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はい、こんにちは。今日はですね、タイトルにもある通り、保健診療でのヒルドイドの処方、これの自己負担額が値上がりしたと、そのことについて解説させていただきたいと思うんですが、というのはですね、結構インスタグラムのメッセージとかで、ヒルドイドの値上がりについて解説してくださいっていうですね、リクエストが多いのでお話しさせていただこうと思うんですけど、
ヒルドイドっていうお薬があるんですね。これ主に皮膚科とか、形成外科で、保健診療で処方されるお薬なんですけど、ヒルドイドソフト軟膏とか、ヒルドイドのローションとか、クリームとか、機材によってですね、いろんな製品が出てるんですけど、これどういうお薬かっていうと、主成分はヘパリン類似物質なんですね。
これ、保湿作用とか血行促進作用があるんです。保湿作用っていうのは、ヘパリン類似物質が水を引き寄せる作用がありますんで、ヒルドイドを塗るとですね、皮膚に塗ると、そこ保湿作用があると。
あとはヘパリンっていうのは、血栓ができなくなるようにする、血が固まりにくくする作用っていうものがそもそもあるんですけど、ヘパリンっていうのは。それで血行促進作用があったりとか、あとは抗炎症作用があったりとか、そういう目的で出すお薬なんですけれど、
それがですね、今まで健康保険で3割負担で比較的安く処方されていたものが、自己負担額が値上がりすることになったわけです。
それなんですけど、なんでそういうことが起きたかっていうとですね、そもそもこのヒルドイドって、アトピー性皮膚炎とかに主に処方されてたんですね。
適用があるのは、アトピー性皮膚炎などによる皮脂血防症とか、あと湿疹とか、赤ちゃんの乾燥肌とか、あと血栓性縄脈炎とか、肥厚性肝困とか、ケロイドとかに処方されてて、僕もたまに出すんですよ。
タカスクリニックにもヒルドイドソフトとかですね、常備しててですね、必要のある患者さんには出すんです。
ちょっと保湿してあげた方がいいなと思った場合は出すし、あとは傷跡の赤みとかで、何かお薬いないですかって患者さんに言われたときに、じゃあこれ出しましょうかねって、ヒルドイドをちょっと1日何回か塗って擦り込んでいただくとですね、ちょっと傷の治りが良くなるかなとかね、そういう感じで。
どっちかというとあんまりですね、傷に対しては僕積極的に出すっていう感じじゃなくて、劇的にそれ塗ることによって効果があるっていうよりかは、何かしたいんだったらこれ出すかなって感じで、比較的安全性が高いんですね。
比較的副作用がないわけで、全くないわけじゃないんですけど、使いやすい薬なんですね。
例えばステロイドの概要材、ステロイド軟膏とかクリームとかに比べると副作用の出現というのは比較的少ないんです。ステロイドって抗炎症作用があるんだけれど、長期間塗ってるとステロイドの副作用が起きちゃうんですよ。
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血管拡張とか皮膚が薄くなるとか、あとホルモンに影響があるとかね、そういうものに比べると処方しやすいっていうのがあって、タカツクインクで出す場合は、ここは慈悲診療なので慈悲で出すわけなんですけどね。
あるいは術後にアフターケアで出したりとかそういうこともあるわけなんですけど、保健診療で出されてたものがですね、自己負担分が値上がりするんですよね。
という感じなんですけれど、ちなみにヒルドイドだけじゃないです。今回はですね、後発医薬品の方になるべくですね、薬を移動させる、促すっていう目的で、医療費削減の目的で特許切れの先発医薬品の自己負担額を上げて、その分後発医薬品を使ってもらおうと。
要するに、先発、最初に作られたお薬っていうのは開発費がかかってる分、薬価が高いんですよ。その分製薬会社もですね、儲けが出たりとかするってことはあると思いますよ。薬価が高いっていうのもあるし、開発費をその分元を取らないといけないっていうのもあるから。
だけどジェネリック医薬品、後発医薬品っていうのは薬価が低いんですよ。なので国としては医療費を削減させて、社会保障費下げるとかね、あと税金下げるっていう目的、国民の負担を下げるとか財政圧迫をですね、なるべく改善させるっていう点では医療費削減のためにジェネリック医薬品、後発医薬品の方を使ってもらうようにすると。
それが目的でヒルドイド以外にも今回は厚生労働省から195品目発表されたんですよ。その中にヒルドイドが入っているという形なんですけれど、ヒルドイドに関しては賛否両論あるっていうか、いろんな意見があるわけであって、一番問題になっているのはヒルドイドの闇って言われてるんですけど、
ヒルドイドを健康保険で美容目的で処方してもらう、これが大きな問題になってて、ヒルドイドって保湿作用があるんで、結構顔に塗ったり、あとハンドクリームとして使ったり、あるいはヒルドイドのローションを全身に塗ったりとかして、保湿して肌がスグスグしていいわっていう、そういう目的でですね、
