装飾と機能
こんにちは、シロクロの伊藤です。 Podcast 82回目、今回はデザインにおける装飾と機能と経営というところで話していきたいと思います。
今日は2024年1月20日です。 よろしくお願いします。
久しぶりにデザインの話をしたいと思います。 装飾と機能と経営というところで、
見た目の美しさ、綺麗さ、見た目のクオリティーと機能的である、 読みやすいとか、分かりやすいとか、正常に動作しているとか。
3つ目が経営ということで、 依頼してきた会社にとってメリットがあるか、利益になるのか、
経営に寄与できるのかという側面があるのかなと思います。
ここら辺って相関的な面も多いし、全く関係ない時もあって、 例えばめちゃくちゃ見た目が綺麗でクオリティー高くて革新的ですごい綺麗なWebがあるけれども、
あんまりその会社にとってメリットがない、利益になってないとか、 あとゲームとかだったら、とにかく使いにくいけどめちゃくちゃ面白いとか。
あとは、もちろん理想は見た目もめちゃくちゃ綺麗で、見やすくて触りやすくて、 かつそのWebの結果が出てお客さんの利益になると。
これが一番理想型だと思うんですけど、 大半のケースにおいて何かデザインとか依頼する人は、
もちろん一番やっぱり結果が欲しいので、 Webサイトリニューアルして商品を売りたいとか、 音やすさを増やしたい。
そこが命なので、それ以外の目は任せるみたいなケースが多いかなと個人的には思います。
あと意外に多いのが、割と見た目が綺麗になって、かっこよくなって、 読みやすくてっていうこと状態で満足されるお客様もいて、
それはそれで気持ちも分かるというか、 それでお客さんのためになる。
直接的に数字が増えるわけではまだないけれども、 間接的にどんどん良くなるっていうのもあるし、
純粋に綺麗になるっていうのは、 内部的にも良い効果をもたらすっていうケースがあるので、
それはそれでありなのでは。
何でもかんでも結果重視。 見た目は必要ないっていう話でもないのかなと。
見た目も良くて、結果も出るのがもちろん一番であるというところ。
で、ちょっと細かく持っていくと、 最初の装飾的な美しさ、見た目の美しさ。
ここが一番誰もがイメージする デザイナーの仕事というか、
いわゆる色とレイアウトと文字、配白とか、 そこら辺の要素を含めた純粋なグラフィックデザイン。
それがウェブなのか、紙媒体なのか、 いろいろやると思うんですけど、
こういったことを学校とかで習って、 デザイナーとしての技量を上げていくと。
ここはさらにちょこちょこ発生する問題として、 デザイナーが見てのクオリティの高さと依頼者の好みって、
またちょっとずれるケースが多くて、 デザイナーとしては完全にこの状態が美しい、綺麗であるという状態でも、
依頼者から見たらちょっと違うねっていうふうになると。
これも気持ちはわかるというか、 僕がよく例えるのは美容室で各個人がこうしてほしいって言って、
美容のプロである美容師の方は、 髪型のかっこよさ、綺麗さっていうのは絶対判断する寝心美感があるはずなので、
絶対依頼をお願いする方がクオリティ高い状態になるはずなんだけど、 それとその人本人の好みっていうのはまた別なので、
美容師さんが提案した、どうですかこの感じでって言って、 本人が必ずしても気に入るとは限らなくて、
もうちょっとここを切ってくださいとか言って、 美容師さん的にはそれ以上切るとバランス崩れるんだけどなっていう時でも、
依頼者が言ってくるので切って、 お客さんはそれで、
あ、そう、こうしてほしかったんだ。 これでバッチリ100点めっちゃいいわってなる。
言った本人も、さっきのほうが良かったけど、 これでお客さんが喜んでるなら正解かなっていう判断ですよね。
美容師さんってすごいですよね。 その場その場で、しかもコマンドZ効かない、取り返しが効かないから、
常に切って切って、そこから足すことできないので、 よく問題にならないですよね。
すごい。 しかもそれを、
1人何組の担当していくわけですよね。 精神すり減りそうですよね。
はい、話が逸れました。
見た目の美しさというのは、そういった3原則にもよって成立しつつ、
ただ職業的なクオリティと各個人の好みは ちょっと違うっていうところ。
それに固執すぎると、もうめちゃうよねって話ですよね。
ここらへんの話はいいとして、
次、機能的なところ。 ウェブで言えば読みやすいとか操作しやすいとか、
UI的なものも含まれるのかなと思います。
あと、正常な動作ができるかというところで、 ここもデザイナーの出し、
