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2023-01-04 27:06

【詩吟ch】詩吟の公開アドバイス② Nさん:春日山懐古<宝船>

宝船 / 藤野君山
寿海波平らかにして 紅旭鮮やかなり
遥かに看る宝字 錦帆の懸るを
同乗の七福 皆笑を含む
知る是金銀 珠玉の船

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00:02
詩吟の魅力を発信する
詩吟チャンネル
おはようございます、こんばんは。
詩吟chのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴二十年以上の私、heyheyによる
詩吟という、とてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、
わかりやすくザックバランにお話していくチャンネルです。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
私は昨日ちょっと頑張りすぎてですね今日はちょっと寝不足なのと
あとは朝は寒かったりお腹が空いていたりでですね
午前中はもうなんか奥さんとお互いピリピリピリピリしあって
ただまあ午後にですね空腹も解消して昼寝もしてしまって
であとは娘がずーっとなんかにっこにっこにっこにっこ笑ってるんで
まあなんとか気分も回復してきました
さて今日の本題なんですけれども
前回ですね思った以上に好評いただいておりました新企画ですね
詩吟の公開無料アドバイスの第2回目となります
お二人目ですね
ということで早速ですけれどもこちらの方行きたいと思います
今日録音送ってくださった方はNさんですね
Nさん男性の方です
今回は霞さん開戸を吟じられたということなんですけれども
カラオケを相当やっておられると12年月5回ですね
いやー素晴らしいですね
だいぶあの自信があるそうで
いやただの本当声聞いた感じですね
相当にもあのいい声されてるんですよ
なんかの大ベトランかなというところかと思ったんですけど
詩吟自体は始めてそんなに経っていないんですかね
昨年秋に始めたということなんですけど
それより前にもされていたのかな
違うのかって思うぐらいにあの声がしっかりとされていたので
この文章読む前はですね
なんか今回は思った以上にベトナムの方が送ってくださったなと思っているんですけれども
こちらですねアドバイスさせていただきたいと思います
ではですね早速まずこのいただいた音源を一緒に共有して
それからあの僕のアドバイスを進めていきたいと思います
ではまずこのNさんのかすがさん開戸ですね
こちらを聞きください
03:02
とざさるかりゅう
いななきいあんで
めいあ
ありあわ
きみが
ひとりのしゅうの
つきを
ふして
へいあん
じょうがいの
はなを
えいぜざりしを
こんなところであの本当に素晴らしいですね
声がまずもうすごくいいと
この重みがありますね
その血に這うような声っていうのは結構こういう声なんじゃないかなと
声としても圧もあるししっかり押すこともできていると
こういうなかなか僕声高いんですね
なおさらなこういう重みのある声ってなかなか出せないんで
素晴らしいなと思いながら聞かせていただきました
なかなか今回は音程もちょっとずれたりとかあるのかな
とにかくアドバイスを順にさせていただきますね
まず一つ目なんですけれども
音をどの音を出そうとしているのか
怪しいところがあるんですね
かかすが
かすが
なのかかすが
なのかかすが
なのか
ちょっとどっちつかないようなこのがの音ですね
がの音がかすが
なのかかすが
なのかですね
06:00
こういうどちらをなのか結構
ちょうど中間ぐらいを探られながら最後主音に戻るみたいなところがいくつかありましたので
そこを意識的にどっちの音を取るのかを明確にするということがあります
そしてもう一つこれも全体にわたってなんですけれども
えっとカラオケだとですね
その常にビブラート声が揺らいでいくっていうのは