美容目的で皮膚科とか病院行って処方してもらうと、しかも健康保険なので自己負担で比較的安いと、同じようなヘパリン類似物質の薬剤って薬局行っても売ってるんですよ、ヒルマイルドとかね、薬局で買うより保険診療で出してもらった方が3割負担で安いので、美容目的なのに病院行ってヒルドイドを処方してもらうっていうのがすごい問題になってですね、
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なんでこういうことが起きるようになったかっていうとですね、数年ぐらい前にSNSで拡散されたんですよ、ヒルドイドを顔に塗ったらお肌がスベスベで肌が綺麗になったとかですね、そういうのが結構拡散されて、20代から50代の女性にすごく多いんですけれど、それ以来病院行ってヒルドイドをくださいって、保険診療で安い料金で処方してもらうと、
そういうことがあってからですね、ヒルドイドの処方が60億円増加したんですよね、60億円毎年かかるだけでもね、かなり医療費圧迫になるわけです、そのほとんどがですね、20代から50代の女性なんです、これ大問題になってて、一時期はヒルドイドを保険適用から外すんじゃないかってね、それぐらいの噂が出たぐらいなんだけど、
ヒルドイドを外されるんじゃなくて、自己負担が値上がりするっていうことになったわけなんですけど、ヒルドイドの闇が問題、それだけが問題で今回ヒルドイドの自己負担が上がるっていうんじゃなくて、それ以外にもね、他に特許切れの先発薬品の自己負担が上がるっていう国の方針なわけなんですけれどね、いろいろネットで騒がれてるわけなんですけれど、
他にヒルドイドって保湿剤としては結構いいんですよね、僕もたまに使いますね、ちょっと手がガサガサするときなんか手に塗ると保湿が素晴らしいんですよ、しかもあんまりヒルドイドソフト使うんだけど、そんなにベタベタしないんですよ、顔に大量に塗るとかだったらさすがにベタベタするかもわかんないんだけど、結構使いやすいし、副作用も出にくいっていう感じで、
ただ副作用としては血行促進作用があるので、例えば赤ら顔の人に毎日塗ってると毛細血管が発達しちゃって赤ら顔が悪化するとかね、あと赤ちゃんの顔のガサガサ、湿疹とかあるいは保湿目的でお母さんが塗ってたら赤ちゃんの顔がだんだん赤くなってきた気がするとかですね、そういう訴えも時々あるので、
血行促進毛細血管拡張とか血管増生とかね、そういうのは副反動として良くないんですけど、あるいはヒルドイドがどうしても合わない人っていうのもいるわけですね、他の尿素の保湿剤とかのが自分に合ってるとか、あるいはヒルドイドもいろんな機材が含まれてるわけですね、クリームとか軟膏とかの機材、その機材が合わないからとかでね、
みんながみんなヒルドイド使えばすべすべになって綺麗になるわけではないんですけど、結構使いやすい保湿剤として使われてて、それが問題になってたわけですよね、市販薬とかでもヘパリン類似物質のものを販売されてたんだけど、それがどうしても体に合わないとか、ジェネリックも自分に合わないとか、やっぱりヒルドイドが有名らしいって感じで、
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結構多くの20代から50代の女性がもう病院に殺到しちゃってるっていうことで、ということもあってですね、今回事故負担が上がるので、これで医療費削減にはなるでしょうね、だけどネットでも言われてるんだけど、本当にヒルドイドが必要な人は困るんじゃないかっていう話もあるんだけど、そこはですね、救済的な措置がありまして、
診察した医者の判断で、この先発品じゃないとダメっていう場合、そういう時、たまにあるんですよ、ヒルドイド以外でも、そういう場合は追加分なしで処方できるっていうルールになっています。
なのでヒルドイド、ヘパルリン類似物質のジェネリック薬品ってあるんだけど、微妙に機材が違ってたりとかしてその機材が合わないとか、肌に合わない感じがする肌がなんとなく荒れるっていう人なんかは、本当に医者が必要だって判断すれば、今まで通りの料金、事故負担でヒルドイドを処方してもらえるってことなんですよね。
結構プラセボもあるかもわかんないですけどね、ヒルドイドをずっと使ってて安心だって、その薬が変わるとなんとなく嫌で、なんとなく肌が荒れる気がするとか、プラセボ的なものもあるかもわかんないし、あるいは本当に機材が合わないとかっていうこともあるわけなので、救済措置もありますよっていうことなんですよね。
ちなみにどれくらい事故負担額値上がりするかっていうと、ヒルドイドのクリームを100g処方する場合は、今までは3割負担で555円だったのが、これが10月から813円になるわけですね。
なので、まあまあ値上がりするので、これを美容目的で安い値段で出してもらおうって考えてた人にとっては板手になるし、そもそも美容目的で健康保険を使うってことは絶対やってはいけません。
その人は得するかもわかんないんだけど、社会全体、国全体で見ると大損害です。そういうことを考えてる人がものすごい数入れ60億円に圧迫されてるわけなので。
という感じですね。健康保険、保険診療やってる皮膚科の先生とか形成医科の先生に普段から話してて聞いてるんですけれど、明らかに美容目的でヒルドイド処方してくださいっていう女性、結構いらっしゃるんですよね。