ウェブであれば実装する、 フロント、バックエンドも含めて実装する方だったり、
あとはワイヤーとか、最初の設計のところで ディレクターだったりとか、
デザイナー以外でも関与する面かなと思います。
これは、規模がそんなに大きくなければ、 割と見た目の話と比例しやすいというか、
きちんとっていう定義がめっちゃ曖昧だけど、 きちんと作っていれば、
そんなに変なことにはならないだろうっていう。
やっぱり大手サービスとか使う人が何十万何百万人もいて、
いろんな状態の人がいろんなシーンで使うっていう風になったときに、 初めていろんなことが問われる。
どういうシチュエーションで、どういう端末で、 どういう状態の人が使うかによって、
扱いやすさっていう意味ではだいぶ変わってくるので、 アクセシビリティのプロの人とか。
もちろんそうじゃないシーンでも、 アクセシビリティっていうのは気をつけないといけない。
それがやっぱり当たり前っていう感覚が最近の風潮なんで。
経営面
特にデザイナーというよりかは、 ウェブでいうとフロントの実装をする人かなと思います。
今回この話をしたかったのは、最終的には経営面のところなので、 機能のところはそんなところで置いておいて、
3つ目の経営面、お客様、依頼者にとって利益になるのか、 メリットがあるのかっていうところですね。
これもデザイナーが担うべきなのかっていうと、なかなか悩ましい問題で、
そこまでデザイナーが全部やらなければいけないのであれば、 デザイナーの価値ってもっと上がると思うんですけど、
ここら辺の経営面っていう意味では、 仕事の案件でいくと他の営業さんだったり、
いろんな担当者がかなっていくのかなと思うんですけど。
経営面っていう意味ではちょっといろいろ問題というかありまして、
基本的に僕がいつも思ってるのは、 その会社とかそのサービス自体の魅力というか強みというかによるので、
仮にそのサービスの魅力が100だったとした場合に、
どんだけデザインでかっこよくしたり分かりやすくしたところで、 100を超えることって基本的にないはずなんですよね。
せいぜい105とか110とかになるかもしれないけど。
じゃあどうするかっていうと、 結局見る側の人にとっては、
サービスの比較するときにサービスの本質、内容自体を見るので、 いかにそこのサイトがめっちゃかっこよくても、
比較してBのほうがこっちのほうがめっちゃいいサービス内容だ、 安いし、良さそう、自分にとってもぴったりだみたいな判断をするので、
そういう意味で経営にコミットするかどうかって2パターンあって、 結果が出るのかっていうところと、
本当にこのデザインで結果を出そうとすると、 その会社の経営自体にコミットしていく話をして、
変革していかないとさっきの100自体、 150、200にすることはできない。
そこを良くするのって本当そのサービスの質を上げる話になってくるので、
アウトプットのデザインを変えるだけだと全然、 巻かないようがない話かなと思います。
デザインの力とサービスの力
最近はあまり聞かないけど、 昔はウェブデザインリニューアルしただけで、
コンバージョンが何倍になりました、 問い合わせがアクセスがこれだけ増えましたとかっていう話を聞いたりしてたんですけど、
でもそれってそもそも、 そもそもの前の状態がよろしくなくて、
サービスレベルの魅力が100っていうのが、 50とか40ぐらいしかそもそも出力できてなかったから、
真っ当なデザインリニューアルをしただけで、 出力90とか100とかになって結果が出ただけな気がしていて、
なのでもうすでに100の魅力をほぼ100に近い 出力をしている会社、サービスやウェブがあったときに、
単純にデザインリニューアルして コンバージョンを上げることっていうのはほぼ無理だと思うんですね。
そこからは経営にコミットしていかないと上げられない。
ってなったときに、 デザイナーだけではなかなかそれが難しい。
大きい会社であればいろんな担当者がいて、 コンサルの人とかもいればきちんと提案するし、
かつそこをやろうとするとめちゃくちゃ時間かかるので、 予算が当然上がってしまうっていう問題ですね。
普通にウェブ作っていくらっていう金額ではなくなってくるので、
そうすると二の足を踏む依頼者としても なかなか難しかったりっていうケースですかね。
なので中小企業さんがあまり取れない中小企業ほど、 そこに手こ入れすることができなくなるので、
サービスとかウェブだけで成果を出すっていうのが どんどん難しくなっている。
農業のライバルだったり、いわゆる力がある、予算がある会社のほうが、
