2025-03-27 13:43

EP.538 ローランドの美容クリニックが年間億単位の赤字で閉院した件について解説します

元動画:
https://www.youtube.com/watch?v=AS_GiRZeKwo

サマリー

ローランドの美容クリニックであるリアルビューティークリニックRBCが年間億単位の赤字を抱え、1月に閉院したことが解説されています。特にインフルエンサーによる美容クリニックの現状とその問題点についても触れられています。ローランドの美容クリニックが年間億単位の赤字を出し、閉院に至る経緯が語られています。インフルエンサープロデュースクリニックの運営の難しさや医療行為のリスクについても言及され、今後の美容クリニックが抱える問題が示されています。

ローランドの美容クリニック閉院の経緯
はい、こんばんは。スペインから名古屋の自宅に帰ってきました。今回なんですけれども、タイトルにもある通り
ローランドさんの美容クリニックが1月をもって閉院したという報告をしたと、ローランドさんがYouTubeの動画で自分で語ってたんですけど、
このことについてお話しさせていただこうと思うんですけど、リアルビューティークリニックRBCという名前でローランドさんが美容クリニックをやってたんですよね。
それとは別に、脱毛サロンとかも経営していたり、それ以外のいろんな事業を手掛けているということなんですけれど、
美容クリニックに関してはずっと赤字が続いていたと。年間億単位の赤字っていう、結構大きな赤字ですよね。
だって、毎月1000万円の赤字を出していたとしても、年間で1億2000万円とか、あるいはそれ以上の赤字だったのかもわからないですよね。
1月をもって変異したということなんですけれど、ローランドさん自身も美容クリニックの経営をやってみないとわからないという形で挑戦したらしいんですよね。
3年以上を計画して挑戦したということだったみたいなんですけど、結果的には競合他社に競り負けて
2年ぐらいはやってみたけど難しいなって感じて撤退したということなんですよね。
それに関して私の意見は、そんなもんだよねって感じですよね。
いろんなインフルエンサーがやっている美容クリニックって最近すごく増えてきたんですよね。
そういうインフルエンサー系のクリニックについて解説させていただこうかなって思うんですけど、
ちなみにローランドさんは従業員さんたくさん雇っていて、従業員さんの給料はちゃんと払ったと。
ひどいクリニックって突然閉院してね、従業員さんにも知らされずに、給料もずっと払ってもらってなかったとか、
遅れてて払う払うって言われたんだけど、突然閉院とかあるいは契約していた患者さんもお客さんとかも突然閉院っていうことを当日に知って、
コースを契約していたのにお金払った分戻ってこないとか、ひどい閉院の仕方をしている大手の脱毛クリニックとかたくさんあるんだけど、
そういう形ではなかったので、最低限の閉め方はしてるなとは思いましたね。
従業員さん、知り合いのクリニックに職場を用意するとか、あるいは患者さんに対しても返金対応もちゃんとしてるってことで、
名前が通ってるし、他にもいろんな事業にローランドさんの名前で展開してるわけなので、変な閉め方はできないっていうのもあったみたいなので、
そこは最低限のことはやってるなとは思いました。
インフルエンサーによる美容クリニックの問題
インフルエンサーがプロデュースする美容クリニック、ローランドさんのこの美容クリニックはローランドさん自身が出資して展開したのか、
あるいは誰かが、他の人が出資してくれたのか、あるいは共同で出資して、名前は自分の名前でやってるのかね、
詳しい事情は分からないんですけど、
ローランドさんのクリニックは分からないんですけど、最近多いのは、
医者じゃない人が出資して、クリニックを立ち上げて、インフルエンサーに宣伝してもらうと。
そのインフルエンサーがプロデュースしたクリニックとかね、脱毛サロンっていう形にして、
インフルエンサーには売り上げの大体10%ですね。
10%払いますよっていう契約にして、