まあ良いこととされています
僕も歌うときはそういうふうにしてるんですけど
カラオケはですねやってるんですけれど
このこと銀においてはですね
節調に入ったときは最初から声が揺れ続けるっていうのは良くないと言いますか
ビブラートはまっすぐのところと揺らすところを明確に分けたほうが良いです
今回の場合ですと
かすが
かすが
ちょっとこっちの方でやりやりますけど
かすが
まず最初のところはしっかりともう一切揺らさずにまっすぐ伸ばすんですね
まっすぐ伸ばす
ただ伸ばせればバーッと押し出すっていう感じにしてやる方が綺麗な
よりまっすぐな声になるんですけど
まっすぐ伸ばした後に若干気持ちを緩めるとですね
自然と声が揺れてくるみたいな
そういう流れにすると
徹長が良くなるということもあります
かすが
かすが
この最初のああですね
ここはもう極力意識して揺らさないように
まっすぐまっすぐ出すんです
その後であれば
この n さんのこの声の自然な揺らぎですね
それをまっすぐの後に出した方がよりよく聞こえます
さらに言うとですね
こういうのも音のズレに影響しやすいんですよね
主音に入ったのに最初から揺れていると
その揺れの中の一体どこが本当の音なのかが分かりづらくなってしまって
無意識的に音が上がったり
もしくは下がったりしてしまいます
なのでそういう意味も含めて
その徹長に入ったら
まず最初はしっかりとまっすぐ伸ばして
そこから揺らすと
このビブラートを意識的にするっていうことですね
オンオフをしっかりと切り替えるということをされると
だいぶあのメリハリが聞いてくるかなと思います
えっとで次なんですけれども
まあこれはの流派とかそこのシーンによりますけれども
09:01
僕は結構言葉のアクセントを気にするタイプです
そういう意味ではこの2音目アクセントというのは
2音目が命なんですね
頭高であれば2音目が下がっているかどうか
それからの平板とかで中高であれば
この2音目が明確に上がっているかというところ
このnさんの場合はですね
そこはちょっとまだ甘いかなというふうに感じました
バンバンカニバンバン
nがしっかりと下がっているかですね
バンカニバンカニでここも揺らさずにまっすぐですね
トザサルトザサルあれトザサルだっけ
トザサルもあるんですね
もう一回聞いてみようかな
そうですねバンバンカニですね
バンカニとトザサルトザサル
ここはもう本当に階段で言うと
階段上に意識した方がいいですね
ガクンと一気に下がる
もしくはしっかりカクンと垂直に上がるですね
トザトザサルですね
というふうにすると言葉としても聞きやすくなりますし
よくなるかなと思います
ここはちょっとレベル高い話をするんですけど
カリュー頭高の特にカとかタとか
そこから始まる言葉ですね
タツとかカリューとか
カなんかあったっけ
あとはバとかもですね
この最初に声が爆発してしまうような
そういう音サッカ音とか言うんだったかな
忘れたなこれは意識せずにやると
結構音がもう相手にバツンとぶつかってしまう
ぶつけてしまうような
そう痛い言葉になっちゃうんですね
ぶつかって相手いててみたいな
そういう声になるんで
やっぱ聞いている人が聞きやすいようにしたほうが良いんですね
なのでこういった言葉はより丁寧にする
ただ丁寧と言ってもですね
なんと言いますか
バンカーに閉ざすカリュー
ちょっと低すぎてきついので上げません
カリューという風にカって出すんじゃなくて
このカの小さいここだけをですね
ほんとちょっと出す
12:00
で母音を押し出すっていうような出し方にした方が良いです
カリューカリューというカリューではなくて
カリューこういう出し方
これあの結構お腹に先に力を絞り込んで
お腹を絞り込んでポフンとポフンと出てくるのがかなんですね
その後お腹をさらに中に押し込んで
音として出すカリューという風に
こういう頭高の音を丁寧にやるとですね
いいなあという風になるです
ここは結構僕もですね
しぎん10年以上やってからいっぱい注意された話なんで
なかなかレベル高い話なんで
まあ無理は言いません