どんどんどんどん改善していくって差が開いてしまうみたいなことが、 起こり得ているんじゃないかなと思います。
あとちょっと話はずれるんですけど、 個人的にはB2BでもB2Cでもそうですけど、
最初のお客さんをつかむときに結構デザイン有効だと思っているんですけど、
リピーターになるにはデザインほぼどんどん関係なくなってきて、 サービスの品質に影響すると。
例えば、新商品のジュースとかだとお客さん飲んだことがない。
でもそのブランドだったりパッケージだったりを見て、 ファンタの新しい味とかでもいいけど、飲んだことないけど気になるからちょっと買ってみよう。
初見をそこでつかんで、デザインの力でつかんで、 2回目買うかどうかっていうのはデザインというよりかは、
1回目で経験した、要はジュースで言うと美味しかったか、 自分が気に入ったかどうかになってくるので、
そこからはサービス自体がきちんと魅力的である、 そのお客さんに合ったものであるかどうかっていうのが、
一番強いのかなと思います。
多分これ何でもそうですね。飲食店でもそうだし、 ウェブとかこういった仕事でもそうだし、
音楽とか文学とか多分いろんなことがそうだと思うんですね。
初見はとりあえず、もちろんデザイン以外でもマーケティング、 どれだけ露出するかにもよるので、
デザイン面と露出するマーケティング量に よるのかなと思うんですけど、
昔僕が学生の頃飲食店でバイトしてた時に、 オーナーが言ってたのが、
どれだけお客さんを呼ぶかっていうのは、 オーナーの仕事だって言っていて、
そのリピーターになってくれるのは、 アルバイト含め現場のみんなの力が必要だっていう話をして、
当時僕はなんて聞いてましたけど、 今思うと本当その通り。
そういう話をアルバイトにするオーナー、 すげえかっこいいですよね。
そういう意味ではリピーターになってくれる、 そういう意味ではサービスの力っていうのが、
デザインよりはサービスの力なんだけど、 まず最初に接点をまず使ってもらう、
買ってもらうっていうところはやっぱりデザインの力、 何でもいいけどやっぱりマーケティングの力。
どれだけ露出するかっていうところと、 あとそこの接点のデザインで、
製品選択における価値規模の影響
どれだけターゲットとなる人の好みに合うかどうか。
要は興味がある人に、さっきのジュースの例でいくと、
詳細によって気軽に買えるか買えないかにも いるんだけど、
100円、200円のジュースとかお菓子とかって、 多少失敗したところでそんなに悔しがることもないので、
自分の好みに合わなかったとすむけど、 済むので気軽に買える。
ちょっと気になったぐらいで買えるけれども、
家を買うっていったときに、何千万の話になったときに、
気軽に業者を選べないだろうし、 死ぬほど吟味するだろうし。
だから詳細の金額の規模によって、
あとはもう一度価値が売ったりできる。
車とかだったら、車持ったことないからわからんけど、
好みに合わんかったらそれなりの価格で リセールできるとかあるから。
いろんなシーンがあるとはいえ。
B2Bだとやっぱりお菓子とかの金額じゃないので、
デザインがいいからパッと手に取ろう。
とりあえず契約しようっていう風にならないので、
やっぱりそこで見た目プラスサービス自体の レベルも上げていかないと、
ある程度比較するっていう話ですよね。
ジュースとかお菓子はいろんなメーカーと比較して、
今日はこれを買おうとは思わないけど、
ある程度コストがかかる場合ってのは そこそこ慎重に選ぶはずなので、
一社だけ見てここに決めようっていうのはなかなか。
ここでできるのがやっぱりブランディングの力。
マーケティングも含め露出しつつ、
そこの企業やサービスが好きになる接点を増やしていって、
今度家を建てるときにはこのメーカーにしよう。
そうじゃないけど。
そこまでにインプットされた情報があるので、
車買うんだったら最初から決めてるとか。
そこができるのがブランディングの力だと思うので、
やっぱりそういう意味で経営に寄与するところでいくと、
装飾と機能と経営の関係
デザインというよりかはどれだけマーケティング露出できるかっていうところと、
ブランディングでその強みを強化できるか。
ブランディングイコール結局経営の話になっちゃうので、
サービスの変質を良くすることになると。
例えばうちの会社、ホームページ、
ウェブ制作会社がオンバージョン、
お問い合わせを増やしていくためにはどうすれば、
お問い合わせを増やしつつかつ受注ができるためにどうすればいいかっていうのは、
