なんかすごい良い人っぽいね。
良い人、そうですね。良い人になろうと頑張ってます。
早速この熱みたいな部分を色々聞いていきたいなと思うんですけど、これ初回なんでちょっと初めに話をしていいですか。
どうぞ。
ポッドキャストやっていこうと思った時に何の話をしようかなと思っていて、ベンチャーキャピタルのこととかサースのこととか色々話そうと思ったんですけど、ちょっとやっぱ苦手だなと思いまして。
結局やっぱりモチベーションというか情熱の根っこみたいな部分の話をするのが一番面白いなと思ってます。
やっぱり僕とヤスカネはすごい長いじゃないですか。
時にやっぱり熱がどういう部分にあって、さらにそれがリブートしていく時に何が起きたんだろうみたいなことをいっぱい聞いていくと、僕自身も自分で起業家だと思ってますけど、起業していくと波あるじゃないですか。
ありますね。
疲れたなとか思うとか、あと振り返ってみるとこの年はやる気がなかったなとか。
あるある。
そういうのを含めて、そこでもう一回火がつくのなんだろうっていうのを考えた時に、ハートに火をつけろっていうタイトルにしたんですけど、これ知ってる?何か。
本でしょ?
これは実はラルク&シエルの一番ラルクが売れてる、ハニーとか出た頃のライブのツアータイトルなの。絶対誰もわかんないだろうな。
世代が出ますね。
本当に俺らが大学生ぐらいの時にボーイとかヒモノキョウスケについて話すおじさんいたじゃないですか。あれですよ。
そうですね。
今私たちはあれに近づいてます。
まあね、いろんな世代がいろんな青春を持ってますからね。我々の青春ということで。
私たちの青春のテーマを話したいなと思ってこれをスタートしてます。
なんでこのハートに火をつけろってことで、ゲストを動かした熱ってのは何なんだろうっていう話をいろいろしていきたいなと思ってます。
やっぱりアスリートとか、僕らもやっぱりいろんなアーティストとか文化系の人とかあって、モチベーションの根っこってすごい気になるなと思ってて、そこをねほりはほりしたいです。
起業なんでしたのかみたいな話を聞いてもいいですか、改めて。何年前?
起業したの2009年の、2009年9月1日に会社をつくっていて、まあなので14年?15年前。15年前もう1週以上前なんですけど。
背景で言うと、その前、さっき紹介にありましたけどコンサル会社に働いてて、コンサル会社がほんと会わなくて、入ってまだ1年ちょっとだったんですけど、やめたいなと。
辞めたいなだからスタート。
辞めたいなが半分と、あとは何で辞めたいなと思ったかで言うと、手触り感なかったんですよね。
スレッドシート作ったりとかパワーポイント作ったりしてても、これ何のためにやってんだろうっていうのがあまりにも遠くてよくわからなかったし、これ別に俺じゃなくてもできるなと。
コンサルの仕事を思いっきり否定しますよね。
頭のいい人だったら同じ回答なんですよ。求められるものが。特にジュニアは。同じものを作ろうに結局たどり着いてって、アイディアとかがなくて、論理的に説明できるものを論理的に説明する仕事ですごい辛かったんですよね。やってるのが。
なので当時流行ってたスティーブ・ジョブズのスピーチの鏡の前で、今日やりたいことが本当にやりたいことかと質問したときに脳が続いたら何かを変えるタイミングだっていうのをあれ本当に思ったっていうのが一つと、
もう一つはとはいえ2008年の入社で8年9年とコスト削減たくさんやらせてもらって、印刷業界がすごい非効率だなというのに気づいて調べてみて、そしたら産業構造的にいろんな歪みがあってアイディアが浮かんだんですよね。
印刷業界でこういう仕組みを作れば、今コンサルって結局労働集約な仕事なので、それを仕組みにすると新しい世界を作れるんじゃないかと思って辞めたいなっていうのと、このアイディアやりたいなっていう2つが合わさって会社を辞めて自分で始めようというのを決めて、
その時に何人かに話して、みんな2009年リマーショックの最中で辞めるっていうのになかなか驚かれたんですけど、あるだけおめでとうって言ってくれて、それがだいぶ背中を押してくれて始めたっていうのが最初のきっかけですね。
ありがとうございます。もうね、このポッドキャストのオーナーを用意書までつけていただいて、完璧な回答。いやでも本当に僕らがビジネスマン、人生多分16、7年やってて、一番多分起業しちゃいけない年が2009年だと思ってるんですよね。
