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2024-11-18 37:16

【#59農薬(後半)】農薬についてプロフェッショナルから学んでみた⭐️ゲスト:山村達也さん⭐️

===今回の内容===

前回に引き続き富士市でYAMATAROFARMを営んでいる山村達也さんをゲストにお招きして農業、特に農薬について教えてもらいました。後編の今回は農業業界のトレンドや山村さんの農業にかける思いを中心にお伺いしています。キーワードは「ダニ」です。


===ダイジェスト===

農薬に頼らない病害虫駆除方法

野菜の値段って本当に適正なの?

農業の余暇

パズルのように品種を決める

ブロッコリーの美味しい食べ方

山村さんからのメッセージ


===山村さん関連リンク===

YAMATARO FARM公式HP

https://yamatarofc.com/

Xアカウント

https://x.com/yamarataya

YAMATARO FARMの福利厚生(podcast )

https://open.spotify.com/show/4cp2GfkqjEKWsqrEYY0LNy?si=f372e21b69f64a07

クローザーズのラジオ

https://open.spotify.com/show/1x7exyqZiMJs2vg0l4vGQN?si=2b6925b45aa54b62


===関連リンク===

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===出典など===

日本人の食事摂取基準(2020年版)

⁠https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf⁠

グレイ解剖学 原著第4版

⁠https://www.amazon.co.jp/グレイ解剖学-原著第4版-電子書籍付-日本語・英語-Richard/dp/4860346602⁠

標準解剖学

⁠https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/4332⁠

標準生理学 第9版

⁠https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/93011⁠

Laukkanen, T., Khan, H., Zaccardi, F., & Laukkanen, J. A. (2015). Association between sauna bathing and fatal cardiovascular and all-cause mortality events. JAMA internal medicine, 175(4), 542-548.

Rissanen, J. A., Häkkinen, A., Laukkanen, J., Kraemer, W. J., & Häkkinen, K. (2020). Acute Neuromuscular and Hormonal Responses to Different Exercise Loadings Followed by a Sauna. The Journal of Strength & Conditioning Research, 34(2), 313-322.

Zaccardi, F., Laukkanen, T., Willeit, P., Kunutsor, S. K., Kauhanen, J., & Laukkanen, J. A. (2017). Sauna bathing and incident hypertension: a prospective cohort study. American journal of hypertension, 30(11), 1120-1125.

Laukkanen, J. A., Laukkanen, T., & Kunutsor, S. K. (2018, August). Cardiovascular and other health benefits of sauna bathing: a review of the evidence. In Mayo clinic proceedings (Vol. 93, No. 8, pp. 1111-1121). Elsevier.

Lee, E., Willeit, P., Laukkanen, T., Kunutsor, S. K., Zaccardi, F., Khan, H., & Laukkanen, J. A. (2020). Acute effects of exercise and sauna as a single intervention on arterial compliance. European journal of preventive cardiology, 27(10), 1104-1107.

Liikkanen, L. A., & Laukkanen, J. A. (2020). Sauna bathing frequency in Finland and the impact of COVID-19. Complementary Therapies in Medicine, 56, 102594.

サマリー

ポッドキャスト「リケダン健康論」では、山村達也さんがゲストとして登場し、農薬の重要性とその進展について深く掘り下げています。具体的な事例として、害虫対策や新たな農薬の開発が語られ、農業が科学的なプロセスで進化している様子が伝わります。今回のエピソードでは、山村達也さんが自身の経験をもとに農業における育児との両立について話します。特に、子供が生まれてからの働き方や農業経営の計画の重要性、さらにはブロッコリーなど特定の作物への取り組みについて深掘りされています。農薬の役割と重要性が農業の専門家から学ばれ、科学的根拠に基づいて進化していることが強調されます。日本の農業が提供する美味しい野菜の背景にある努力と感謝の気持ちが語られています。

