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どうもハリーです。 どうもヤマンです。ゴロゴロ起業ラジオは、教育会社を経営しているハリーとデザイン会社を経営するヤマンがお届けする起業やスタートアップに関する話を緩く紹介する番組です。
よろしくお願いします。 前回、誰も気づいていない重要な真実は何かという話をしてきましたが、今回はその言葉を残したピーター・ティールという人について話していきたいと思います。
ピーター・ティールの経歴
ついにですね、満を持して。 この方、シリコンバレー最重要人物とも言われるすごい人なんで、本当にざっとどんな人かというのを言うと、
ソーシャル創業者であり、フェイスブックの初期投資家であり、映画ソーシャルネットワークというフェイスブックの創業ストーリー映画にもちょろっとこの人の役が出てくるというのがあったり、
あとはファウンダーズファンドというVC、ベンチャーキャピタルをしていたりなど、企業家でもあり、投資家でもあるという人でして。 有名人ですね。
この人がいなかったらYouTubeも存在しなかったかもしれないということもあったりしてね。なので今回はこの人を見ていきたいんですけど、特徴というかこの人の考えみたいなものを辿っていきたいなと思っていて、
大きく2つあって、一つは競争は負け犬というのと、もう一つが逆張りと独占をせよという考えがあるので、これを追いつつどんな人なのかというね、追い立ちも紹介していきたいなと思います。
楽しみです。
ということで、最初は競争は負け犬編ですね。 競争は負け犬。
競争は負け犬のすることだということをね、言っているんですけれども、まず生まれが1967年。で、ドイツ生まれで1歳でアメリカへ行き、6歳でアフリカへ行き、その後9歳でまたアメリカへ戻るっていうようなね。
あ、ドイツ人なんすかあの人。
ドイツ人になるのかな。で、お父さんは化学化学のほうですね。化学エンジニアで、母親は専業主婦というまあ普通の家庭で。
そうですね。
でまあ結構ね、いい教育を受けさせてもらい成績も優秀だったということで、当時ね、チェスの選手としても結構有名で、アンダー13、13歳未満部門で全米7位。
天才じゃないですか。
そうなんですよ。チェスが得意で数学も得意でというような子供だったんですけども、一方でその成績を、いい成績を取ることだとかチェスの勝ち負けというのに結構囚われてしまい、脅迫関連みたいなのにね、取り憑かれるようにもなってしまったということもあって、
その頃からあんまり競争ばっかりやるのも不健全だよねというのは感じていたということがありまして、その後いい成績をその後も取り続けてスタンフォード大学へ入学します。
やっぱ賢いですね。
一応ハーバードも受かってたんですけど、ハーバードを蹴って家から近いスタンフォードに行きました。そこで哲学を専攻してたんですね。哲学の授業を取りながらその時に同じ授業を取っていて仲が良かった人にリードホフマンという人がいて、
この人は後にリンクトインというビジネス系SNSみたいながあるんですけど、それを創業する人とここで出会いまして、その人と仲が良くてずっと議論みたいなことをしていたと。
大学を出た後は最初弁護士として働いて、それも1年ぐらいで辞めてしまって次は投資銀行に行くんですね。
投資銀行に行くとすごい稼ぎは良かったんですけど、そういうところで働くには良いスーツを着て高級レストランにバキバキ行かないといけないということで、全然金が残らんと。
その時に言ってたのが、高層ビルで働く人間は自分より上の階で働くものを見上げたり、下の階にいるものを見下げたりと常に競争に対するプレッシャーがあると。
ということでもうこれにティールさん疲れ果ててしまうんですね。競争に。競争はありもしないチャンスを存在するかのように見せると。良くないことだと言って銀行も3年で辞めます。
結構てんてんとするんですね。
てんてんとしてますね。悩んでる感はありますね。ここからようやくペイパル編ですね。ペイパルは知ってますよねもう。
知ってますよさすがに。
なんで銀行を辞めてシリコンバレーに戻ってきたピーターティールさんは、投資銀行時代の経験を生かして投資家として独立すると。
その後にスタンフォード大学に通うマックスレフチンさんという人と出会いまして。この人はデータ暗号化ソフトの会社を立ち上げたいというふうに考えて。
そこに投資をしたついでにそこの会社の経営もするということになりまして。そのデータ暗号化というのがどの業界で一番需要が高いのかと考えたときに送金だとお金を送る方法。
ここの暗号化技術に送金するときの暗号化に一番需要が高いんじゃないかと。当時ATMかコギってぐらいしか他の人にお金を送る手段というのがなかったので電子決済をもっと発展させようということで立ち上がったのがペイパルですね。
ペイパルサービス立ち上げて5ヶ月でユーザー100万人。
すごいですね。
すごいんですよ。100万人どうやって集めたかというとペイパルにクレジットカードを登録すると10ドルキャッシュバックがある。
ほうほうほう。
登録するだけで10ドルをもらえると。
はいはいはい。
さらに友達を招待すると追加で10ドルプレゼントされるということでユーザーがそれですごい勢いで増え当然支出もすごい勢いで増えるわけですね。
ということでもうこれからガンガンやっていくぞというときにライバルが現れます。それがX.comっていうサービスなんですよ。
x.comあんまり聞いたことないですね。
x.com
x.comといえば
ツイッター?
