援のアスナビなんですけれども、通常はどのようなプロセスで進行というんでしょうか、これが行われているんでしょうか。
各競技団体からのですね、就職支援の依頼を受けたアスリート、我々ですね、アスナビのスタッフが面談をして求人を紹介していくと、こういう流れをとっております。
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基本的な流れはですね、通常の職業紹介とあまり変わりはないんですが、大きく違う、いくつかあるんですけれども、一番大きな違いといえばですね、企業とアスリートが直接出会うようなですね、説明会というか、こういう場を通してマッチングを進めているというのが一つの特徴かなと、そんなふうに感じています。
わかりました。このアスナビは年間にどの程度開催されているんでしょうか。
アスナビ説明会ですよね。
そうですね。年によって違うんですが、大体毎年3月ぐらいを皮切りに、8回から10回程度、主にアジノートナショナルトレーニングセンターですね、北部のほうでやっております。
8回から10回ですか。
そうですね。
運営側のスタッフの方も大変ですね。
月に1回か2回とかですね、重なっていくと、それなりに緊張感もありましたいかなと気はしております。
このアスナビの開催なんですけども、複数回開催されますけども、アスリートも企業も複数回エントリーができるものなんでしょうか。
そうですね。企業様はですね、何度来ていただいても、毎回お越しいただいている企業様もありますけれども、
アスリートの皆さんはですね、大体そういっても企業様に来ていただいて、1回あたりの開催時間というのはやっぱり2時間から2時間半ぐらいになりますから、
その中でご紹介できるアスリートの数にはどうしても限りがあります。
なので、2回、3回というアスリートの皆さんもいらっしゃいますけれども、大体1回内緒多くて2回というようなことで、
皆さんがですね、しっかりプレゼンできるように、本会のほうでバランスを取りながら運営しているというのが実態です。
わかりました。ありがとうございます。
次になんですが、主にどんなアスリートが対象となっているんでしょうか。
ここが少し特徴的なことかなと思うんですが、まず前提としてですね、大会でもお話をしたように、我々は強化というものを目的としていますので、
JOC内緒はですね、各競技団体の強化指定選手ですね、こういったような皆さんが対象になります。
基本的には皆さんのオリンピックですとか、今でしたらのパリ、それから冬季であればのミラーノコルティナ、こういったようなところのですね、世界大会を目指して
日の丸を背負って競技に向き合うというようなトップアスリートが対象になってきます。
それから決して限定しているわけではないんですけれども、結果的にはですね、今高校とか大学とか学生アスリートで卒業をきっかけにですね、就職する先を見つけるというような形で
アスナビをご利用いただくというケースが結果的には増えています。もちろん既卒のアスリートの皆さんもいらっしゃいます。
それからですね、団体競技もですね、もちろん対象にはなってくるんですけども、こちらの結果的にはではあるんですが、個人競技、個人種目が多いというのもアスナビの一つの特徴かなというふうに思います。
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というのもですね、団体競技とかですと、例えばプロの世界に入ったりとか、それから実業団のリーグに入ったりとかということで、受け皿がやっぱり皆さんあるんですね。
なんですが、個人競技で言い方をお部屋にありますけれども、いわゆるそんなにメジャーではない競技になっていくと、そんなに実業団とのパイプがしっかり築かれているわけではなかったりとかします。
そういうような方々のですね、受け皿をですね、どう作っていくかということでアスナビが機能しているのかなと、そんなふうに思っています。
わかりました。競技団体の推薦も必要だということでよろしいでしょうか。
そうですね。競技団体さんがそれぞれの競技の活性化、強くしていくためにですね、この選手には競技を継続してほしい。
それが強化指定とニュアリーコールになっていったりするわけなんですが、そういったような人たちを推薦をしていただいて、その方々をジオシの方で支援していくと、こういう構造になっています。
なるほど。ということはアスリート側にとってはある程度の競技レベル、実績、こういったことも必要になってくるということなんでしょうかね。
そうですね。基本的には日の丸を背負ってですね、日本の代表として戦っていくこういうレベルの選手の皆さんにですね、結果的にアスナビを使っているということになります。
わかりました。気になったんですけども、そもそも海外にですね、このアスナビというようなシステム、同様なシステムって存在するんでしょうか。
どうなんですかね。海外の事例まで細かく全部見に行っているわけではないんですが、一応私が聞いているのは、この職業紹介事業の許可をですね、取って運営しているというスタイルはですね、このアスナビの世界で最初だったというふうに聞いておりますので、そんなにたくさんあるわけじゃないだろうなという気がします。
わかりました。職業紹介の許可というのは必要なんですね。
そうですね。
わかりました。ありがとうございます。そして、参加企業からのですね、評価・評判というのはいかがなんでしょうか。
はい、そうですね。もちろんですね、通常の採用と同じように採用してよかったとかですね、ちょっとイメージと違ったなみたいなものはあるんだと思うんですが、おおむね良い評価をいただいているかなと、そんなふうに感じています。
