1. 100円で買い取った怪談話
  2. #47 私はネコのバスを見た
2021-12-08 15:42

#47 私はネコのバスを見た

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体験者の方の身近には”霊感”がある2人が居ました。そんな2人を合わせてみたらどうなるのか?2人の共通点とは?続きは本編をお楽しみください。
今週はあえてOPBMGを入れていません。ご了承ください。

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階段作家の宇津露史家太郎です。
この番組では、私が行っている怪談売買書で買い取った、世にも奇妙な体験をされた方のお話をお届けします。
普通の人には見えないものが見えるという人がいます。
人には見えないものとは、俗に言う霊です。
そういった霊の類を見ることができたり、中には霊からメッセージを受け取ったり、霊と会話をしたりする人もいます。
そのような特殊な能力を持った人は、一般に霊能者、あるいは霊能力者と呼ばれ、
彼らが持つ特殊な能力のことは霊能力や霊感と呼ばれます。
そのような力を持たない一般の人たちにとって、それは全く理解しがたいものですが、霊感や霊能力というのは実際にあるのでしょうか。
今回お送りするのは、そんなことを考えさせてくれるお話です。
僕の仕事はメーカーの営業ですが、得意先の方で、僕が担当している商品の担当の方がいらっしゃいます。
その人も見えるという人がいるんですよ。
僕の後輩の子は20代の女の子で、その取引先の見えるよという人は40代の男性です。
僕はそこで、この二人を合わせてみたらどういう話になるのかなと興味をはきまして、
ちょっと飲みに行こうと。
これも本当に結構前なので、5年ぶりぐらいになるんですけど、もちろんコロナとかない時ですけど、
私もちょっとそういう体験があると。
この会社の女の子とその男の人が、じゃあどういうのが見えるのと思う。
ちょっと二人の意見を交換させてみたんですね。
そしたら、仮にその女の子をHさんとしますけど、
Hさんは特に小学校ぐらいの時に道を歩いていると黒いポツポツしたものが見えたりすると。
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猫が巨大化して足がすごい生えているような猫みたいなのを見たことがあるみたいな。
という話をHさんはしたんですよ。
そしたらこの男性、Kさんとしましょう。
Kさんが、俺も全く同じ経験あるよみたいな話になったんですね。
やっぱりそのKさんも黒いポツポツが見えたりとか、激しい時というか、
よく見える時期があるとか、その時はたまたま黒いのが見えたけども、
僕もそういう猫っぽいでかいのが見えたことがあると。
で、共通して、僕もその時ピンと聞いたんですけど、
あれ、それってトトロじゃないの?
で、そうなんですと二人が。
だからトトロは幽霊の話なんですよみたいな。
宮崎駿は絶対見える人なんですよみたいな。
いう話でめちゃくちゃ盛り上がりまして。
そうなんだと。
確かにそうするとそれを具現化したのがトトロなんだなと。
黒黒すけとか猫バスじゃないですか。
面白いなと思って。
その話は一回持ち帰ったんですけど。
で、その取引先のKさんがHさんと会った後、
僕も一週間、二週間くらい経った後にKさんにまたお店に行って、
僕も営業に行ったんですけど、話を聞いたら、
いや、でもHさんすごいねみたいな。
あの時すごい波長があっちゃってみたいな感じを言われてて、
いや、あの後帰った後大変だったんだよねみたいになって。
で、言われてたのが、ちっちゃいお子さんがいるんですけど、
帰ってその日ではないんですけど、しばらくしたら、
アンパンマンの三忍者じゃないですけど、
ああいうのってアンパンマンのキャラクターが先っぽ登りついたりするじゃないですか。
あれが子供たそごうと思って押してたら、
アンパンマンのキャラクターがくるっとこっちに向いていきなり笑い出したとか、
そういうのが続いたんですね。
で、もうしばらくは飲みに行けないっていうふうになって、
もうそれ以来飲みに行ってないっていう話なんです。
日常的に怪異な体験を集めていると、
霊感があるという人に出会う機会は少なくありません。
そのような方は数多くの怪異な体験をされています。
道を歩いていたら、「助けて!」と声をかけられ、
そちらを向くとそこには花が備えてあったとか、
心霊スポットと呼ばれる場所に行くたびに気分が悪くなるとか、
前から人が歩いてきたと思ったら突然消えてしまったなど、
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それは日常茶飯事なのだそうです。
毎日のようにそのような体験をしているので、
慣れてしまったという方もいれば、
全く慣れないという方もおられます。
そんな体験を数多くされている方とお会いして、
お話を聞かせていただくたびに、
私はとても興味深く思うのです。
霊や霊魂は、霊能力や霊感といった力は、
果たして存在するのか。
私にはもちろん霊感や霊能力はありません。
だからこそ、そんな特殊な力が存在するか否かについては、
今のところ半信半疑というよりも懐疑的です。
というのも、そもそも霊や霊魂といったものの存在についても、
私は懐疑的であり、
そんなあるのかないのかよくわからないものを見たり、
感じたりする力が霊能力というのであれば、
そちらも懐疑的にならざるを得ません。
形のないものは見ることができないと考えるのが普通でしょう。
普通ではないことができる力だからこそ、
特殊な能力なのだと言われてしまえばそれまでなのですが、
それでもやはり見えないものは見えない、
存在しないものを見る能力などあり得ないのではないかと思うのです。
しかし、だからといって、
自分には霊感があるという方の言葉が全て嘘かというと、
そういうわけではないとも思っています。
実際におかしなものの姿を見たり、
妙な声を聞いたり、不思議な感覚にとらわれるといった経験を