00:10
健康リテラシー向上ポッドキャスト、リケダン健康論。
健康リテラシー向上ポッドキャスト、リケダン健康論。皆さんこんにちは、リケダン健康論です。
農薬の現状と進展
今回も前回に引き続き、山村達也さんにゲストにお越しいただきまして、農薬をテーマに語っていきたいというふうに考えております。
リケダン健康論、ヘビーリスナーの山村が農薬、農業についていろいろ語ってくれている回なんですけども、長すぎて2回になってしまいました。
というわけで、後半も超楽しい内容になっています。皆さんどうぞお楽しみください。
はい、それではですね、今回も対面収録で少しだけ音声悪いですけれども、その辺りご了承いただけるとありがたいです。
それでは本編どうぞ。
もし日本この先に農薬なかったらどうなるんですか?って質問あるじゃないですか。
で、この先、さっきは出たんですけど、実際、今こういった農薬業界とか農業業界って言うんですかね。
そこってどういう形でこのトレンドは進んでいってるんですか?
農薬の業界でいくと、やはり新しい農薬を生み出して、今までになかった種類の農薬を生み出してということは変わりません。
ただ、もっと広くですね、病害中傍所みたいなところでいくと、例えばですね、点滴利用だとか。
これとすごく伝統的なやり方ですよね。点滴を使うというのは。
だとか、微生物農薬みたいなもの。
あとは農薬に頼らない病害中傍所の方法の開発というのが結構広く進められているのが現状ですね。
害虫対策の具体例
何か具体例ってあります?
例えばなんですけども、やはり施設栽培、ハウスですね、が非常に大きなところになってくるんですけども。
赤色のLEDをつけることによって、虫の害虫の繁殖スピードを遅くする。
へー、赤色LEDになるんですか?
なります。
ほー。
ということが分かってきたりだとか。
すごい。
そんなこと。
虫嫌いの人の家、電気赤くしたらいいな。
いや、繁殖スピードが遅くなるだけで、いなくなるわけじゃないからね。
そうだね、そうだね。
へー。
あとは点滴の有効利用みたいなところでいくと、その点滴の虫に対しての理解が深まれば、どうやったらこいつら働いてくれるんやろうかというところにもなりますし、
実際私農薬メーカーだったんですけども、点滴の販売もしてました。
えっ、販売するんですか?
そうです。
例えばそれはどういうものなんですか?
例えば。
さっき販売されてたものは。
いちごとかでダニが非常に問題になるんですね。
葉っぱを食べ荒らすダニが問題なんですけど、そのダニを食べるダニ。
へー。
分かった。
かぶりダニっていう種類のダニなんですけども、それの製品、当時売っていたのはチップスタンみたいな紙の靴の中におがくずみたいなのと一緒にそのかぶりダニが入っているっていうやつで、それをいちごの株というか葉っぱのところにパサパサとかけていくと、
ダニが勝手にその葉ダニという害虫のダニを探してくれて食べに行ってくれる。
かぶりダニは葉ダニを最終的に全部食い尽くした結果、これやっぱりいちごも食べようかなとはならないんですか?
ならないです。
それはかぶりダニというのが肉食であること。
種類によって違うんですけども。
おー、野菜なんか食ってられるかみたいな感じのダニなわけで。
そうです。
へー。
すごい。
ただ、
へー、面白い。
一つ、ダニ、害虫の葉ダニを食べるスペシャリスト、今日はもう完全肉食みたいなかぶりダニもいますし、
生き延びるためならしゃーないということで、花粉を食べるダニもいます。
へー、そうなんですか。
面白い。
例えば、その2種類のかぶりダニというものを組み合わせていちごの場面ではダニの防御に使われていますし、
例えば、アブラムシに寄生するちっちゃい蜂も販売していましたし、
もっと言うと、販売というところではないんですけども、
そういった点滴を導入すると、点滴に効かない農薬しか使えなくなるんですね。
減らしたくないから。
そうですよね。
そうすると、じゃあこの薬使わちゃダメなんだけど、そうすると別の害虫は抑えれなくなるよね。
じゃあこれに効く点滴も何かないの?みたいな問い合わせがやっぱりあったりするので、
取り扱っていない点滴のことも調べて、他社さんとか情報をつなげたりしながら、情報をもらいながらなんですけども、
