楽しいことへの依存
はい、こんにちは。今日はインスタグラムフォロワー様からメッセージでご質問いただいております。ご質問は、私は30代ですが
仕事するのが辛いので、早く仕事を辞めてファイヤーしたいです。 不労所得で生活してゲームやったり、ネットフリックス見たりして、楽しいことだけやって暮らしていきたいと思っています。
三木屋先生はこんな私をどう思いますか?というご質問なんですけど、30代の男性の方で仕事をするのが辛いから、早く仕事を辞めてファイヤーしたいと。
ゲームとかネットフリックスだけ、楽しいことだけして暮らしていきたいっていう考えで、よくそういう考えの方
いらっしゃるんですけれど、じゃあ本当にもしそういう生活が可能になったら、その人は幸せになれるのか?
っていうことなんですけれど、確かにそれで幸せになるっていう人も一定数はいると思うんですけど、ほとんどの場合は
そんな生活したら、かえって不幸になる、そういう人が多いです。実際僕の周りでも一定の額のお金を貯めて、
あとはもう運用だけで、不労所得だけで、アメリカ国際の自粛だけで、配当金生活できるとか、
高配当株で、そういう不労所得だけで生活できるとかそういう人いますけど、ただみんなつまらなくなって、結局また仕事を始めるっていう人が多いんですね。
中にはずっと楽しいことだけやって、子供部屋おじさんみたいな人も知り合いにはいるんですけど、ほとんどの人は結局仕事しにまた帰ってくるんですよね。
この質問者さんも、今は仕事しててつらい、仕事楽しくないと、仕事してること自体が食い切って感じてるっていうことだと思うんですよね。
ゲームやったり、ネットフリックスしてる時間は楽しいっていうことだと思うんです。
じゃあ、そのつらい食い気の仕事をやめて、ひたすらゲームとネットフリックスだけやってる、そういう毎日楽しいのかっていうと、
最初のうちは楽しいと思うんですけど、だんだんつまらなくなっていくんですよ。みんなそう言うんですけれど。
っていうのはですね、普段はそこの質問者さん、平日は仕事してストレス溜まりますよ、つらいですよと。
で、休日はゲームやったりネットフリックスして、その時は楽しいんですよね。楽しいことやってる時はドーパミン出てバーっと、わー楽しい、ドーパミン的快楽を得てるんだと思います。
ただそのゲームもさ、ネットフリックス、アニメ見たり映画見たりも、結局ドーパミン的快楽が大部分だと思うんですよ。
ドーパミン的快楽を求めてるわけであって、ただそのドーパミン的快楽ってね、快楽を味わった時はふわーっとね、気持ち良くなるんですけれど、
だんだんだんだん体制がついてくるんです。最初のうちは同じ刺激で楽しかったことでも、ずーっとその刺激ばっかり受けてるとね、
楽しくなくなってくるんですよ。となると、ずーっと同じことやっててもね、同じゲームやっても楽しくないから、もっと過激で楽しいことしようってですね、
あのー、さらなるね、刺激を求めるんだけど、結局ゲームとかさ、映画とかでね、得られる刺激ってさ、天井があるじゃないですか。
例えば覚醒剤とかだったらね、ドーパミン的快楽なんだけど、どんどんどんどん薬の量が増えていって、で、やがて胚児になってとかあるんだけど、
まあゲームとかのね、ネットフリックスではもう天井がありますよと、となるとですね、もう結局最後はね、楽しくなくなっちゃうんですよね。
だってね、例えばゲームってさ、まあシューティングゲームでもロールプレイングゲームでも、敵を倒すんですよね。
で、主人公は成長していって、でクリアするって、そうすると、やったーって達成感を得てね、感じて、ドーパミンがバーッと出て気持ちいいってなるんですよね。
なのでゲームとか映画とか漫画って、リアルの生活に比べると簡単に快楽を得ることができちゃうわけですよ。
