トランスジェンダーの女性ホルモン治療
はい、こんにちは。今日はインスタグラムフォロワー様からメッセージでご質問いただいております。
ご質問は、先日トランスジェンダーの人が女性ホルモンを投与するとメンタルが不安定になるということを聞いたのですが、詳しくお話ししていただきたいです。というものでございます。
トランスジェンダーのお話を先日させていただきまして、その時はMtoFの方の話ですよね。
それは、体は男として生まれて、だけど性自認は女性だと。
なので、男性らしい体つきを女性っぽい体にしたいので、そういう場合に女性ホルモンを投与しますよと。
あるいは、抗がん摘出手術をして、抗がんから男性ホルモンが出ないようにしてください。
そういう話をしまして、その場合、副反応でメンタルの障害があります。
メンタルが不安定になって落ち込みやすくなりますとか、うつになりやすくなりますというお話をさせていただきましたね。
なので、当然ですね、そもそも男性ホルモンとか女性ホルモンというのはそれぞれの作用がありまして、
脳にも作用してですね、メンタルにも影響を与えられます。
その影響を与えるものなんですよね。
通常、体が男性だと精巣があるので、精巣から男性ホルモンのテストステロンが分泌されるわけです。
体が女性の人は、精巣がなくて代わりに卵巣があって、卵巣からはエストロゲン、卵胞ホルモンというものと、
あとはプロゲステロン、O体ホルモンというものが分泌されて、
それぞれの性ホルモンによってメンタルにも影響を与えられます。
メンタルにも影響したりとか、それによって性格が形成されたりとかですね、
性格にもある程度影響を与えますので、男らしい考え方になるとか、女性らしい考え方になるとか、
そういうことにも影響しておりますよと。
なんですけれど、トランスジェンダーの方はM2Fの方の場合は、
体は男性で、心は女性、性自認は女性ということなんですね。
だけど、精巣があって男性ホルモンは分泌されていて、
あとは卵巣がないので、女性ホルモンは卵巣からの分泌はないわけですよね。
ということで、そもそも男性ホルモンと女性ホルモンはどういう作用があるのかということから、
まずお話させていただこうと思うんですけれど、
男性ホルモン、精巣からテストステロンという男性ホルモンが分泌されるわけなんですけど、
その作用としては、筋肉を発達させる、筋肉を大きくするとか、
あと性欲を強くするとか、あとは攻撃性を強くするとか、闘争心を起こすとか、
集中力を強くするとか、やる気を出させるとか、
あとは体に対しては体毛が濃くなる、ヒゲが濃くなるとか、
あとは皮脂の分泌が多くなると。
その皮脂が酸化して、男性っぽい匂いになるといえば匂いが出るわけですね。
男性と女性ってなんとなく匂いが違うって皆さん気づいていらっしゃると思いますけど、
それもホルモンの影響はあると思います。
女性ホルモンはどういう作用があると、女性ホルモンのほうが男性よりも結構複雑なんですね。
というのは、女性ホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホルモンによって、
性周期、月経周期っていうものが生まれて、
妊娠したり、あるいは妊娠しなかった場合は、その月経が起きて、
男性ホルモンと女性ホルモンの作用
子宮内膜を剥がして、血液と一緒に流れ出るとかですね、
そういう周期を起こすので、女性ホルモンのほうは仕組みが非常に複雑でありまして、
卵巣からエストロジェンっていう卵胞ホルモンと、あとプロゲステロン、黄体ホルモンっていうものが分泌されて、
脳のほうですね、歯床下部からホルモンが出て、
その後、脳の下垂体っていうところからも分泌されるわけなんですけど、
脳の下垂体から卵胞刺激ホルモン、FSHっていうものと、黄体化形成ホルモン、LHっていうものが分泌されてて、
その下垂体からのホルモンの分泌の周期があるわけです。
1ヶ月を通しての周期があるので、
それによって卵巣が発達して、
エストロジェンが分泌されたりとか、プロゲステロンが多く分泌されたりとか、
そっちのほうの周期もあるわけなんですよね。
女性ホルモン、有名なのはエストロジェン、卵胞ホルモンなんですけど、
このホルモンを主にトランスジェンダーの方、投与するっていうことが多いんです。
プロゲステロンを投与するっていうこともあるんですけど、
