だからそれが分からんって。俺はそもそも労働組合について何にも知らんし。
そんなこと言われたらさ、労働組合は原始共産性を賛美してる。そんな意味しか取れへんんだけど、それって正解?
まだまだやな。中坂まだ全然分かってへんわ。
分かってないって言ってるやん。
そんな中坂さんにさ、労働組合ってなんぞやってまず説明してあげるよ。
企業に勤めたことが勤めたことがない中坂さんに説明してあるよ。
教えてください。お願いします。
労働組合っていうのはさ、日本で言うと厚生労働省の定義。これから見ていくと、
労働者が主体となって自主的に労働条件の維持・改善や経済的地位の向上目的として組織する団体。
すなわち、労働者が団結して賃金や労働時間などの労働条件の改善を図るために作る団体のことなんですね。
俺はそれはなんとなく分かるよ。それは分かるよ。だから最初から言ってるのはテクノロジーの否定。これとどう関係があるんですかっていうのを説明してもらえますか?
分かった。しょうがねえな。じゃあ説明してやるよ。
しょうがなくないよ。それが本質やろ。お願いします。
じゃあどこまで針を戻そうかな。1733年まで戻してみよう。
戻ったな。
日本だとそうだな。江戸幕府の真ん中ぐらいの時代かな。
戻ったな。
場所はイギリス。そろそろ産業革命の方が芽生え始めた頃やな。
産業革命ってさ、最初の頃どの産業で発展してたかっていうと、綿工業だな。
織物ね。
織物ね。
よくさ、女性が多いのかな。女性が旗織り着てさ、カシャコンカシャコンやってるじゃん。あれだと時間かかるんだよね。
なのでイギリスのジョン・Kさんって人がね、この織物機械の飛び火のシャトルを発明したの。シャトルって分かる?
分からん。シャトルって何?
織物をさ、縦糸と横糸があるじゃん。縦糸がずっと伸びてて、それに横糸を通す機械。ラグビーボールのスプラッとしたやつみたいな。
分かった分かった分かった。
右に左に。
はいはい分かる分かる。あれシャトル?
あれシャトル。飛び火ね。それの機械化をしたらね、人の手より圧倒的に早いんですよ。
なるほど。
そうしたらもう生産効率爆上がり。これはもう機械織物大儲けですよね。よしよしと思った。
その後ジョン・Kさんどうなったと思いますか?
俺はめちゃめちゃ金持ちになったんでしょ。
ある意味正解やけど不正解やな。1753年で発明してから20年後、ジョン・Kさんの自宅は労働者によって打ち壊されました。
あーそうか。俺らの仕事を返せってこと?
そうそう。ジョンさんはフランスに逃亡しましたということで。
これね、ジョンさんの飛び火の機械だけじゃなくて、これがねどうも予備水になっていったみたいで、どんどんどんどん機械化したり設備化していくのね、この工場ができたりしてさ。
そうなるとさ、熟練工の職って奪われていくやん。なんとか職人とかさ。
もちろんだってあなたたちより早くこの機械は作れますからって言ったら、その人たちの職業なくなってしまうよね。
そうですよ。君たちは歯車の一個でいいからなんて。
上達するっていうプロセスすらなくなっていくもんね、それでね。
そうそうそう。そうなるとさ、熟練工ってやっぱりお給料高いじゃん。なのでそんな高い人雇ってもしょうがねえってことでね、女性とか子供たちが低賃金で酷使されるようになってくるわけよ。
安い労働力を使うようになるよね。
そう、だから当時ほらイギリスとかでもさ、子供が労働してるって問題になってたしさ。歴史の教科書でも習ったっしょ、そういうの。
それを、それひどいよねってことで、抗議を示すためにイギリスの労働者たち立ち上がりました。
1811年から1816年、約5年間にかけて、脱体党運動と呼ばれる機械の打ち壊し運動が始まりました。
脱体党っていうのは機械を壊すっていう運動だったんや。
そう、機械をぶっ壊す運動です。
脱体党ってどういう意味なの?