地域一番悪かったですね。
僕ヤスカネとずっと一緒にいて、すごい面白いなと思うのは、ものすごくビジネス上のロジックは極めて論理的に組むんだけど、人生の資源ってあんまり論理的に決めなかったりする。
まあやっぱりファッションないと人生楽しくなんないですからね。
コンサル行って、その知見をもとに起業していって、今で言うとDXっぽいことでいろいろやっていってみたいな、コンサル担当が憧れる起業家っぽいんですよ。
でもその意思決定のところにあるのは、熱がこう火がついちゃうともう止まんないタイプじゃないですか。
そうですね。たぶん意思決定、熱が何によってつくかで言うと、結構アイディアなんですよね。こういうアイディアって世界を変えるんじゃないかっていうアイディアが浮かぶと、なんかそれをすごい信じちゃうんですよ、アイディアを。アイディア信仰がすごく強いんで、それを10年でも追ってられるんですよね。
確かに。僕が本当にすごいなと思うのは、印刷が非効率であるっていう仮説が本当に証明されるまでずっと会社やってたじゃん。
そうですね。だからラクセル始めて会長になって辞めるまでで言うと去年なので、そうですね、14年ぐらいやりましたね。
実際にその印刷っていうのの中のネット印刷の部分では売上高的にはもう1位かな。
そうですね。今売上前期で400億、今期が100億近く増えていくので。
1位になりましたね。
そうですね。お金様で業界の中では。
当時からやっぱり印刷が非効率であるっていう中で、現実的にはアプローチはかなりの回数変えてるじゃないですか。
変えてます変えてます。
でもやっぱり印刷が非効率であるっていう初めの仮説が合ってたとも言うし、多分合うまでやってたよね。
そうですね。多分合ってたんじゃないですかね。
いやって思えるのが安上の凄さだなと思っていて、かなりロジカルに仕決定しているように見える部分と、
これは絶対に正解に違いないって言って、とことん突き詰めていく。
中途半端にロジカルに考えていると、これ引いた方がいいんじゃないかってタイミングを、あんまり考えずに突き進める感じがするんですよね。
そうですね。やめるとか止めるってのはあんまないかもしれないですね。どうやったら上手くいくかっていう問いだけしか持たないかもしれないですね。
確かに。これ何なんですか。育ちなんですかね。
これ僕大学生の頃に始めたから、ここのロジックはあんまり変わってないと思う。今は理解者が多いからいいけど、初期はやっぱりみんなこの人は何を言ってるんだろうっていう。
最初そうでしたね。なんか全然投資してもらえなくて大変だったんですけど、多分方向性は正しいっていう。
だって印刷業界非効率だし、コンサルの時そうだったしみたいな、それぐらいなのかもしれないですね。
今上司とやってるとリモートワークかハイブリッドワークになってソフトウェアが増えていくからみんなそこ困るよね、世界中で。それぐらいかもしれないですね。
だからそれをすごい強く信じるんでしょうね、多分自分の中で。
っていう企業家っぽさと、いわゆるメタで引いた時の正しいことに対する問いの立て方みたいなのを両方が松本康金を作ってるなっていうのが私の中での印象。
なのでコンサルからのキャリアで憧れる人から見ると途中でついていけなくなるんじゃないかなって。それがすごい面白いの。
でもそうかもしれないですね。今日も朝とあるコンサルの人と面接をしていて、すごい仮説検証っていう言葉が出てきて、確かに仮説の検証なんですけど、うまくいくまでやるっていうのが検証だと思ってて。
うまくいかなかったら別の仮説を立てるじゃなくて、うまくいくまでやり続けるとアプローチが見つかってくるっていう。
うまくいくまでやることに自分のロジカルな思考をうまく使っていくというか。
そうかもしれないですね。
そこが僕もいろんなコンサルタントの人、純粋なコンサルタントの人もあるし企業家の人もあるけど、コンサルタントの人ってやっぱり疑うことが大事だというか、撤退ラインとかをちゃんと考えながらアドバイスする側だから。企業家っぽいなってすごい思うの、そこが。
もともとコンサル1年しかやってないですからね。
だからそれは面白いよね。すごいコンサルの人のイメージ持たれてるんだと思う。
全くコンサル向いてなかったんで。
出会った頃の話でいくと、僕ら多分ドリームインキューベーターのインターンの、サマージョブあれ?