ここがちょっとプラスアルファですね
ここもあの言葉運びとかですね
ほんとすごくいいんですよ
味があってですねいいんですよ
音程ですね
いななきやんで
このしぎんのですね
この半音ぐらいの音の上がり下がりが多いんですよ
こういう音もですね
あの滑らかにやろうとすると音は曖昧になりがちなので
音の段差がわずかであればあるほど
それこそ階段上に音が上がったり
下がったりするのを意識された方が良いです
いななきやんで
まあ若干シャクリを入れてですね
目より角を明瞭にさせても良いですけれども
そうするとより音がずれにくくなります
でここらへんも本当にいいんですけれども
もうベースは素晴らしいんですよ
なので僕のはあくまで
あのプラスアルファのアドバイスとして聞いてください
いっぱい喋っちゃうんですけどね
きっとこれを聞いてる他の方にも参考になると思うので
ここのところだけですね
最後の2音目がちょっと音が怪しい
雑になっている感じがしますね
でアリーもですね
アリーの一番最後の音がちょっとおざなりになっている感じが
この天空に入る前の最後の音っていうのはですね
天空に行くための滑走路みたいなもんですから
そこがビッシリとですね
整備されたまっすぐな道であればあるほど
天空の方で綺麗に羽ばたくことができるんです
なのでここを雑にやってしまうと
天空で崩れやすくなってしまいます
メイヤーアー
15:04
最後の余韻まで丁寧にやるとですね
もっと良くなります
ここもですね
音のムの音をですね
どちらにするのか打ち付かないような感じがしました
あわれむーなのか、あわれむーなのかですね。どちらかを意識的に選んでやってもらえればと思います。
どっちでも別に問題はないですね。
で、あとここはちょっともったいないなと思ったのが、君がっていうのは言葉が結構早くなってしまったんですよね。
基本的に言葉のテンポ、言葉運びは均等でいいです。
それは単調と思うんじゃないかと言われるかもしれないんですけれども、基本は均等。
ほんのわずかだけ詰めたり広げたりしても良いんですけれども、基本は均等の方が良いです。
むしろですね、強いところであるほど言葉は一音一音たっぷりとやった方が強さが出るんじゃないかなと僕としては思っております。
あわれむー
君がー
君がーだっけ、すいません。
君がー
君がー
ですね。
あわれむー
君がー
ここはですね、走らないで。
君、君が、君がですね。
君がーのテンポでやるともっと伝わるかなと思います。
のーしゅーのーつきよー
こちらも同じですね。一人、一人というところが早くて。
のーしゅーのーつきよー、つきよーもちょっと早かったかな。
ここら辺は言葉が多いのでですね、ついつい早めにしたくなる気持ちはよくわかるんですけれども、
言葉が多いところほどですね、言葉を丁寧に大切にしっかりとやって、ただあの全体でもし間延びしそうなのであれば、
節長を若干短くしてあげるとか、そういう調整をした方がいいんですけど、言葉が多いからといって、言葉を早めにやるっていうのはこれはやっちゃいけないんですね。
漢詩においてこの言葉を一音一音に魂がこもってますから、多くてもそれを丁寧に、むしろ一層丁寧にですね。
君がーのテンポでやるともっと伝わるかなと思います。
18:01
一人のーしゅーのーつきよー
一人のーしゅーのーつきよー
ここも均等に均等にというところになります。
いやーただ本当に味があってですね、声もしっかり押し出しているし、音程もとても安定されているんで素晴らしいですね。
ここもですね、最終的に音はちゃんと合っているので問題はないんですけど、
ここですね、ここも階段状にカクンと上がった方がより聞いている人も安心するし、音程としてももっとずれにくくなるかなと思います。
ふしてーですね。
2音目をてね、平安ですね。
いやー細かいなーすいません、本当にたくさん言っているんですけど、基本はもう素晴らしいので、全部できそうなところから意識されてみてください。
で、ここもまっすぐをしてから揺らす。
というこのまっすぐですね。やったら本当に美濁音がきれいになってますね。
