いかにもの名前ついてるんだけど、敏感肌には定義はありません。
どういうこと?そしたらあれか、敏感肌に特化した美容品とかっていうのは完全にマーケティングってこと?
そうです。定義はないんやけど、文字を読んだ人全員がなんとなくストレスとか寒暖差とかアレルギーなどの原因で
肌の調子が変わりやすい人のことを指してるんかなって思ってるんやと思うんやけどね。
なるほどなー。
だから敏感肌って思い込んでるっていうか思ってる人は、低刺激って書いてある商品を手に取りがちやと思うけど、
そもそも定義がないのに、誰にとってのどんな刺激が低いのかもかなり不明瞭で、
それを申しにして低刺激っていくのは良くないですよっていう話なんやけど、
自称敏感肌の人が陥りやすいのが、もう次から次へと敏感肌用の商品を試して結果的に肌を刺激し続けてしまうケース。
さっきの話と一緒やんそれ。結局いっぱい使ってるから余計ダメージが肌に行っちゃってるってことやな。
そうそう。だから低刺激たくさん使えば高刺激っていうことで。
確かに。
で、そもそも肌は皮脂を過剰に取り去ってほしくないし、もともとある肌のバリアを壊さないでほしいと思ってるから、
そこから導き出される答えってのはもう引き算しかないよね。
確かにな。
使う量を減らす、使う種類を減らすっていうのが敏感肌の人のスキンケアには正解ってことになると思うけど、
この低刺激っていう曖昧な文言を追いかけるのはやめて、本当に肌に合うものを使った方がいいですっていうことだよね。
そういうことか。
敏感肌って曖昧やもんね。自分が敏感と思ったらもう敏感肌やから。
だから敏感やからこそいろんなことをやろうっていうふうに試しちゃって、
余計赤差しちゃってるから、やっぱり俺敏感肌なんだって、ずっと負のスパイラリーに陥ってる感じやな、それ聞くとな。
そうそう。
それに限らずさ、美容とかそういったところのさ、言葉、単語って、それっぽい科学的なこといっぱいあるよな。
よくよく調べると根拠なんて一個もありませんみたいな、いっぱい見てきたわ、それ。
あるよね。でも嬉しのはどうせ無添加って書いてあるやつは何でもかんでも全部体に良いと思ってる。
お前さ、こんだけ俺がスキンケアやってきたぞみたいなことを言って、こういうことでああいうことだよって田森さんすげえとか言ってんのに、
それはいくらなんでも騙されへんわ。
無添加?
無添加。だってさ、自然のものは何でもいいっていう世界でしょ、それって。
でもほら、そういうスキンケア用品に昔さ、小麦を使ったものがあって、小麦アレルギーの人に重刻な健康被害出たっていうニュースもあったから、
自然のものとか無添加でも良いものとか悪いものじゃないと思ってんのよ。
だってさ、自然のものが全部良ければ、フグの毒だってキノコの毒だって、そんなオッケーじゃん。
でも体に悪影響を及ぼすものもあるから、正しくは自然の中にも体に良いものも悪いものもあるし、人工的なものの中にも良いものも悪いものもあるってことなんじゃないかな。
もう本当にその通りなんやけどさ、ここの台本飛ばしていいかな。
いやでもちょっとこれだけは紹介したいっていうのもあるから、とりあえずここは一応説明しておくよ。
嬉しそう、耳塞いでおってくれるじゃん。
もうわかった。
聞かんでもいいから。
とりあえずさっきの美容品の裏見てくるわ。
でもここからは独白のように喋るかもしれない。
無添加って言っても、何が無添加なのかっていうところまで知らない人が多いと思うけど、
ムレシノが騙されていないように、無添加化粧品とかっていう名前には明確な定義はありません。
何が無添加なのかっていうのをセットで表記しないといけませんっていう決まりがあるんよね。
1980年、俺らが生まれた年に表示指定成分、表示してくださいよっていう成分として、
体に悪影響があった成分を明記しなさいっていう法律ができたんよね、その時。
だいたい100種類ぐらいの成分があったんやけど、その100種類のやつをどれも含んでませんっていうのが、
無添加化粧品っていう名前で生まれて、それですごい人気が出た。
でも2000年以降は化粧品に含まれる成分は全部表示しなさいっていう法律に改正されて。
だから未だに無添加って書いてあるのは、昔のリストに載ってるものは使ってませんよっていうニュアンスで使われてたりすることがある。
そうなの?
そうなの。だからね、無添加のイコール安全では全然ないし、さっきオレシノが言ったみたいに、
本当に自然、天然成分のまま、それ自体が毒の人もいるし、アレルギーとかもあるし。
だから無添加っていう言葉はね、そのキーワードの持ってる健康イメージが良すぎてさ、
それが今でも使われまくってるっていう話になる。
なるほどな、やっぱりナチュラルとかって憧れるもんね。丁寧な暮らしっぽくてね。
良さそうよね、めっちゃ。
そしたらこっからは、肌の強敵3人種についてちょっと説明をしましょう。