自分で進めたりとかっていうのもありましたし、点滴、かなりいろんなものがありますので、
そういったものが新しく見つかったりとか、製品化に成功したりだとか、
要は工場で繁殖ができるようにするというようなことも行われていますね。
例えばその点滴を散布するということって、ある意味生態系を変えるわけですよね。
そこに本来あったものを変えるわけじゃないですか。
ハブとマングースの話みたいなやつかな。
それによって起こる弊害もあり得ますか?
あり得るとは思いますが、実際それが顕在化はしていないという感じですね。
今の使用方法であれば、生態系が崩れるほどのことまでは加えてはいないという。
もともといるものたちを一緒のところによこせましょうみたいな感じなんですよね。
全然違うところから持ってくるとか、変に遺伝子操作をしたやつを入れるとかっていう形でもないんですかね。
さっきのカブリダニの話でいくと、自分が言ったスペシャリスト、肌にしか食べないというやつは、
チリカブリダニというやつで、その名の通りチリから、チリで見つかったやつ。
シャアなし花粉も食べるというのがミヤコカブリダニという名前で、ミヤコという名前の通り国内で見つかったやつなんですね。
静岡県で行くと結構イチゴも栽培も盛んですけど、やっぱりお茶が多いんですけども、比較的隣接しているところもあるんですね。
普通にイチゴのハウスの横がお茶畑だと。みたいなところで行くと、そういったお茶畑の方で本来日本にいないはずのチリカブリダニがいるということも確認されてはおるんですが、
確認されてると言っていいんだったっけな。
でもそれは、チリカブリダニは結局肉食なんでお茶には興味ないわけですよね。
お茶にもダニが付くんですよ。なのでイチゴのダニを食い尽くした後にピョイッと行って、お茶に付くダニを
あ、ええやんけって言って、ご飯あるあるって言って食べに行ってるんじゃないかと。
なので導入する理屈とするとダニを食い尽くした後チリカブリダニは死ぬはずですと。
食べ物もなくなるからね。増えすぎてしまったら食料がないわけですよ。死んでいくしかない。
なので導入しても大丈夫という理屈で導入したはずなんですけど、お茶畑に生息しているのが見られたかな?みたいな。
可能性も含めてそういうこともあり得るってことですよね。
なので顕在化というところでいくと、いつ何時その弊害が回り回って回って回ってで何か起きるというのは本当に分からないんですけども、
今のところは特に何も大きな影響するとはないかなという話ですかね。
農家の思いと消費者へのメッセージ
分かりました。ありがとうございます。
本当に今までの話を聞いていると、農家のイメージ、農業のイメージってさ、やっぱり俺らの子供の頃、
子供の頃、じいちゃんばあちゃんがやってて、家族でやってて、なんかこういっちらおっちらやってるって感じだったけどさ、
今ヤマムの話を聞くと、やっぱりこう、すごい科学的にやってるっていうのがすごく伝わってきたんだけど、どう思いますか?
いや、もう倫理化になってるというか、ちゃんと理屈を見つけてやってるっていうね。
行き当たりばったりとか全然そんなのじゃなくて。
そういう風に科学的に進めてる一方で、天候とか風が強い弱いとか、台風が来たりとかっていう、自分たちどうしようもない要素と戦いながらやってるっていうね。
なんかすごい世界だよね。
すごいよね。
そういうとこも含めてですよ。自分の力で、それから天候の力、その他もうどうしようもない力ってとこもあって。
ヤマムが農業をやってることに対するいわゆる思いというか、消費者に向けて、いやこれ知っといてくれよとか、こういうこと大切にしてほしいんだよとかっていうのが何かあれば教えてほしいなと思うんですよね。
個人的にも聞きたいですね。
本音のところね。
そうですね。
まず一つは、例えば野菜が高騰したとき。野菜が高騰したときに、高騰させたくてしてるわけじゃない。
その通りですよね。
これは正直マスメディアの影響結構でかいと思うんですけども。
例えば野菜が高騰したときに、やっぱりいろんな方のインタビューとかで、もうこれは使えないわねなんていう話、消費者の声として聞くのはありますけど、使ってくれよって。
確かにね。
それ本当によく見る。
高くなったっていう値札のクローズアップが吹かれてたりとかね。