サマージョブ。
出会ったのが多分初めて。僕の初めての印象はものすごいロジカルな人間だっていう。
ワーッと飲み会してても、全部自分の中でロジックが立ってて話す人だなっていうのが第一印象だったのすごい。だから頭良さそうだなって思ったんだよね。
たぶん自分の中で整理をするのが好きなのかもしれないですね。
確かに。面白いな。あの時だからもう大学4年生だもんね。3年生4年生ぐらい。
そうですね。
よく生き延びてますね、我々。
まあ当時でも良かったですよな、あの時のコミュニティは。
そうだね。だからリーマン前で金融コンサルに行く人たちの集まり。今でも結構仕事してるもんね、みんな。
してる人多いですよね。
学生時代のいいネットワークだわ、我々。
まあちょっと次のチャンクでしたけど、アンドパッドの稲田さんとか。
うーん、確かに。
同じとこでしたし。
みんな、まああの頃から起業したいって人は意外と生き延びてるんだろうな。まあ珍しかったからね。
当時あの安里はミクシーの笠原さんとか、上の世代のテックコミュニティに入って行ってましたよね。
そう、多分だからその頃から、まあそこそこメリカリの山田信太郎さんとか、小泉さんとか、倉田信吉さんとか、割となんかテック業界の人たちの中にいる大学生っていう。
我々の中だと安里だけだったよね。
確かにね。だから本当に外勤外婚花咲かりの時代で、私は全然いわゆるネットクラスターにいたので。だからこっちが迷い込んでたんだね。どっちかっていうと。
そうなんですよ。
俺が迷子だったのね。
当時あのネットクラスターってあんまなかったですからね。
違うんだ。
あったの?あったの?
細々と、当時もいわゆる起業をしたいグループっていうのがあって、そこってやっぱりちょっとそのいわゆる外勤外婚の人たちとちょっと違ったんだよね。
うーん。
懐かしい。今でも起業家の人って多いのかな。で、そっからだから起業するって言って、だから安金と私は友達からどっちかっていうと起業を個人でお手伝いしてる時期が長いんだよね。
そう、最初にその電話したのは、あれまだリクルートで働いてた頃で。
そうだね。
営業をやってたよね。
やってた営業だよ。
陸並みを売っていたよ。
陸並み売ってた次第で。
そうそうそう。
その後で言うと起業して、共同創業者の利根川を紹介してもらって、その後投資をシードマネーでエンジェルラウンドをしたいって言って、安里に相談したら、安里が当時働いてたイーストベンチャーズでタイガーさんに印刷?印刷?って言われて断られちゃって。
これ私今でも胸に持ってる。3回勧めて3回無視したんだからね。だからインターネットっていう時代に印刷?って言われて。
そうなんですよね。
スタリフック産業じゃんって感じのコメントされて。
この前ブログ書いてもらいましたけど、インキュベートファンドの本間さんにも起業して半年ぐらいで出会って、見事に断られて。
そうですね。
当時はほぼ全員に断られましたね。
そうだね。今思うと本当に大きな産業をインターネットとかの力で変革すると、これDXって言われる領域だからど真ん中なんだけどね。当時はあんまりなかったからね。
当時まだ多分B2Cがメインだったからね。企業で言うと。
そうね。だからSNSとかMixiとか全盛の時代だからね。そこから個人で企業を手伝わせてもらって、私はその後ファンドを作ってたもんね。
そうファンドを作る前ですね。
すごいよね。
で、ファンドをアンリーが立ち上げたのが12年。
12年。
12年だよね。で、俺2009年からだからもう2年半ぐらいやって。で、立ち上げたタイミングでシリーズA。
だね。そうだわ。
で、アンリーとヤフーの小沢さんに出張してもらったっていうのがシリーズAですね。
懐かしいわ。
懐かしいですね。
あれはだから私の中では結構大きい意思決定で、SEEDでもなかったし、やっぱりもうある程度大きくなった会社で、でも改めてファンドとして人生かけて一緒に応援したいっていうのでオファーさせていただいて、小沢さんたちと合宿した時のホテルの部屋でオファーして、「おー、ぜひぜひ!」ってすげー軽く言われたのを覚えてる。
確かファンドレイズして、1号ファンドが5億円のファンドで、ファーストクローズが1億ぐらい入ったうちの2千万円を。
当時ね、ファンドの口座にたぶん4千万とか5千万しかなくて、それがやっと集まったお金で、それから2千万とさっきの。
そうですよね。なんで、全ファンドの預金残高の半分ぐらいを集まってすぐに投資してくれたっていうのが最初でしたよね。
懐かしいな。なんとかなるもんだね。僕のファンド、一番初めそれこそ奥さんの会社に投資させてもらって、2社目がラクセルに投資させてもらって、自分の身の回りにいる一番優秀な人たちに投資をするしかないって思ってた頃だよね。
だからあの頃まだベンチャーキャピタル自体がほとんどいなかったし、独立系のファンドってグロービスとグローバルブレインともう片手で数えるくらいですよね。
そうだね。それこそインキベートファンドとか、私の前職のイーストベンチャーでクロノスファンドとかしかなかった時代だし、シードに出すとかシリーズあんまりもうそもそもベンチャーキャピタルがない時代。
当時覚えてるのがアンリーの1号の投資戦略が、想定以上の学歴の人が起業したら全部投資するっていう。
それぐらいのこと言ってたね。
投資の戦略で結果バカバカしいんですけど、それがやっぱすごい大成功していて、あれ1号って何倍になったの?