ツイッター今誰がやってます?
イーロンマスクか。
イーロンマスクですね。このx.comやってたのがイーロンマスクですね。
へー。何でもやるなイーロンマスク。
でこのx.comも同じようにメールアドレスだけで送金ができるっていうようなサービスを始めていてしかもペイパルのキャッシュバック額の2倍の20ドルをプレゼントしますということで
こっちもこっちでグイグイとユーザー数伸ばしていくわけですね。
でもペイパルが新しいキャンペーンを始めればx.comもそれをコピーして新しいキャンペーンをやるというイタチごっこが何ヶ月も続いて
どっちが勝つんだという争いをしてたわけなんですよ。
ピーターアティールさんも勝者は一人しかいないということを知っていたので
圧倒的に勝つまではこれ続くぞということでやってたんですけど
さすがに疲れ果ててなんで俺はまた競争してんだということをふと思って
この両者が合併します。
合併すれば今度こそ間違いなく真のマーケットリーダーになれるということでそれで目的が達成できるなということで
このペイパルとx.comが一緒になって
その後ebayにペイパルを売却するということで
イタチールさん一気にお金持ちになるわけですね。
この時に初期のペイパルにいた人たちがペイパルマフィアと呼ばれていて
なんでそう呼ばれるようにあったかというと
フォーブスか何かの雑誌にペイパルのメンバーたちみたいな写真が載ったんですよ。
その時の写真がスーツを着ているやつもいれば革ジャンを着ているやつもいて
ジャージを着ているやつもいてサングラスかけたやつもいて
マフィアっぽいと
写真ね今でもペイパルマフィアで検索したらこれねっていうのがすぐ出てくると思います
ちょっと見てみようかペイパルマフィア
あ出てきたマフィアっぽい画像ありました
めっちゃマフィアっぽいね確かに
ゴッドファーザーやん
ゴッドファーザーみたいな写真ですね
でも天才起業家集団でしょ
この人たちがペイパルを離れて各々の会社を始めて
それがイーロンマスクもいれば
さっき言ってたリンクトインもいれば
YouTubeの創業者チャドハーリーなど
結構ね日本ではそんなに日本向けのサービスやってないところもあるんで
知らない会社もあるかもしれないですけど
さっきのリードホフマンも入ってんの
リードホフマンもいますね
このペイパルマフィアがもう本当に有名人ばっかりですねこれ
そうなんですよ
マフィアだわ
昔ね日本では手塚治先生が時和僧に住んでて
時和僧出身の漫画家がすごい有名になったみたいなのがありますけど
そんな感じですよ
なるほどねここで絡んだ若い人たちがみんなビックリになっていくんじゃない
ビックリになっていきましたね
まあまあそんなわけで競争するのは良くないことだよと
競争は負け犬のすることだぞということをね
言っていたと
いうわけでありますと
逆張りと独占の考え
もう一個言っていたのが逆張りと独占ですね
逆張りと独占
これは実際のエピソードで言うと
シリコンバレーという場所は政治思想で言うと
右寄りか左寄りか保守かリベラルかで言えばどっちだと思いますか
シリコンバレー?
左?