もちろん選択として、高い野菜じゃなくて旬でいっぱい摂れてる野菜、安いものを使うっていうのは全然ありな選択肢だとは思います。
ただ一方で、もう本当に重複になりますけども、農家が高くしたくてしたわけじゃなくて、
もう本当に最近の天候ってわからないし、暑い、ゲリラ豪雨、規模のでかい台風、こういったものがかなり日常的に起きているので、
割と簡単に高騰する、もしくは値段が暴落する、めちゃくちゃ安くなるということが起きがちです。
なので、もちろん安いものだけで料理する、それは全然いいし、生活の知恵としても最もだという一方で、高いから買えない、中物でもなくない?
うーん、そんな1万円、2万円まで上がるとかそういうレベルではないですからね。
俺は常に思い続けてるけど、ウルシュマナって野菜って安すぎると思う?
キャベツが例えば100円で売ってた年があって、次の年250円になりましたと。
じゃあお前250円でそのキャベツ作れるのかって言いたくなるよね。
なるよね。
なるよね。
値段設定はね、僕は安すぎると思う、野菜は。
で、高いってなって買えないっていう反面、フードロスとかね、レストランでめちゃめちゃ捨ててる部分とかも現実問題としてあるわけじゃないですか。
あるのに言うとすごいやりきれない気分になりますよね。
いや、もちろん。
捨てられてるとか、食べられずに放置されたりとか、別にコンビニだけを責めるわけじゃないけど、スーパーもそうだと思うんですけどね。
結局売れなかったものは廃棄になるわけじゃないですか。
資料に餌とかになったりもするかもしれないけど、なんかね、バランスがおかしい気がするんですよね。野菜の値段も含めて。
僕は安すぎると思う。
逆に言ったらですけど、本当に今のいつでも何でも好きなだけ買えるっていうのが、そういった歪みの中で生まれているものだと思いますし、
本当に残念ながらが、たぶんこのまま行くと、そういう時代ではなくなってしまいますね。
いつでも手に入るっていうことが難しいと。
そうですね。
例えば、2024年の4月から5月にかけて、キャベツやブロッコリー非常に極端な値上がりしましたけども、
これはもう天候要因が結構でかいところなんですけども、都内ではキャベツ一玉1000円みたいな報道もよくされましたが、
それを買えないというふうにすると、もうキャベツって好きな時に好きなだけいつでも買えるというものではなくなったと言えてしまうと思うんですね。
なるほど。
ちょうど2024年、今、令和の米騒動みたいな話もありますけども、
これももしかしたら、今のところ大丈夫だと思いますけど、お米食べれない。
非常に期間限定ではありましたけども、スーパーからお米なくなったよというところもあって、
お米なんて一番ありふれているものが食べれないということが実際起きてしまったわけですね。
もしかしたら、お米買えんかったという方がいらっしゃるかも。
そういったことがありえんかったことが実際起きる世の中になっているよ。
もうすでになっているってことだけどね。
これに皆さん、投資したほうがいいんじゃないですか、とやはり自分は思いますね。
生産者の立場としてはそこに警鐘を鳴らしたいということですか。
これってやばいと思ってます?
思ってなくても別にいいんですけども、
ただ、さっきの安いものを選択し続けていった結果がやはり今になっていると思うので、
もう少し食べるもので投資する価値はありませんか?とは思います。
あるね。ある。確かに。
体って食べたものでしかできていないからね。
その通りやね。
なかなかちょっとヘビーな話で身につまされるところがいっぱい降りてくる。
あるよ。あるよ。
だから中坂さん、トマト残しちゃダメだよ。
俺残したかも。
あ、俺か。
梅だな。
ちょっと軽い話に切り替えていきましょうかね。
最後はもうちょっと軽い話にしたい。
予約の5個の質問でしたけど、5個目は実は予約とあんまり関係なくて、
休みとか余暇についてちょっとお聞きしたいんですけど、
時間に融通が利くとはいえ、僕がイメージする農家の方っていうのは、
働き方と家庭の両立
例えば季節にワーッと作る農家さん以外はずっと何かしら働いているイメージがあるんですよ。
どうやってその中から休みを念出しているんですか?
