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  2. #85 デザインの力
2024-02-22 23:18

#85 デザインの力

昨今、デザインの力を過剰に持ち上げている風潮があるなと感じていて、そこまでではないよ、そこまでをデザインに背負わさないで、と。デザインの力は「サービスやプロダクトの魅力を100%出力できる力がある」「つかみがある」「ぱっと見の良さ(心地よさ)を作れる」だと思っていて、デザイナーとしては適切な価値を適切に提供していきたいですね、という話です。

サマリー

デザインの力ということで、デザインに期待している人やデザインの力を過剰に言っている人が多くいますが、デザインはサービスやプロダクトの魅力を引き出す力やパッと見で引きつける力があります。デザインの力で、ウェブサイトオーナーと見る側の両方が喜ぶ綺麗なデザインが重要です。ただし、過剰にデザインを持ち上げる必要はありません。ちょうどいいデザインで適切な価値を提供することがデザイナーの責任です。

デザインに期待する人々
こんにちは、シロクロの伊藤です。
Podcast 85回目、今回はデザインの力について話していきたいと思います。
今日は2月22日ですね。
はい、よろしくお願いします。
デザインの力ということで、
その前に、これさっきちょっとあれだったんですけど、
今このPodcastはSpotifyで管理していて、録音もSpotifyが提供してくれているツールを使って、
今もちょうど録音しているんですけど、
このサービスがなんと6月で終わってしまうということで、
で、別のサービス、Riversideっていう録音サービス使ってねって言ってリンクして、
さっきちょっとそれを触ってみたんですけど、
UIというか見た目のデザインめっちゃかっこよくて、
よくできてるなと思ったんですけど、
何分要素が多すぎて、
普通に録って、ここに登録したいだけの自分としては、
過剰なものが多すぎて、触りたくないと思って、
でも触りたくないって言っても、今後そっちを使わないといけないんで、
なんか最終限、
どこを押したら今までと同じことができるのか、
テレビのリモコンボタンめっちゃあるけど、
結局使うのはこことここのボタンだけみたいな、
そんな慣れを行っていかないといけないと思っています。
はい、余談終わり。
デザインの力ということで、
ここ数年、いやもっと前からかもしれないけど、
過剰にデザインってすごいんだ、デザイナーすごいんだって言ってる人が、
キラホラ目に入るというか、
デザインの力でより良い社会をとか、
デザインの力で問題解決をとか、
なんか過剰にデザインに期待しているというか、
いかにデザインに力がありますって、
風中しているようなデザイナーが結構いるな、
ちょっと苦手だなという話で、
もちろん適切な力と適切な価値はあるんだけれども、
なんか過剰に言い過ぎてるなっていうところで、
そんなことばっかり言ってると、
そういうふうに惑わされる人も出てくるので、
きちんと自分なりの意見を発言しておこうと思った次第です。
僕も一応デザイナーなんで、
これから多分デザインの悪口、悪口じゃないけど、
なんか多少ネガティブな発言もするんですけど、
基本僕エンジニア上げというか、
エンジニアの方がすごいと思っているから、
すごいとか言いつつあれなんだけど、
でもまあ自分がデザイナーの立場だからね、
多少デザイナーを卑下してもいいような気はするんですけど、
っていうところ。
要は例えば何かしらのサービスとかプロダクトとか、
どのあれでもいいんですけど、
デザインがなくても、
デザイナーが仮に一切入っていないプロジェクトがあったとしても、
一応成立はすると思うんですよ。
誰かしらがこうデザインの真似事をして、
今いかんな変な言い方、
デザインの真似事ってなんだ失礼な、
デザインして、デザイナー以外がデザインして、
一応形になりました。
要は使いにくくなったりとか見栄えがどうこうあっても、
結局サービスやプロダクトの本質は存在するわけでは、
機能はするんですね。
例えば何だろう、
ヤフオクとかメール代わりとかのデブサービスとか、
ゲートアップデートとかそうだけど、
デザインがズタズタでも、
一応動く。
買える。
出品できる。
っていうのであれば機能はする。
これ逆だったら成立しなくて、
側だけが動いている。
それが完全なるプロトタイプというか、
でも購入はできないんですけどね、
ユーザー登録はできないんですけどね、
っていうのはもうそもそもサービスとして成立していないので、
