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おはようございます、こんにちは、こんばんは。
このポッドキャストは、日本とオランダでフリーランスとして活動する姉と弟が、
お互いの近況報告がてらゆるくおしゃべりするポッドキャストです。
最近ちょっと気になる記事を見つけてさ。
どんなやつ?
現代ビジネスのウェブ版のやつあるやん。
ちょいちょいあの記事見るんやけど、その中でな。
タイトルは、「映画を早送りで見る人たちの出現が示す恐ろしい未来」というなかなかショッキングなタイトル。
ネットフリックスとかYouTubeとかでもいいんやけど、
思い浮かべると、高速度倍速じゃなくて1.5倍とか2倍速で再生できる機能がついてるやん。
あと、モバイルデバイスって2回タップしたら10秒飛ばせるとか10秒戻れるとかっていう、
結構再生時間をいじれるような機能がついてることが多くて、
実際に映画を倍速で見てる人がおるらしい。
映画とかドラマとか、アニメとかもそうなんやけど。
なんかあれやな。母さんが反流のドラマを見とるときに、結構あの人早送りで見とったよね。
そう。たぶんね、身近な例だと母さんが一番早かったと思う。
あの人最先端やな。
あの人は最先端はいくからさ。
そうなんや。字幕あるし、倍速で。
あの人反流ドラマ好きやのに、反流ドラマ大体一緒やから自分で言うやん。
だからそれで見れるやん、みたいな話を。
そう。一応最初にこの記事見たときにそのまま思い浮かんだんやけど。
最近オーディオブックとか今やってるのはポッドキャストだけどさ、が流行ってる背景として、
やっぱりこう、流行り聞きできるみたいな、集中線でいいみたいなメリットをあげられてるのをよく見かけて。
それに対してもちょっと疑問を持ってるんやけど、それは置いといて。
この記事の中で、なんで倍速で見たりする人が増えてるの?みたいな話が出てきてて、
この記事の中で言われてるのが、一個が映像作品の供給方。
これはね、イメージしやすいやん。
そうね、そうね。
ネットリックスあって、アマゾンプライムがあって、フールがあって、ディズニープラスとかがあって、YouTubeもあって。
この辺の映像って、もともと映画とかドラマとかこれまであったものもあれば、
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個人のYouTuberみたいな人が発信してる動画もあったりして、
新しいタイプのものでもあるわけやん。
単純に既存のものがデジタル化されたっていうのもあるし、それに加えて新しいものもどんどん生まれてる。
そうね、オリジナルコンテンツが面白いっていう人が多いもんね。
で、かつこれまではね、レンタルビデオ屋さんとかで1泊2日で300円とか400円とかかかったのが月額1000円ぐらいでいくらでも売れまっせという風になってて、
そもそもこう、めちゃくちゃものが多いというのが一つ目の理由として挙がってて。
で、二つ目がコスパ意識の高まりっていう風なことは指摘されてて、
ここで言うコストパフォーマンスのコストがお金だけじゃなくて時間にもその概念が生んでて、
なるべく短い時間でできる限り大きな効果を得たいという風な話が、
それが例えばビジネス書とか仕事で必要な読み物とか情報とかだけじゃなくて、
言ったらエンターテイメントとかにも波及してますせという話があって、
で最後は、これは映像早送りで見る人たちの原因というかその結果なのかもしれんけど、
セリフでキャラの心情とか情景描写をする作品が増えてるらしいよね。
あーなるほど。はいはいはい。
だからまあおそらくこれまでであればとか主流の作品であればその表情であったりだとか、
風景とかね、音楽とかね。そうそう風景とか小物とか音楽とかでその人の心情だったり人と人の関係性だったりを表現するようなものをセリフで説明してくれるから、
その集中して映像を見る必要がなくなってるみたいな話があって、
結構自分の周りの話とかを聞いてても、そういう感じの母を人に、
実際そういう人がおるからまあまあ確かにそういうこと起きてるよっていうのはあったんやけど、
自分がそういう雑誌を作ったりしてるっていうのがあって、
なんかちょっともやっとする気持ちが残った記事やったんよね。
なるほどね。
最近映画見てる?