知らない。
知らない。あっさ。まあいいや、オッケーオッケーわかった。
違う違う、これね、脱体党さんの工場で始まったから脱体党運動だと思う。
人の名前なんや、ああそうなんや。かわいそうに脱体党さん。
そう、これイギリスのね、ノッティンガムから始まって、最終的にイギリス全土に飛び火していったのよね。
最後は武力で鎮圧されて終わったっていう運動なんやけど、ここで使用者側も労働者側も気づきました。
これやりすぎや、良くないって。結局どっちのためにもなってへんって気づいた。
なるほど、ちょっと俺たち壊しすぎちゃったみたいな。
そう、で使用者も俺もちょっと酷使しすぎたってことを気づきましたね。
そうなんや、じゃあそっち側も反省をしたんや。
そう、だから資本家と労働者が対等なテーブルで話をできる場所がないんがダメやなって気づいたわけよ。
それが発生してできたのが労働組合の起こりなわけですね。
イギリスでできたのはそれが起こり。
そっから徐々に労働者の権利が認められるようになってきて、落とし所をお互い見つけていくって感じかな。
だからパソコンを壊せって言ってんだよ。労働者の権利を守るために。
分かりにくい。
一回ぶっ壊せって話だ。
そういうことなんやね。
そうしないとお互い気づかないからさ。
だから男たちが一度拳で語り合った後仲良くなるみたいな感じやな。
ジャンプ漫画みたいな感じやな。
お前の風が吹けばお客が儲かる理論的なのって分かりにくいんやけどさ。
もうちょっと例えあったやろと思うけど。
でもこれ面白いもんでさ。世界中どこでもこんな運動が起こってるのよ。
例えばアメリカ。アメリカも1768年、ここで初めてストライキが記録されてる。
日本ではどうかっていうと、もちろん江戸時代はそんな産業革命とかなかったからさ。
それ以降よ。文明改革以降よ。明治維新時代。
江戸時代はみんなで分業しててさ。
そんな一つ一人の職業が守られてた時代やもんね。
日本だと1885年かな。明治時代。
山梨県の製糸工場の女工によるストライキ。
これが記録されていて、その後に労働組合が結成されてる。
女工さんのストライキっていうのは多分労働条件が悪いからみたいな感じだよね。
女工さんっていう時点でも機械使って働いてるよね。
だから日本はイギリスみたいに徐々に発展していったわけじゃなくて、
明治維新が起こってそこから機械をドンって輸入してきたから、
イギリスとかアメリカみたいに徐々に自分たちの権利を獲得していった。
もしくは自分たちの権利が脅かされてるって感じはあんまなかったんだと思う。
だからひとっ飛びに女工さんによるストライキになったんだと思うね。
でもパソコンぶっ壊せたらなんとか言ってんねんけど、
これ今でも同じこと結構起こってんちゃう?
例えばAIを必要以上に怖がってる人もいっぱいいるし、
デジタル化にアレルギーを起こすような風潮も一部あるじゃん。
あーそうなんや。
あとはJRになる前の国鉄。
国鉄ね。はいはい。
あそこも反官反民の会社やけど、あそこストライキしないのよ。
そしたらダメなのよね。
それは反官反民だから?
反官反民で公務員並みの扱いだったから。
へーそうなんや。
だからJR当時の国鉄の労働組合は、
スト権を獲得するためのストライキをやってました。
え、それあかんやん。
違法ストだけどね。
それ違法やんか。
そうそう違法スト。
結局ね、それは認められなかったね。正式なストライキとは。
そうなるよね。それはだから仕事サボった奴らってなったんやね。
そんな時やっぱりね、労働組合考えますよ。国鉄の人たち。
どうする?その大義名分を。
ストライキはしないんだけど、
順法闘争という形ですね。
順法でと同じ?
法律を守るって字やな。
順手の順ね。
そう順手の順。
これは何かっていうとさ、
電車を運転してる人とか車掌さんとか女役さんとか見てるとさ、
指差し確認で出発進行とかってやるじゃん。
見たことある。
ボタンを押す時にちゃんとした手順をやると。
あれを一個一個ちゃんと指差しを確認をして、
100%確認をゆっくりしっかりしてから次の行動に移るっていうことをやると、
そうするとダイヤが乱れるじゃん。
乱れるね。
ダイヤが乱れても、
お前らが定めた手順がないんだからこれをやらないとダメだろということで。
うわーすごい。
先生もさ、私たちはもう閉じまり確認を何十人もやってますんで、
なかなか授業に行けませんみたいな、そんな感じにしたらいい?