SNS、YouTubeなり、Instagram、TikTokなどでインフルエンサーさんが宣伝するんですよ。
毎回毎回自分の動画にも途中で広告を入れたりとか、
あるいは他のYouTuberとかインフルエンサーさんとコラボして、
その人にもクリニックに来てもらって、その人にも宣伝してもらったりとか、
そういう場合はその人にもお金払ってるっていうことだと思うんですけど、
いわゆる案件ってやつなんで、
このね、医療機関で案件やるっていうのもね、これ本当はグレーゾーンなんですよね。
厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、
その対価を払って宣伝してもらうっていうのは基本アウトなんですけど、
その対価っていうのがモニター契約とか、無料にするとか、
グレーなやり方でやったりとか、いろいろあってね、
ここは本当はちゃんと厚生労働省側でメス入れてもらわないといけないところなんですけど、
入れないし、大手のクリニックもずっとやってるんで、
美容クリニックの業界では暗黙の了解でOKだよねみたいな感じで通っちゃってるっていうのはあるわけですよね。
まあそういう感じなんですけど。
ということでね、その医者じゃない人がお金出して経営してるっていう場合が多いんですよね。
他の事業を展開してて、今度は美容クリニックを出したいとかね、
いろんな人がいるわけですよね、事業家の人でね。
ちなみに高須クリニックとかそれ以外の医療機関、ほとんどの医療機関っていうのは、
基本、医者が医療法人だったら理事長になって、
自分でお金出して、あるいは借金して、
クリニックなり病院作って経営するっていう形なんですけど、
最近、医者じゃない人がそれで参入してくるっていうのもすごく増えていって、
この美容医療ですよね、特に多いのはね。
それがいろいろ問題になっているわけなんですけれど、そうなんですよね。
なので基本、僕はこういうインフルエンサーのプロデュースする美容クリニックっていうのは、
言葉悪いんですけど、僕個人の意見としてはこれは定着ビジネスだと思っています。
っていうのは、本来は医療っていうのは、もちろん医者がやるものなんですけど、
医者が自分の顔で責任を持ってやりますよと。
手術でも、美容医療でも、レーザー系でも、注入系でも、
あるいは通常の保健診療の外科手術でも、内科治療でも、
医療の結果っていうのは、9割以上は医者の腕で決まるんですよ。
だから本来、患者さんっていうのは、どこの医療機関で治療を受けるか、
あるいはどのお医者さんにやってもらうか、医者で選ぶべきなんですよ。
だからローランドで選ぶのって、これおかしいと僕は思うんですよ。
ローランドさんには申し訳ないし、他のインフルエンサーさんがプロデュースしてるクリニックたくさんあるんだけど、
プロデュースしてるインフルエンサーで医療機関を選ぶって、
これおかしいと僕はずっと思ってるんですよね。
それでビジネスがうまくいっちゃってるから、そういうのがのぎなみ増えちゃってるんでしょうがないし、
本当にそれでいいと思って、そこのクリニック行く患者さんいるんで、
本当にその患者さんがいいと思ってるんだったら、いいのかもわかんないんですけど、
インフルエンサーがプロデュースしてるクリニックであっても、内装とか広告戦略とかそういうのはやってるとは思うんですけど、
医療行為に関しては一切やってないわけですよ。
だって医療従事者じゃないし、医師免許も持ってないし、看護師の免許も持ってないわけなので、
本当にただプロデュースして宣伝してるだけなんですよね。顔になってるだけですよ。
それで10%なりのマージン、ローランドさんの場合はわかんないんだけど、大抵10%なんですよ売り上げの。
インフルエンサープロデュースクリニックの現状
だからそういうインフルエンサープロデュースのクリニックに行って治療受けたら、
自分の払ったお金の10%がそのインフルエンサーさんの懐に入ってると、儲かってますよっていう形なんですよ。
なのでインフルエンサープロデュースクリニックってそのインフルエンサーがめちゃくちゃ人気で影響力がある、