それもね、いろんなやり方があって個人差があるんですけれど、
エストロジェンっていうのは、
ヒカ脂肪をつける。
女性らしい丸みのある体にするんですね。
特に下半身ですよね。
お尻に脂肪がついて丸いお尻になったりとか、
ちょっと太ももがむっちりしたりとか、
それ以外にも全身にもヒカ脂肪がつきやすくなるっていうのがあります。
あと、髪の毛がきれいになるとか、
あとは肌がきれいになるとか、
あとバストが大きくなるとか、
そういった作用がありますよね。
なので、月経周期の時って卵胞期、
エストロジェンが多く分泌されてる時っていうのは、
比較的心身ともに好調なんですよね。
で、その後エストロジェンの分泌が低下して、
プロジェストロンの分泌が上がってくると、
心身ともにちょっと不調になる。
メンタルが不調になったりとか、
ちょっとイライラしたりとか、
集中力が通過なくなったりとかですね。
そういうメンタルの症状が出てくるわけですね。
うん。で、通常は、
肺卵直後からエストロジェンが低下して、
プロジェストロンが上がっていって、
で、プロジェストロンの分泌が上がることによって、
子宮内膜が厚くなるわけですね。
性行為して受精した場合は、
その受精卵が子宮内膜に着症できるように、
子宮内膜が厚くなってくんだけれど、
で、その場合、
もし妊娠するっていうことがなかったら、
妊娠するような機会でもなければ、
プロジェストロンの分泌が低下して、
子宮内膜が剥がれ落ちて、
月経が起こると。
なので、その時は、
メンタルが不安定になったりとか、
あるいはPMSっていう月経に付随するですね、
いろんな身体症状が起こるっていうことがあるわけで、
それはトランスジェンダーの方の話じゃなくて、
一般的な男性と一般的な女性の話なんですけれど、
ということもあって、
女性、女性、
ホルモンを投与してなかったりとか、
抗がん摘出手術をしていなくても、
ホルモンの変化によってですね、
さまざまなメンタル不調とか、
好調とかそういうのがあるわけですね。
男性に関してはですね、
テストステロンが通常通り分泌されてる場合は、
問題ないことが多いんですけれど、
男性の更年期っていって、
加齢とともにだんだんテストステロンの分泌がですね、
低下してくるわけです。
精巣からの分泌が低下してくるわけです。
それに加えて、
ストレスがかかってきたりとか、
あとは栄養が足りなかったりとか、
すると、
よりテストステロンの分泌が下がってですね、
それによって男性の更年期障害っていうのが出る、
ということがあるわけです。
トランスジェンダーのホルモン治療と専門クリニック
男性ホルモンが分泌されることによって、
筋肉がついたりとか、
性欲が上がったりとかですね、
やる気、集中力っていうのが湧いてくるんだけど、
男性でもテストステロンの分泌が、
分泌が低下すればですね、
やる気がなくなったりとか、
性欲が落ちてしまって、
鬱状態になったりとかするっていうことはあるわけです。
そういう方なんかは、
テストステロン補充療法をすると、
その症状が改善してですね、
メンタルも好調になって、
性欲がまた戻ってきたりってこともあるわけですし、
あと女性の方でも、
更年期になって、
女性ホルモンの分泌が低下してしまえば、
当然それによってですね、
メンタルの不調が生じる、
イライラするとか、
集中力ができないとか、
怒りっぽくなるとかあって、
そういう更年期障害の人でも、
ホルモン補充療法をすることによって、
メンタルがちょっとは、
戻ってきたり、
安定したりとかあるわけなので、
そういうホルモン療法っていうのも、
そもそもあるわけなんですけど、
トランスジェンダーの方っていうのは、
M2Fの方の場合は、
精巣から男性ホルモンが分泌されてるんだけれど、
精巣を取るっていう手術をする方もいらっしゃいます。
精巣を取って、
なおかつ、
女性ホルモンを投与するっていう方もいらっしゃいますけれど、
まず、
大抵の方は、
最初は精巣を取るっていう手術の前に、
女性ホルモンの投与から始めるっていう人が、
大多数なんですね。
ホルモンを投与するっていうのは、
比較的、
精巣を取る手術なんかに比べると、
ハードルが低いわけです。
婦人科とか、
トランスジェンダー外来とかありますので、
