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おはようございます、こんにちは、こんばんは。
このポッドキャストは、日本とオランダでフリーランスとして活動する姉と弟が、働き方や家族の在り方、自分たちの好きな映画や音楽、アート、メディアについて、互いの近況報告がてらをお話しするポッドキャストです。
ということで、第何回目だ?
エピソード3。
エピソード3か。
今回はね、突然なんやけど、今、翻訳を仕事にしとるじゃん。
今日は、なあなあ、翻訳者ってどうやってなるん?っていうのをテーマにしようと思ってて。
オランダに初め行った時って、印刷会社におったような気がするんやけど、いつの間に翻訳家になってた?
オランダ行った時の会社は、確かに印刷もやってたけど、翻訳も一応サービスとしては提供してたんや。
でも、その時は営業職、ずっと営業職やったから、実際自分が翻訳に関わるってことはなくて。
社内資料を翻訳したりとかっていうのはチラッとあったけど、そのくらいで、実務経験はぶっちゃけ始めた時はゼロやったね。
そうなんや。じゃあ、翻訳者になる取っ掛かりみたいなんて何だったの?
自分が好きで読んでたウェブメディアがあって、それがアメリカのメディアでの日本語版もあって、そこが翻訳者募集してるっていうのをほんまにたまたま見かけたんよ。
その頃ちょっと、今後仕事どうしよっかなみたいなのがあって、とりあえずダメ元で捉えるだけ受けてみるかみたいな感じで、受けたら受かって急に翻訳し始めて、
このくらい稼げるんやったら、もう売りになった方が楽しくねみたいな感じで、結構スルッと入ってったね。
そんな感じ?
そう。多分翻訳を仕事にしたいって考えてる人からしたらかなりラッキーなケースだと思うし、自分でもラッキーだと思うよね。
結構、企業が募集してる社内翻訳者とかやと、実務経験何年みたいな条件が、大体ほぼ間違いなく入っとるからね。
そうよね。だって、やっぱ翻訳ってめちゃくちゃハードルが高いイメージあるし、翻訳者ですって言われたら、いい武器持ってますねみたいな感じがするし。
ぶっちゃけその翻訳者になろうと思ったら、どのくらいの英語レベルでなれるの?
それがね、かなり、よく聞かれるし、いつもつって難しいなって言う人もいるけど、
というのが、いまだに自分の英語力ってまだ全然足りんなって思うし、
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どのレベルならできるの?って聞かれた時に、何を指標に答えたらいいのかっていうのも、なかなか難しいところがあって、
例えば英語のテストの例で言ったら、日本でもよく聞く、
教育でっていう話で、教育は850、990点で、中の850点で、多分翻訳できる人もおると思うよね。
はいはい。
でも満点の人が間違いなくできるかっていうと、そうでもないっていうのが難しいところ。
なるほど、しゃくし定義でというか、いわゆるお勉強ができるでは通じない世界なんやね。
そう、フルタイムの翻訳師じゃないから、あんまり声で声でっていうのもあれなんやけど、
例えば、今英一の翻訳師が自分やってないんやけど、
英語の文章を読めるっていうのは最低限、当然必要な力であって、
そこに加えて、翻訳しなきゃいけないテキストに関する専門知識だったり、その業界のね。
あとは、アウトプットである日本語の表現力とかが必要だから、
この3つが大きな柱としてあるんやけど、
英語力って英語の読み取る力ってそのうちの1つでしかないから、それ以外2つあるからね。
で、結構その、何か勘違いされがちなんやけど、
帰国史上の人とかもおるし、英語話せたら翻訳とか通訳ってできるんじゃないの?みたいな思う人って多くて、
自分もね、昔結構そう思ったとこがあったんやけど、
でもそれがね、結構勘違いで大間違いなんよね。
もうちょい詳しく。
例えば日本語でもさ、医療の話とかって、
例えばニュースとかで読んで、はっはっはってなるぐらいの理解力があっても、
自分がこれについて書いてください、コロナウイルスについて書いてくださいって言われても、書けんやん。
そうね、確かに。
新しい課題にもね、
そうそうそう、は提供できんやん、そこで。
うん、確かに。専門用語さえ使い切れない場合ってあるし、
やっぱり私、ウェブ業界に入るまで、積極業だったから、
初めてこの業界に入った時に、アサインとかアジェンダって言われた時に、
なんだこれは?ってなったし。
確かに、ちょっとそこが大人用語的なところから始めた。
ちなみに英語が読み書きできるだけでは翻訳者になれんってことはわかったんだけど、
それ以外に、じゃあ英語以外にどんな経験をしとけば有利とかってある?