日常的にされている方も数多くいらっしゃいます。
もちろん、自己顕示欲に突き動かされて霊感があるかのように
振る舞っているだけの人もいますが、
日常的に霊を見たり感じたりすることに真剣に悩んだり、
そんな経験に何とか折り合いをつけて日々を送っている人も
少なからずおられるのです。
肝心なのは、彼らが何を見て何を感じているかということです。
音を視覚で捉えたり、数字を色で認識するといった
共感覚のような特殊な知覚能力を霊感と考えているのか、
あるいは一一倍電磁場や低周波音波に敏感な人が
その影響から様々なものを見て、
それを霊感と結びつけてしまっているのか、
それとも実際に霊は存在しており一部の人にのみ
それを見る能力が備わっているのか、
真実はどこにあるのでしょうか。
さて、今回のお話は霊と霊感の存在の有無について
わずかながら示唆を与えてくれるものでした。
霊感があると自称する二人が会って話すとどうなるのか、
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まるで実験ともいえる内容でした。
その実験の結果はすぐに息統合して
お互いの体験を語り合ったというものでした。
立場も年齢も性別もまるで違う二人であるにもかかわらずです。
ここからまず言えるのは、
二人が霊感のあるふりをしている偽物ではなく、
実際にそのような経験を日常的にしているということです。
霊が見える、などといった経験は
誰かで構わず話すことはできません。
一般の人には理解の及ばない話だからです。
しかし、同じような経験をしている人が相手なら
話すこともできるでしょう。
そして共感してもらえるのです。
共感し、理解してくれる人の存在は大変に重要であり、
当事者にとってこれほど嬉しいことはないでしょう。
だからこそ、二人はすぐに息統合できたのです。
次に、二人の経験がとても似通っていた点が
興味深いと思います。
映画、隣のトトロに登場する不思議な生き物を思わせる何かを
二人は見た、というのです。
二人の見たものが合致したときに、
自分の見たものは錯覚ではなく、
本当に存在するのだ、と確信し、
安心できたのでしょう。
以上のような話を聞いていると、
やはり霊や妖怪のように、
普通の人には感知できないものは存在しているかのようです。
ただ、こういった事例に対する反論もあります。
子供が幽霊を見るという話はよく聞きますが、
その原因として考えられるのは、
子供の頃の脳には原始的な部分が残っており、
それがその場にいない人や奇妙な光景を見せるというのです。
友達や兄弟がいない子供が、
想像上の友達、いわゆるイマジナリーフレンドや
イマジナリーコンパニオンと呼ばれる存在を作り出し、
現実にそこにいる人物として実感しつつ接するというのも、
この古い脳機能の働きによるところが
大きいと考えている学者もいます。
脳は年齢とともに様々な変化を遂げますので、
このような子供特有の古い脳機能は、
通常は成長とともに失われ、
大人になる頃にはそのような経験はしなくなります。
ところが、この子供の脳機能を残したまま大人になる人も
稀にいるのだそうです。
そのような人が幽霊や不思議な生き物を見るということです。
そして、こういった機能を脳に持つ人は、
同じような体験を聞いたときに、
それを自然と受け入れ、無自覚のうちに同調するのだそうです。
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例えば、子供の脳機能を維持しているAさんが
あそこに女の幽霊がいると言ったとします。
すると、同じく子供の脳機能を維持しているBさんの目にも
それが見えてくるのです。
そして今度は、それを見たBさんが、
その女の幽霊は赤い服を着ていると言うと、
Aさんも実際にそのように見えるので、
それを肯定することになります。
あとは、そのやりとりを繰り返していくことによって、
より詳細な幽霊の姿が2人の脳の中で出来上がるのです。
これに人数は関係ありません。
2人でも3人でも4人でも、さらに大勢でも、
同じ脳機能を持っている人同士であれば成立します。
人数が多いとパニックになるかもしれません。
そんな様子を普通の人が見ていると、
自分には見えないのだけれども、
あたかもそこに実際に幽霊がいるような気になることでしょう。
以上の例はあくまでも数ある仮説の一つに過ぎません。
脳はまだまだ解明されていない未知の領域が多く残っていますので、
幽霊を見るメカニズムについては、
このような仮説という形でしか説明できないのです。
ところで、今回お送りしたお話では、
隣のトトロに登場したキャラクター、
ネコバスとマックロクロスケの目撃団が挙がりました。
実はこの2つのキャラクターは他にも目撃したという話を、
私は複数人から聞いています。
加えてジブリのキャラクターとしては、
トトロ、千と千尋の神隠しに登場するカオナシ、
カマジー、そして、そして、
集団としての八百万の神々を見たという話を聞いています。
これは当番組の第43話、
覗きの際にお話しした創作されたキャラクターが、
多くの人々に周知されることによって、
見たものに対する人の記憶に影響を与えるという働きによるものでしょう。
それは裏を返せば、
宮崎駿監督の作品に登場する異形たちが、
とても個性的で魅力にあふれているからだとも言えます。
宮崎監督はきっと妖怪や見えない世界が大好きなはずです。
それどころか、実際にそのような存在を目で見て、
耳で聞いて、感じているのかもしれません。
宮崎監督も脳に古い機能を残しているのか、
それともネコバスや真っ黒クロスケは実在し、
宮崎監督にはそれらを見る力があるのか、
そこまでは分かりませんが。
ただ、私個人としては、
幽霊や妖怪の類には存在していてもらいたいし、
彼らを見る能力を持った人にもいてほしい。
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何よりも自分でも見てみたい、そう思っています。
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