そういうところに行って、
性同質性障害の診断書が必要な場合が、
大抵、
ほとんどなんですけれど、
投与してもらえると。
注射したりとか、
内服とか、
あと、
パッチとかですね、
クリームとか、
ジェルとかですね、
いろんな治療法があるんですけど、
注射でやる場合が多いです。
注射の次に多いのが、
飲み薬じゃないかなと思いますね。
高津クリニックでもですね、
私は結構、
トランスジェンダーの方のホルモン注射、
やってたんですけれど、
そうですね、
20年くらい前は、
まあまあやってたんですけど、
その後、
世界中、
日本国内でも、
LGBTQとか、
トランスジェンダーの方をですね、
社会で受け入れていこうっていう、
方向になってきて、
だいぶ認知度が上がって、
それによって、
ジェンダークリニックっていう、
のができて、
ある程度、
トランスジェンダーの方を、
専門でやってくれる、
治療してくれるところが増えたので、
まあその分、
高津クリニックにいらっしゃる患者さんは、
もう減って、
もう今ではね、
ほとんどいらっしゃらないですね。
ほとんどっていうか、
もうずっと見てないって感じです。
うちで、
トランスジェンダーの方が、
ホルモン治療するっていうのは、
もうずっとないですね。
昔は、
MtoFの方でも、
FtoMの方でもやってて、
FtoMの方は、
男性ホルモンの注射を、
定期的にやったりとかも、
あったんですけどね、
今はもう、
あの、
専門のね、
ジェンダークリニックの方に、
行かれる方が、
多いわけだし、
僕もそっちの方が、
いいんじゃないかなって、
思います。
まあ、
そちらの方はですね、
比較的、
専門性の高い治療してくれる、
先生が多いと思うので、
メンタルケアとか、
副反応のケアとかでもですね、
しっかり、
手厚く、
やってくれると思いますので。
はい、
っていうことなんですけれど、
じゃあ、
その、
ジェンダークリニックとか、
トランスジェンダーの女性ホルモン治療
婦人科で、
専門的に、
その、
トランスジェンダーの方、
MtoFの方、
ホルモン治療、
どういうことを、
やってるかっていうと、
まあ、
注射でやる場合が、
多いんですけど、
その場合は、
まあ、
まずね、
エストロジェンの、
デポチューっていうのを、
やることが、
多いですね。
デポチューっていうのはね、
筋肉内に注射して、
それが、
ゆっくりゆっくり、
体内に、
流れていって、
広がっていって、
デポチューすると、
結構、
効果が長く、
続くんですね。
まあ、
1週間とか、
2週間ぐらい、
続くんですけど、
ただ、
やっぱり、
ゆっくりゆっくり、
お薬が、
出てくっていうものなので、
波があるんですよね。
あの、
薬が、
よーく出てて、
よく効いてる、
あの、
期間と、
あと、
なんか、
切れてきたっていう、
あの、
感覚の時が、
あるわけなので、
やっぱり、
ホルモンの、
作用、
波があるんですね。
で、
その、
投与量とか、
投与する感覚っていうのも、
ですね、
すごく、
個人差が、
あるんですね。
っていうのは、
この人は、
これぐらいの、
薬の量で、
よく効くとか、
あまり効かないとか、
すごく、
個人差が、
あるわけです。
なので、
通常、
デポチューだと、
まあ、
週に1回とか、
2週間に1回ぐらいの、
間隔で、
やることが、
多いですね。
で、
1回につき、
1アンプルとか、
2アンプルとか、
そういうぐらいの量で、
やることが、
多いんですけど、
薬の量が、
多ければ、
多いほど、
その、
体が、
女性化する作用が、
強いかっていうと、
まあ、
そうでもなくて、
ある程度の量を、
超えてくると、
そんなに効果は、
変わらない上に、
で、
肝臓への負担が、
増えるとか、
あと、
まあ、
血栓症のリスクが、
上がるとか、
まあ、
様々な反応が、
あるわけなので、
リスクばっかり、
高くなるので、
まあ、
専門の先生なんかは、
その人に合ってる量、
っていうのを、
お互いにね、
話しながら、
決めてくっていうことが、
多いので、
まあ、
投与感覚とか、
薬の量はね、
個人差が、
あるんですよね。
で、
まあ、
そういう感じで、
エストロジェンのデポチューを、
やるってことが、
多いんですけど、
あるいは、
デポチューが、
なんとなく合わないとか、