はい。流れとしては、先ほど13年設立してからですね、やっておりますということを申し上げたんですけども、ここに至るまでにですね、2013年ですね、東京招致が決まって、東京ってやつですね、あれで東京リパラというのが決まりまして、そこに向けてですね、いろんな経済団体さんの支援なども受けましてですね、長くやってこれたかなというふうに思うんですが、
途中コロナの経済的なダメージなんかもありましてですね、決定人数そのものは一時期押し込んだんですけども、やはり企業側から見るとですね、アスリートとして雇用をした仲間をみんなで応援するというような、こういったようなところでですね、一体化の情勢にはつながっている。
このような声はよくお聞きしていますので、こういう観点でですね、企業側の事業に我々の活動というものは起用できているんじゃないかなと、そんなふうには思っています。
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あとそれから、みんなで応援するというところ、誰かを応援するという観点で言いますと、例えばプロ野球球団一つ持つとですね、いくらか分かりません。運10億かかると思うんです。
例えばバスケットボールは5人でやるわけなんですが、場所も含めてコーチも含めてなんてことを言ってみますとですね、億単位でやっぱりお金がかかる。ビビルの世界でもそれぐらいのお金がかかるというふうには聞いています。
ただですね、このアスナビ経由でご紹介しているトップアスリートの皆さん、個人競技が多いというふうに先ほど申し上げましたが、トップアスリートであっても個人競技の場合はですね、そんなにお金はかからないんですね。
もちろん競技費用は企業様にご負担をいただくということもありますので、通常の一般社員の雇用よりはエクストラコストが発生するということもあるんですけれども、それでも数十万とか百万とかそういったような世界だったりとかしますので、一人実業団というんですかね、これを作って雇用した一人のトップアスリートをですね、企業の皆さんで応援をしていく。
こういう構図がですね、企業にとっては非常に価値あることなんじゃないかなと、そんなふうには感じています。
分かりました。一人実業団、確かにそうですよね。サポートのコスト面は確かに低いに越したことがないですし、あと重要なのはアスリートを組織で応援するという一体感ですよね。
そうですね。
そこが企業のモチベーション、そこに向上にもつながるのではないかなというふうにちょっと感じますね。
そうですね。スポンサーとかだとですね、やはりスポンサーもちろん素晴らしい支援のスタイルだというふうにはわかるんですが、企業からしてみると若干の従業員目線でいうと距離がある。
ところが社員ですとですね、時折出社してですね、隣に座って一緒に仕事をしたりとかしている。
だからそのみんなで応援するときのやっぱり熱の入り方とか、同じ仲間が世界に向けて頑張っているっていう、こういう構造になってきますんで、よりその応援に熱が入る、一体感にもつながりやすいと、こういうような声はよくいただいています。
そうですか。ありがとうございます。
そしてですね、アスナビなんですが、これまでですね、課題というのがあったら教えていただきたいんですけど。
そうですね、課題は多々運営上の問題等々も含めてあるんですけれども、つらつら企業側の価値についてですね、申し上げたんですが、やっぱりアスリート雇用の意義っていうものを我々自身がまだうまく言語化できていないかなっていうのが一つ課題かなというふうに思っています。
言語化できていないがゆえにですね、アスリートの雇用というものを考える企業に、我々の存在とかやっている内容とかですね、アスリート雇用の価値っていうのがうまく伝わっていかない。
となるとですね、どうしても求人企業っていうのは限定されてしまうんですね。
限定された求人企業になってしまうと、アスリートが就活をするときにアスリートにとっての選択肢っていうものがどうしても狭くなってしまう。
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我々としてはできるだけ多くの選択肢の中からですね、自分の最適解を見つけていくっていう方がキャリアトランジション企業に向かえたアスリートにとってはいい体験になるというふうに思っているんですけれども、
実態としてはこういうのがかかったところにですね、企業に行くというような形になりがちなので、このこと自体が悪いことでは決してないとは思うんですけれども、もう少し選択肢のある状況の中でですね、アスリートの皆さんが就職先を見つけていくと。
こういうスタイルを築くためにもですね、アスリート雇用の価値の言語化ということを課題として進めていかないといけないかなと、そんなふうには感じています。
なるほど。選択肢を高める、作るということはすなわち多くの企業に参加してもらうという。
そうなんです。
そういうことですね。
はい。やはりアスリートを雇用したらどんないいことがあるんだろうなというところで、その価値がうまくまだ伝えきれていないなということがやはり課題だというふうには思いますね。
わかりました。今週はですね、柴田さんにアスナビについてお聞きしました。来週はアスナビを利用するアスリートと企業についてお話を伺いたいと思っております。柴田さん、今日は本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
常田幸永がお送りしているビルドアップローカル、本日はここまでとなります。番組の感想は各媒体のコメント欄か、Xでハッシュタグビルドアップローカルをカタカナでよろしくお願いいたします。
お相手はビルドアップローカル、番組ナビゲーターの常田幸永でした。
それではまた。
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