僕の場合は子供が生まれてから週1回必ず休みを作るというルールにしました。
自分で決めたんですね。
そうです。
その週に1回というのは、例えば曜日は何曜日とかそこまで教えてもらっていいですか?
やっぱり今娘が2人いて、4歳と2歳なんですけど、2人とも保育園に通ってまして、
土日、主婦が休みなので、基本的に週末どっちかは家にいるというか。
土曜日か日曜日が休み教です。
そうですね。
そこはちょっとその時によって変えるってことですか?
そうです。例えば天候によってみたいのもあれば、逆にイベント的なものがこの辺にあるからとか、そういうのでも変えたりしますね。
それぐらいの流通が利くような生活のリズムをあえて作っているってことですね。
そうです。
もっと言うと、子供が小さいというのは結構大きいんですけど、
普通の農家さんって、もう夜明けから夜更けまでみたいなイメージあると思うんですけど、
あります。
うちは割とそこがルーツで、娘2人を保育園に届けてから仕事をスタート。
で、大体6時から6時半ぐらいには家に帰ってきて、一緒にご飯食べるみたいな生活をしてますので、
本当に時間的にサラリーマンの方とそんなに変わらない時間ですね。
逆にそう決めないと、どれだけでも仕事できちゃうので。
自営って働く時間って無限大ですもんね。
仕事をわざわざ見つけてくればどんだけでも働ける。
いくらでも。
仕事のことだけを考えると、もっと働きたいとか、これをやる時間があればとかっていうのはもちろんあるんですけど、
それを言い出すと、どうにもこうにも、
本当にずっと仕事して、何のために時間に融通ができるのか。
何のために出すんでしょうね。
サラリーマン自体で働いてるし、サラリーマン自体で家族を顧みてないってなったらね、そもそも意味のない話。
なので、ルール的にそうやって休みをとってますね。
農業の計画と実行
旅行って行けますか?
旅行は、結構限られたタイミングにはなりますけど、
それでも、何とかかんとか、一泊二日とかであれば。
今のところは。
さっきもね、中瀬子さんがね、もう働きたくないって言ってた。
そんなこと言ってないよ。俺は定休日には働きたくないって言ってた。
もう働きたくないって言ってた。
俺は仕事大好き。
でもあれだよね、自分で仕事の量はコントロールできるんだなって俺はその時思って。
それはもちろん。
山本なら分かってくれるけど、自分でコントロールしなければどんどんタガが外れてって、
例外を作り続けると偉い目にあるっていうね、最終的に。
まさにそうですよね。
例外は許されない方がいい。
ルールはちゃんと作れと。
自分のルールをちゃんと据えといた方が、結果的には自分のためになるっていう。
逆に農業始めた当初で子供がいなかった時って、やっぱり1日14時間くらい働いたりしましたもんね。
そうなりますもんね。だって働けるし、時間がちゃんとあるし。
やはり子供ができて、それじゃいかんよねっていうところで、
じゃあどうしたら両立ができるかみたいな。今も本当に試行錯誤している最中ではありますけど。
だってお子さんだってその年齢によってどれくらい手がかかるかも違うし、結局その兼ね合いが結構流動的なもんじゃないですか。
そうですね。特に2人目が生まれた時は正直仕事は本当になんもできない時はありましたね。
だってそれあるよね。
父さんの子を妻がもちろん生まれたばっかりなので、3時間おきに見る子をやるみたいなタイミングの時もありましたし、
その時は保育園のクリーム会自分やったりしてましたし。
でもそれだとやっぱりサラリーマンの状態だと、ヘルプをするのもかなり大変だったかもしれないってことですよね。
できないですよね。おそらくサラリーマン、育休を取るってなっても、せいぜい2ヶ月。
2ヶ月めちゃくちゃ長いってサラリーマンの時は思ってましたけど、いざ子供を生まれて2ヶ月しか休めるって絶対無理でしょって思いますもんね。
オリジナルは超巨大企業に勤めてるけど、育休ってどれくらい取れるの?男性。どれくらい取れるかと、実際どれくらい取るかと聞いてみてもいいですか?
女性は結構取ってるけど、男性はどれくらい取ってるかっていうと、今はみんな取るようになってきて、それは1月から2月くらいっていうのが多いね。
2ヶ月でもいいけれども、あえて2ヶ月くらい。
