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では長い長い、今回の話もようやく最後のパートですね。第4パートになります。
ここではですね、基本的な吟じ方を踏まえた上で、ようやくですね、この鈴華さんのような、彩り豊かな、表情豊かな、この吟じ方どういう風にやっていけばいいのか、まあ説明していきたいと思います。
まあ先ほどと同じようにですね、鈴華さんの動画を流した後に、僕が解説、説明していくという流れでいきたいと思います。
では最初ですね、樹海波平らかにしての方から。まずここはですね、もう七福神の船があるこの穏やかな穏やかな海、そこをイメージして、たっぷりと言いたいですね。
樹海波〜、樹海波〜、こういう風にたっぷりとするんですね。
そしてずっとたっぷり言っているとなんだ飽きてくるので、平らかにはできれば鮮やかに言ってみるといいですね。
平らかに、平らかに、して〜。
彩り鮮やかにした後に、して〜。
して〜、え〜。
して〜、えで、えの方で主音に戻ったら、ビブラートをしっかりと入れて最後にきっちりと止める。
ここが大事なんですね。最後すごく地味なところなんですけれど、この最後の止めをピッと止めることによって、その前のたくさんのビブラートを揺らしていても、きっちりとして銀だなという風に感じることができます。
ですので、していで、先ほども言いましたけど、して〜、え〜。
こういう風に止める。で、この止める時は口を閉じずに、喉だけで腹だけで止めるというのがいいです。
ではここですね、たっぷりと鮮やかにした後、最後ビブラートを入れて止めましょうという感じですね。
穏やかな海をイメージできましたか?
ではちょっと吟じてみますね。
こういう風になります。
その次、広曲鮮やかなりの方ですね。
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ここまで、広曲っていうのは紅の朝日と書いていて文字通りですね、真っ赤な朝日のことです。
日が昇っていくイメージをこの大揺りを使って表現していきましょう。
広曲〜。
ここのより鮮やかに表現するコツは、まず広曲をしっかりまっすぐと伸ばしていくんですね。
伸ばした後に、広曲〜。
その後音がさらに上がるわけなんですけど、さらに上がる前にビブラートをつけてですね、助走をつけるんですね。
上がるぞ上がるぞ〜みたいな感じで助走をつけていって。
さらにポイントはポイントポイントでシャクリを入れてくる。
ちょっとこれ僕低いとやりづらいんですけれど。
広曲〜。
こんな感じのシャクリってやつですね。
だいぶ技術が高いんで、身を見真似でやってみてくださいというしか言えないです。
広曲〜。
しっかり伸ばす。
広曲〜。
今までの基本においておきながら、間にビブラートを入れていくという感じになるんですね。
鮮やかなり、ここは文字通り鮮やかに歌い上げましょう。
ポイント注意点としてはですね、言葉との言葉の間は伸ばさない。間を伸ばさないというところが大事です。
鮮やかなり。それぞれシンプルに言い切りましょう。
そうしないと間延びして格好悪いセリフになります。
鮮やかなり〜。
こういう風に言うんですね。
鮮やかなり〜。
ってやるんじゃなくて、鮮やかなり〜。
こういう風に言う感じですね。
その後に揺り落としが来ます。
揺り落としはまっすぐ伸ばして、軽く揺らして最後ポンポンポンと下っていくわけなんですけれども、
ここに強弱強というのを入れていきますね。
強弱の使い方。
鮮やかなり〜。
ここは力強くまっすぐ伸ばしていきます。
これ低いから1オクターブ上げようかな。
鮮やかなり〜。
しっかり力強く伸ばしていきます。
揺らしていくところは軽く抜く感じですね。
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弱く揺らしたらもう一度力強く下っていくという風にするんですね。
弱く揺らしてもう一度強く下りる。
こうして強弱が表現されて3Dのできるだけ立体感のある仕切りになっていきます。
鮮やかなり〜。
最後は3つの音を下るわけなんですけれども、
これも一歩一歩丁寧に下りているとだんだん小学生っぽくなっているので、
