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2023-01-26 23:06

Ep31. 写真にいるのは取り残された自分(薄明)

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薄明さんをお招きして、新作フォトブック『めぐる・足踏み・サムネイル』、写真との向き合い方、2023年の目標などについて話しました。

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イチゴカメラは、カメラ・写真が好きな一神 友郎(Tomoo Ichigami)がお届けするカメラ雑談プログラム。フィルムカメラから最新デジタルカメラの話題、写真表現についてなど、幅広く興味の赴くままに話します。同じ趣味を持つ方々とコミュニケーションとりつつ、その愉しさ、奥深さを共有していければと考えております。

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00:08
こんにちは。
薄明さん、こんにちは。
どうも、イチゴカメラさん、お久しぶりです。
お久しぶりです。
今年も明けてしまいまして。
そうですね、本でもよろしくお願いいたします。
今年もよろしくお願いします。
見返すと、イチゴカメラ、薄明さん、実は去年の3月ぶりなんですよね。
そんなにありますか。
その間もちょこちょこ会ってるから、そんなに離れてたんだと思って。
確かにね、前、ZFCの話をしたかなぐらいの記憶はあるんですけど。
そうだ、ZFCの話もしましたね。
ただその後に、別のね。
エピソード17。フィルムカメラの故障歴。3月3日配信。
これが最後なのかな。ZFCの話はその前か。
その前ですね。出たのもちょっと前ですし。
当時だから春先から、春、夏、秋、冬の年越しというかなりの季節を経て、
久々のラジオでのお話っていうことでね。
その間、いろいろ買ったり作ったりしていたような気はするんですけど。
具体的にちょっとパッと思いつかないながらも。
今ちょうどね、いちがみさんのお手元に、昨年一冊作った本がありまして。
タイトルは、「めぐる足踏みサムネイル」というフォトブックを作りました。
白名写真4。
そうですね、4。4冊目になります。
このナンバリングって刺繍は?
刺繍とはまた別にしてあります。写真だけの本で、それは4冊目ということになります。
刺繍もちょうど今4冊出ているので、ちょうど8冊目になるというところですね。
これが10月ぐらい?
そうですね。発行したのが10月ですね。
これも10月ぐらいに白名さんに持っていただいて購入させていただきました。
ありがとうございます。
これハーフカメラでしたよね?
そうですね。今まで作ったものも、例えば1冊目はフィルムメインでカラーの写真集。
2冊目はモノクロの写真集。
3冊目は中盤のフィルムだけの写真集。
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4冊目は増えてしまったハーフカメラの写真だけで1冊まとめてみたいなと思って、
今回は持っているハーフカメラの写真だけで作りました。
最初持っていたハーフカメラって、例えばペンシリーズですね。ペンEEとかペンSとか。
その後にオートハーフを買って、結構撮る枚数が増えたりしていたんですけども、
そこにさらに一昨年の年末の本当の年末に、
ハーフのレフ機であるオリンパスペンFTをフォロワーさんから譲っていただいて、
それがまた、今まで使っていたハーフ機っていうのは基本レンズシャッターなんですけども、
今度はレフ機っていうのは感覚が全然違ってですね、気持ちよくてついシャッターを切ってしまう。
ハーフなんだけど、なかなかの撮りやすさでペースが上がってしまって、
写真が増えたというのもあって、じゃあもう本にできるなというのでまとめました。
なので本当の最初のハーフカメラから去年作るにあたっての時期までのまとめてあるので、
結構最初の方はそれこそ2018年の頃の写真から2022年までの、
結構その4年間ぐらいの長いスパンでの写真になっています。
長いと言っても4年ですけどね。
いいですよね。
博明さんの指が映り込んでいる写真とか。
