ブレーキ力の重要性
詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル
おはようございます、こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、分かりやすくザックバラにお話ししていくチャンネルです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私はもう来週に帰省が予定しているし、そのすぐ次に引っ越しが予定していてですね、めちゃくちゃ今ドタバタとしております。
しかも今日はなんか40℃を超えるらしいんですけれど、僕はあのちょっと見学の説明会があってですね、15分ぐらい外に出るんですよね。
大丈夫かなとか、ちょっといろいろ思いますけれども、そう花火を楽しんだりいろいろやっております。
先日はですね、近くで大きな花火大会があったんで、娘を連れて行って家族3人で見に行きました。
本当に田舎の方だからですね、結構車の中からめちゃくちゃ十分なぐらい楽しめるところだったんですけど、
車の外に出すとですね、娘が、最初車の中で見てたんです。
車の中で見てて、僕が娘にですね、花火が上がったらたーまやーって言うんだよって言ったらですね、もうすごいノリノリでたーまやーって何回も何回もずっと言ってて、可愛いなーってずっと思ってたんですけど、
じゃあ外に行ってみようかって言って、車の外に出たらですね、あまりにこの本当に僕でもこの音圧すごいなって思うぐらいだったんですが、
娘がですね、痛いから嫌って言って、音がやっぱ痛い痛いみたいですね、ぶつかるから花火がぶつかるから車の中がいいっていうことになって、結局あの車の中から優雅に花火を鑑賞するみたいな。
だんだん本人は飽きてきてですね、車の中でアンパンマンを見ながらなんかただの引きこもりみたいな感じになって、僕と奥さんは車の外で花火を見ているという、そんな感じになりました。
やっぱ子供がいると30分が限界かな、1時間は楽しめないなというところもあったんですけど、いい思い出になりました。
はい、ちょっと最初から長くすいません。では今日本題に入っていくんですけれども、今日はですね、死銀でとても重要なブレーキ力、銀にブレーキをかけるという表現を徹底的に解説していきたいと思います。
ブレーキ力、車のブレーキとかですね、アクセルとかブレーキのブレーキです。これ死銀で言っている人多分僕しかいないと思うんですけれども、この死銀の銀猫道場の中でアドバイスしていく中でですね、やっぱりこのブレーキ力というものはめちゃくちゃ重要だなと、基本をより精度高くするために、そして表現力を鍛えるために、銀に重みを持たせるために、ブレーキ力という考え方は本当に重要なんです。
じゃあそれが何なのかというところをですね、今日はできるだけ話しに行こうかなと思います。
ブレーキ力はですね、本当にあの車にブレーキをかけるのと同じでですね、これは進みたいという力があって、その進みたい力をドドドとこの馬を制御するような感じで、手綱を引くような感じで、待て待て待てという風にこの速度的には落とさせるということですね。
勢いはあるけれども、その速度は落とさせるというのがブレーキ力になります。
だから、そうですね、銀で言うと、ベンセイー、シュクシュクーという風にブレーキかけずにやる場合があると思います。
もっと力強くやると、ベンセイー、シュクシュクーという風にガツンとやっても別にいいと思うんですけれども、
これだとですね、本当に手綱なしで走り抜けていく馬みたいな感じになっちゃうんですね。
そこにブレーキをかけるとどうなるのかということです。
こうなるんですね。
ベンセイー、シュクシュクー。
どうでしょうか。
ちょっと力みすぎた感はあるんですけれども、この銀に対して重みというものが間違いなく乗っかってくるんですね。
さらに勢いよくやっているとついついアクセントとか発音とか発声とか音程、この骨組みと呼ばれるものが雑になりがちなんですけれども、
ブレーキをかけて速度を落とすことによってそれらを一層丁寧にすることができるんですね。
