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  2. #99 独自性について
2024-07-11 15:13

#99 独自性について

どのジャンルでも王道があって異質があって、大衆に少し受けづらいスタイルで王道に競り勝とうとする様は狂気のようで最高にカッコいいですね、という話です。
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こんにちは、シロクロの伊藤です。
Podcast 99回目、今回は独自性について話したいと思います。
2024年7月11日です。よろしくお願いします。
先日、T-Word ABCお笑いグランプリというテレビ番組を見たんですけど、
これがいろんな意味でめちゃくちゃ面白かったので、それについて話していきたいと思います。
ネタ自体とかは全然触れる話ではないんですけど、
優勝はレイワロマンということで、M1に続いて万女一致というか、非常に面白かったんですけど、
そこに10組ちょいぐらいの芸人さんが出ていて、審査員が多分7人前後くらいで、
審査員も一般の方ではなくて、プロのお笑いの芸人さんたち。
そこでいかに面白かったかを競う大会、M1と近い感じですよね。
どっちが先かは、ABCの方が古いよね。
そこでレイワロマンが優勝したんですけど、ある程度レイワロマンのやってることって非常に王道の漫才で、
あれ王道って言っていいかとかちょっと微妙ですけど、非常にオーソドックスなことをやっていて、
対してブスーヤとかカガヤとかダウとか、あんあたりは結構独自性というか、
自分たちの好きなお笑いスタイルを貫き通していて、
オーソドックスというほどのものではない。
ただ一応漫才という、ABCお笑いグランプリは漫才だっけ?コントも含むかな?ちょっとわかんないけど。
結果レイワロマンが優勝するんですけど、
そう思ったのがカガヤもブスーヤもめちゃくちゃ面白かったけど、
ああいうスタイルでやっている以上、
このロード真ん中の漫才にはたくさんの人が審査するコンテストでは、
それはなかなか勝てないんじゃないの?って思ってしまって。
でもブスーヤは直前の神方漫才コンテストで優勝してるんですよね。
そこはちょっとブレる要因ではあるんですけど、
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あんな癖のあることやってたらそれは全然面白くないよねって思う人も当然出てくるので、
コンテストにちょっと不向きだよなーってちょっと思っていて。
でも逆に言うと王道からそれたところで自分たちが、
これがやりたい、これ面白いよねっていう風に突き詰めたものが、
そういう県やる大会のトップを表すところまで来ているっていう時点で、
まあめちゃくちゃすごいことなんですけど。
特定制大会で結果を出すためだけに当然みんなやっていなくて、
たまたま自分たちのやりたいスタイルが広い人に伝わるようなものに合ってるところが強いよなと思っていて。
お笑い以外でもそうで、HipHopとかラップスターとか見てても思うけど、
個人的にめちゃくちゃこれかっこいいよねと思っていても、
やっぱり広く受け入れてもらえることをやっている。
かつそれが自分自身が、それが一番やりたいことが合致している人がやっぱり一番売れやすいというか当たり前ですけど。
自分はこれがやりたいけれども、多分マーケットと合ってないよねっていう人は非常に難しくて。
だからこそこういう大会があって、優勝もちろんできればベストだけど、
こういうところに出るまでにクオリティを上げて、そこにいろんな人が見てくれるところに出て、
自分たちはこういうことをやってます、こういうことを好んでやってますっていうのを知ってもらって、
少しでもファンを増やしていくっていうところ。
だからこそああいう大きな大会とかに独自性がある人たちが出るんだろうけど。
だから初めからこう独自性、自分たちの笑いはこうだから売れなくてもしょうがないよねって思っていると、
やっぱり広がりようがないし、多分突き詰めていくのはもちろん大事なんだろうけど、
ある程度戦略的にやらないと広くも伝わらないし、掘り下げることができるだろうけど、
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より多くの人の目に触れない限り、どうしても視点はどんどんどんどん狭くなってしまうので、
そういったところっていうのは多分デザイナーにも同じことが言えるなと思っていて、
デザイナーは作品作りじゃないから、駐車依頼主がいてこその作るものなんですけど、
それでも個性とか独自性があったりするし、自分が好きなスタイルを貫くことも大事だけど、
理想はね、笑いでいくなら理想はこういったコンテストの上位に残って、
独自性があって顧客がいてっていうところだよね。
超理想はそれがターゲット、マスト、合致してど真ん中で売れていくっていうのが一番理想系なんだろうけど、
なかなかそういった人たちってのは限られてるし、逆にミュージシャンでよく見るなと思うんですけど、
ある程度売れてるスタイルっていうのを分かった上で後追いする人たち。