だってリアルの生活でね、快楽を得るって、やっぱり自分頑張らないといけないし、辛いこともいっぱいあるんですよ。
だけどゲームって簡単にですね、クリアできて快楽を得ることができるから、それ依存させる仕組みになってるんです、そもそもゲームって。
リアルライフの困難と依存
で、ちょっとは辛いことあるけどさ、敵に倒されて1回ね、死んじゃって、でまた復活の呪文でーとかさ、ちょっと大変なことあるんだけど、それがまたね、そういう仕組みになってんのよ。
で結局はさ、頑張ればさ、どんどんどんどん成長してクリアできるわけじゃないですか、よっぽど早く諦めなければ、それ依存させる仕組みになって、どんどんどんどん熱中させるようになってるわけですよ。
だから楽しいわけなんですけど、で、リアルの人生ってロールプレイングゲームと違って、本当に大変なことばっかりで、やっぱり理不尽なことばっかなんですよ。
まあ、リアルの人生が理不尽って当たり前であって、人間ってみんなね、理不尽だからね、みんな自分勝手で、ほとんどの人は自分のことを棚にあげて他人を批判したいとかするんですよ。
で、俺はすごい頑張ってる、俺はすごい優秀だって、あの実際以上の自信を持ってるっていう人がほとんどなんです。これいろんな実験データでわかってるんだけど、なのでみんながみんなね、自分のこと棚にあげて他人を批判して、俺は頑張ってる、お前は頑張ってないとか、俺は優秀だ、お前は無能だって思ってるわけなので、理不尽になるに決まってるんですよ。
だって世の中ってね、原始時代からね、石器時代から、ちょっと理不尽の人の方が生き残る確率が高いので、結果的に人間ほとんどがちょっと理不尽になっちゃうわけですよね。すごい優秀な人はそんなに理不尽じゃなくて自分のことを客観的に見ることができるんだけど、まあそうじゃない人ってちょっと理不尽でわがままじゃないと生き残れないから結果的にみんなそうなるんで、なのでそういう人たちが作ってる社会っていうのは理不尽なんですよ。
なので、頑張ってるのに上の人から叱られたりとか批判されたりとか怒られたりとかするってこともありますし、自分だけ辛い仕事与えられて他のライバルは特別扱いされてとかね、理不尽なことね、それはありますよ。ストレス溜まりますよ。
だけどゲームっていうのはそういう理不尽なストレスっていうのがないので、どんどんどんどんハマっていって楽しいわけなんですけれど、結局そういうエンタメなので辛いことがない分簡単にどんどんクリアしてドパミンが出ちゃうから、どんどんどんどん依存して体制ができて楽しくなくなっちゃうっていうのがあるんです。
今は質問者さんは普段のリアルの人生が辛いから上手くいかないからゲームやってる時そのギャップでスイスイスイスイクリアして楽しいんだと思うんですけど、リアルの苦役、辛いことがなくなっちゃうんですよね。そうすると楽なことばっかりになるんで逆にね、やっぱりつまんなくなっちゃうわけなんですよ。
結局そういうドパミン的快楽、ドパミン的報酬っていうのは他のもんも全部同じで、ギャンブルとか風俗とかホストとか買い物とかあと食べ物とかアルコールとかセックス依存症とかそういうものね、覚醒剤とか薬物もそうなんだけど、何かの刺激でドパミンが出ても同じ刺激ずっと受けてるとそれで快楽がもう麻痺しちゃって、もっと上と快楽をっていう風に
求めちゃうわけですよ。だって食べ物だって毎日美味しいものを食べてたら飽きるんですよ。普段そんなに美味しくない早食をしてて、たまーに高級なお寿司食べたりとかたまーにフランス料理食べたりするとうわー美味しいってなると思うんだけど、毎日高級なお寿司とか毎日高級なフレンチ食べてたら感覚が麻痺してそれが当たり前になってありがたみがなくなってしまって美味しくなくなっちゃったりとかするんですよ。