左寄りですよね
既存の古い体制を壊そうみたいな人たちが多くいそうじゃないですか
なんだけれどもピーター・ティールさんは
いち早くトランプ支持を宣言し
その後は最終的にトランプの政策顧問まで務めて
数千万ドルの寄付もしていると
なんか今はもうその辺してないみたいなんですけど
トランプ大変ですもんね今
ごちゃごちゃしすぎてさすがにダメだと思って離れちゃったみたいなんですけど
当時はトランプ支持を宣言していたと
このペイパルマフィアのドンやなピーター・ティールさん
ドンがそう言っていてそれも逆張りですよね
他の人がみんなこっちなら俺は反対を行くよっていう
なぜこれが必要かということなんですけど
前回誰も気づいていない重要な真実は何かという問いがあると言ったんですけど
正確に言うと賛成する人がほとんどいない重要な真実は何か
誰も気づいていないではなくて賛成する人がほとんどいないっていうのが正確な言葉なんですよ
結構前にこの番組でもみんなが賛成するアイディアは悪いアイディアだっていう話をしたと思うんですけど
やりましたね
なぜかというとやっぱりみんながいいというものは競争せざるを得ないわけなんですよね
みんながいいと思ってるから
でも競争は負け犬のすることじゃないですか
はいはいこの人が言うねピーター・ティールさん言うね
他の人はどう思うか知らないですけどピーター・ティールさんは競争は負け犬のすることだしみんながいいというものは競争せざるを得ない
なのでスタートアップとして目指すべきは競争ではなく独占することだと
マフィアのドンっぽいね
そのためにはもう100人が100人賛成するようなアイディアっていうのは全然ダメで賛成する人がほとんどいないけど重要な真実が一番大事ということになるんですね
なのでそれをしようとすると他の人から逆張りしているように見えるっていうことがありますと
この賛成する人がほとんどいない重要な真実っていうのはゼロトゥーワンっていうこのピーター・ティールさんが書いた本の第一章の最初の一文に書かれているんですよ
この問いを採用面接で必ず聞きますっていうことを言っていて
これが出たのが2014年なんで結構前なんですよ
このオレンジ色の本ね
オレンジ色の本ですね日本語版だと
君はゼロから何を生み出せるかって
ゼロトゥーワン
これいい本なんでぜひ読んでほしいんですけど
ただ最近この言葉を引用されるときには他の本とかでなんかそういうスタートアップ系の本で紹介されるときは
競争と独占
賛成する人がほとんどいないではなく誰も気づいていない重要な真実は何かっていう形で記述されることが多いので前回もそういうふうに紹介したんですけど
投資家としてみたらその独占賛成する人がほとんどいないことをして独占することがして大成功した方が投資家としてはいいんだけれども
プレイヤーとしては別に競争してもそこそこうまくいく人はうまくいくんで
必ずしもどうなのかということで最近は誰もいない誰もいないじゃない誰も気づいていないっていうような
文脈に変わってるわけですね
というようなことでなので競争ではなく独占せよというのがこの人の思想でそのためには結構逆張りをすることも必要じゃないですかっていう
なるほどね誰も気づかない真実に気づくってめっちゃくちゃ難しいよね
そうですねもうそれ見つけた時点でもう仕事の半分終わったようなもんだもんね
終わったようなもんですね
これ聞かれたらどうします
どういう聞かれ方すんの
分かんないですけどたまたま飲み会の席でピーター・ティール呼んでいいって言われてきて君がヤーマンかって
賛成する人がいない重要な真実は何かねって聞かれたら
賛成する重要な真実は何かねって言われたらシンプルに分かりませんって言うよね
シンプルに分かりませんって言うよね飲みの場で
分かりませんって言うかいいんですかそんなこと
いやティールさんヤーマンに何を期待してるんだろうねそれ
怒って帰っちゃうかもしれないですよ
そうだよね何か言わないとダメだもんね
ちなみにこの021っていう本の最初によく聞かされるけどこんな答えはダメだっていうのに
この国の教育制度は崩壊しているとか神は存在しないとか
アメリカはひぼんな国家だとかはよく聞かれるけどこういう答えはダメですよって言ってますね
どういう答えがいいのじゃあ
どういう答えがいいかというとまず答え方の傾向と対策ですね答え方のフォーマットがあるのでまずこれを抑えましょう
これを聞かれた時は世の中のほとんどの人はx何かを入れてくださいxを信じているが真実はxの逆であるというのがこれを聞かれた時の正しい答え方ですね
なるほどね世の中のほとんどの人はxを信じるが真実はxの逆ばりであると逆であるですね逆であるか
真実に気づく
で模範回答として載っているのはちょっとね僕は全然ピンときてないんですけどほとんどの人はグローバリゼーションが世界の未来を左右すると思っているけど実はテクノロジーの方がはるかに重要だ
何言ってかよくわかんない
グローバリゼーションとテクノロジーが対義語になっているの?