2ヶ月くらい。マックスというか、大体みんなそれくらいで調整してる。
自分が子供生まれたのが十数年前なんで、その時は男性は取りませんでした、ほとんど。
それは取る権利があったけれども取らなかった。
あったけれども取る風潮じゃなかった。
2020年を越えたあたりから、男性も育休取りましょうよって話になって、
今は女性が出産後動けないくらいの期間、まだ体調戻らないんだよねって1ヶ月2ヶ月くらいをカバーするっていうような役目で取ってる人が多いかな。
自分も7年前はサラリーマンやってましたけど、おっしゃっていただいたくらいの感覚的な
取ろうと思えば取れるんだけども、なかなかそういう風潮的にというかですね、文化的にというか、言えない圧力がありましたね。
いやいやこれちょっとね、本当にどんどん人の話が言ってしまうけど、
以上でね、とりあえず今回は質問、用意させていただいた質問は以上なんですけど、
本当にね、僕らみたいなズームの素人の質問に丁寧に答えてくださって、本当にありがとうございます。
いえいえ、こちらこそ。
参考になりました、めちゃくちゃ。
で、あとはその山村さん、ヤマムの作ってる実際に野菜について、ちょっと興味があるから聞きたいんですけど、
農業ってむちゃくちゃ幅が広いじゃないですか、作るもの。
で、今作ってる野菜、これを作ろうっていうのはどうやって決めるんですか?
結構パズルみたいに決めてますね、自分の場合は。
うーん、パズル。
あ、だから何月はこれやって、何月はこれやってっていうのを組み合わせると、これとこれとこれができるよねってこと?
そうです。
あともう一つが連作障害っていうのがありまして、例えばキャベツを作って、その畑キャベツ取り終わりました、またキャベツを作る。
で、同じようにまたキャベツを作るってなっていくと、やっぱりキャベツの好きな虫、病気がずっと集まって、その畑から消えないっていうことになるので、どんどんどんどん作りにくくなっていくんですね。
なので畑をいろんな作物で連作、回していくっていうことが必要になるんですけども、その兼ね合いとさっきおっしゃっていただいた、いつ何か取りたいものがあるのか。
例えば逆算的に7、8月の収入を欲しいよね。
でなったら7、8月に取れるものを作らないといけない。
で、その中でどういうふうに、例えば取れるといっても、植えるっていう作業、もしくは種まきっていう作業から取れるまでって、やっぱり2、3ヶ月タイムラグがあるので、どのタイミングで、これをどこの畑に導入したらきれいに回るのか、みたいなことを考えて決めてます。
すごい嬉しいな、やっぱり。
農家は相当頭が良くないとできないんですよ。
できないね。
あと、計画をちゃんと立てられる人と、その通りに実行できる人ってあるじゃないですか。
それは本当に必要やな。
その会社も一緒やけど。
でもそのロジックってやっぱり農家のものすごく大事なんよね。
おっしゃっていただいた通り、計画立てるわけが実行するのが本当に難しい。
だってそれは自分が実行したかったとしても、実行できない場合もあるわけですよね。
あります。
それは天候であったりとか、虫であったりとか、家族の事情だったりとか、いろんな外適要素が邪魔してくるわけじゃないですか。
そうですね。
例えば、2020年台風で1週間居座った台風がいたと思うんですよ。
こっち行ってこっち行ってやってましたね。
そうすると、やっぱり丸1週間とか、10日とかずっと雨降りっぱなしとか、
そういうのでガツッと作業できませんとかってありましたし、
単に暑すぎて植えれませんとか。
植えたそばから日が上がっていくとか。
なるほど。
そういうこともありますね。
ブロッコリーの魅力
この延長線上として聞きたいんですけど、今一番力を入れている野菜は何ですか?
うちはブロッコリーです。
ブロッコリー。
じゃあ、山口の一番オススメしたいブロッコリーの食べ方をちょっと、
オススメの料理法とか食べ方とかあったら教えてもらっていいですか?
ブロッコリーでいくと、案外天ぷら唐揚げ。
唐揚げ。
唐揚げはあんま聞かないね。
天ぷらはします。唐揚げはしたことはないですね。
唐揚げは美味しいですか?
美味しいです。
えー、やったことない。
醤油の味付けの唐揚げですか?
そうですそうですそうです。
へー。
それ、例えば生姜とか入れたりします?