花をとてもいいですね。
えいぜざりしおのところなんですけど、えいぜざりしおの一言になっていると思うので、ちょっとここは分けすぎかなと思います。
ただ、音としてざりしおを強調したいのはよくわかりますので、
ただ、そこを分けたいのであれば、なおさら一言で言いつつも、ザを強調する方法を考えるんですね。
少なくとも間で呼吸を入れるなんてことをしたらぶつ切りになってしまいます。
えいぜざりし、えいぜざりしお。
ぜを言った後にすぐ、えいぜを言った後にザの準備を即座に入るんですね。
えいぜざりしお。
えいぜざりしお。
で、あと最後にザりしおですね。
ここの音もちょっとどっちつかないような感じがしましたので、ここも明確にというところですかね。
うん、ですね。
21:00
というところで、だいぶたくさんアドバイスさせていただきましたが、ポイントになるところはですね、
まず一つ目は、この舌頂をまっすぐと揺らす。
これをちゃんと意識的に切り替えるということですね。
オンオフを明確にするということ。
で、アクセントが2音目をもっと意識されると良いのかなというところ。
で、あとは、音の変化もですね。
音の変化も半音ぐらいの変化は、より階段を意識して明瞭にされた方が良いのかなと。
で、強くなるところとか、感情が高ぶるところが、言葉が走ってしまう、速くなってしまうんですよ。
基本は均等にというところですね。
4つぐらいお話ししました。
あとは細かいところなんかいろいろ言っちゃったような気がするんですけれども、本当に人間意識できるのは1つから3つが限度かなと思います。
僕は多分1つ2つで限度ですね。
最近もう奥さんに何か言われてもですね、2つ目言われたら1つ目を忘れるみたいなのがよくあるんで。
本当に僕はもうマルチタスクが全然ダメですね。
ということなんですけれども、今回のアドバイスはこんなところになります。
参考にできそうなところ、実践できそうなところから1つずつやってみていただければかなと思いますので、ぜひぜひ参考にしてみてください。
よし、では後半ですね。
1つ言じていきたいと思います。
もうあの3話日終わっちゃったんですけれども、これやっとかなきゃなというところがありましたので、1つ言じていきます。
富士の君山作、宝舟ですね。
めでたいめでたい詩文です。
樹海波平らかにして広玉鮮やかなり 遥かに見る峰寺金盤のかかるよ
道場の七福みな笑いを含め 知るこれ金銀主玉の船
波の平らかな大海原に朝日がさんさんとして登ってきて
遥か彼方から宝の寺を描いた
西木の方
西木の方をあげて宝舟がやってくる
同乗しているのはまさに七福神ですね
みな安らかな笑いを笑みを浮かべている
金銀財宝を山のごとく積み込んでいる宝舟であるという
本当におめでたいやつですね
これをなんかシリアスにやるとちょっと違うかなと思いますので
若干広角を上げて明るい明るいめでたい
そんな感じで銀字でいければかなと思っております
では銀字でいきますね
宝舟 富士の勲山
24:01
樹海波平らかにして
黄緑鮮やかなり
遥かに見る
宝寺
金盤の掛かる
王女の七福
みんな笑いを
含む
汁こり
金銀
新緑の
こんな感じですね
だんだん車なんかが熱くなってきたんですけど
この辺にしておきたいと思います
では今回の新企画
引き続きコメントいただければとても励みになっております
昨日もお話ししたんですけど好評な感じがしましたので
月末にまた再応募して
また一人二人やってみようかなというふうに思っております
興味のやってみたい方は今のうちに出したいやつを練習してみて
悪くて全然問題ないです
適当すぎるのは嫌ですけど
ささっと吟じて録音してこんな感じです
でも全然問題ないので
ぜひぜひそれをまたお待ちしていただければと思います
では今回は以上となります
詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネルどうもありがとうございました
27:03
バイバイ
27:06

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