さらに言うとこのブレーキをかけるためにはお腹を使うというのが必要不可欠になってくるんで、お腹も使うからブレーキをかけるためにお腹を使う。
そのお腹を使っている状態だからよりこの骨組みと呼ばれるものが安定する、より良いものになるというそういう副次効果もあるんです。
なのでこのブレーキをかけるというのは本当に重要ですね。
じゃあこれを実際にどうやってできるのかっていうのをこれから話していこうと思うんですが、本当に今日はちょっと難しい話だと思います。
夏休みの自由研究的にですね、自分でどこまでできるかを試してもらえればと思うんですけれども。
ブレーキをかけるためにはまず勢いよくちゃんと出さないといけないんですね。
それがないとただブレーキをかけると速度の出ていない車にブレーキかけても何の魅力も感じないんです。
歩いている馬とかにブレーキはかからないんですよね。
だから大事なのは今まで通りまず吸ってたくさん吸ってしっかり溜めて声を前に出す。地面を吐くように前に押し出す。
意識としてもちゃんと声を前に前に目の前の相手をちゃんと見据えてそこに声をぶつけるかのようにですね、そういうふうに出していく必要があるんです。
そういうふうに遠い距離に声を出そうとするとこの端電のところがくっと力がかかりますので、まずはこれがブレーキをかけるための前段階ですね。
これが前段階です。
その次に遠くに声を出そうとするとお腹がくっとかかりますのでそこのくっとかかる力点にもっと力を込めてですね、声がどんどん先走ってしまいたいのをなんとか食い止めるんです。
まずはこのお腹に力を込めた状態で言葉自体をですねゆっくりめにしてあげるんですね。
本当に一音一音刻むようにドシンドシンドシンと言葉を一個一個踏みしめるようにそれぐらいの速度でですね、なんとか遅くしてみる。
ただ遅くしてしまってはやっぱりダメなんでですね、ただ遅くなってしまった場合はまた改めてそのスピード感で勢いの方ですね、前に出す力強さ、勢いというものをもう少し出してみる。
このバランスになってくるかと思います。その両方が両立できている状態がブレーキをかけられているということになります。
ついつい自分の声がですねサラサラと流れてしまうわという人はですね、全てのところにこのブレーキをかけていたらちょっとあの体力が切れてしまうんでやめといた方がいいんですけれども、
キックとかの冒頭のところとか転句に入る頭のところとかサラサラと流れてしまうようなそういう言葉のところはですね、このブレーキをかけるというのを要所要所に設定してぜひ意識的にスピードを落とすように。
スピードを落とすけれども勢いは消さないという話ですね。それを取り入れてみてもらいたいなと思います。
それをやるとですね、本当にあの銀が締まってくると思うんです。重みも出てくるし、感情も込めやすくなるし、いいことづくしです。
デメリットとしては過剰にやるとちょっと力みすぎて、銀に力みが入ってしまうというところなのかなと思うんですけれども、
先生によってはですね、もっとしっかり出しなさいとかゆっくり出しなさい、お腹で支えなさいとかこういう言い方でまとまってくると思うんですけれども、
僕としてはですね、それらをより具体化してわかりやすいイメージとしては、ブレーキをかけるということですね。勢いはそのままに速度は落とすという、
こういう考えでやったほうがより動きやすい、練習しやすいのではないのかなというお話でした。
表現力を鍛える方法
前にも話したことあるとは思うんですけれども、改めてですね、これは思った以上に本当に重要な話だと思ったので、
お話しさせていただきました。ぜひぜひ挑戦してみてください。そして、わからなければコメントいただければもっと深掘りしていきたいと思います。
よし、では後半一つ言じたいと思います。今日はちょっと時間があるんですね。これやってみっかーっていうのは、
最近自分もサボっているから気合いを入れるためにですね、やろうと思います。
沢原森住作、ビャッコタイですね。あのビャッコタイです。
調子、調子ですね。調子だし、力強さ的にはフルマックスみたいな激しい激しいやつなんですけれども、