内服の方が、
向いてるって人なんかは、
内服でやることも、
あります。
で、
エストロジェン単独の人も、
いるんですけど、
それと合わせて、
投与したりとか、
あとまあ、
O体ホルモンの、
プロレステロンも、
合わせて投与したりとか、
これもですね、
本当に、
好みっていうのが、
ありまして、
どの治療法が、
その患者さんに、
合ってるのか、
とか、
どれぐらい副反応が、
出るのか、
っていうのがですね、
個人差あるので、
まあ、
いろいろ試しながら、
変えていくとか、
副反応についての説明
そういうことが、
多いです。
はい。
で、
あとはですね、
あの、
個人輸入で、
そういったホルモン剤を、
入手して、
っていう人もいるんです。
これは、
その、
トランスジェンダー外来で、
やってもらっても、
いいんですけど、
まあ、
その、
性同一性障害の、
診断書が、
必要な場合が、
ほとんどだし、
あとは、
多くの場合、
自費診療になるので、
料金が、
高くなるんですよね。
なので、
ハードルが、
ある分、
その、
先にもう、
個人輸入で、
始めちゃうっていう人が、
いるんです。
あるいは、
最初は、
ジェンダークリニックで、
やってたんだけど、
あの、
自分でやっちゃおう、
っていうことが、
分かって、
で、
なおかつ、
何となく、
自分でやり方も、
分かってきたんで、
自分でやっちゃおう、
っていう人も、
いるわけです。
で、
あの、
先に、
自分で始めちゃう人、
業界用語で、
フライング、
っていうんですけれど、
この、
個人輸入で、
やる方法はですね、
やっぱり、
僕、
医師の立場として、
進めることが、
できないです。
っていうのは、
本当にこう、
自己流でやるわけだし、
通常、
身体チェックとか、
したりとか、
あと、
問診して、
メンタルの不調がないか、
っていうのを、
確認しながら、
投与量を決めていったり、
とか、
するわけですね。
なので、
肝臓に負担がないか、
とか、
血栓症のリスクは、
上がってないのか、
っていうのを、
チェックしながら、
治療していくわけなんですけど、
まあ、
そういう、
検査とか、
問診、
メンタル的なカウンセリング、
っていうのが、
ない状態で、
自己流でやってしまうとですね、
やっぱり、
肝臓に負担がかかったり、
とか、
血栓症になってしまったり、
とかですね、
リスクが上がってしまうし、
あと、
メンタルの不調っていうのも、
出てしまうので、
まあ、
個人輸入でやるのは、
僕はお勧めしませんが、
結構、
これやっちゃってる人が、
多いのが、
現状なんですよね。
じゃあ、
えっとね、
その、
ホルモン治療をする上で、
どういう副反応があるか、
っていうと、
まあ、
当然ですね、
やっぱり、
性欲が、
落ちてしまうわけです。
あの、
女性ホルモンっていうのは、
男性ホルモンに対して、
拮抗する作用がありますので、
まあ、
性欲が落ちてしまって、
で、
勃起障害、
EDになったりとか、
あと、
射精障害、
射精が、
できなくなったりとか、
生きにくくなったり、
っていうのは、
あります。
で、
これによって、
その、
メンタルが落ちてしまう、
っていう人、
いらっしゃるんですよね。
っていうのは、
まあ、
精巣があって、
普通に、
精巣が活動している場合、
女性ホルモンを投与する前、
っていうのは、
やっぱり、
体が男性な分、
性欲が、
男性並みにある、
っていう人が、
多いんですね。
でも、
男性よりも、
低いっていう人も、
多いんですけどね。
うん。
なので、
例えば、
え、
彼氏が、
いた場合、
まあ、
彼氏がいる場合は、
え、
自分自身の性欲もあるので、
その、
彼氏と、
その、
性行為をして、
それが結構、
楽しみで、
楽しくて、
それで、
その、
彼氏との関係が、
なくなっている、
っていう人が、
多いんですけれど、
ホルモン治療をすることによって、
性欲が、
落ちてしまうと、
性欲が、
なくなると、
彼氏とエッチなこと、
したいって、
気分が、
なくなるんですね。
そうすると、
今まで普通にしてた、
回数が、
減ったりとかして、
彼氏との、
関係が、
悪くなったりとか、
あるいは、
ホルモン治療をする前は、
自分自身も、
その、
性的なことを、
するのが、