そんな感じにしたらええんやろうけどさ、
先生たちはさ、やっぱり子供たちに教えてなんぼってあるじゃん。
やってる人もさ。
もちろん。
だからそういう人はいないんじゃないかな。
聞いたことないな。
そうだよ。
先生たちを立ち上がれ。
敷いてあげられてるだろ今。
ここまで話をしてきたんやけど、
じゃあちょっとクイズを一つ出したいと思います。
お願いします。
さっきもさ、会社側労働組合作っちゃダメって言っちゃいけないよという話したんやけど、
会社側、使用者が労働組合に対して行ってはいけないことを挙げていきます。
その中で一つだけ間違っているものがあります。
さてどれでしょうか。
いいですね。
じゃあ1番、労働組合の承認なしに労働者を移動・転勤させること。
2番、定時後に行われる労働組合の集会に特定の労働者を出席させないこと。
3番、労働組合の許可なく労働者を残業させること。
さてどれが間違っているでしょうか。
えー、難しい。
一つ目は移動させたりしてはいけない。
二つ目なんやったっけ。
二つ目は、
二つ目は労働組合の集会に特定の労働者を出席させない。
この人出ちゃダメよって出席させない。
お前出るなよって。
そうそうそうそう。
で、三つ目は許可なく残業させること。
残業はいいでしょ。
残業は別に仕事であるので、別に残業はいいんじゃない。
残業はさ、だってさっきの法律で言ったら労働基準法なんじゃないの。
労働者法じゃなくて、労働組合法じゃなくて。
だから残業はいいんじゃないかなと思う。
あとの二つは、集会に参加するかどうかは労働者の権利やし。
あ、でも移動か。
いやー難しい。
移動もなんかでも会社だけの都合な気がするな。
難しい。
分からん。
移動か残業やな。
いやーどっちや。
いや移動は関係なさそうな気がする。
残業じゃないかな。
残業か。三番の残業。
三番の残業どう?
中坂さん。
はい。
不正解です。
不正解。
不正解だった。
正解は、
僕分からん。うんうん。
正解は一番の労働者の移動や転勤。
へー。
移動や転勤は労働組合の許可がいるの?
許可がいらない。
あ、いらないってこと。
なんかしていいってことね。
そうだね。
これは使用者側の専決事項なんで、
労働組合の承認は必要ありませんと。
はいはいはい。なるほど。
ただ一部ね、労働組合の委員長とか執行役とか、
そういう人たちを無理やり移動させるっていうのは、
それは組合側に介入してるからダメだよねっていう風になるけど。
あーそうか。なるほど。
でもね、これ労働組合の許可なしに移動できなかったら、
めちゃめちゃややこしくなるもんね、移動が。
超ややこしいよ。
いつまで経っても移動できなくなるよね。
いやいや組合側としてはこの人。
誰が人事権持ってるんですかって話を。
この人動かすのはちょっと、組合側としては祝福しかねます。
いや、じゃあストしますみたいな。
わかりました。はい。
で、2番目のね、集会に出させないことっていうのは、
これはね、さっき言った通り団結権の侵害を
犯すためにやってもいけませんよ。
3番の残業はね、ちょっとだけ引っ掛けないんだけど、
これ中坂言う通り、労働基準法なんですよ、残業させるっていうのは。
労働基準法は、1週間に40時間以内に労働時間をしなさいと決めてるのね。
40時間ってことは1日8時間働いて週5やとさ、もう40時間じゃん。
で、これで残業を行うためには何をするかというと、
労働組合もしくは労働者代表と残業しますよっていう協定を結ばなきゃいけないの。
事前に。
事前に。年度の初めに。
うーん、そうなんや。
そう、いわゆるサブロク協定ってやつやな。
で、サブロクっていうのは労働基準法36条に記載されてるの。
だからサブロク協定って呼ばれるようになりましたよと。
じゃあ組合がない職場どうするのっていうと、
適正な手段で選ばれた労働者が労働者代表となってこの協定を結ぶ形になってますよと。
へー、そうなんや。
やべ、俺すげー楽しそうに喋ってるけど、どうなんやろ、これ聞いてる人たち楽しいんやろか。
俺は今のところ楽しいよ。
マジで?