こちらを言じていきたいと思います。では詞文からまず、ザーッとですね、やっぱり調子ですけど中身知っておいた方が理解が進みやすいと思います。まずザーッと読んでいきます。
十を奮撃して一面開く。時に利あらず、戦いかつ退く。身には総意を包み、口には薬を含む。腐敗皆敵、まさに何処に行かんとす。
剣を据えつき寒空して、旧幕を寄す。南鶴馬城を望めば、方円上がる。数刻涙を飲んで、かつ咆哮す。
亡者滅びに、我が事終る。従友九人、腹を頬振って倒る。不行す、此処に従友七年。これを描き、これを文にして世間に伝う。
忠烈格格、前日のおごとし。圧倒す、伝王旗下の剣。難しくてもなんかすでに迫力が並々ならぬものが伝わってきます。ちょっと長いですが中身も読んでいきますね。
明治墓神の駅に、藍津藩の少年たちは、奮起団結して百戸隊と名付け、藍津藩の一大事に際し、その砦を守ったのであるが、官軍は突如として風雨のように激しく押し寄せてきた。
殺気は天を張り、昼なお暗いという有様である。両軍の打ち鳴らす陣台鼓は、百雷のごとく響き、打ち出す大砲の弾丸は、雨荒れのごとく飛来し、屍はたちまち山をなす状態である。
少年たちは決死の覚悟で敵陣に突入し、神は怒りに燃えて逆立った。天を猛突く勢いで十王無人に奮戦し、やっと一方に結露を開いた。しかし戦況は我に不利となり、奮戦しながらも退却した。
大使たちは、いずれも身に受けた傷口を包帯で包み、口には気付け薬を含んで、さて何処に行こうかと見れば、前後皆敵軍である。
刀を杖によろめきながら、感動図体にようやく居森山へとよじ登った。南の方、鶴賀城を望めば豊かに包まれ、黒煙が上がっている。
さては落城、我らの希望も消え失せたかと、一度声を上げて泣き、涙を飲み、辺りをさまようしかなかった。
ああ、我が藩もこれで滅びたのだと、我らの勤めもこれまでと、十九人の少年は皆腹をかき切って倒れたのであった。
このことがあってから十七年の歳月は流れたが、世の人々は今なお不死でその死を悲しみ、
葵でその忠説をたたえ、これを絵にしあるいは文にして盛んに世間に伝えている。
まことにその忠烈の精神は太陽の如く光り輝き、あたかも当時のあの姿でままである。
かの聖の伝王に遵志したという五百人の家来の忠義心に劣らぬばかりか、それをも圧倒しているのである。
という内容です。
詩吟とブレーキ力
ここで伝王が出てくるんですね。
今ちょっと孔武と劉邦の話を聞いているんですけれども、
そこに伝王とかの聖のところも出てくるんで、いろんな話がつながってきますね。
ではこちらを頑張って吟じたいと思います。
ついついたば勢いでバババッといきたいし、それも必要なところはあると思うんですけれども、
ところどころですね、このブレーキをかけて、より重みのある吟になんとか頑張りたいと思います。
白虎隊 沢村盛
少年団結す
白虎隊国宝
観音
保祭を
守る
大仁
頭上
上崎
三塔
白術
暮らし
百来
巨峰
化し
岸亭
遺族
屈絶
月
押して
七年
いやー声が枯れましたね。
さすがに一発で、なんか久しぶりにやるようなそんな吟じじゃなかったなと思いますが。
いやー、
まああの、こんな枯れた声であまり説得力はないんですけれども、
まああのここまでなんとか吟じきれたのも、多分ブレーキをかけていたからギリギリいけたかなと思うんですけど、
これブレーキかけてなかったらですね、多分前半3分の2ぐらいで僕はもうリタイアしてますね。
本当に落ち着いて吸って溜めてお腹に戻し落としてそこから丁寧に出すと。
それがフルスロットルで言ってたらもうすぐにおしまいだったんでギリギリいけたかなと思います。
調子を吟じたいとき、力士を吟じたいときもこのブレーキ力っていうのは結構欠かせない要素になってくると思います。
とはいえもうあのカスカスなんでですね。
これぐらいにしておきたいと思います。
ではまたあと1回ぐらいは通常配信あると思うんですけども、来週お盆に入ったらですね、
僕も寄生島引っ越しでめちゃくちゃ忙しいんで多分1週間ぐらいお休みになるかと思います。
ということで引き続きよろしくお願いします。
志銀の魅力を発信する志銀チャンネルどうもありがとうございました。
バイバイ!