あえて違いを見せると飽きにくくなります。
鮮やかなり〜。
その後はるかに見る〜。
ここはできるだけシンプルにいきたいところですね。
それまでが大揺りで鮮やかにやっているからこそ、
ここをシンプルにやることによって全体でコントラストが生えるということになります。
説聴としてはシンプルなんですけれども、読み方だけ感情を入れるというところですね。
はるかに見る〜。
はるかに遠いはるか向こうから見えてくる。
そこをイメージしながらはるかに見る〜。
こういう風に。
あとはまっすぐ伸ばしてビブラートを入れて止める。
このきっちり止める。揺らしたら止める。
ここを何度も何度も言いますけれども、
ここを止めることによって美しい音になるので繰り返し意識していきましょう。
この感じかな。
高音力から。高音力ちょっと高いからな。どっちかな。
まず1オクターブ下げてやってみますね。
高音力〜。
鮮やかなり〜。
はるかに見る〜。
こんな感じですね。きついな。
高音力〜。
鮮やかなり〜。
はるかに見る〜。
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こんな感じです。
伝わるかな。
ではその後ですね。
ほうじ、きんぱんのかかるを行きますね。
ほうじ、きんぱんのかかるを。
ここもほうじ〜。
シンプルに伸ばすだけといえばそれだけなんですけれども、
その次にきんぱんの中揺りにつなげていくためにですね、
ほうじの中だけで強弱が含まれています。
ほうじ、ほうじ〜。
この伸ばす最後の方が力強くなっている感じですね。
その勢いがついたままきんぱんのの中揺りに中回しの方に入っていきます。
ただサビではないんですね。
次の転句が一番マックスなんでそれほどにはテンションは上げないけれども、
この伏し回し、音の揺らし方をできるだけたっぷり見せるというところにポイントを置いていきたいかなと思います。
高いところに行くまではビブラートでたっぷり見せていって、
この降りるところはシンプルに短くやる。
そうすることで緩急が見えてきます。
きんぱんの〜。
きんぱんの〜。
かかるお〜。
このかかるお、ここはかかるおのところをあえて抜いたようにして、その後しっかりと強く出す。
ここも強弱の弱強という風な出し方をしています。
やっぱ低いと難しいなこれ。
では、ほうじのほうから行きますね。
ほうじ〜。
きんぱんの〜。
かかるお〜。
こういう風に力強く最後行って、サビの部分につなげていくということになります。
12:03
ちょっと次行っちゃいましたけど、
道場の七幅、ここが一番盛り上がりですね。
今まで抑えていた分全力で出して、全力で表現していきたいというところになります。
一番大事なのがこの道場の、
道場の〜。
まっすぐキーンと強くロケットのように出していくんですね。
ここを揺らすんじゃなくて、とにかくまっすぐ出す。
ここの強さが一番大事です。
この勢いを殺してしまうとダメなんですね。
道場の〜っていう風に出すんじゃなくて、
道場の〜。
まっすぐ伸びた後にようやくビブラートが来て、
主音に戻って、副主音というところに戻るということになります。
七幅〜。
これは勢いを殺さずにですね、できれば息継ぎなしで一息でいきましょう。
ここ息継ぎするかしないかでですね、この間の取り方が変わってしまうんで、
息継ぎを全くしないでギリギリまで。
七幅〜。
できる限り全力で声を前へ押し出していきましょう。
そこにですね、力強く入ってくるんでポイントポイント。
音の変わるところにしゃくりを入れていくんですね。
占ったようなこのしゃくり。
それも入れていけばさらにスパイスが効いていい感じになっていきます。
ここはですね、ぜひぜひ入れていきたいところになります。
さすがにちょっと1オクターブ高いんで、下げた方でやっていきますね。
道場の七幅〜。
こんな感じになります。
そして、皆笑いを含む知るこれ。
こっちですね、続けていきます。
ここはですね、まだまだ勢いが止まらないんですね。
皆笑いを。
この勢いもそのまま次の大揺りにですね、続けていきたいんですね。
先ほどのこのテンクのところと違うのは、力強さというよりはたっぷりさで、勢いを重視する感じですね。
ずっと力強いと聞いていて、さすがに疲れてしまうんで、
