2023-12-28 10:56

EP.060 【肥満遺伝子】太りやすい体質の人は本当にいるのか?医学的に解説します。

元動画:
https://www.youtube.com/watch?v=ggAineJEsT0

サマリー

太りやすい体質の人は本当にいるのでしょうか?太りやすい遺伝子が関与していることがあると言われています。具体的な遺伝子の例として、β3アドレナリン受容体遺伝子や脱強液タンパク質1遺伝子が挙げられます。また、食生活や性格も太りやすさに影響を与える要素として重要な役割を果たしています。

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はい、こんにちは。今日はインスタグラムフォロワー様からメッセージでご質問いただいております。ご質問は、私は太りやすい体質なので、ダイエットしてもなかなか痩せません。このことを人に話しても努力が足らないだけだと言われます。
でも私は本当に食べてないのに太るんです。三木屋先生はどう思いますか?というご質問なんですけれど、この質問者さんがおっしゃるには自分自身は太りやすい体質だと。
でも人に話すと努力が足りないだけだと言われちゃうわけなんですけれど、じゃあまず本当に太りやすい体質っていうのはあるのかということから考えていこうと思うんですけど、これはね、あります。太りやすい体質あります。いろんなファクターであります。
太りやすい遺伝子
まず、太りやすい遺伝子、肥満遺伝子っていうものがあるんですよ。肥満に関連する遺伝子なんですけれど、これはね、だいたい50種類ぐらい。
あるって言われてるんです。なのでまず遺伝的に太りやすい人、太りにくい人っていうのは確かにいるわけです。
太りやすい遺伝子ってなるとね、例えば有名なのから挙げていくと、β3アドレナリン受容体遺伝子、β3ARって書いたりとかするんですけど、この遺伝子は日本人は34%程度の人が保有してるって言われてるわけです。
この遺伝子持ってる34%の人は、持ってない人に比べて太りやすいんですね。
で、それはこの遺伝子持ってると基礎代謝が低くなるんです。だいたい150から200キロカロリーぐらい、1日あたり低くなるんですよね。
で、あとは特にお腹周りに脂肪がつきやすくなるんです。
あとは特に糖質の代謝が悪いんですよね。
なのでまず有名な…
あと有名なのだと、脱強液タンパク質1遺伝子、UCP1って言うんですけど、これはね、日本人のね、だいたい25%ぐらいの人が持ってる遺伝子なんです。
なのでこの遺伝子を持ってない人に比べて持ってる人は、下半身に脂肪がつきやすいって言われてます。
あとは、がんとか子宮関連の病気にかかりやすい。
っていうのもあります。
あとは、β2アドレナリン需要帯遺伝子、β2ARって書くんですけど、これは日本人16%ぐらいが持ってる。
この遺伝子持ってる人は筋肉がつきにくいんですね。
で、一度肥満になると痩せにくくなってしまうわけです。
それ以外にもですね、こういう肥満に関連する遺伝子ってたくさんありまして、複数の遺伝子持ってたりとか、
あんまり持ってなかったりとかあるので、やっぱり遺伝的に太りやすい人、太りにくい人っていうのはいるわけですよね。
食生活・腸内細菌・性格の影響
あとは、こういう遺伝子レベルの話以外でも、例えばこれも遺伝子レベルあるんですけど、
食が細い人とか胃腸が弱い人とか下痢しやすい人っていますよね。
それはもう腸内細菌とか、あとは腸の構造とか、生まれつきの要素とか、いろんな要素によってそういう人っているわけで、
なので食が細いとか下痢しやすい。
下痢しやすいとか胃腸が弱いっていう人は、やっぱりそうじゃない人に比べて太りにくい。
逆にね、頑張って太ろうとしても太れない人っているわけですよね。
なので、こういう体質じゃない人は、こういう人の体質に比べて太りやすいっていうのは確かにあるわけです。
なので、ハードゲイナーっていう言葉ありますよね。
ハードゲイナーっていうのは、太れないんですよね。
筋肉もつきにくい。
だからたくさん食べても消化吸収能力が低かったりとかして、食べても太れない人っているんですよ。
そういう人は筋トレしてね、もっと体でかくしたい、いっぱい食べて体でかくしたいって言うんだけど、大きくならない、太れないって、
そういうことで悩んでる人もいるわけですよね。
その逆で太りやすくて、肥満遺伝子持ってて、それが悩みだって、それで悩んでる人もいるわけで、
太りたくても太れなくて悩んでる人もいるわけなので、当然その逆で、痩せたくてもなかなか痩せなくて、困ってる人、悩んでる人もいるわけなんですよね。
なので、いろんな体質の人がいるのは確かなんです。
じゃあ、太りやすい体質とか太りやすい遺伝子って、どれぐらいのファクターを占めるのか。
もちろん、努力が足りないから痩せない人っていうのも、やっぱり世の中には確かにいるわけですよね。
努力の重要性
じゃあ、どれぐらいのファクターを占めてるのかっていうと、日本肥満学会が言ってるのは、
太る原因っていうのは、生活習慣が7割ですよと。
遺伝子レベルの話は3割ぐらいですよと。
なので、太る遺伝子、肥満遺伝子を持ってたとしても、別に努力すれば痩せるんですよ。
7割は習慣、生活習慣なわけです。
だから、逆に、
肥満遺伝子を持ってない人でも、努力しない人、太っちゃって痩せようとしても、