これ結構もともと同じ話だけど、
まずはやっぱ専門知識を得るためにも、
一定期間の就業経験があるっていうのが一番有利だと思う。
ですよね。ウェブライティングもそうだもんな。
そうそう、ライターの人でもさ、医療系のライターの人ってさ、
もともとお医者さんの医師免許持ってる人とかもおるし、
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製薬会社働いてましたとかっていう人もおるからね。
そりゃそうだ。
あとは、さっき言ったようにアウトプットは日本語のところで、
日本語の文章を書く習慣があると、翻訳じゃなくてね、
っていうのも結構大事やなと思って、
ていうのがたまに、つい構成の仕事、翻訳、
誰かが他の人が翻訳してもらうチェックする仕事をするときがあるんやけど、
そのときに、なんかここの前の文章とここの文章、論理的につながってないなとか、
あと日本語の表現で重複してるなとか、
繰り返しになっちゃってるやんみたいな、
略文に出っこわすことは結構あるんよね。
そもそも日本語、日本語を使いこなそうみたいな。
そうそう。
前、翻訳者の子を紹介したときもさ、
普段から文章を書いてる子は、結構いいですねってなってたもんね。
そうそう。
自分としても翻訳、さっき言ったみたいに翻訳すると初めて、
FDになったって、しばらくしてからライティングの仕事とかもやらせてもらったことがあって、
そういうときに結構頭の使い方が違うなっていうのは実感としてあって、
それは経験したきゃよかったなって今でも思うよね。
なるほどね。
さっき英日、英語から日本語への訳しかせんって言ってたけど、
日英と英日って入れ替わっとるだけじゃん、文面で言うとね。
どっちが難しいっていうのはある?
正直、日英翻訳に関しては全然できる気がせんね、今。
そうなん?
プロの人、例外ももちろんおるんやけど、
基本的には自分の母国語でアウトプットするっていうのが基本的な考え方としてあって、
だから言ったら、自分で英語で日本語と同じレベルの文章を書ける気が全くせんから、
品質を担保できないっていう意味で、あえて手渡さないようにしてるね、今。
なるほどね。
確かに英日、日英か、だとネイティブチェックがいるみたいなの言うもんね。
表現のテンションとかっていうのって、
やっぱり第二外国語として学んでるとわかりきれてないところっていうのがあって、
意味としてはほぼ変わらんけどニュアンスが若干違うとかっていうところで、
読み取れはできても、
それを自分でアウトプットするときに的確に使えるかっていうとその自信がね、全くないよ。
なるほどね。
今まで翻訳やってきて、スタンダードの雑誌もあると思うんだけど、
他にどんな題材で翻訳してきたの?
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テキストの種類ってことよね。
そうそう、なんか資料とかさ。
今まではね、雑誌の記事ももちろんあるし、今でもやってるし、
あとは前やったのやと、
マーケティング系のウェブサイトだったり、
お客さんに送るメールとか、
マーケティング資料みたいなのがあったり、
あとはウェブサイト全体があったり、
ウェブメディアの記事があったり、
あとはアプリとかソフトウェアのUIがあったり、
プレゼン資料もあったし、
映像の字幕も日々やったことあるけどね。
あと珍しいところだと、音声アシスタントの返答を
英語から日本語に、
それは翻訳というか英語があって、
それが日本語だったらどういうバリエーションで言う可能性があるか
みたいなのを翻訳することもあったり。
音声アシスタントって美術館でつけるやつじゃなくて?
あれ音声ガイドやん。
あ、あれ音声ガイドか。
AppleのSiriとかAmazonのAlexaみたいな感じで、
スマートスピーカーとかスマホに乗っかってる音声アシスタント。
バーチャルアシスタントとかAIアシスタントとかも言うかな。
あ、そうね。
ちょっとやばいね今の。
ムチすぎるね今の。
でも確かにそっちの方がしっくりはくれるかな。
音声ガイドの方が。
なるほどね。
じゃあSiriの翻訳家なんや。
そうそう。
Siriではないんやけど。
そういう音声アシスタントがいて、
10年前、20年前だとなかった職業だと思うんだけど、
今このジャンルが来てるなって感じる分野とかある?