そうするともっと高級で美味しいものをって求めちゃって青天井になっちゃうんで、なので普段は早食の人がたまーに高級なお寿司とかフレンチ食べるから美味しいってわけであって、それ以外のこともね全部同じでさ、例えばちょっと私もネタになっちゃうんだけど、エッチなことをするのが好きな男性がいてですね、
じゃあ、もう絶世の美女がですね、何十人も自分の家にですね、常に裸であちこちにいてて好きなサービスをしてくれるっていう環境だったら最初は楽しいと思うんだけど、多分1年で飽きると思うんですよね。もう全然何も楽しくなくて何も快楽なくなって逆につまんなくなったって逆に敗人になっちゃうと思うんですよ。
俺の好きなことがもう何も楽しくなくなっちゃったって、それと全く同じなわけでございます。
はい、という感じですね、結局人生ってね、辛いことがあるから楽しいことがあるんです。
楽しいことばっかりやってても最初は楽しくても大体つまらなくなりますね、大体ね。
バランスの重要性
ただね、たまに楽しいことばっかりやっててそっちの方がいいっていう人もいるんだけど、そういう人は今のリアルな世界、例えば学校とか職場っていうのが本当に辛い人、本当に自分に合ってなくていじめられてばっかりとか、上司に怒られてばっかり、本当に辛いストレスでこのままだとどんどんどんどん鬱状態になって鬱病になって辛くて死にたくなるとかね、
それぐらいの状態だったら毎日ゲームやったりネットフリックスやってる方がマシなんですよ。普段のリアルの生活がね、辛すぎる人は。そうじゃなくて、程々に仕事してて、誰だって仕事してればストレスもあるし辛いことあるので、そういう一般的なストレス、辛いことぐらいの仕事だったら、むしろ仕事しながらたまにネットフリックスやったりゲームやった方がよっぽどそのね、
ゲームやネットフリックスもね、楽しくなりますんで、結局人間ってね、石器時代からね、脳の構造も体の構造もね、ほとんど結局変わってないんですよ。この現代社会になってね、会社勤めてとかね、そういう生活になったのって本当に産業革命からなので、それまでの人間社会とかそれよりももっと前の石器時代とかの方がね、圧倒的に長いわけであってさ、
石器時代だってね、楽しいこともあるけど、大変なこと、辛いこといっぱいあるわけですよ。敵に襲われるとかね、病気になるとか、ご飯が手に入らなくて、飢えてお腹が空いて辛いとか、怪我するとかね、病気になって痛い思いするとか、辛いこといっぱいあるんだけれど、だけど仲間とね、おしゃべりして楽しいとかね、好きな人とイチャイチャして楽しいとか、
美味しいもの、美味しい果物が手に入って食べて美味しいとかですね、楽しいとかね、そういうことってあるわけであって、なので昔から人間って辛いこともあるんだけど楽しいことがあって、それをバランスを取りながら生きてきたわけなので、今でも脳の中ってそうなってるんですよ。
だから、今でもその石器時代と同じ状態なので、楽しいことばっかりやって暮らしていける
システムになってたいんです。辛いことと楽しいことを両立する、それでバランスを取る仕組みになってるんで、なので楽しいことだけやってもね、だんだん辛くなってきて、またね、社会に復帰して仕事したくなりますんで、多分この質問者さんもそうなんじゃないかなって思います。
それをね、頭の中に入れて仕事する方が普段の仕事も今までよりもね、楽しくできると思うんですよ。
こんな仕事辞めて毎日楽しいことをした方が絶対幸せだってね、思ってもね、そんなことないです。人間はね、辛いことがあるから楽しいこともあるんだっていう、このね、真実を知ってね、仕事した方がやりがいが出てくると思います。
というのが僕の意見です。ご視聴ありがとうございました。