まず露出することが第一で、
その後、ホームページとかグラフィックデザインもそうだけど、
ある程度一社限定でここにだけしかお問い合わせ出してないですってケースって
なかなか限られているなと思っていて、
そういうシーンももちろんあると思うんだけど、
僕が逆の立場だったら、
2、3社には話聞きたいですし、
たぶん全然見積もり額は違うので、
ここだと300万だけどここだと100万とかっていうことがざらに起こるし、
安いほうが悪いっていうことでもないので、
めっちゃ安くてめっちゃクオリティ高くて、
成果が出るサイトを作る業者っていうのはたくさん存在するし、
逆に500万かけてスカスカのサイト作る業者もやっぱり同じようにたくさんあるので、
かつ問題は依頼者はそこの違いが全然わからないし、
ホームページからそれの判断ができない。
僕ですらそれを外側から判断することができないので、
ある意味ギャンブルに近いですよね、こんなのって。
だから複数社を選ぶ。
そのためにはマーケティングして、
その数社にピックアップするところまではマーケティングの力でも行えるけれども、
そのうちの一社に選んでもらうっていうところは、
ブランディング、サービスレベルの強化が必須になってくる。
うちの会社でいくと普通にウェブが作れます。
デザインもそれなりにやって、
実装面とマーケティングが得意ですって言ってるけれども、
その強みを持つ会社っていうのはもう5万とあるので、
じゃあどうすればいいかっていう話ですね。
うちはそのためにブランディングにも力を入れていて、
例えばこのPodcastもそのうちの一つだったりするんですけれども、
単純接触の原理も含めて、
知ってもらいつつ好きになってもらうっていうのがやっぱり一番強いので、
そこができてるのがベイジーさんとか、
あのあたりの解釈だと思うんですけど。
そこのブランディング、ちょっとどんどん話がずれていってるけど、
ブランディングに関しては、
単純に火をかければうまくいくって話じゃないので、
その会社の決定権ある人が汗水垂らしてやらなきゃいけないだけの話なので、
だから唯一、マーケティングはお金がかかるけど、
お金をかけずにできる、中小企業が唯一できるところだと思うので、
やっぱブランディングを予算がない会社ほどやるべきだし、
そこにやればやるほど絶対にその会社の魅力につながっていくし、
さっきも言った通りお金じゃないっていうことは、
他のライバル企業はすぐに真似できない。
デザインの多角的な考え方
積み重ねになると思うんですね、ブランディングは。
なので、差をつけたい会社っていうのは、
コツコツコツコツブランディングをやっていくべき。
それが経過的にマーケティングにもつながるよっていう話ですね。
また何か話がずれてきた。まとめよう。
なので、装飾と機能と経営、経営って言葉が違うな。
あ、でも経営か。
デザインっていう仕事、作業一つとっても、その3つの側面があるので、
現場ではね、装飾、見た目の綺麗に作ることに専念する。
そっちの方が職人的には、
デザイナーとしては他のこと考えずに、
見た目のクオリティだけ考える方が集中できるし、
実際問題、いろいろなこと考えてるときでも、
デザインだけやってるときっていうのは、
本当デザインしか考えきれない。
そこの経営的なこと考えながら、
毛群まさるってできないので、
なかなか多角的に考えることは難しい。
だから考えるのは難しい。
複数の人がいるとやっぱりいいですよね。
分裂できて。
当たり前な話だけど。
この話って結構いろんなところでやってるので、
学校だったり研修だったり、
多分ブログにも書いてるし、
過去ポッドキャストで話したことを起こすら怪しいけど、
でも初回らへんで絶対話しやすそうなので、
めっちゃ丸々同じ話をしてたっていうことがある気もするけど、
まあいいです。
何回話してもいい気がするんだよね、
カブル話って。
だってみんな毎回そんな集中して聞かないし、
1回話した話を過去に覚えてるかっていうと、
僕も誰かの話を毎回すべて覚えてるわけじゃないしね。
だからいいんですよ。
っていうところですね。
装飾と機能と経営ができる限りいろんなところにコミットして、
最終的には依頼者の利益、
および冗長的にも良かったって思ってもらえるのが仕事として、
いい仕事だと思うので、
各デザイナーが自分の強みを生かしてアウトプットしていくっていう、
うちはめちゃくちゃ何でもない普通の話をしてるけど、
まあいいや。
そんな感じですね。
終わろう。
はい、ありがとうございました。
終わります。お疲れ様でした。さようなら。