今ね20倍ぐらいかな。
20倍のリターンが出るっていうすごいファンになった。
想定以上って言うと若干公平があるんだけど、本当に優秀な人であの時代に起業するとってちょっと特殊なマインドがあったじゃないですか。
特に僕ら当時だから26とか7とかの時に社会人3年目ぐらいで、みんなやっぱりコンサルティングファームとか外資系の企業とかにいて、なんで起業するのみたいな。
その距離はなんで捨てるのってみんな言われた時代じゃないですか。
あの頃起業するとって波の根性じゃなかったから、この人たちを狙い討ちにしちゃおうよだろっていう。
そうなんですよね。もちろん今だとその戦略は機能しないですけど、当時で言うとやっぱりリスク取る人がいない中でリスクを取る優秀な人に全部張るっていうのは競争がほとんどない時代だったんで、
これはすごい良い方針ですごい投資家だなというのを思いますね。
やっぱりだから、例えばある時代に留学する人とか、ある時代にどこどこに行く人っていうのがまとめて優秀な時期ってあるんです。
だから僕もやっぱり成功は偏在するって言葉をよく使ってるんだけど、ある特殊なクラスターだけが全員成功するって瞬間ってやっぱあって、
漫画で時はそうか、例えば受験とかでもここの塾だけ以上に行く時代があるとか、アスリートとかもあるんですよね。
ここにいる人だけが全員成功してるみたいなのがあって、ものすごくいろんな業界見てると成功って偏在してて、
あの時代に起業してる20代のやつっていうのはあまりに特殊だからここに偏在してるって当時は思ったんだよね。
それも最初から当時からそういう思考を持っていたんだ。
そうそうそう。
コットスポットがあるって。
そうそうそう。ずっと冬場の団子虫って呼んでたんだけど、こうやって石を持ち上げるといっぱいいるからここを狙うんですって。
団子虫だったな。
これ今の時代からすると変だけど、起業するときそれぐらいレアだったから、みんなで体を温め合わないと滅びるぐらい。
だからやっぱりその頃の情報ってそこで交換するしかなかったじゃない。
当時あるFacebookグループがあって、激談サミシンボっていう水理治のミナミさんが作ってくれたのがあって、
ユーザーベースの梅田さんとかオーマイグラスの清川さんとかそういったメンバーが中に入ってて、
みんなでどの椅子が一番安くて座り心地がいいかとか、どの机買うべきかとか、そういう情報をずっとやりとりするグループありましたね。
まあそうだよね。その頃やっぱりそういう人たち同士で情報を集め合うしかない。
2010年前半って、本当10年11年って起業家が多分100人いないぐらいだったんじゃないですかね。
いわゆる僕らが見るスタートアップってところの起業家は多分100人もいなかった。さんさん寺田さんとか。
そうですよね。
2079起業組っていうのがものすごい少なかったよね。
なんで、みんな知り合いでお金がなかったんで、居酒屋で集まって情報交換するみたいなのをよくやってましたね。
何とかなるもんだとかね。
ちなみにラクソルずっとやってて、一番嬉しかった瞬間って何なんですか。
嬉しかった瞬間ですか?