知らんことばっかやから。
じゃあちょっと次のセクションに入っていきたいんやけどさ。
あの、この労働組合の権利っていうのをもちろん聞いてきたんやけど、
労働組合は多分なんか昔はすごい労働者がめっちゃ強くて、
怪盗でバチバチにやっとったみたいな感覚があるかもしれないんだけど、
今現在っていうのは労働組合ってその影響力、その会社に対する影響力っていうのはその変化があるの?
今も昔と同じようにゴリゴリ強いのか、それともそうでもないのか?
あーそれめっちゃいい質問やな。
台本に書いてあったからな。
俺いい質問書いたと思うわ。
でもほらさっき中坂が言った通り、日本の高度経済成長を支えてきたのにこの労働組合っていうのが入ってるわけよ。
三種の神器?
そう三種の神器。
嬉しのが考える三種の神器じゃん。
違う違う、これは日本の労働を研究した人たちの考える三種の神器。
一つ目は就寝雇用、二つ目は年功序列、三つ目が企業別労働組合。
でこの三つということで労働組合も非常に影響力が強かった。
ちょっと待って新しい単語が出てきたぞ。
企業別労働組合って今まで出てないよこれ。
あーそっかそっか説明したかったな。
してないしてない。
アメリカとかヨーロッパとかやとさ、労働組合の始まりが川職人とか遺宿とかさ、いわゆるギルドとかそんなところから発生してるわけよ。
フリーメイソンやなつまりな。
そうフリーメイソンたちね。今ではUI団体と呼ばれるね。
UI団体はいはい。
何でもかんでも陰謀を押し付けられてかわいそうやなっていつも思うんやけどさ。
ただの遺宿の団体やのに。
今は本当にロータリークラブとかと一緒の感じやからなと言ってもな。
そんな感じでいわゆる横につながっている産業別の労働組合が一般的やったわけよ。
同じ会社にいても鉄道会社やったらさ、運転手さんたちの労働組合がいろんな会社に広がっていたりとか。
事務職の人たちの組合が広がっていたりとか。
傷を舐め合う集団やったよな。
みんなで権利を勝ち取る集団や。
日本は同じ会社のメンバーだけで企業内組合が作られてきてたわけよ。
だから括りが違うんやね。
括りが違う。会社単位っていうのが多かった。
組合側が強くなりすぎて企業自体を、つまり親自体の体を蝕んでしまうっていうケースは、例えばどういう事例ですか?
さっき言った国鉄もそうなんやけど、もう一つ面白い事例は日本航空やな。
JAL。
あれもさ、2010年に一回破綻してるやん。
してるね。
あそこもさ、国鉄と一緒で、もともと半官半民の会社みたいな感じやからさ、組合だけが悪いってわけじゃなくて、政治家にも振り回されたりさ、
いろいろ法律通すのにもさ、国会通さなきゃいけないとか、そういう難しさはあるんやろうけど、組合問題もこの破綻に影響を及ぼしたと思ってもさ、過言じゃないなって俺は思ってるな。
組合問題が破綻を及んだ組合問題はどんな問題?
分かりやすさをちょっと優先して。
もうそれでいいよ、そうして。
もともとJALには組合が5つあったの。
企業内組合が5つあったの?
そう、企業内組合が5つあった。
ちょっと待って、ちょっと待って、ちょっと待って。
企業内組合っていうのはそんないくつもあるもんなの?
いくつもあるとこもある。
さっき言った通りさ、組合を作るのは自由でしょ?