そういう意味で僕は、
世の全てのことっていうのは、
サービスプロダクトに関しては、
エンジニアありき、
エンジニアリングがあってこそ初めて成立する。
その上にデザイナーが入って、
それをちょっと使いやすくするとか、
っていう価値だと思うんですね。
もちろんそれはそれで適切な価値というか、
そこを何か過剰に言ってる人が多くはないけど、
よく見るなと思っていて、
そんなんでもエンジニアの方が絶対すごい仕事をしているし、
価値があるし、
だからこそ世のほとんどの職種で、
エンジニアの方が給料が高いし、
開発現場を見てもエンジニアの数が圧倒的に多いわけで、
っていうところです。
あまり過剰にね。
UIとか、
結局その話で、
もちろんUI大事なんだけれども、
UIっていう言葉を定義して、
自分たちのやってることの価値を高めようとする。
もちろんそれは大事なことなんですね。
自分たちの仕事をきちんと名前付けして、
意識付けして価値を見出し作って、
っていうのは大事なんですけど、
昔から言うとCI、VIとかもそうですよね。
UXも早朝そうだし。
逆にエンジニア界隈でそういうふうに言ってるのって、
あまりほとんどないじゃないですか。
アジャイル開発とか。
でもあれも実用性があってのものだしね。
実用性があってのものっていうと、
UI実用性ないのかって話なので、
ダメですね今日。
サービスやプロダクトの魅力を引き出す力
隙がありまくる。
適切な力っていうところで、
何かっていうのでさっきささっと整理してみたんですけど、
やっぱりさっきの例で言うと、
エンジニアが土台を作って、
そこにユーザーとの接点というか、
見やすく、わかりやすく、
伝わりやすくっていう形を整える役割を持っている。
サービスやプロダクトの魅力をきちんと、
100ある魅力を100で出力できる、
することができるのがデザインの力だと思っていて、
これを要は100以上見せるのはあまりよろしくない。
何かの回で喋ったな。
持っているもの魅力をきちんと100を100のまま出すことが、
たぶん一番いいデザインだと思っていて、
デザイナーが入ってない状態だと50とか40とかで、
やっぱりちょっと使いにくいよねみたいな状態。
ウェブサイトとかのリニューアルとかも、
前の状態がいくつ、数値化はしないんだけれども、
前の状態が良くなければ、
単純にデザインリニューアルしただけでも、
効果出ちゃうよっていう話でもあると。
なのできちんとそのサービスやプロダクトの魅力を、
100のまま出力することができるっていうのがデザインの力。
案外これは、案外じゃない、めちゃくちゃ難しいことで、
たぶん僕らが普段普通に使っているもの、
たぶん何も意識してないものっていうのが、
本当にその100を、ちょうどいい100を出している。
なんかたぶん、個人的にはそれがAppleとかその辺が印象付いていて、
Windowsとかそこ100出してないみたいな感じ。
勝手なイメージだけど。
っていう話ですね。
そこが一番デザインの力としてあるかなと。
パッと見で引きつける力
あとは、つかみというか、
パッと見の印象で引きつける力っていうのはやっぱりデザインがあるんじゃない。
パッケージデザインとかは謙虚かなと思うんですけど。
パッと見て折って目が引いて手に取ってもらって買ってもらわないといけない。
っていうところで、
マーケティング側面、
買ってもらうっていうところの手助けになるのがデザインの力かなと。
洗濯機の洗剤のメーカーは忘れたけど、
パッケージデザインの効果で、
すごい売り上げが向上したみたいな機種をちょっと前に見た気がするんですけど。
やっぱり最初のつかみ、
どの商品、どのジャンルでも、
やっぱり類似商品、ライバル商品がたくさんある中で、
いかに目を引くか、手に取ってもらえるか。
使ってもらわないとよしよしが絶対ユーザーには伝わらないので、
まず使ってもらわないといけない。
そこでデザイン使って、
力でユーザーに手に取ってもらうと。
そういった力がある。
もちろん厳密に言うと、
さっきの洗濯機の洗剤の話でも、
お店に置いてもらう企業の努力だったり、
企業の営業力だったり、
企業のもともと持っているブランド力だったり、
っていうのがあってこそのデザインなので、
結局そこのね、
企業の力がそもそも強くないところがめっちゃかっこいいデザイン、
人の目を惹くようなデザイン作っても、
そもそもお店に置ける力がないっていうのであれば、
土俵に立てないんで。
それらが揃った上でのデザインの力ですね。
だからいろんなものに支えられて、
ようやくデザインの力が発揮するっていうところですね。