嬉しかった瞬間は、ビジョンデイとかで10周年で、八本園で全社員集まってみんなで一日かけたイベントやったんですけど、それとかはやっぱりすごい嬉しかったですね。
こんなにたくさんの仲間が参画してくれた。
あと嬉しい瞬間っていうと、いろんなところで、これラクソルですりましたとか、お客さんが使ってくれてて、そのお客さんが例えば旅行行った時に、たまたま飲んでて他の人に紹介されて、
ああ、うちラクソル使ってますよとか、そういう知らない人が使ってくれているっていうのはすごい嬉しいですね。
確かに。それこそ昔GW40とかで政治家の人と話したら、選挙のポスター、ラクソルですりました。一番安かったんだよって。こういうところで使ってもらってるんだなっていう。
そうなんですよね。今やっぱ一番嬉しいのは、自分たちが作り上げたサービスが世の中で使われるようになるっていうのが一番嬉しいですね。
これなんか実はあの上場とかはいい思い出ではあるんですけど、なんかめちゃくちゃ嬉しいかっていうと別にそんなでもなくて、やっぱりお客さんが一番ですね。
次はそこで働いてくれる仲間が増えてて、みんながやりがい持って働いてくれるっていう。結構本当にそう思ってますね。
思ったよりいいこと言われたわ。いやなんかそのめちゃめちゃ金使った日だわとかいう感じ。なるほどね。確かに。
覚えてるのはガッチリマンデーだったかな。なんか初めて出た時にメイクさんに今個人でやってるんですけど全部ラクソルで吸ってますよって言われて、そういう時に自分作ったものがちゃんと使われてるんだっていう。嬉しいですね。
すごいね。企業家みたいだね。
このスタートアップエコシステムって大きくなってすごい良くなってますよね。
15年でめちゃめちゃ時代が良くなったなと思うし、本当に優秀な人が起業するのがコモディティ化してるというか、当たり前になってるのは良いし、それこそ東大出て起業とか、東大出てスタートアップ行くが割とメジャーな進路になってるし、金税辞めると大体起業するっていう。
なんかその時代は変化としては面白い。で一方、投資家として見てるとコモディティになってきてるので、ここに成功が偏在してるのかっていうのは常に自分で解いてる。
今ここに本当に偏在してますかとか、あとはWeb3が出た時とかって若者ですごく優秀な人だけが先に飛びついたから、こういうところは偏在かもなとか、メインストリームになると出てこない波っていうのもあって、オルタナティブっぽいのがスタートアップってやっぱ面白いんですよね。
だから何がメインストリームであって何がオルタナティブであるかっていうのを常になるべく俯瞰するようにはしてる。そうしないとやっぱりなんか王道が起業でしょみたいななっても、いやそれはそれで北米的でいいキャリアになってきてるんだけど、なんかそれはそれでなんか別なものが生まれてる、この瞬間生まれてるかもしれないって思ったりもする。
これちょっと逆質問なんですけど、12年間ちょうどエトイッシュVCやってきて、なんかこの偏在するスポットってこれまでどこにあった?
例えばやっぱり優秀な起業家っていうのが、そもそも起業する奴が変わってるって言われたのが2012から15ぐらいでしょ。で、ものすごい具体的な偏在スポットでいくと、最近見てて面白いのはコインチェックの人たち。
ああ、なるほど。 あれ当時の創業者のジェームスが今コーラルキャピタル作ってるじゃないですか。で、当時のエンジニアだった和田が今コインチェックの社長をやって、今退任してるじゃないですか。で、あれがコインチェックを作ってるじゃないですか。で、当時の一番初めのエンジニアが、今世界で一番売れてるパルワールドっていうゲームを作っていて、3人でやってたので、3人とも全然違う場所で成功する。
で、一番初め作ったレジプレスって会社のストーリーズJPは、そこそこ流行ったけど別に大ヒットとかしなかったので、あの瞬間に偏在してたんだなっていう。で、1人が上手くいくと、あいつがあれぐらいできるんだったら俺もできるみたいな。当時の僕らの起業家コミュニティもそうだったじゃないですか。やっぱりね、1人がいくと脳のリミッターが外れるっていうのは、やっぱり周りで見てるとすごい思う。だからシェアオフィス作ってる。誰かが成功すればいけるから。
安金もご存じの通り、私が全職で作ったインキュベーションは、6、7社いて多分全部上場する。
そうですよね。そうですね。