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40代、50代の女性も。そういう人に対して美容目的なんで出せませんよって言うと、すごい文句言ってきたりとか、ごねたりとかするんですよ。
結構ネット上の意見とか世間の意見聞くと、医者が金儲けが目的でヒルドイドを美容目的で健康保険で処方してるって。
医者がけしからんっていう意見あるんですけど、もちろんそういう医者もいると思うんですけど、基本的にやっぱり患者さんの方に僕は問題があると思いますね。
もちろん出した医者にも問題あるんだけど、美容目的だってわかってて安い値段で健康保険で出してくださいっていう患者さんにも大きな問題があると思います。
知り合いのお医者さんの話聞いても、明らかに美容目的で出してくださいって言う人は出せませんって。
美容目的だと出せませんって言うと、前の先生は出してくれましたよとか、別の病院だったら出してくれなかったのになんでここは出してくれないんですかってワーワー言って。
それでも出せませんって言うとずっと居座って、病院って忙しいじゃないですか外来って。
他の患者さんずっと待たせたりとかしてすごい迷惑だったりとか、だからしょうがなく結局折れて嫌嫌出したりとかするし、暴言吐かれたりとかね。
ひでえ医者だって感じ悪いな、ここだけで出してくれねえのって言って、俺は困ってるのにとかですね、俺は病気なんだとかですね。
じゃあ私は病気なんだとかですね、そういう暴言吐かれたりとか、あるいはネットに悪口書かれる。
これが一番辛いってお医者さんみんな言うんですけど、多いのはGoogleマップの口コミとかですね、ドコドコ病院の皮膚科のなんとかっていう医者は漢字が悪いとか、黄兵だとか態度が悪いとかね。
もちろん書き込む側の患者さんは匿名で顔も出さなくて、だけど書き込まれた先生は名前を書かれちゃうわけですよ。
大抵今は大きな病院とか、個人介業医とかだともちろんなんだけど、お医者さんが顔と名前をホームページに出してるんですよね。
だからそれで名前書かれると、お医者さん的にはすごい精神的なダメージが大きいんですよね。
だからそれがかわいそうだなって思って、なので真面目にやってるお医者さんがこれ出せませんよって言ってネットに悪口書かれちゃうんですよね。
となると、医者側としては真面目にやるのが馬鹿らしいってなって、もう患者さんの言う通りに処方するのが一番楽だし、病院の売り上げにもなるし、なおかつ口コミに悪いことも書かれないんですよね。
これ本当に悲しい事実なんだけど、わがままな患者さんとかめちゃくちゃ言ってくる理不尽な患者さんに対しては、
患者さんの言われる通りに薬出すのが一番医者は楽だし、ネットにも悪口書かれないんですよ。
精神科の患者さんとかでね、私ADHDなんでコンサーター出してくださいとかね、そういう人すごい多いらしいんですよね。
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いやでもADHDじゃないんでコンサーターなんて出せませんよって言うと、なんで出してくれないんですかって喧嘩になって、
それでも出さないとネットに精神なんとかクリニックの医者は感じが悪い、態度が悪いとか、全然医者の言うこと聞かないとか悪口書かれちゃうんですよ。
悪口書かれちゃうんですよ。だからそうされないためには、だって会議具合だと悪口書かれると確実に売り上げに響いて経営が厳しくなるんで、
なので結構最近のお医者さんはネットで悪口書かれるのが嫌だから、患者さんの言われる通りに薬出しちゃうっていう人が多いんですよ。
デパース出してください、はい出しておきますねって、ハルシオン出してください、はいハルシオン出しておきますねって感じで、
ハルシオンは依存性があるので、このデイビゴとかですね、新しいお薬に出しましたねって、
いやダメです、ハルシオンがいいんですって言って、いやダメですって言ってもいいこと聞いてくれなくてしょうがないからハルシオン出しますねとかね、
どうしても書かないと悪口書かれたりとかする感じなんですよね。
そういう感じでですね、結構ずるい患者さんほど文句言ってネットに悪口書くっていうのがあるんで、
真面目にやってるお医者さんがバカを見る、悪口書かれる、売り上げに響くっていう、ちょっと矛盾した状況なんですよね。
ヒルドイド以外でもね、美容目的で健康保険の治療を受けようっていう人結構いるんですよ。
多いのは眼圏過剰とか、石灰の二重とかね。
眼圏過剰は明らかに目が開いてなくて生活に不自由だっていう人はみんなで積み立てた健康保険のお金とか、あるいは税金を投入して安い自己負担で手術を受けてもらうっていうのは当然なんだけれど、
普通に目をパッチーさせたりとか二重を作りたいとか、二重も消耗内反、逆さまつげっていう病名をつけると健康保険でできちゃったりとかするんで、
結構よそで健康保険で石灰二重とか、あるいは眼圏過剰とかね、本当は美容目的的なのにやって、その後失敗されたってね、僕のカウンセリングとかにいらっしゃるんですよね。
という感じでございます。
ご理解いただけましたでしょうか。ご視聴ありがとうございました。