そうか、俺ら受付組合作りますってなって、受付の人たちが集まっても別にいいわけやん。
そう、いいわけ。
課長組合作りますみたいな、オッケーなやん。
課長は管理職やから、労働者じゃないからな。
対戦法やもんな。
だからさっきメリットのとこで言ったのがさ、特化した問題解決が図れるって言ったやん。
ってことは、例えば今で言うCAさんの対偶だとか、地上職の対偶だとか、整備職の対偶だとか、それぞれの人たちが話し合った方が効率がいいわけ。
もちろんそうや。
だからそれぞれの職種に対して組合ができていった。
なるほどね。
最初からあった組合は、結構会社側とバチバチにやりあってたんね。
会社にとって面白くない要求したりさ、ストライキしたりさ、全然会社と反りが合わんかったわけよ。
だから会社が何をしたかっていうと、裏から手を回して、会社と補聴を合わせる新しい組合を作りました。裏で糸を引いて。
そうなんだ。わかった、そういうことね。すごく会社にとって都合のいい組合っていうのを作ったのね。
そう、都合のいい組合を作ってきた。これが1960年代後半で。
そっちの方が会社側としても待遇をよくしていったりするわけよ。移動とかそういった面でね。
なるほど。
例えば会社側と補聴を合わせる組合の方は、ヨーロッパ周りのCAさんはシフトにして、反対する組合は地獄の南周りのね、中東からアフリカに回るルートをやったりとか。
露骨にやってきたんですね。
そうなると、みんなほら、そっちの会社と補聴を合わせる組合にみんな流れていくわけよね。
あ、そうか。組合間も移動できるんやもんね。
移動できる。
私、あっちの組合とても待遇がいいので、あっちの組合にしますみたいな。
そうそうそうそう。
へー、すごい。
そうなるとそうなったで、今度そっちの組合が声がでかくなってくるわけよ。
あー、そうだね。
例えば組合幹部が人事権とか人員配置を行ったり、そこも許しができなくなったり。
それはもう完全に一見好意でしょ。
そうでしょ。で、今度は運航スケジュールまで口を出し始めたり。
めちゃめちゃやってますよ。
パイロット組合、そうやってるよ。
パイロット組合は過度な要求や待遇維持を主張してさ、自宅から空港までハイヤーを呼んで、それで送迎させたりさ。
そんなの当時あれやで、ジャルの偉いさん、役員さんたちもそこまでやってなかったのよ。
そうなんよね。
で、さらにそこにさ、日本エアシステム、JAS、これが経営投稿したわけよ。
そうなると、なんだかんだでね、会社の中に10個を超える組合が存在することになりました。
それさ、10個組合があってさ、じゃあ10個の組合が団体交渉しようやって言ったらさ、10個全部ね。
会社はそれ一個一個丁寧に答えていかないといけないってこと?
そうです。その通りです。
めっちゃ大変やな。
大変。
さて、一番最初に言った、脱体と運動の反省ってなんだっけ?
えー、どういうこと?脱体と運動の反省って。
ダメやったなーって、なんであかんやったん?あかんかったっけ?
いやー、だから壊してしまったからじゃないの?
どっちもやりすぎたからじゃないの?
あー、そうそうそう、そういうこと。
どっちも度が過ぎてしまったみたいな。
度が過ぎたっていうのもあるし、労働者側の代表って誰なのって話になって、話がまとまらなくなっちゃって、打ち壊しばっかり始まっちゃったと。
なるほど。
そう、だからJALも一緒でさ、会社と誇張を合わせる組合もあればさ、反対する組合もあるわけやん。
そうやんね、もうむちゃくちゃやん。
そう、で特にほら、経営再建やんなきゃいけないって時にさ、そこって結構大事になってくるやん。
うんうんうん。
で、立ちの悪いことにさ、反対する組合どうしてもさ、微妙な主張の食い違い出てくるわけ。
いっぱいあるからやん。
だから、こんなんじゃ経営再建もままならんのよねって話になるわけですよ。
そういうブレーキがかかってたんや、あれは。
だから、いろんな交渉が難勝に乗り上げてたと。そんな感じだったよな。
へぇー。
さっきも言った国鉄の話とか、JALの問題で日本の労働組合運動っていうのは、ちょっと下弁になってたんちゃうかなと思うわけね。
うんうんうん。
すごくめんどくせぇな、労働組合。
めんどくさいけど大切なわけよ、これは。
いっぱいできたら会社困るね、でも。
困るでしょ。1万人の会社に100個組合やったらふざけんなってなるでしょ。
いや、なるよね。そんなこともあり得るってことでしょ。だってそうなることも会社を止めることはできないわけやもんね。
そう、理屈上はあり得るよね。
もちろんね、現実問題とはそんな難しいかもしれないけど、法律上も可能ってことやもんね。
そうですそうです。
そうか。でもさ、どう?実際どうなのこれ。労働組合ってさ、どうすればいいの?もうなくてもいいの?別に。
これなくてもいいよね、別にね。
ないとあかんでしょ。
そうなの?