なんだあれ、フリーカウトとかキャンプファイヤーとか行って、ストアーズとか行って、みんな創業期にやっぱりフリーカウトがものすごい成功するのを見たから、あんなんで逆にいいのね。ちょっと誤解をされずに言うと、あんな感じで適当にやってもでかくなれるのねみたいなイメージがあるんですよね。
なんかみんなのマーケットのテレビシーンを見るたびに、すごいちゃんとした会社だなって思いますもん。
カムは三菱UFJグループですから。
確かに。
そう。なんで、誰かが成功した瞬間に特定のクラスターが一斉に成功し出すっていう現象をあまりにも見過ぎてるんですよ。そんなはずない。確率論で正規分布してるとしたら、あんな質疑念ってならないんですよ。
それは確かに。僕、K-2の時のゼミで同じゼミに何かとしてるメディカルノートがいて、アンドパッドがいて、一つ下の台にニューヨークでイチゴ作ってるおいしいファームのコガがいて、これ全部同じゼミなんですよね。
何がすごいって、企業ゼミでもなんでもないじゃん。
そうですね。
なんで別に企業のやり方を勉強しに来た人じゃなんでもないでしょ。
金融のゼミで、かつ他のゼミに行けなかった人が落ちて仕方なく入るゼミっていう、そういうゼミですよね。
だから、やっぱり誰か一人が行って、あいつが行けるなら俺も行けるだろうっていう思考のリミッターだと思うんですよね。
それはありますよね。確かに。
うん。僕、企業する人の情熱とかをすごい見るんですけど、ものすごいパッションのある情熱じゃないけど、あいつとあいつが行けるならまあ行けるでしょみたいなふうに情緒していく友達をたくさん見ていて、そのなんか対外的にはあんまやらないけど、普通に考えてあいつが行けるならあいつも行けるみたいな。
うん。
なんかそのマインドってすごい大事だな。多分オリンピック選手とかもそんな感じだと思う。
ああ、そうでしょうね。フィギュアスピケットもなぜか名古屋に集中してるとか、卓球もそうだし。
同じスクールで誰かが全日本選手権とか行くと、あれぐらいって行けるんだなって変な話。想像の範疇にあるんだなってなった瞬間に、人間ってやっぱりみんな成功できる。
これがなんか僕は大好きなので、なるべく今もうちのサークルってインキュベーションオフィスやってもらってますけど、みんなで集合してもらって、顔見知りになってもらっていって、一人が成功すれば、まあなんとかなんだろうっていう。
その時に、結構その次のその成功が出た時に周りがみんな成功するじゃないですか。ただその成功を見て入ってくる人たちが増えてくると、これなかなか難しくなってくる。
そうなんですよ。これがメインストリームになってきてしまうので、ここはすごく難しくて、成功したいから来るみたいなのをどう惰性にしないかっていうのが、やっぱね、牽引付けされてくるとですね、寄ってきちゃうんですよ。
そうですよね。いわゆる鍵かっこ優秀な人がたくさん入ってくると、成功率が。
そう、いわゆるタイプが違う人が入ってくる。何でも切り開く人のクラスター作ったはずが、ここに行けば行ける、成功するだろうっていう人のクラスターに変わっていくので、それ以下に変えないか。そうすると審査基準とか作る空気を逆にチューニングする。大人しい人が増えてくるので。
そうね。
そうそうそう。みたいなのが、コミュニティに投資をしている人間のお仕事。
なるほど。じゃあこの熱はコミュニティの中で伝染をするし、その一人の熱であるんだけど、それがコミュニティ化していくとすごく強くなってくる。
そうなんですよ。これもうDJがどっちかわかんなくなる感じの見事な。
いいトークです。いい話ですね。ただVCの中でこういう投資をしている人ってすごい少ないですよね。
シードでやってて、かつやってるとこういうやり方の方がやっぱりいいなっていう。しかもこれも健全な嫉妬っていう、昔DNAの創業者の川端さんが言った言葉を使っていて、これは綺麗な環境じゃないからってやっぱりすごい悔しい。先にあいつが言って悔しい。
企業が常に自分が一番成功すると思ってますから理解できないわけです。直感的には。俺が先に成功するかあいつが成功してると。それを負の感情にせずにやっぱり悔しいからもっと頑張ろうっていう。足を引っ張ろうにしないっていうのがすごい大事。
確かにそうですね。
そうなんですよね。みたいなことをぐるぐるやってるのがやっぱりこれが情熱のポイントだなっていう。