全然見てない。
そやな。それもあるよな。
大学生のときとかって私週1は必ず見とったよね。DVDなり。
そんぐらいで見てたよ。
映画館でバイトしとったの。私近くで映画館もあったから結構見とったんやけど。
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もうだいぶ減ったけど、ただ見るときは私はもう通常のスピードで最後まで見て、
エンドロールまでチェックするのが好きなタイプ。
ああ、一緒やね。見るし、エンドロールも見るし。
最近は本当見る時間が減って、ちょっと2時間とか2時間半とか、
まとまった時間を映画に使うことに負荷を感じるというか、
結構構えていかないといけないようなふうになってきてるなっていうのは実感としてある。
あとエンドロールに関してちょっと話変わるけど、
Netflixでエンドロールに入ると次の映画が進められるの知っとる?
知らん。Netflix使ってないよ。
ああ、そうなんや。もしかしたらシリーズだけなのかもしれないけど、
本編というかあれが終わってエンドロールに入ると、
次のエピソードはこちらみたいな感じで出てきて、ちょっと待ってくれや、まだ終わってないやみたいな。
YouTubeみたいな。
そうそうそうそう。っていうのもそれを助長してるのかな?みたいな。
まあ、鳥と卵どっちが先の話と一緒やけど、
今あるものがコスパ意識、みんなのコスパ意識を高めているのか、
そういうふうな消費動向の変化があったから、
どういうふうに合わせてるのかっていうのはちょっとよくわからんけど、
どっちもあるのかもしれんけどね。
っていうのがあってですね、
何事にも、さっきのコスパで言うと、パフォーマンスを求めること自体にもちょっと個人的な疑問があって。
ちょっとわかるなあ、それなんかさ、
セリフで説明するっていうのもあるし、早送りで見るっていうことって感触もそうなんやけど、
なんか色気ないよね。
そう、そうな、いい言葉使うね。色気がない、そう。
なんか、やっぱこう、映画見たりとか、まあドラマは私あんま見んけど、
なんかそういう、ちょっと時間をとって映像作品を見た後に、
なんか、なんだろうな、こう、主人公はセリフでは喋ってないんやけど、
こう、背景とか、情景とかを見て、
もしかしてこれってさ、ああいう意味じゃない?みたいな。
ただの2時間の映画が視聴者によってちょっと広がっていくみたいな、私あれが好きなの。
なんか結構そういうのが、なんか色気があるなあと思ったら。
その語りがいがある部分でもあるしな、誰かとお話しするときって。
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あとなんかそう、この記事読んだときにちょっと頭に浮かんだのは、
あの万引家族見たっけ?
見たしね。うちの最寄りの海岸は万引家族のロケ地よ。
あ、ほんまにそうなんや。
そうよ。
ああ、そうなんや。
それで、その話は置いといて。
結構集団でさ、ちょっとネタバレになるから見てない人は耳を取っておいてほしいんやけど、
安藤さくらが取り調べ室でさ、質問されるシーンでさ、
家族とはみたいなそういう感じの質問をされたときに、
たぶんね、10秒か15秒間ぐらい全くセリフなくて、
手を額に当てたりして、髪かき上げたりして、
考えあぐねてるシーンがあって、あのシーンがめちゃくちゃ好きやったんよ。
もうなんかすごい心の葛藤とか自分のこれまでの経験とかを、
たぶん頭の中ですげえ思い返してるんやろうなみたいなのが伝わってくる表情とか、
手の動きとかがあったりして、
あれを言ったら、もしかしたらあそこを飛ばしてる可能性もあるわけ。
まああるよね。何も喋ってないから。
早送りで見るとしたら。
ってなったらめちゃくちゃ大事な情報を落としてるんじゃないの?