そうなんですよ。指の写真は正直ネタと言えばネタなんですけど、
実はオートハーフのカメラを使っていると、結構その気づいてないだけで指が入っていることが多くてですね、
小指とかがひょこんと跳ねた時に映り込んでしまっていて、
結構残念な写真なんですけど、なんかもうこんだけあるとこれはこれかなと。
それでちょっと見開きで指が入っているやつを2枚ほど入れてみたりしました。
ハーフだから撮れる量も多いっていうのはあるけど、そうじゃなくやっぱり博明さん本当に撮り続けているのが、
ツイッターを拝見していてもわかるし。
撮り続けているし、一つ一つそのどれも大切にしている感が伝わってくるんですよね。
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ありがとうございます。
楽しんで撮っているっていうところが一番大きいんですけれど。
ハーフの撮る枚数が増えた背景にはね、中にはそのやっぱりフィルムの値段が上がったとか、
そういうちょっと悲しい、寂しい背景もあるんですけど、それでもやっぱり撮るのはやめたくないなというところもあるし、
いろいろ自分の中でその写真に対する姿勢っていうのはある程度一本筋はずっとぶれない部分はあるんですけど、
その中でフィルム写真である必要があるのかどうかとか、写真である必要があるのかどうかとか、いろいろと考えることはありますね。
表現方法の一つとして写真を撮ってはいるけど、そこからどれが今の自分にとってそうしたいのかっていう考え方から、
そのハーフであるフィルム写真を撮って本にするっていうのもあるし、
一方でそういう考え方を抜きにして、ただ体験としてフィルム写真、カメラを使って写真を撮りたい、カメラの中でもフィルム写真を使って撮りたい、撮りたい、撮ってみたい。
で、その中でも例えばハーフの風合いを見てみたいとか、ハーフフィルムカメラの作りから指先から通じてくる触感を感じたりとか、
そういういろんな自分の中で選択肢の中から日々選び取って、カメラを持ってはブラブラしているっていう、そういう感じですね。
いいですね。私、この写真一番好きかも。
ちょっと今ラジオで説明がしづらいんですけれども、いちがみさんが好きだよって言ってくださったのは、何の写真かというと、
割と神林坊、カナダの中心街の神林坊という、本当にビル街とかの街並みでスナップで撮っていた写真なんですけど、
シャッターを切る瞬間に、私は反対側の歩道というか、道路を挟んで反対側のビルを真正面から撮ろうとしているんですけれども、
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そこにピントを合わせているところに、急にバスがバッと目の前を通っちゃったんですね。
失敗したってその時は思ったんですけど、現像として見てみると、ピントは道の向こう側の方にあってはいるんですけども、
ちょうど真ん中がバスの窓ガラスのところで、向こう側がちょっと透けて見えてるっていう。
手前のそのバスは当然動いているので、ブレてるっていう、そういう写真です。
この写真、このエピソードのサムネイルにしてもいいですか?
いいですよ。
じゃあ、今説明を聞いた人はぜひイチゴカメラのこのエピソードのページに来てもらって、
はい。
想像したイメージと合ってるかどうか。
合ってるかなっていう。
答え合わせにして。
この色合いが好きで、北鉄バスの赤いのとタクシーの緑いのとか。
そうですね。向こう側にタクシーがいたんですね。
多分デッキが冬かな。
なんかちょっとキラキラっと光ってるツリーの飾りみたいなものが見えるような気がしますね。
でも作ったのは、これはそうですね。
どのカメラで撮ったやつだろうな。
この本ができたのは秋なので、冬の写真だとしたら1年前の冬の写真だったんだろうなと思います。
いいですね。
なんというか、あ、博明さんここに立っとったんやなって。
なんか全ての写真見て思うんですよ。当たり前なんですけどね。
私もどこかには立って撮っているんですけれど。
当たり前なんですけど、なんていうか、多分自分の写真には自分が写ってないと思うんですよね。
また当たり前のこと言ってますけど。
博明さんの写真は博明さんの写真で、博明さんは写ってないけど写ってるみたいな。
分かります?
撮っている私が写ってるわけじゃないけど、私がいるってことですか?
