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2022-08-13 14:09

【詩吟ch】五言絶句を吟じるときの注意点<鸛鵲楼に登る>

鸛鵲楼に登る / 王之渙
白日 山に依りて尽き
黄河 海に入って流る
千里の目を 窮めんと欲して
更に上る 一層の楼

#詩吟 #漢詩
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詩吟の魅力を発信する、【詩吟ch】
おはようございます。こんばんは。【詩吟ch】のheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、わかりやすくザックバラにお話ししていくチャンネルです。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
お盆、私は3日目になりますけれど、やはり休日っていうのは生活リズムがグニャグニャになりそうですね。
昨日は友達とちょっと喋りすぎてダメだったんですけれど、今日は元気よく頑張っていきたいと思います。
今日お話しする内容はですね、youtubeの方からコメントいただきました。
五言絶句の吟じ方についてということで、それについて気をつけるべきポイントをお話ししていきたいと思います。
まず五言絶句とは何ぞやということなんですけれども、これはですね、漢字を5つ使った漢詩っていうことになりますかね。
漢詩っていうのは起承転結で4つのグループに分かれているんですけれども、この1つずつのグループに漢字をいくつ使っているのか、それが5つであれば五言絶句、7つであれば七言絶句という風に分類します。
基本的に詩吟の最初のうちはですね、七言絶句をやることが多いですね。
9月13夜とか弁政宿舎川中島とか、これはどれも七言絶句になります。
五言絶句というのはややこしいんですけど、徒歩の絶句、紅緑にして鳥いよいよ白くとかですね。
あとは、今日やろうと思いますけど患者苦労に上るとか、それもいろいろあるんですけれども、そういう漢字の数が少ない漢詩になりますね。
じゃあこれを吟じていく際に何を気をつけたらよいのかということですが、気をつけるべきポイントは2つあります。
1つ目はですね、出だしがものすごく重要ですよということ。
そして2つ目は、詩と吟を分けましょうということですね。
ではそれぞれお話ししていきます。
1つ目、出だしがものすごく重要ですよということなんですけれども、七言絶句と五言絶句はですね、漢字が少ないということは結構ゆったりしてしまうんですね。
どうしても吟じるトータルの長さが1分50秒とか1分半とかそれぐらい決まっている中で言葉が少ないということは、それだけ間の取り方であったり、節長の長さであったりが自然とちょっと長くなってしまいます。
だからこの五言絶句らしいテンポをつかめているのかどうか、審査員としてはですね、先生の立場としてはそこが一番気になるんですね。
五言絶句として吟じているのかどうか。
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じゃあこの五言絶句として吟じるって一体何なんだよというところ、これが現れてくるのが出だしになるんですね。
出だし、言葉が少なく、節長が長い、この節長をですね、しっかりと吟じ切ることができているのかというところがポイントになってきます。
今回はですね、どうしようかな。
観寂楼に昇る、大鹿の観寂楼に昇るをベースに行ってきます。
白日、山に寄りて月、光が海に行って流る。千里の芽を極めんと干して、さらに昇る一層の楼。
これ五言絶句なんですけれども、最初はですね、白日、白い日と書いて白日と言います。
白日だけで文水粛々、この長さを白日と言ったら、この一言だけで持たせないといけないんですね。
だからこれの節回しの聞かせ方をちゃんとできているのかどうかということです。
まあちょっと一度先に吟じてから説明していきますね。
白日、山に、こういう風に入っていくんですけれども、この白日、どこを意識しているのか。
白日はシンプルに白日、ここは別に速いテンポで言うわけじゃないですね。
その後の白日、真っ直ぐ伸ばした後に、ちゃんと一度主音にしっかりと下がるんですね。
白日、ここで主音に下がります。
そこでしっかりと聴かせて、揺らして止めるという。
このすごい長い揺り止めかな。
ちょっと正しい知識僕怪しいんですけれども。
この五音絶句だからこそ出だしというのは、五音絶句だからこそ出てくる節回しといいますか、それがあるんですね。
これをちゃんと表現できているのかどうか。
これはですね、なんかただ伸ばしているだけ。
白日みたいな感じでやると、ただただ間延びしているなという風になるんです。
そう間延びさせないためにですね、ここはこうやって、ここは落として、ここは主音で聴かせて、最後は揺らして止めているんだ。
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そういう風にですね、この節回しを相手を飽きさせずに、しっかりと意識して聴かせることができているのか。
それが現れてくるのがこの出だしになってくるんですね。