いや。
そのブロッコリーの風味だけで食べる?
そうですね。
でも味付けは醤油と酒とみたいな?
そうですし、普通に市販の唐揚げ粉みたいなの使ってもらってもいいですし、
そんなに単煮鶏とかそういったものをブロッコリーに変えるだけですね。
そんなお二人に今日はブロッコリーの唐揚げを用意してますってことはないですか?
いやお前さっきお前さ、ブロッコリーってさ、聞き出してそらないやろ。
それはひどい。ひどい不意言い方やで。
いや実はお餅できるかなーと思ってたんですよ。
あのー、これも実は今10月頭に収録してますけども、
本来ならばブロッコリー収穫してるタイミングなんですよ。
今は収穫のタイミング?
そう。一番早いブロッコリー収穫し始めてるタイミングなんですけど、
それこそ成長が遅れまして、
1週間のりずれ込んでるんですよ。
そういえば9月末ぐらいにヤマムのFacebookでやっとブロッコリーが芽を出しましたみたいな感じを出しましたもんね。
難しいですね。やっぱね。
そうですね。
本当に思い通りにいかないんだなっていう。
ちなみにメニューの話でいくと、
サラッと簡単に食べるっていうところでいくと、
ブロッコリーでんちんして、細かく刻んで、
かつぶしと醤油マヨで和える。
美味しそう。
それはめっちゃイメージ悪い。
ブロッコリーって真ん中の木の幹みたいなところあるじゃないですか。
あそこって食べれるんですか?
中心めっちゃ美味しい。
そうなんですか?
めっちゃ美味しい。
歯ごたえとかもめっちゃいいですよね。サクッと。
そう。野菜スティックみたいな感じ。
めっちゃ美味しい。
あれが一番好きぐらい美味しい。
そうなの?
本当に外側は硬いので、ピーラーでパーッと剥いてもらってもいいと思うんですけど、
味が濃厚さが、やっぱりダントツで茎、軸のところは美味しいですよ。
やっぱりそうですよね。僕もめっちゃ美味しいと思ったの前から。
昨年、軸だけくださいっていう依頼を受けたこともあります。
だってね、軸って食べる量そんな多くないですもんね。
これ外した人は軸も結構厚めに皮むかないと。
ちょっとやっぱりくすじっぽいから。
それいい話聞きました。あれ捨ててる人多いんじゃないですか?
いや、多いと思います。
多いよ。もったいない。
だって俺は料理しないけど、家で奥さんとブロッコリーは作るんですよ。
でも軸の何かが出てきたことないからさ。
でも軸だったら生でそのまま食べても普通にめちゃくちゃ美味しい。
てか、僕アメリカにいたんですよね。10年ほど。
アメリカ人はブロッコリー生で食べますよ。茹でずに。
日本人はあんまり見たことないですけどね。生でボリボリ食べて。
生で食べても慣れれば普通に美味しい。
今生でボリボリって言ってんね。
そうそう。
ボリボリ食うのあれを。
茹でずに。
人参みたいな感じでボリボリって。
茹でずに生に普通に入ってる。ブロッコリーが。
そうなんだ。
衝撃を受けたけどね、食べだしたらあ、いけるなみたいな。
それが綺麗だな、いいかなみたいな。
もうそろそろあれですか、岸野さん。
もうそろそろ1時間経ちます。
たったの1時間か。
山村さん、野農業はこれからも農業を続けていかれると思うんですけど、
まず一般消費者に向けて何かメッセージがあれば。
簡単なメッセージでもいいんですけど、お願いしたいなと思います。
そうですね、先ほど価格の話っていうのをした一方で、
農薬の役割
今度自分の話になりますけど、
やっぱりなるべく美味しいものを作って、
自分は料理に関わるストレスを減らしたいと思ってるんですね。
例えば子供が野菜を食べないとか、
大人でも好きじゃなくて嫌々食べるとか、
それを食べさせるためにメニューを考えるのもストレス。
で、あると思うんです。特にお母様方。
今はね、男性の方でも料理を作られる方がめちゃくちゃ多いと思うんですけども、
誰かのために料理を作る人が、
野菜が好きじゃないからみたいな理由で、
必要以上なストレスを抱えているというふうに自分は思っているんです。
それを解消したいんですね、究極的には。
と思って自分で農業をやってるんですけど、
本来美味しいはずなんですよね、野菜。
本来というか。
なので、あんまり悪者じゃないですけど、
野菜も食べて、みたいな言い方じゃなくて。