みたいなのがすごいね、頭に残ったよね。
そう、なんか雑魚のこのさ、記事今さ、ザーって読んだんやけどさ、
エヴァのさ、庵野監督がさ、
あー、そうそう。
なんか謎に包まれたものを喜ぶ人が少なくなってきてるっていうのは、
なんかちょっと作り手にとっても、こうなんだろうね、姿勢を問われる?
なんかもう、今いる人に合わせていくのか、
自分のスタイルでやっていくのかって、
なんかちょっと分かれ道になりそうな気はするよね。
それね、マジでね、雑誌作るときとかもね、考えるところではあるよね。
アプローチのしやすさっていうのはもちろん必要な要素ではあると思うんやけど、
まあそもそもね、物理的な本をとか雑誌を読むこともまあまあ時間をとるものではあるから、
それをどこまで自分たちが表現したいものをそのまま出すのか、
っていうのは常に葛藤は、きっとどんなものを作ってる人に関してもあるんやろうなと思うよね。
いやー、そうよね。なんかさ、持ってるもの100%外に出されるとさ、
やっぱなんか、繰り返しになるけど、やっぱなんか色気はないよね。
あけっぴろげに、さあ、みたいな。
そう、そう、そう、そうなのよね。
なんかその辺が結構、最近、「わかりやすさの罠」とかっていう本を読んだのもあって、
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それもすごいなんか自分の中では、結構衝撃が残った本で、
まあわかりやすいことを良しとして、わかりにくいことを言う人はその説明する人だったり、
それを表現してる人が悪い、みたいな感じになるのも違うと思うよね。
で、よく昔、自分の昔のことを考えるとさ、
背伸びして見た映画とか、聴いた音楽とか、全く理解できんこととかあるやん。
でも、じゃあ大人になって、まあいろんな音楽なり映画とか本とかに触れていって、
いざ昔の自分が挑戦して、あれなく、
砕け散った作品に触れると、「ああ、ええやん。」みたいになることがあったり、
そこに成長ではないけど、自分の楽しみの幅が増えた喜びとかを感じることがあるから、
多分そこに急に至れるかっていうと、まあ好みもあるから、至れる人もいるのかもしれんけど、
そうじゃない人もいきなりめちゃくちゃ多いと思うよね。
だからそういう掘り下げる余白というかがないと、なんかこう、面白くないし、
見てる側の楽しみも結局最終的には減るんじゃないかなとは個人的に思うよね。
結構この記事さ、なんかキャッチーな言葉多いなと思って。
見出しの中で、インスタントに一発当てたい若者たちっていう見出しがあってさ、
なんか秘密のバックドア、ゲームでいうところのチートを彼らは日々探しているっていうのは、
なんかすごいわかるなと思って。
わかるっていうのは、自分がってこと?周りでそういう人がいるってこと?
いや、なんか、周りが。
なんかこう、YouTubeとかさ、SNSとかで、
こういうふうにしたら最短距離ですよ、みたいな発信ってよく見るじゃない?
はいはいはい。あるね。
で、それを知っていることは別に悪いことではないんだけど、
残念ながら、時を重ねて厚みを増すことって、世の中にたくさんあるんじゃない?
うん。
そういう、なんていうのかな、後々のお楽しみみたいなのがなくなっていくのって、ちょっともったいないなって思うよね。
なんかちょっとその辺で、この考察というか記事読んで、さっきお姉ちゃんの話もそうやけど、
個人的に友達話してても感じるのは、すごい人がさ、可視化されやすいやん、今ってこと?