広告力がある場合はうまくいくことってあるんですよ。
ただそのインフルエンサーさんが人気がなくなっちゃった場合、あるいは大炎上して品質を買ってしまった、
世間から嫌われちゃった場合なんかは一気にそのクリニックの経営もダメになるんですよ。
なのでインフルエンサープロデュースクリニックって過去にもたくさんあったんですけど、
ここ数年ですよね、たくさん出てきたんですけれど、結構潰れてるところあるんですよ。
インフルエンサーさんの影響がなくなって、そのインフルエンサーさんがいなくなって、
代わりに別のインフルエンサーさんが宣伝する、他のインフルエンサープロデュースクリニックになったりとか、
あるいはそこで働いてたお医者さんが買い取りますって言って、インフルエンサーさんの影響力もないんで、
10%払したくてないんで、私が言い抜きで買いますとか言って、別のクリニックになったりとか、あるいはそのクリニック自体がなくなったりとか、
寿命は短いです。インフルエンサーさんがうまくいってる間はうまくいくかもわかんないけど、
ローランドさんって今でも結構人気あるのに、それでも赤字を垂れ流してしまって変異するってことは、
過等競争なので美容クリニックって。これからはインフルエンサープロデュースクリニックも厳しいんじゃないかなって思いますね。
医療行為に対する覚悟
なので、僕の個人の意見としては、医療従事者じゃない芸能人とかモデルさんとかインフルエンサーさんがプロデュースするクリニックって個人的にはやめてほしいなって思うんですよね。
っていうのはあくまで医療行為を施すわけなので、例えば服をブランドで売るとかアクセサリー売るとか、そういうのとは全く違う分野なんですよ。
医療行為なので必ず一定の確率ディスクっていうのは生じるんです。
例えば注入治療であっても最悪の場合失明するとか脳梗塞起こすとかね、鼻がエシするとかね、
例えば美容の点滴一つでもアナフィラキシーショックを起こして呼吸停止してお亡くなりになるとか、
適切な処置ができてれば救命できるものでも、そういう処置ができないお医者さん看護師さんっていうのも世の中いっぱいいて、
そういう人たちが結構そういうクリニックで働いてるっていう可能性もなくはないんですよね。
やっぱり美容業界っていうのは楽して稼ぎたいからそこに行くっていう短絡的な思考で行く医療従事者っていうのも悲しいながら一定数いるわけなので、
医療事故も起こりやすいわけであって、僕ら医療従事者、自分の名前でクリニックをやってる人たちっていうのはそれなりの覚悟を持ってやってるわけですよ。
患者さんの手術をさせていただいたら、注入一つでもさせていただいたら、ずっとその患者さんをフォローさせていただく経過を終わしていただくと。
大きな手術をした場合は一生付き合いさせていただくっていう覚悟で、もう20年後30年後にまたいらして大丈夫ですかとかね、そういうつもりでやってるわけですよ。
現にうちのクリニックでも40年前にプロテーゼ入れた方とか、他のいろんな手術された方とかもずっと通ってくださってる方も本当にありがたいことにたくさんいらっしゃるわけであって、
何十年単位でお付き合いする覚悟でやってるわけなんですよ。それだけの覚悟でやってるわけですよ。
僕だって子供の時から一流の美容外科医になるためにずっと修行してきて、今に至るわけなんですよね。
なので軽い気持ちで美容クリニック、インフルエンサーさんがプロデュースして開業するとか、やめてほしいなと。
本気でやるんだったら一生患者さんにお付き合いする覚悟で、20年30年40年続ける、それ以上続ける覚悟でやってほしいんですけど、
結局そういうのって2年とか3年とかそれぐらいで稼げなくなってなくなっちゃうんですよね。
持続不可能なクリニックなので、僕はインフルエンサープロデュースクリニックあんまり好きじゃないなというのが本音です。
というのが私の意見です。
ご視聴ありがとうございました。
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