これどうなんだろうな。これ博明さんの写真集って渡されて見てるからそういうマインドになってんのか。
ただね、私ちょっと他のフォトブックで、白黒のフォトブックがあるんですけど、ちょっと持ってきますね。
ちょうど私、この白黒のフォトブックを今日パラパラっと見直してたことがあって。
冒頭の前書きのところで、いつも詩みたいなのをちらっと書いてるんですけど。
そこに、相変わらず写す私は写真のうちにはいない。
いるのは撮り残された自分だけだっていうふうに書いてるんですね。
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だからその一説を今、市上さんのお話で思い出しました。
別に言ってることが合致してるかどうか。
いや、なんか合ってる気がした。
撮り残されたっていう表現もまた合ってるような気がする。
ふわっとその場に、私の残しが残ってしまったような。
そんなふうに受け取られたのかなっていうふうに、今なんとなく感じました。
なんか本当、これ自分にないものというか、多分僕、自分消そうとしてる気がするし。
なるほど、消すか。
自分の存在を匂わせないというか。
なんていうんでしょうね。
やっぱり表現者として身の内晒してない感は自分では感じてるんですよね、自分の写真は。
そうです。
確かに市上さんの写真はなんかすごく洗練されてる印象があるので。
確かに泥臭い人間味みたいなのがそこにはあんまりないことが多いような気がします。
なんとなくわかるでしょ。そういう感じが自分でもしてて。
でもなんかそれって市上さんの写真以外の活動っていうかお仕事とかで、
例えばデザイナーとしてのお仕事とかがあったりして、
そこにあえて自分の味をあんまりゴリゴリに出さないで、
クライアントが求めているものにいかにスマートに帰着させるかっていう、
そういうスタンスが写真にもちょっと影響があるのかなと。
別にそういうスタイルで仕事されてるっていう確信はないんですけど。
確かにとか思っちゃいましたね、今。
もちろん撮られてる写真にクライアントがあるわけではないんですけど、
目線の置き方の一つとしてちょっと引くっていうか、
引くというよりは自分より前に目を置いてるような感じ。
引くと自分がその視界に入るんですけど、
それよりも少し別の目線なんだけど自分を入れないというか、
なんかそんな風な私の勝手な印象ですけど。
なんかそんな感じ、そんな感じっす。
これはあくまで私の印象ですから。
これに関係するかどうかわかんないですけど、
僕ストリートスナップとかの動画、数年前まで結構頻度で上げてたじゃないですか。
ありましたありました。
でもたまに見返します。
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つい最近外国人の人からコメントが入って、
あなたの動画の構成はいいね、ただ写真はそんなパワフルじゃないねって。
こいつわかってるなと思って。
でもそうか、なるほど。
海外の人の感覚からするとすごくもっと被写体に踏み込む感じなんですかね。
なんというか動画の構成とかそのデザイン性でお前ごまかしてんじゃねえかっていうニュアンスで僕は受け取ったんですけど。
そこまで言ってないでしょ。
雑だいと思いました。
まあでもね、そのデザイナーとしての活動の仕方とかスタイルってやっぱりデザイナーさんの中でもいろいろあると思うので、
さらに言えば日本のとかもっとローカルに石川県金沢のっていう、
ロケーションを限定したりしていくとその風土のやり方っていうかそういう監修的な部分もあったりして、
そういうのが影響ある可能性もあります。
だから自分としてはなんかすごい羨ましく感じるんですよね、博明さんの。
ただそこに踏み込むには自分にとっては勇気のいる行為なんです。
勇気のいる行為をしてる人っていう。
でも私そんなにほら被写体に踏み込んだ写真撮ってないから。
でもその被写体じゃないけど自分と向け合ってる感。
自分の中身をさらけ出してる。
自分の中にあるもののベールをはがいてはがいて差し出すってすごい勇気のいることでそれをされてるような気がするんですよね。
でも多分私からすると自分をさらけ出すっていうことよりも他人の内面に踏み込んでいくことの方が結構私にとっては怖いことで噛みつかれそうっていうかね。
なので自分の内面を見つめたりだとか、自分の内面にあるものを言葉にしたりとか、そういった方向で今までずっと長年蓄積であったり活動を表に出す活動の中で出てきてたものが
最近はこうやって写真とかフォトブックとか刺繍とかで表に出せてるのかなとは思います。
なるほど。
だから早く展示したいんですけどね。写真展をね。
そうなんですよ。だから年も明けましたしね。ここらでちょっと話を切り替えますけれども、今年の目標みたいなのあります?