すごく、
楽しくて、
それが、
あったのが、
その生きがいが、
なくなることによって、
メンタルが、
落ち込んでしまう。
人生の楽しみが、
一つなくなってしまう、
ってことになるので、
それで、
メンタルが、
落ちてしまう、
っていう人も、
いますよね。
あとは、
やっぱり、
感情的になるんですね。
女性の方が、
男性よりも、
感情的で、
涙もろい、
っていうところが、
ありますので、
ちょっとした、
悲しい事件とかが、
あるだけで、
涙もろくなって、
それで、
落ち込んでしまったりとか、
あと、
そういうところが、
ありますね。
身体的な変化
あとは、
自律神経障害、
っていうのも、
あります。
体温を、
調節する、
機能が、
ちょっと、
調子悪くなってしまう、
とか、
ありますよね。
うん。
あとは、
眠くなる、
っていう症状も、
あります。
あとは、
体重が、
増える、
ってことが、
ありますね。
やっぱり、
皮下脂肪を、
沈着させる作用、
っていうのが、
ありますので、
あとは、
普通に、
筋力が落ちて、
重たいものが、
持てない、
だから、
体力が、
すごく落ちた、
って感じる人が、
いますね。
あとは、
あくまで、
女性ホルモン、
18歳超えてから、
やる人が、
大部分なので、
骨格は、
男性としての、
骨格が、
完成してて、
あと、
声変わりもして、
のどぼとけも、
出てるので、
骨格とか、
のどぼとけの、
変化は、
ない、
トランスジェンダーの女性ホルモン治療における副反応
ですがね。
で、
で、
ですね、
痩せてる人はね、
ホルモンして、
デポ中して、
ホルモンの効果が、
切れてきた、
頃に、
特に、
メンタルが、
不安定になる、
メンタルの症状が、
出るっていう人が、
多いですね。
それ、
業界用語で、
ホルモン切れ、
とか、
ホルギレ、
って言うんですけれど、
ちょうど、
女性の、
月経前の、
その、
気分不快、
その、
障害とか、
それに、
近いような、
症状が、
出るっていうことが、
多いです。
で、
デポ中っていうのは、
その、
ホルモンの作用がね、
強く出てる時と、
出てない時が、
ありますんで、
例えば、
2週間間隔で、
注射してる人なんかは、
まあ、
注射して、
10日後、
11日、
12日、
13日、
とかね、
その頃が、
一番辛いっていう人は、
多いですね。
はい、
っていう、
ものなんですけれど、
あと、
抗がん摘出手術に、
関してはですね、
やっぱり、
抗がんっていうのは、
通常、
男性ホルモンを、
摘出させたものなので、
抗がんがある間は、
性欲が強いとか、
あと、
集中力が、
あるとかね、
まあ、
男性らしい、
男性っぽい性格になる、
っていう、
作用が、
あるわけなんですけど、
手術して、
抗がんを、
突然摘ってしまうとですね、
そっから、
当然、
摘った時点から、
テストステロンがですね、
抗がんから、
分泌されなくなるんですね。
そうすると、
テストステロンの血中濃度が、
一気に、
下がってしまうわけです。
となると、
それによって、
メンタルが、
不安定になったりとか、
鬱っぽくなったりとかね、
ちょっと、
やる気が落ちたりとか、
当然、
性欲も落ちるわけなので、
うん、
なので、
性格は、
男性っぽさが、
なくなるんだけれど、
やっぱり、
メンタルへの、
悪影響っていうのも、
多少あるわけです。
で、
これもね、
本当に個人差があって、
私は、
精巣を取ったけど、
全然、
そういうメンタルの不調とか、
なかったし、
気分よく生きてます、
っていう人もいるし、
あるいは、
本当に、
鬱っぽくなって、
やる気もなくなって、
すごく辛いです、
って、
こんなことだったら、
精巣を取らなければよかった、
っていうことを、
おっしゃる人も、
いらっしゃるわけですね。
だけど、
ホルモン投与だったら、
ホルモン投与して、
それが、
自分に合わなかったり、
とかしたら、
その時点から、
やめてですね、
大体、
元に戻す、
っていうことが、
できるんですけど、
それも、
ホルモン投与期間が長いと、
肝電には戻らない、
っていうことは、
あるんですけれど、
ホルモン投与というのは、
ホルモン投与と違ってですね、
元に戻す、
っていうことが、
できない、
わけなんですよね。
なので、