いろんな言い訳して痩せない人っているわけで、努力しないとやっぱり太っちゃうわけなんで、
遺伝子レベルの話は3割ですよと。
7割は生活習慣なので、やっぱり生活習慣を整えるっていうことが大事っていうことになるわけです。
あとはね、性格も、
結構大きなファクターを占めてるんですよ。
こういうこと言うと怒られちゃうかもわかんないんだけど、
だらしない性格の人とか、やっぱり努力しない性格の人っているんですよ。
努力するかしないかも、努力遺伝子があるかないかによって、ある程度決まってくるんで、
やっぱり努力する人って、ダイエットでも努力するんですよ。
仕事とか勉強とかスポーツとかでも、やっぱり努力してね、自分を向上させようとするし、
そういう人がダイエットしようとするとね、
いろいろ自分でダイエットのこととか勉強したり調べたりとかして、
その知識蓄えて、それを食事制限して、辛いし、運動するのも大変だけど、
それ頑張ろうって努力して痩せることができるので、
性格とか努力、努力遺伝子とか、そういうものにも結構左右されてしまうわけです。
なので、努力しない人って、やっぱりダイエットでも努力しなくて、
そういう人ってね、言い訳を探すことばっかり頑張っちゃうんですよ。
なので、自分が努力しないのを人のせいにしたりとか、環境のせいにしたりとか、
あと体質のせいにしたりとかするわけです。
私は食べてないのに太るんですっていう人ね、たまにいるんですけど、
普通に考えて食べてないのに太るってありえないんですよ。
食べても太らないっていう人はいますよ。
ハードゲイナーとかで消化吸収能力が低い人なんかは、
いっぱい食べてるのに太らない。
これはね、努力しても太れない人、かわいそうで、それはわかるんですけど、
食べてないのに太るってありえないんですよ。
だってカロリーを摂取してるわけなので、
消費カロリーよりも摂取カロリーのが上回って、
オーバーカロリーになってるので、
体脂肪としてエネルギーが蓄積されてしまって太ってるんですよね。
なので、消費カロリーよりも摂取カロリーが低いのに、
食べてないのに太るって理論上ありえないんですよね。
その人はね、食べてないのに太るんですっていう人はね、
本当は食べてるんですよ。
だから、それ言ってる時点で、
そういう人は努力してないだけっていう風に見なされてしまいますよね。
だって本当に食べてないのにね、太るんだったら、
水と空気からエネルギーを作り出すことができるね。
もう新人類、進化した人としか考えられないんですけどね。
そんな人は今までね、論文とか見てもそんな報告ありませんので。
なので、努力しない人って言い訳ばっかりするわけで、
よくあるのが、私は太る体質だから。
そういうのもあるんですけど、
でも、7割は生活習慣なので、
所詮ね、遺伝子レベル3割なんで、
努力すればね、痩せることはできるわけですよ。
それはね、例えば甲状腺の病気、
甲状腺機能低下症とか、
クッシング症候群とか、
一部の特別な病気を持ってる人はまた話は別ですけれど、
あと、特別な病気がなくて、
最初に話した肥満遺伝子とか、
そういうレベルだったら、
生活環境を見直して、
努力すれば痩せることはできるわけです。
なので、あと言い訳のパターンとしては、
運動する時間がないからとか、
ジムに行く時間がないからとか、
膝が痛くて運動できないから、
腰が痛くて運動できないから、
まあ、確かにね、運動、
本当に痛くてね、運動できなかったとしても、
食事制限するだけでも、
必ずマイナスカロリーに持っていって、
痩せることができるんですよね。
なので、あと、食事会があってね、
いつも食事会に誘われて、
それに断れなくて、
そこで食べちゃうからしょうがないんですって、
家でやって、
まあ、例えば食事会ってね、
昼だったとしても、
夕方にあるようにしても、
例えば夜ね、食事会があって、
そこでね、2000キロカロリーのものが出るんだったら、
もう、その食事会に向けて、
朝ごはんと昼ごはんは、
プロテインだけにするとかね、
ナッツだけにするとか、
あとは食事会の前にね、
思いっきり筋トレ、足トレで追い込んでね、
そこでカロリー消費して、
グリコーゲンをね、カツカツにしてね、
それでいっぱい食べてね、
そこでグリコーゲン補給するとかね、
そういう努力をすればですね、
毎日食事会があっても、
全然太るってことはないわけですよね。
ということなので、
結局ね、やっぱり性格ですね。
太る人、太らない人って、
性格によります。
なので性格ってね、
やっぱり半分は遺伝で、
大体半分は環境ってよく言われるんで、
それ考えるとやっぱり、
それも遺伝なのかな、
体質の一部なのかなって思っちゃうんですけど、
やっぱりだらしない性格の人って、
まあどんだけいってもね、
なかなかね、痩せないし、
そのダイエット方法とかね、
こういう食事生活した方がいいよ、
こういうタイミングで運動するといいよってことを教えてあげても、
それを結局実践しなくて、
自分はね、太っちゃうんです、
体質なんですとか、時間がないんですとか、
その言い訳を作ってね、
逃げる方向ばっかり頑張っちゃうんで、
まあなかなかね、
難しいのはあるかなって思うんですけれど、
はい。
っていうのが、
私の答えです。
ご視聴ありがとうございました。
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