18:05
あ、なんかね。
ざっくりとね。
本当この間ポッと出た話なんですけど、Kindle出版してみようかしら?
ちょっと思い立って調べてるとこです。
Kindle出版か。私もやり方は全然わからないですけど。
僕も、ただいろいろブログとかも出てくるし、加工のやられてる方の。
多分そんなに、僕もともとそういうデザイン系のツールとか使えるから、多分そんなに難しいことじゃないんだろうなっていう。
結構そうですね、ツイッターとかSNSで漫画を描かれたりしてる方とかでも、商業紙に連載される方ももちろんデビューしてされる方もいるけど、
あえて個人的に自分の漫画だとかイラストをそういうふうにまとめて出版、電子出版される方もいるまっしゃいますよね。
で、なんか今年中にでもなんかやれたらいいなと思い始めたところで、さあどういうフォーマットにしましょうかとか、どういうテーマで絞っていきましょうかとか。
まず、配信方法だけ先に決めてみたいな感じになっちゃってるけど、いいきっかけかなと。
そうですね、いいですね。
で、博明さんは?
私は今さっきチラッと話しかけたんですけど、今年はどっかでちっちゃくていいので、本当にちっちゃい場所でいいので、どっかで展示ができたらなっていうのが目標ではあります。
結構ここ数年ってコロナのこともあって、人積極的に集める場に何か物を展示するっていうことはあまり多くはしてなかったんですけども、
そろそろやりたいストックもあるし、できればフォトブックにしてきたのって一個一個一応自分なりのテーマ、あと書きとか読んでもらえるとわかると思うんですけども、一個一個やっぱりテーマそれなりにあるので、
何かしらそれらの一つをもうちょっと写真入れ替えたりするかもしれないですけど、ブラッシュアップしたり。
やっぱりこういった簡易的な本だけというだけでは写真の本当に見せたい質感とかって伝わらないので、
仮に構成はですけども、全く同じだったとしてもそれなりの大きさのちゃんとした写真として出力した状態で会場で見せるとなれば見え方も変わるかなと思いますし、
21:11
自分なりに表に出す形を変えるっていう経験は必要かなと思うので、
今ちょっと場所をいろいろ比較検討しているところです。
まあまあ費用もかかる話なんで、いろいろ検討中です。
やるとしたらもちろんまずはとりあえず地元の神奈川の神奈川市内のどこかでとは考えています。
できれば2週間ぐらいにやりたいですね。
というのが今年が明けてからこの2週間ばかりで考えていたことです。
何月ぐらい?
どうだろうな。本当にその場所がどれぐらい埋まっているかによっては、場合によっては今年は開催できませんっていうことも十分ありますからね。
1年待ちとか。
やっぱりいつも出入りしているギャラリーさんとかはここでやりたいなっていう思いはあるんですけど、すごい人気があるので、
たぶん今年はもう全部埋まっていますよっていう感じだったんで、ちょっといろいろ相談はしてみようかなって感じですね。
いいですね。
じゃあ、ポチポチ。
そうですね。
2023年も。
今年もよろしくお願い致しまいまして。
じゃあちょっとゆるっとした雑談で終わりましたが。
はい、ではありがとうございました。
今後ともイチゴカメラをよろしくお願いいたします。
私がなんで言うか。なんで私がせんでして。
じゃあそれでは。
はい。
ではでは。
ではでは。
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