トランスジェンダーの方でも、
知り合いの、
トランスジェンダーの人が、
精巣を取って、
すごく後悔してる、
っていう話を聞くと、
やっぱり、
精巣を取ることに、
躊躇しちゃう、
っていう人はですね、
中にはいらっしゃるわけですんで、
だから、
まずは、
最初はね、
比較的、
科学的な、
ホルモン注射とかね、
内服から始める、
っていう人は、
多いですね。
当然、
男性、
精巣をね、
摘出して、
ホルモン、
男性ホルモンが、
低下してしまうと、
性欲がなくなって、
今まで、
彼氏との、
性的なことがですね、
やる気が、
なくなったりとか、
彼氏との関係が、
悪くなるとか、
性欲が、
なくなったことによって、
人生の楽しみが、
なくなって、
後悔する人とか、
あと、
それ以外にも、
男性の更年期、
生涯と同じような、
症状が出て、
鬱っぽくなって、
やる気が、
なくなって、
辛くなる、
っていうことも、
あるわけですよね。
なので、
結構、
意外に、
M2Fの、
トランスジェンダーの方でも、
男性ホルモンを、
後から、
投与する、
っていうことを、
するってことも、
ですね、
一部の人では、
あるわけですよね。
ただ、
やっぱり、
当然、
抗がんを摘出すると、
男性ホルモンの分泌が、
グッと、
下がりますので、
女性ホルモンを、
その後、
投与するとですね、
その女性ホルモンの、
反応が、
すごく、
良くなるんです。
なので、
抗がんが、
ついてる状態で、
女性ホルモン、
投与するよりかは、
抗がん摘出してから、
女性ホルモンを、
投与する方が、
より、
女性らしい、
体つきになったりとか、
あの、
することは、
あるわけなんですけど、
本当に、
どういう治療を、
するのか、
っていうのは、
人によってですね、
やり方が、
全然、
違うわけですね。
で、
そもそも、
トランスジェンダーの方は、
ホルモン投与とか、
関係なく、
元々、
メンタルが、
不安定な方が、
多いわけですね。
その、
ある大学の、
調査によりますと、
その、
自分の性別に、
違和感を、
抱く人の、
自殺願望、
っていうのは、
68%、
あるんですね。
68%の人が、
そもそも、
そういう風に、
考えてるわけです。
で、
自傷行為、
自殺未遂の、
経験者、
ってなると、
20%の人が、
自殺行為、
自殺未遂の、
経験者、
を、
超えてしまってる、
わけですよね。
なので、
元々、
メンタルが、
不安定で、
なんとなく、
劣等感を、
感じてる、
とか、
自分自身が、
嫌い、
自己を、
否定してる人が、
多い中で、
ホルモン治療を、
始めると、
あるいは、
精巣摘出とかを、
しますと、
その、
元々、
メンタルが、
不安定なのが、
余計不安定になって、
余計、
鬱っぽくなるってことは、
あるわけなので、
なので、
その、
自己流で、
投与しないで、
メンタルの、
ケアも、
ちゃんとやってくれる、
ジェンダークリニックとか、
婦人科の、
先生に、
定期的に、
診察してもらいながら、
治療するっていうのが、
やっぱり、
おすすめなわけです。
で、
やっぱり、
ホルモン治療する人、
なんかは、
ホルモン治療を、
始めたてが、
一番、
その、
メンタルの不調とか、
副反応、
あと、
眠気とか、
自律神経の調子が悪いとか、
っていうのが、
今までは、
通常の、
精巣から分泌されている、
男性ホルモンによって、
脳にも、
体中にもですね、
その、
ホルモンの作用があったのが、
突然、
外部から、
違う、
キックをする作用のあるね、
女性ホルモンが、
投与されれば、
体も、
脳も、
びっくりしてしまって、
まあ、
その時のギャップが、
大きくて、
それによって、
より、
メンタル不調とか、
体調不良っていうのが、
出やすいんですけれど、
抗がん摘出手術による男性ホルモンの低下と副反応
まあ、
薬の量をね、
見ながら、
続けていくと、
だんだん、
脳も、
体もですね、
慣れてきて、
あの、
比較的メンタルが、
安定したり、
っていうことがあるので、
まあ、
ホルモン治療をですね、
始めたてが、
一番、
メンタルの不調が、
多いって、
言われています。
ホルモン治療を始めたての人のメンタル不調
はい、
えー、
こんな感じで、
解説させて、
いただきました。
ご視聴、
ありがとうございました。