だって、結局会社側のカウンターパートがいないって話になってくるんやけどさ。
でもさ、作ってさ、なんかチヤホヤしてたら調子に乗ってくるやん。
会社側は労働組合をグッと抑える術は持ってんの?
抑える術は持ってないけど、結局じゃあ。
上手く交渉するってことじゃん。
上手く交渉やな。だけどさ、この台本作りながらずっと最後何を言ってまとめようかなって思ってんけどさ、全然答えが出てこーへんのよね。
たださ、今のままでいいかどうかって言われるとあんま良くないんじゃねえかなって思うんだけど、
やっぱりさっき言った通り会社が行き過ぎたことにやらないために監視役っていう側面を持ちながら、
この話ね、結局じゃあ会社って誰のもんなんて議論に繋がっていくと俺は思ってんのよ。
社長のもんでしょ。
いやでも株主かもしんないよ。
株主のもんやな、株式会社がな。
でもエンドユーザーのものかもしれないよ。
例えばJRとかだったら通勤する皆様のものかもしれないし。
そうやな。
それともそこで働いてる人たちがいるから物が作れてたりとかサービスを提供できるんで、労働者のものかもしれない。
なるほど。
結局さ、俺は思うのはそれって皆のものだと思うのよね。
おお、なるほど。
ちょっと皆っていうのは広すぎるんやけど、いわゆるステークホルダーって言われる、
関連する人たちのものなんじゃねえかなって思うね。
さっき言ってた通りのさ、会社vs労働組合って感じだとさ、ちょっと違うんじゃねえかな。
もしくは会社の下に何でも言うこと聞きますっていう組合があるって、それも違うんじゃねえかなと思うんで。
会社と労働者側がイーブンでさ、それぞれが一緒に会社とか社会の未来を考える競争型?
共に作る形の経営していくっていうのがいいんじゃねえかなって思うんやけど、
でもそれってどうやんの?とかさ、そんなこと言ったって会社側の方がいっぱい金持ってるし経営者の方がいっぱい給料もらうじゃんって。
いろんなことがあってさ、どうやってやるのかよく分かんないんやけど、これはもう労働者一人一人が考えていくべき問題じゃないかなと思うわけですよ。
よく労働組合の中で話し合ってくださいと。
聞いてて思ったんやけど、会社がはり労働者がいて、ユーザーのものかもしれないってことでさ、これやっぱりユーザー側の組合が必要なんじゃない?
ユーザー側の組合はいらないんじゃない?
そうなんや。
だってさ、ユーザー側は別にそこの会社で買わなくていいわけだからさ、不買運動とかそういうのが発生したりさ、違うところに行くわけじゃん。
なるほど、そうなんや。みんなのものって言うからさ、だから消費者組合みたいな。
でもそれはさ、消費者庁があってさ、お客様相談センターとかがあるわけじゃん。
それはその人たちなんね。
いわゆるカウンターパートって意味ではそうだよね。
なるほど、わかった。
労働組合を監視する労働組合監視組合を作ったらいいんじゃないかな。
あーなるほどね、労働組合をまとめる人たちね。
そうそうそうそう。
それがあれですよ、連合とか全労連とかと言われる組合の常務団体ですよ。
あーそう、いるんやね、もう既にね。
いるいる。
まあ俺ごときが考えられることはもう既に世の中にあるわな、そりゃな。
なんか大変だね、組合そんな。
大変かな?
大変だね、あなたたちね、と思った。
じゃあ中瀬子さんのまとめは大変だねでいいかな。
大変だねと思った。
僕には関係ないからね。
関係ない関係ない。
あなたたちがどっちの会社が強かろうが、あなたたちの組合が強かろうが、
それで喧嘩をして潰れようが、私にはしたこっちゃないなっていう話なんで。
組合活動に疲れたらですね、皆さん自分が経営者になって、
しかも個人事業主だとね、こういうめんどくさいこともありません。
その分全部責任が追っかぶさってくる。
もうそれですよ、自らの責任で。
そして責任をかぶるのが嫌なら、もう組合運動でガタガタ言わずに、
その渦に飲み込まれていけばいいと思うよ、本当に。
やっぱり今日の話は、そんな世界もあるんやって、面白知識で終わっちゃったね。
いやいやいや、面白かったよ、本当に。