逆に言うと、
つかみはめちゃくちゃあるけど、
そのリピーターになる段階では、
デザインの力ってほぼなくて、
さっきの洗剤で行くと、
デザインめっちゃ気になったから買ったけど、
別に前のやつの方が安くて、
そんな効果変わらんかったから、
前のに戻そうとか。
ジュースとかのパッケージもそうですね。
ちょっと見たことないデザインで気になって買って飲んだけど、
味は普通やったなとか言ったら、
次は買ってもらえない。
デザインがいいから次も買おうとか言う人は、
なかなかいないんじゃなかろうかっていうことですね。
でもそれでも結局、
一回利用してもらわないことにはリピーターってならないので、
そういう意味でデザインの力っていうのは必要だし、
そこでめちゃくちゃ強みを発揮する。
いかに良い魅力的な商品でも、
その良さがユーザーに伝わらなければ、
他の商品と何も変わらないので、
いかに手早くその100の魅力を瞬間的に、
パッと出力して伝えることが、
掴むことができるかっていうところで、
そこが一番のデザインの仕事かなと個人的には思います。
もう一つが、
さっきパッと見がっていうところで、
パッと見がいいっていうところ。
パッと見がいいっていうのは、
見る側としても心地がいいというか、
気持ちがいい状態になるので、
それがウェブサイトでもいいし、
雑誌のデザインでもいいし、
洋服もそうですよね。
機能的な中身を置いておいて、
見た目がいいっていうのは、
非常に人の欲求というか、
満足度を高めてくれるというか、
機能的な話と一切関係なく、
見た目がいいっていうだけで、
価値があると個人的には思っているので、
それはそれで、
だから昨今のクリエイティブウェブデザインと、
デザインの価値と綺麗なデザイン
マーケティングウェブデザイン界隈で、
ちょっと相反するみたいなのがあるけど、
それはどっちもいいと思うんですよね。
マーケティングとそこまで意識していない、
めっちゃ滑らかに動く綺麗なデザインも、
それはそれで、
まずウェブサイトオーナーは喜ぶし、嬉しいし、
見る側も、
特に若い世代はそれがハマることが結構多いみたいなので、
そういう価値があると僕は思うんですね。
特にファッション、洋服とかでも、
機能的なものとか、
パタゴニアとかの企業理念とか、
そういったものも昨今よく目にするけども、
それより大半の人がやっぱりパッと見、
自分が好きかどうか、
あとは自分が買えるか悪くないかどうか、
っていうので洋服を買うし、
それで俺の素材がポリエステルカーとか、
顔の人も中にいるけども、
パッと見のやっぱり印象っていうのがめちゃくちゃ大事になってくる。
ファッションデザイナーとか、
ちょっとウェブ系とかグラフィックデザイナー、
プロダクトデザイナーと言えば全然違いますよね、
やってることが。
どちらかというとミュージシャンというか、
アーティスト寄りの発想になって、
いかに自分を出すかっていうところになってくるし、
でも自分はファッションの仕事をしたことがないし、
学校で学んだこともないからあれなんですけど、
ファッション業界も相当の、
たくりインスパイアあたりの話が、
ぐちゃぐちゃになってるのに、
いまいち食い込む人いないなっていう、
なんなんですかね。
まあいいや、これはこれでまた別の話。
なのでとにかく、
見た目がいい、見た目がいいイコール、
心地よい、理屈抜きに、
なんかいいね、なんかいいねと思ってもらうってのは非常に大事だし、
それはデザイナーも一般的な感覚から言うと、
たぶん常日頃そう思ってることはたくさんあるだろうし、
っていうところかな。
過剰なデザインとマイナスイメージ
だから最初に言ったデザインの力で、
どうのこうの問題解決、
デザイナーができる問題解決とか高かし入れてるっていう、
大体企業の問題解決とかって、
デザインとか最後の最後の最後の最もちの話で、
コンサルだったり営業的だったり、
お金の話ができないと企業の解決とかできないんですよ。
お金か採用か、採用とか人、
人とお金の話じゃないですか。
企業の問題ってほとんど。
それはデザイナーがどうこうできるとか、
本当に思ってるんだとしたら、
何が見えてるんだろう。
何の問題が見えてるのかっていう。
ウェブでどうこうとかも、
それは最後の最後の最後の出力の話だからさ。
根本どうこうするっていう意味では、
適切な業種の人たち、
コンサルの人が入れば解決するのかっていうと、
分かんないけど、
めちゃくちゃお金がかかるっていうだけな気もするし、
話がずれてきた。
なので、過剰にデザインを持ち上げる必要はない。
