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2024-12-25 15:37

#2 マニュアルトランスミッションの設計 延河克明さん

マツダしごトーク!

ゲストはドライブトレイン一筋の「MT男」! 延河克明さん


内容)

パワートレイン開発本部ドライブトレイン開発部第2ドライブトレイン開発グループ/マニュアルトランスミッションの設計/4代目NDロードスターのマニュアルトランスミッション特徴とは/マツダの自社製トランスミッションのこだわり/マツダの魅力・やりがい/職業講和/10代へのメッセージ


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サマリー

マツダしごトークのエピソードでは、信川勝明さんがマニュアルトランスミッションの設計と4代目NDロードスターの開発の過程について話します。特に、運転の楽しさを追求するための革新的な設計とそこに込めた思いが中心のテーマとなっています。信川さんは、NDロードスターのマニュアルトランスミッションの開発に携わった経験や仲間との絆についても触れます。彼は、特に子供の頃の思い出がキャリア選択にどのように影響を与えたかを詳しく説明します。

マツダしごトークの紹介
マツダしごトーク
さあ、今月もやってまいりました。毎月第4火曜日のこの時間にお届けする、マツダしごトーク。
このコーナーでは、マツダで働くプロフェッショナルをお迎えしまして、
お仕事の内容ややりがい、マツダで働くことの魅力について教えていただきますが、
このコーナーで、クジラの夢の選択肢が広がるといいなと、僕たちは思っておりますよ。
そして、今月ご登場いただくのは、この方でございます。お待たせしました。自己紹介をお願いいたします。
はい、マツダ株式会社の信川勝明です。
はい、信川さん、9ジラジのSNSをもってにフォローしてくださったりとか、ありがとうございました。
え、緊張ほぐしたいなと。
いやいやいや、このスタジオとかラジオとかっていうのは出られたりよくするんですか?
ないです。初めてです。
いかがですか、この雰囲気っていうのは。
緊張しかないですね。がんばります。
10代たちと普段接することって、学校にいたりはあるんですかね。
それもあまりないですね。
あらら。
貴重な経験させてもらってありがとうございます。
いや、今日は楽しみにしてるね、10代。大人の方も多いと思うんですが、ようこそお越しくださいました。
はい。
広島の中高生中心にたくさん聞いてくれてるラジオ番組なんですけど、信川さんは広島のご出身ですか?
そうですね。東広島の出身ですね。
出身校はどちらなんですか?
呉市の秋阿賀にある呉工業高等専門学校になります。そこの機械工学科を卒業しました。
そうなんですね。今冬にはイルミネーションがあったりとか。
結構クジラたちリスナーさんいますよ。
そうですね。
繋がりますね。
ありがとうございます。
マニュアルトランスミッションの役割
もう聞きたいので行きたいと思いますが、信川さんはどんな部署でどんなお仕事をされていらっしゃるんでしょうか?
はい。パワートレイン開発本部、ドライブトレイン開発部、第二ドライブトレイン開発グループのアシスタントマネージャーとして、主に車のテストをするチームのリーダーをしています。
もう肩書きめっちゃかっこいいですね。
ありがとうございます。そう思ったことないんですけどね。
そうですか。欲しいです。僕なんかクジラ地DJだけですから。もっとつけたいですよね。パワーDJとかちょっといろいろ。
気になったのが、車のテストをするチームのリーダー。車も学生みたいなテストみたいなのがあるんですね。
そういうテストとはちょっと違っていて、車を開発するときっていうのはあらかじめこんな車にしたいなっていうような目標を決めるんですね。
その目標を決めるっていう仕事もしてるんですが、決めた目標通りに車が出来上がってるかどうかっていうのを試作した車を使って音や振動を図ることで確認しています。
じゃあ、もう乗ってくださる方がより快適に楽しめるようにっていうことも含めるってことですか。
そうですね。運転手も同乗車もドライブが楽しくなる。そんな車を作るための大切な仕事だと思っています。
クジラーたちで将来松田車乗りたいなと思ってたら夢膨らみますね。
信川さんは今日はクジラーたちにどんなお話を聞かせてくださるんでしょうか。
いろいろ悩んだんですけども、入社してから私20年間マニュアルトランスミッションの設計をしていましたので、その中でも思い出深い4代目のNDロードスターの開発のお話をしたいと思います。
ロードスターって名前がまず乗りたいなってなりますよね。
ぜひ。
実はこの松田志吾トークのロゴ、僕がロードスターに乗ってるデザインなんですけど、ここにも書いてるじゃないですか。
これいいですよね。これ僕バージョンも作ってほしいな。
いやいやいやいや。
これクジラー知ってると思うんですけど、めちゃめちゃかっこいい車で2人乗りのスポーツカーなんですよね。