対義語になっているらしいですね
グローバリズム?
グローバリゼーション
グローバリゼーションって何?
何だろうね
あんま聞かないですよね
言ったことないですよね普通に会話して
グローバルか
グローバリゼーションがって
情報や人の交流や移動が行われる現象のこととグロービス経営大学院のサイトに書いてありますグローバリゼーション
でも最近言われますよねそういう企業云々の時に日本だけで動向すんじゃなくて世界を見据えてやっていきましょうみたいなこと
そういうことなのかな
わかんないけど
難しいねその模範回答が回答になってるかの腹落ち度がちょっとあんまないね
そうですね
だからまぁちょっとトリッキーなことをしたければこの逆張りの逆張りをしたらいいんじゃないですかね
実はテクノロジーが世界を左右すると思っているけどそうではないっていうフォーマットにしたら
そういうことやね
つまりどういうことだね
こういうことですって説明するの
そこから先はちょっとわかんないですけど
まぁでもねなんだろうこれを考えておくのは割といいことなんじゃないかなと思っていて
結局ねその本当に同じこと言いますけどみんながいいと思っていることをやるとやっぱ競争になるのは至極当然なので
競争は避けたいというのはねみんな思っているかなぁと思うんで
このティールさんの持論でいくと競争する奴は負け犬だみたいなこと言ってるじゃないですか
はい
それって競争すらもしないものに目をつけろよっていうことなんかね
そうだからそれで言うと例えば僕が今からカレー屋さんやりますって言ってもカレー屋で独占って無理じゃないですか
みんな別にココイチでも食べるしインスタントのカレーも食べるしってなってないじゃないですか
そういう意味では本当にゼロから1今までなかったものを作り出すみたいなところになってくるんで
それこそテクノロジーの進化によってこういうことができるみたいな話になってきますよねっていう
なるほどね
競争せずに独占する
ティールさんのそのさっきの投資会社ファンダーズファンドっていうところの投資先有名なのはスペースエックスとか
フェイスブックもあり
あとはフィグマ
ストライプスポティファイ
エアビーなど今までなかったものをやっているところに投資するっていうような感じですね
なるほどでもこのピーターティールさんの持論にのっとっていくとさ確かに競争しなくていいけど別の戦いがあるよね
別の戦い
例えばさあのジョゾタウンとかもそうやん
このネットで服売るってさ当時誰もやらなかったことじゃないですか
だけどネットで買える方がネットでも服買えると便利でしょみたいなところの挑戦があったじゃないですか
誰もライバルはいなかったけど
それを浸透させるための奮闘みたいな
馴染みがないものにどうやって手をつけてもらうかとか
どうやって馴染ませていくかみたいな
またジャンルの違う戦いがあるよね競争しないでいいかわりに
そうですねそれはありますね
まあでもそれがベンチャー企業っぽいよね
ベンチャー企業の人ってそのライバルがどうのこうのっていう戦いあんましてないですもんね
まあ新しいものを作ってそれが浸透すれば大成功だし浸透しなければ誰にも名前を知られないまま終わっていく
そうやねすごいよね本当に
もうみんななんかもう出資してもらったお金を削りながら言って
うわもうやばいやばい死ぬ死ぬ死ぬみたいなんでまた出資決まってブハーみたいな
そういう生活してるじゃないですか
してますね
そんな状態でよく走り続けれるなっていう感じですよね
ねすごいっすよね
本当にすごい
まあ本当に命を削ってやってる
いやそうですよ本当に
ぜひねそれをやりたい人はこの賛成する人がほとんどいない重要な真実の答えを考えつつ競争を避け逆張りをして独占せよと
なるほど
ということをね実践してもらえたらいいんじゃないかなと
めっちゃむずいけどね
お前は何を偉そうに言っとるんだと思われるかもしれないですけど
ピーター・ティールはそう言ってるんだね
いやいやそれができたらそりゃあなたみたいになれますよ
ということでね頑張っていきましょうと
そうですね
ということで今回の感想をメールまたはアップルポッドキャストのレビューでお待ちしています
二人でコメント欄を全て読んでいますので今後の番組をより良くするためにあなたの感想をお待ちしています
それでは今週も聞いていただいてありがとうございましたまた来週お会いしましょう
さよなら
兄弟番組のゴロゴロトーキングではヤマンがビジネス情報をゆるーくお伝えしています
概要欄にリンクを貼っていますのでこちらもよろしくお願いします