けどデザインはデザインで、
適切な価値がある。
デザイナーとしては、
適切な価値を適切に提供していくべき。
そのプロダクトやサービスの魅力が100、
きちんとちょうどよく100出力できる努力をきちんと続けていくっていうことですよね。
昔何だったっけ。
全職、全職って全職じゃないや。
一番最初に勤めてた時に熊本時代だったんですけど、
どこだったっけ。
天草かな。
天草の商工会議所かなんかの、
地域のウェブサイトを当時の会社が作っていて、
僕はまだ天草行ったことあっても、
その町に行ったことなくて、
社長がかっこいいページ作っていて、
僕はそれ更新していて、
すげえいいとこやんねえと思っていて。
である左手んがさんと、
なんか素材をもらいに行くときに、
なんかの流れで僕もその左手んさんと一緒に行くことになって、
初めていつも更新している場所に初めて行くなと思って。
で行ったらなんか、
なんかめちゃくちゃ田舎で、
え、なんか思ってたんだとだいぶ違うと思って、
なんて言うんですか。
マイナスブランディングって言うとあれなんですけど、
今まですごくいい状態のものって思っていたものが、
現地に行くとなんかちょっとがっかりしてしまう。
これはそのがっかりブランディングっていうのは、
旅館で発生してがちですよね。
なんかホームページとか見てて、
調べてここ良さそうやんとか思って予約して、
現地行ってみたらなんかちょっとそうでもなかったねみたいな。
だから旅館こそ、旅館のウェブサイトこそ、
ちょうど100出さないといけないと思うんですよ。
なんか最近のサイトマジで過剰なので、
めちゃくちゃどこもいい具合に見えるから、
100以上出したらダメなんですよ。
だってそれユーザーとしてもなんか、
あれ?みたいな片透かしくらっちゃうし、
もちろんそういうダメなサービスではもちろん全然ないんだけど、
だから過剰に持ち上げてしまうっていうのは、
誰にとっても得の話ではないんですよね。
もちろん綺麗なウェブサイト作ったら旅館のオーナーは当然喜ぶので、
これでたくさんの人に来てくれるって言って。
でもそれはさっきのジュースのパッケージめっちゃ派手で、
とにかく人が目を誘うデザインにしてるだけで、
2回目飲むかって言ったらやっぱ飲まない。
あそこの旅館サイトはかっけえけど、
サービスもあれだったしなってなっちゃう。
初見でマイナスイメージ持っちゃうと、
どうしてもそこに引っ張られちゃうんで、
普通のサービスだったって言っても、
最初のイメージがマイナスだと、
まあでもちょっとサービスも普通並だねみたいな、
並であることがマイナスになっている、
っていう風になっちゃうので、
ほんとそこのちょうどいいバランスを、
とにかくB2Cで、
そこそこ数万円以上お金が発生し得るサービスっていうのは、
なんかやっぱデザイナーの責任でもあるかもしれない。
まあしょうがないですけどね、
デザインの力と適切な価値
でもいいところを詰め込んで、
さっきの甘草の話もそうだけど、
なんでそう思ったかっていうと、
やっぱその地域のいいところだったり、
名物だったり、
そういったものを集めて、
見せるわけだから、
旅館で行くとやっぱ温泉とか部屋とか、
外観とかいいところを切り取って、
バーンとやるから、
当然こう、
一番、
最高到達点の状態でデザインしているので、
まあそれがある意味100っちゃ100なんだけど、
そうか。
ユーザーが見入ってるのは常に100の状態ではないわけだから、
そこの差し加減、
まあめっちゃ難しい話をしていると、
そんなに器用に出来っかりって話なんだけど、
私、ちょうどいい具合にして、
オーナーからなんかちょっと、
もうちょっといい感じにしてよって言われちゃうので、
まあジレンマですよね。
今言ってるのは単純に理想論なんで。
でもまあ、
でもこれは単純に1デザイナーじゃなくて、
1ユーザーとして、
とにかく旅館関係に関しては、
がっかりブランディングにはしてほしくないので、
ちょうどいい、
ちょうどいいデザインをしてほしいなと思います。
ちょっと途中ずれちゃったけど、
なのでデザインの力っていうのは、
あまり過剰にせずに適切に出力して、
適切に価値をユーザーに届けるっていうのが、
本来のデザインの力なんじゃないかなという話でした。
ここら辺で終わりましょう。
でも6月からリバーサイド使わなきゃいけないんだよな。
まあしょうがないです。
じゃあこれで終わります。
ありがとうございました。さようなら。
23:18

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