だからこの出だしが適当にやっている、ただ間延びさせた、ひたすら長く長くやっているとかですね。
になってしまうと。
もしくは七音ゼックの時のような短い感じでやってしまっていると、この人は五音ゼックの吟じ方がわかっていないなということになるんですよ。
これ五音ゼック並みの短さでやると、白日山に寄りてという風になるんで、吟自体はものすごく短くなっていくんですね。
せっかく五音ゼックはですね、言葉が少ないからこそ、この少ない言葉で想像力をもっと聞かせてくるような、相手に想像力を働かせるような良さがあるんですよ。
なので言葉が少ないからただ短くやろうとかってやると、この良さが消えてしまうんですよね。
だからこの出だしの徹長といいますか、ここをいかに丁寧に吟じることができるのか、丁寧に大切に意味を持たせて吟じることができているのかということになります。
ちょっともう一度やりますね。
紅緑にしてもどっちもやってみましょうか。
という風になっていきます。
ということで、だいぶ長々と説明しましたけれども、この出だしが本当に重要ですよということですね。
そしてもう一つ、もう一つはこれに似ているんですけれども、言葉と徹長を混同させないと、混ぜるのは危険ということです。
ついついですね、たっぷりやろうとして、白日という風にやったりとかですね、山に降りてという風に吟じる人がいます。
これは渡りと言われていてですね、死と銀を分けないといけないのにそれを混ぜてしまっているということになりますが、
ゴゴンゼックの人はですね、これをとにかくたっぷりさせようとするあまりに混ぜてしまう人が多いんですね。
そうはなってはいけないんですよ。言葉は言葉、銀は銀、徹長は徹長ということでですね、ちゃんと分けないといけないと。
それを曖昧にしていると、この人もゴゴンゼックはちょっと分かっていないなということになってしまうわけです。
ということで、ポイントとしては2つお話しさせていただきました。
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出だしがですね、この出だしの長々としたこの徹長をいかに大切に表現できるかどうかということ。
そして2つ目は言葉と死と銀か、死と徹長をちゃんと分けることが混ぜていないかどうかということですね。
この2点を気をつけていただければ、きっといいゴゴンゼックが吟じられるようになると思います。
よし、ではですね、後半吟じていきたいと思います。
今日お話ししたこの患者苦労に上るを吟じていきますね。
王子観察ですね。
この詩はですね、僕も結構最初のうちに教わったゴゴンゼックでして、この白術のところいっぱい注意されたんですよね。
今喋ったようなことをいっぱい注意されました。
そうじゃないんだ、そうじゃないんだと、伸ばしすぎるなと、いろいろいろんなことを言われていったんですけれど、やっぱりあの徹長で聞かせるっていうのはお腹いっぱい使うんで、
疲れるんですよね。
でも、だからこそと言いますか、このゴゴンゼックの良さっていうのは、七ゴンゼックとはまた違う感じがあって、面白いなと思います。
千里の目を極めんとほして、これも結構好きなんですよね。
よし、ではでは、車の中で若干酸欠気味になってきたんで、ちゃんと吟じて終わりたいと思います。
患者苦労に昇る大士官。
白術山に寄りて
貴公が海に行って
流れ千里の目を極めんとほして
さらに昇れ
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一層の
いやぁテンク失敗しましたね。
ついつい高校音出してみようかなぁとか思いながら失敗してるんで。
いやぁダメだ。ちょっと最近サボってるから声があんまり良くないかもしれないですね。
千里の目を極めんとほして、さらに昇る一層の楼。
いやぁこの、その人が想像してる雰囲気がですね、すごくいいんですよ。
しかもこれですね、つい一見、一見なんかあの実際の風景を見ているように感じながら、実際はですね、もう想像の世界なんですよ。
山に寄りて月公が海に行って流る。
日が沈むのと公が流れていく。
患者苦労の場所からですね、これ全然見えるわけがないらしいんですよ。
だからこういう海に行って流るということ自体もすでに想像なんですけれども、そこからさらに想像を膨らまして、千里の目を極めんとほして、
もっともっと遠くを見るぞと。
いやいやお前公がすら見えてないじゃないかいっていうツッコミは置いといてですね。
さらにもっともっと見たいと。
もっといろんな世界を見てみたいんだと。
そういうなんか明るいというか前向きなというか、こういう雰囲気はですね、やっぱ好きですね。
山に登る系は僕は好きなのかもしれないですね。
ということで今日はいかがでしたでしょうか。
銀最近あまりイマイチかもしれないですけど、引き続きですね、お役に立てるように頑張りたいと思います。
お盆はもうちょいちゃんとしっかり更新していきたいですね。
ではでは引き続きリクエストなどいただければとっても嬉しいです。
詩銀の魅力を発信する詩銀チャンネルどうもありがとうございました。
バイバイ。
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