それはめちゃくちゃよくある表現です。
野菜美味しいから食べよって。
分かります。めっちゃ分かります。
野菜も、なんでもなの?
野菜が美味いだろう。
と思ってはいるので、
ちょっと野菜の立ち位置というか、
料理の中の野菜のプレゼンスって、
もうちょっと高くてもいいんじゃないかなとは思ってますし、
ことは自分の野菜を手に取った方には、
そうやって思ってもらいたいなと思っているので、
なるべく美味しい野菜をお届けしたいなというふうに思って、
日々農業をやっておりますので。
めっちゃいい話だ。
本当にありがとうございます。
本日のゲストはね、
静岡県の富士市で農業をされていて、
山太郎ファームの福利厚生というポッドキャスト番組で、
仕事のこととか育児のこととかを配信されている、
山村こと山村達也さんでした。
山村さんはね、他にもポッドキャストの番組をされてますけど、
そちらも含めてね、ぜひ宣伝してください。
おっしゃっていただいた通り、
山太郎ファームの福利厚生というのは、
自分一人でお話をさせていただいているポッドキャスト番組ですね。
それに加えまして、男性4人、
他3人ですね、私の他3人と一緒に喋っている
クローザーズのラジオというものがあります。
これはこのテンションで、
真面目な話をしている番組では全くなくて、
おっさん4人がどうでもいいことを、
タラタラタラタラと身内をいじり合って、
グダグダグダグダしている番組を
月曜9時から毎週配信しておりますので、
よかったらそちらもお聴きください。
はい、皆さんこのおっさんの番組どうぞよろしくお願いします。
ということで、
吉野さん、クロージング。
さっきクローザーズの話も出たんですけど、
この番組に私はいつもクローズを任されているんですよね。
ということで、
今日は山村達也さんをお越しいただきましたけれども、
私もそうなんですけども、
おそらくこの番組を聞いてくださった方、
たぶん農家に対する、農業に対するイメージというのは、
おそらく変わったんじゃないかなというふうに思います。
それが今までどっちかというと土にまみれて、
ひたすら汗をかいてやっているというようなイメージではなくて、
やはり科学的に根拠のあるところで、
しっかりと物事を考えて、
それからパズルを組み立てながら育てていく。
その中でどうしても自分の力では
立ち打ちできないこともあるんだけれども、
今のお話をずっと聞いていると、
おそらくそれを乗り切るために農薬、
それから肥料というものがどんどん進化をしてきていて、
さらにそこには人に対する影響というのも、
とにかく55の試験ですか、
そこをしっかりとクリアした中で来ているというところで、
それがあるからこそ我々今、
日本の農業という部分はしっかりと残っているわけだし、
おいしい野菜というのを我々の食卓に届けてくださっているというところを、
本当に正直なところを今回理解することができたなというふうに思っております。
感謝の気持ち
本当に農業の方、農業をやられている方というのは感謝しかないなというところが、
本当に今日感じたところでございました。
ということで山村さん、
今日は長い時間でしたけれどもお付き合いいただきましてありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
ということで山村さんありがとうございました。
では続いてですけれども中坂さん、
来週のテーマ予告よろしくお願いします。
次回のリケダン天候論のテーマは着色料です。
着色料。
世の中の食べ物ってすごいカラフルなんですよね。
アメリカは多いよね、そういうのね。
アメリカだけじゃないよ。
そうなの?
山のところの野菜はもう完全天然食ですけれども、
世の中に色付いた食べ物、陽気あるんですよ。
色が付いてないように見えても実は付いてるってやつもあるんですよ。
その辺も合わせてね、面白く怖くね、紹介していきたいと思います。
聞いてるなそのフレーズが。
ちょっと言ってみたかった。
そうそうということなので、次回お楽しみに。
はい、それではここまで皆さん聞いてくださってありがとうございました。
ありがとうございました。
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