後追いなのかもしくは自然発生的に、多分でも自然発生なんだよね。
20年くらい前ってドカーンと売れたらその人の明らかに似てる人。
例えば好きなリンゴが出た時に直後に同じような感じの人が出たり、
ただ光るとかドラゴン橋とか、あの辺りが出た時にも同じような人たちやグループが出ていて、
その時は当時はすぐ真似ちゃうよね、そりゃそうよねって思ったけれども、
その側面もあるんだろうけど、おそらくもう流れ的にそういうスタイルが下地にあって、
そこがバッと出てきただけで、だからフォロワーっていうわけじゃなくて、
そこの上積みがパッと出て、あとはまたバババって出てきたみたいな感じだったんだろうなと。
戦略的にやってる人もいるんだろうけど。
あれ、どこまで、どこの話だっけ。
なのでその独自性を出すことも別に大事ではないしね。
結果的な話なので、自分がどういう風にやりたいか、どういう風なことが好きかっていうのを突き詰めて、
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勝手に出てくるのが独自性だし、
いやなんかまあ、風水屋がめちゃくちゃ悔しがってるのを見て、すげえなこの人たちと思って。
噛み方案外取ってるからこそなんだろうけど。
いやー、と言うね。
でも案例選は多分レオアローマンじゃなかった気がしたんだけど、まあまあまあ。
で、大会の話でいくと、独自性とはちょっとずれるんですけど、
プレイヤーとしての技能、スキルと、批評する能力、言語化する能力ってびっくりするほど別物だなと思って。
それはもう、M1の時はそんな感じなかったんですけど、
今回のABCオーライブランプでの審査員とか、今回のラップスターの審査員とか、
かなり差が出ていて、めちゃくちゃ一般人化っていうぐらいの批評するレベルだったり、
いや面白かったですぐらいのコメントしか出さない人だったりとか、きちんと分析して批評する人とか、
もちろんプレイヤーとしてはばかほど面白くて、批評する能力も高い人もいるし、
その逆もいるだろうし、現場しかできない、現場だけしか面白くない、最高の褒め言葉なんですけど、
っていういろんな人がいるなと思っていて、
両方できる人はやっぱ最高に強いし、個人的に好きだし、
レイワロンマンの車さんとかはまさにそのタイプ、完全にあれですよね、
ラーメン属2人を足しただけの人、足して2で割らないというか、足しただけの人で、
頭切れるし、ネタかけて演技力も高くてっていう、恐ろしいですよね、あの人。
自分が何が得意かっていうところでいくと、そういう、
デザイナーでもそうですよね、ある程度自分でデザインしている技術力と表現力と、
それを判断、指示するディレクション側、アートディレクション側のスキルっていうのは全く別物だなと思っていて、
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その辺全然できないけど、もう自分でデザインしたら最高のものを作り上げることができる人と、
自分でデザインはできないけど、監督としてコントロールして、
クオリティ高いものを作り上げることができるっていう人もいて、
それもやっぱ適性があるだろうし、自分のやりたいこと、向いていること、好きである、嫌いである、苦手であるとか、
そういったところも含めての話だし、僕個人でいくと、
たぶんめっちゃ中途半端で作るのも好きだし楽しいし、
でも自分で手を動かさずに統括してやるのも苦手じゃないし、まあまあできるかなっていう、
でもほとんど多くの人がそんな感じで、ごく稀に現れるスペシャリスト、
もうそれしかできないっていう人っていうのがやっぱり強いし、
そこからやっぱり独自性っていうのが出てきて、いかに後はマスとなっていくかっていうところの繰り返しになるんだろうなと思いました。
ついさっきまで、今日は独自性じゃなくて豊かさについて話そうと思ってたんだけど、
やっぱりこっちを話そうと思って全然準備なく話し始めたので、あまり広がりがなくなってきた。準備資料がなかったしな。
でも10分以上話したら止めたくないしね。
というところでなんとなくボワーッと終わろうかなと思うんですけど、
これで99回目なんで、次回100回目で、たぶん淡々と何事もなかったかのように100回目を撮ろうかなと思います。
でも何かでもうちょっと話しておきたかった気がするけど、
毎回思うよね。何かしら話す機会があるときって、終わった後であれもこれも話してなかった。
この間専門学校で特別講師があったんですけど、最後5分くらい時間が余ったと思ったけど、
帰り道あれもこれも喋ってねえやと思って結構準備したんだけど、いつの間にか。
途中で巻き進行になるとちょっと焦っていろいろ走って、
最後時間足らなくなるみたいなレイヤーはなかなかよろしくないですね。
まあいいや。ということで終わろうと思います。
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次回は値高さについて話したいと思います。
以上です。ありがとうございました。さようなら。
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