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あ、そうね。
その前回のさ、姉ちゃんが賞をもらったっていう話もそうやけどさ、
これまではこう、例えばテレビとか雑誌とかでしかいなかった、
言ったらプロフェッショナルとか、芸能人とか有名人みたいな人が、
まあその、だいぶ近くなったやん。
そうね。
TwitterとかInstagramとか、それ以外のソーシャルメディアも含めて。
言ったら、これ従来的な意味での有名人じゃなくて、
ネット空間で知名度が上がったプロフェッショナルの人とかもおるわけで、
自分の比較対象、比較すること自体やめんやっていう話は、それはそれで別にあるんやけど、
その比較対象はすごいレベルが高い人というか、
ある業界でのトップクラスの人たちが目につきやすい状況にあるからこそ、
自分が例えばそういうことに興味があったり、自分と同じ業界の仕事をしてる人やったら、
あそこにたどり着くためにはどうしたらいいんやっていう思考になるのは、
理解できるよね、プロセスとしては。
そういうのもあるのかなと思う。
すごい人が可視化されるっていうのは確かにそうなんだけどさ、
誰がキュレーションしてるかって大事な気がするよね。
間違いないよ、それは。
いろんな人おるやん。
外に向けてのパフォーマンスが上手で、実際のものよりも大きく見える人もいるだろうし、
そこってその人がどういう道を歩んできたのかとか、
どういう人たちと付き合ってきたのかみたいな、
結局そこって余白、可視化されてない部分をどれだけ想像できるかとか、
そういう能力って結果、リテラシーにつながってるような気がしてて、
分かりにくいものを自分で考察する作品っていうのは、
すごい大事なんじゃないかなって思ったりね。
そういうふうに想像力を働かせることによって、
たぶん、たとえば姉ちゃんと同じ映画を見て、
あそこどう思った?みたいな話をしてさ、
きっと100%勝ちすることはないやん。
ないないない。
そこを想像して自分はこう見た、
姉ちゃんはこう見たっていうことを知ることによって、
あ、そういう見方もあんのねっていうことができない。
誰がどう見てもこれって100%こうよねっていうことだけで構成されると、
姉ちゃんが言ってたように、想像力が育まれないような、
すげえスケールもでかい話になったけど、気はするよね。
映画ってアートの側面もあるわけじゃん。
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それが作品からコンテンツになることで、
アート性がなくなって、
全てがエンタメに寄っていくっていうのは、
見方が、視聴の方法が増えて、
作品に触れる人が多くなることは全然私はいいと思うんだけど、
そうだね。
そっちの比重が多くなりすぎて、
アート性のある映画がなくなっていくのは、
惜しいなあと思うね。
本当そこで、
売れないと作り続けられないからさ、
受け取る側が、
そういう一つの方向に寄っていったら、
作られる作品もそっちの方に寄っていくからさ、
変なものができなくなるというか、
っていうのは悲しいよね。
やっぱりそれが、
ミニシアターがなくなっていく寂しさにつながっていくよね。
そうね。
どう見ても、
制作の費用が少ないけど、
めっちゃ面白いものとかあるやん。
ああいうのを上映できなくなっていくっていうのは、
やっぱり支持されなくなっていってるからなのかなあっていうね。
今日の話ってさ、
若い人から見たらさ、
すごい老害っぽいだろうね。
そうなんよ。
自分でもこういう、
記事読んでて、
自分こういろんな感想を思い浮かんで、
うわあなんかこれって、
自分が10代の頃とか、
なんか言っとるわって思ってたようなことなんかなって、
思ってたもんね。
うるせえってなるんだろうな。
っていう考え方もありますよぐらい。
そうね。
だいたいこのポッドキャスト期限、
20後半から30半ばぐらいの人が多いみたいなので、
共感してくれる人と、
たまたま入ってきた10代の人は、
なんか言うとるなと思ってくれてもいいかなと思います。
そんな感じだね。
でもちょっと最近、
2倍速でばっか見てるなっていう人はちょっと、
そうね。
一回ね、久しぶりに、
普通の速で再生してみるかと、
してもらえると、
ちょっとまた楽しさが変わってくるかもしれない。
そうですね。
色気のある作品、
出続けてほしいなっていう、
老害の願いでありました。
はい。
じゃあ今日はこんなところで。
はい。
このポッドキャストでは、
姉のアサミ、弟のアツシへの質問も大歓迎しています。
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概要欄のTwitterアカウントからDMいただければ、
次回以降の題材の参考にさせていただきます。
ということで。
それではまた次回。
はい、じゃあまたね。
はい、じゃあね。