うーんとね、今って言うとパッと思いつかんけど、
例えば1,2年前くらいにさ、仮想通貨とかブロックチェーン周りが
メディアでも盛り上がった時は、
やっぱり多くて、
その部分にちゃっかり乗っかって、
ちょっと小銭を稼がしてもらった時もある。
なんか、仮想通貨ブロガーみたいな。
あれは基本的に興味があったっていうのもあるけど、
これは多分みたいな感じで連絡してみたら
うまくつながったっていうケースやったね。
実際ね、日本の投資家に実際で企業結構あったから。
そうだろうね。
最近はだから、あんまり新規案件はやってないっていうのもあって、
いまいち掴み切れてないんやけど、
テクノロジー系は相変わらず一定の需要は見る限りあって、
あとは今後でいうと、
映像系も今後増えるんちゃうかなって、
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字幕とかね。
なんかこの間、ツイッターで海外の番組に字幕つける人がおって、
ああいうのいいなと思ったね。
なんていう人?
リットさんかな?
L-I-Tで、
肩書きが翻訳キュレーターっていう人なんだけど、
音楽のジャルが結構多くて、
自分で動画訳すほど英語力も熱量もないけど、
カルチャー的には気になる部分だったから結構見てるね。
はいはいはいはい。
今見て思い出した。しっかりフォローしてます。
知ってる?
ジャズミュージシャンが語るJ-POPの魅力ってやつ。
そうそう、あれ面白かった。
私500日のサマーの解説みたいな動画もあって、
それ見てないわ。
それぜひ見て、面白かったよ。
いいねいいね。
なるほどね。
実例が確かにあるんやね。
その辺は結構増えてくるんだろうなってなっちゃうと思うんやけど、
でもその一方で、機械翻訳がやっぱりすごい発達してきてて、
ただじゃあ英語の読み書きがある程度できますってくらいの人で、
今多分翻訳をやってる人もいると思うんやけど、
そういう、なんやろな、結構単純で、
あんまり文章の先を読む必要がないって言ったら語弊があるけど、
ニュアンスとかじゃなくてね。
初歩的な翻訳に関しては、仕事なくなるんちゃうかなっていうのはあると思う。
そうだろうね。
そうなると、単純な翻訳が人間のお仕事して必要なくなってくると、
何が大事になってくるんかね。
最初に言ってた3本の柱で言うと、日本語の表現力だったり、
深いニュアンスをつかむ際の専門知識だったり、背景情報を知ってるっていう意味でね。
あとは、翻訳とは直接関係ないんやけど、
お客さんとの関係構築だったりだとか、営業力だったりだとか、
実際のソフトスキルの部分が大事になってくるんじゃないかなっていうのはなんとなく思う。
それは何の仕事でも一緒やね。
基本的に翻訳っていうスキルを持っておいて、それに何を掛け合わせて自分のポジションが取れるかみたいなことかな。
まさに。
でも翻訳の仕事自体の需要がなくなるかって言われると、少なくとも現時点ではそうではないと思う。
だからまずやりたい人やったらチャレンジしてみて、求人がないか探してみたりだとか、
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あとはソーシャルメディアで翻訳ニーズがないか見回ってみたりだとか、知り合いに当たってみたりとか、
仕事としての翻訳を経験しているっていうのが一番近道なんじゃないかなと思うね。
それは間違いないね。やりたいならインプットじゃなくてアウトプットしていかんとね。
そうそう。でも本当にやってみると、自分にここが足りてないとか、これができるのやみたいなことってなかなか気づけんから、
そこはやってみるしかないっていうのと、あとは繰り返しになるけど、国語力。
日本語、翻訳に関しては日本語力が大事やなっていうのは思ってるね。
他国を知るにはまず自国からっていう感じでね。
なかなか今日は本質的な話にまとまりましたね。
確かに。きれいにまとめてくれてますから。確かにそうです。そういうことです。
素晴らしいことね。
ありがとうございます。
今日も15分くらいかちょっと喋ったので、こんなもんでしときましょうかね。
こんなもんでしときましょうか。
じゃあ最後に毎度ですが、このポッドキャストでは姉のあさみ、弟のあつちへの質問も大歓迎しています。
概要欄のツイッターアカウントからDMいただければ、次回以降も題材の参考にさせていただきます。
ということで、また来週かな。
はい。ありがとうございます。
じゃあまたね。
ばいばい。