そうですね。見る人も運転する人も魅了する幸せになれる美しい車です。
僕はもう次車買うならロードスターって決めてますから。
ありがとうございます。
最初の誰を乗っけようかなーみたいなところはずっと考えてますけど、あ、でもこれ信川さんもありですね。
いいんですか、僕ね。
まあそういう話は終わり終わり。
で、いろいろと聞いていきたいんですけど、マニュアルトランスミッションっていうものはですね、クジラー達知ってるかな、これどんなものになるんですかね。
そうですね、これ説明が難しいなって思ってたんですけど、車を走らせるのにとても重要な部分なんですけど、トランスミッションっていうのは変速器のことなんです。
実は中高生が乗ってる自転車にもギアと呼ばれる変速器がついていると思うんですけども、
その車も同じでその変速の度合いが5段階とか6段階に分かれていると思うんですけど、その変速の度合いっていうものを手動で切り替える、これがマニュアルトランスミッションと言います。
この変速を車が自動で切り替えてくれるのが、いわゆるオートマ、オートマチックトランスミッションになります。
信川さん説明めちゃくちゃ上手いですね。
大丈夫ですか。
大丈夫です。めっちゃわかりやすいです。
ありがとうございます。
4台目のNDロードスターのマニュアルトランスミッションは、これまでのロードスターと違うところがあるって聞いたんですけど、どんなところが違うんですかね。
心の部分は一緒なんですね。ロードスターという車のコンセプト、軽いことだとか思い通りに運転できる心地良さっていうものを守るために最新の技術を用いて、マニュアルトランスミッションというものの機能をゼロから見直して新たに世の中に生み出した、たくさんの機能が詰まったトランスミッションになります。
話聞いてると信川さんのロードスター愛というかマニュアルトランスミッション愛があふれてますよね。
ありがとうございます。止まらないですね。
止まらない。いいですよ。この機能を実現するために、その設計でどんなことを考えないといけないんでしょうかね。
考えなきゃいけないことはとってもたくさんあるんですけども、一番大切に思っていることをここで言いますと、ギアを変えるときには左足の先にクラッチペダルというものがあります。
左手で操作するチェンジレバーがあります。設計するときにはこれをドライバーが座った状態でちょうどいいところにそのペダルやレバーを配置するように考えています。
このちょうどいいっていうことの基準なんですけども、操作するときの関節の角度が人が力を入れやすい角度になるように設計しているんです。
それによって操作がしやすく思い通りの運転ができるので、ドライバーは車と自分がつながってるっていう、そういうふうに思っちゃうんですね。
そうすると運転が楽しいと感じられるし、笑顔になっちゃう。そういう車だと思います。
僕も免許はミッションを持ってるんですけど、たまにちょっとこううまくいかないなっていうところがあるんですけども、さーって快感になるわけですね。
そうですね。ずっと操作してたくなるっていう。
欲しくなります。
はい。
ただですよ、こだわりじゃないですか。開発中にもしかしたらですよ、信川さん、これはちょっと難しいよなんて声が上がったりしないんですか。
これはたくさんたくさんありました。
あるんかい。そうですか。
例えばこのマニュアルトランスミッションを作るにはたくさんの部品が関わっているので、多くの部門の方との調整が必要になってくるんですけど、
例えば部品の金属の厚さ、数ミリの違いでも加工の仕方や品質に大きく関わってくるので、そういう調整を何度も何度も膝を突き合わせて繰り返すことで、
約4年の歳月がかかったんですけども、無事世の中にあのロードスターが生まれてくれましたということです。
会社の魅力とこだわり
4年!?
はい。
うわーもう大学卒業できる年月ですよね。
その車を構想する期間も入れるともっと長い期間がかかっています。
そこまでして松田が自社製のトランスミッションにこだわるのはどう指定なんですか?
やっぱりドライバーが直接手を触れて足を触れて操作するところなので、車にぴったり合うトランスミッションを作りたいなと思っていました。
マニュアルトランスミッションを専門で作っているメーカーがたくさんあるんですけども、そこから仕入れようとすると、すでにある選択肢から選ばなければいけないことがやっぱり多いんですね。
なので自社製の方がぴったり合わせやすいというところがあります。
車内の意思疎通も早いので、松田は自社製にこだわっています。
だから良いもの本物ができるわけですね。
ありがとうございます。
じゃあ聞きたかったんですけど、信川さんが松田っていう会社の魅力を一言で表現するとどんな言葉になりますか?
仲間との絆
このお題も非常に難しかったんですけど、一言って言うと難しいんですが、仲間と共に挑戦できる会社だと思っています。
その心は?
このNDの開発の時もそうだったんですけども、他の車の開発の時も同じで、仲間と心を一つにして一つ一つの難しい課題を乗り越えて、実は車は生まれているんです。
NDロードスターの開発に関わった全ての人々も大切な仲間です。
実は良い仕事をしようと思ったら一人で完結できることはなくて、一人で作業している時も必ずその作業した結果を届ける相手がいるんですね。
なので一台の車には数えきれないぐらいの人が関わっています。
これからもその仲間を大切にしながら、お客さんの笑顔のためにいろんなことに挑戦していきたいです。
素晴らしい。どうしても10代の時とか幼い時って、車って機械いじれる人が全部作ってるんでしょってイメージありますけど、そうじゃなくて本当に多くの方が関わられてて。
じゃあ、野向さんからしたら、もう技術者の人は尊敬というか世界に誇れる技術者の方っていう整備士の方って意識ですか?
そうですね、やっぱりね。お互いが尊敬し合っていいものを作って作り続けていくっていうことがやっぱりものづくりにおいて大切にしなきゃいけないことだと思います。
今更ながらいい声ですね。
ありがとうございます。
こういう静かながらも熱い話をしてくださるわけですけど、職業講和やキッズイベントとかでも野向さんはお話しされたりはするんですかね?
そうですね、最近そういうチャンスをいただいて、今年の年明けすぐに職業講和行かせてもらったんですけども、そこで何を伝えたかったかというと、自分の心を動かすもの、これを見つけてくださいっていうことを主にお伝えしました。
それはなぜかというと、私にとって子供の頃の心を動かされた経験っていうものが実はあって、友達のお父さんが乗っていた初代NAロードスター、これを初めて見たときに衝撃が走ったんですね。
この時の経験が今につながっていて、ずっと意識していたわけではないんですけども、気づかないうちにその経験からその人生の区切り区切りで選択していたんだと、今になって気づいたことがあります。
なのでそういう経験は気づかないうちに自分の中に生きてるし、その経験が仕事をする中で大変なことも乗り越えるための力になると私は思っています。
子供の頃の野吾川さんに伝えてあげたいですね。
そうですね。会いに行きたいですね。
会いに行きたい。メッセージ来てましたよ。OKラバー高校生から。
今日はNDのミッションを開発した野吾川さんが登場とのことで真剣にラジオを聞こうと思いますよね。
いつもはちょっと真剣に聞いてます。
ロードスター一番の主はユーノスです。あのリトラが可愛いです。将来NDも乗ってみたいんですよね。
そういえばロードスターは初代はNAから始まってBCそしてDとなったわけですが、Nって何を表しているんでしょうか。前々から気になっていて教えていただければ幸いですっていう。
これは私にもわからないですね。
ちょっと宿題にさせてください。
じゃあこうやってリレー形式でずっと繋いでいって。
そうですね。
次回の方が答えるって感じにしましょうか。でもこういうふうに高校生たちから質問とかを受けるってのはいかがですか。
ありがたいですね。
普段接することもないんで。
もう終わりたくないですけど、最後にラジオを聞いている中高生10代に信川さんからいただいていいですか。
将来を楽しむために今を思いっきり楽しんでください。
勉強も含めいろんな経験は将来の自分が楽しむための道具を揃えているんだって考えてみてください。
その道具の数だけ自分の可能性が広がっているって考えてみてください。
そしてその経験の中から自分の心を動かすものを見つけてください。
その心を動かすものが将来になりたい姿に導いてくれるはずです。
皆さん一人一人の未来が素敵に輝くことを願っています。
人生という名のドライブを楽しんでください。
今日はありがとうございました。
将来へのメッセージ
ナイスドライブです。
かっこいい。人生という名のドライブ。
信川さん、決まってました。
ありがとうございました。
ラジオ出演、クジラ人いかがでした?
緊張しましたけどあっという間でしたね。楽しかったです。ありがとうございます。
また10代のためにってあれですけど、未来の選択肢が広がるようにご一緒できたら嬉しいなと思います。
チャンスがあればお願いします。
最後にリクエストなんですけれども、どなたのなんという曲いきましょうか。
ジョン・レノン&小野陽子でハッピークリスマス。
どうしてこの曲を信川さん選曲してくださったんでしょうか。
平和都市広島から世界の平和を願っていますという思いと、
今日という日にちなんでこの曲を選びました。
皆さんクリスマスイブ楽しんでください。
大丈夫でした?クリスマスイブ。
大丈夫です。
わかりました。素敵な理由だな。
広島中に日本中に届いたらいいなと思います。
この時間は松田仕事区。
今夜は松田でNDロードスターのマニュアルトランスミッションを開発された信川さんをお迎えしました。
信川さん心からありがとうございました。
ありがとうございました。
では曲紹介をお願いいたします。
ジョン・レノン&小野陽子でハッピークリスマス。
15:37

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