どちらかというとこの七幅陣が、わっはっはみたいなこんな感じで笑っているような、
実際は笑みを浮かべているだけなんですけれども、
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にっこりと笑っているような状態をたっぷり表現していくというところになります。
皆笑いを。
という風にたっぷりと表現していって、含むここから徐々に落ち着いてくるわけなんですね。
散々盛り上がったからだんだん落ち着いていくと。
ようやく緩急が見えてくるわけなんですね。
散々たっぷりやってきたんで、できれば下がるところはシンプルにトントントンと下がっていったほうが良いです。
とてもまっすぐ伸ばして落とすだけなんですけれども、
ただ弱くするというよりは小さく丁寧に伝えるという方が正しい表現かなと思います。
じゃあちょっと現実で見るとこんな感じですね。
皆笑いを。
含む。
知るこれ。
こんな感じになります。では最後ですね。
ということで一番最後になります。
知るこれで丁寧に静かになった分ですね。
最後にクライマックスを迎えていく。
歌でも途中静かになるじゃないですか。
最後にもう一度盛り上がりが来るという感じですね。
金銀。ここは出だしは静かに。そして揺り上げの方に行っていきます。
個人的ではですね、この上がったところでテンションを上げる。
金銀。
こんな風にテンションを上げていってもいいんですけれど、
鈴華さんの場合はここもしっかりと抑えて抑えているんですね。
ギリギリまで抑えて最後の大揺り。
春玉の。ここで大揺りとのギャップを出そうとしているのかなと思います。
個人の好みに分かれるかなと思いますね。
春玉の。ここも春玉のをまっすぐですね。
力強く出すことによって強弱が表現されると。
胸にグッとくるような指弦になるということになります。
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音の一つ一つをですね、ビブラートとしゃくりを入れてたっぷり表現していくという感じですね。
春玉の。
たっぷりやったから最後はフネ。
ここはシンプルにやるわけなんですけれども、
強弱がたっぷり入っているんですね。
難しいところです。
フネの出だしはですね、弱く弾き気味になっているんですよ。
下がるところ、この主音に戻るところで力強く押し出しているんですね。
そうすることによって締めくくりが一番キュッと引き締まるように聞こえてきます。
終わり良ければ全て良しと、そこまでは言わないんですけれど、
この最後の余韻が美しければ心に残りやすいんですね。
春玉のフネ。
こういう風に終わることによって美しくなるという感じです。
細かいところはですね、完璧にコピーするというのは難しいんですけれども、
できるだけ鈴原さんのような彩り豊かな吟じ方を長らくご説明していきました。
僕もどこまで表現できているか怪しいんですけれども、
伝われば幸いです。
こんな感じかな。
まずは1オクターブ下げた状態で吟じてみますね。
何度も言うんですけれども、
まずは先ほどの2番3番でお伝えしたようなシンプルな吟じ方。
これをしっかりと意識してください。
それがあってこそ、この彩り豊かな吟じ方をやることによって素晴らしい吟になるんですね。
最初からこれをやると多分基礎がグニャングニャンな形になって、
初めて聞いた人も何じゃこれはようわからんなみたいな風になってしまうんで、
順番を間違えないでください。
ではですね、まず混乱してしまうと思うんで、
シンプルな低い方の音程でやっていきたいと。
その後ですね、僕の声になったキーでちょっと一回やらせてください。
なんかモヤモヤするんですね。
では吟じていきたいと思います。
宝船
樹海波
平らかにして
攻略
鮮やかなり
遥かに見る
21:01
工事
チンパンの
かかる
道場の
七福
皆笑いを
含む
知るこれ
金輪
重力の
船
こんな感じになります。
だいぶ低いんですね。
ちょっと消化不良だから。
最後、男性の声質に合った高さ3本ですね。
4本かな。
吟じて終わりたいと思います。
ここは最後、自己満足なんで気にしないでください。
宝船
いきます。
樹海波
平らかにして
攻略
鮮やかなり
遥かに見る
工事
チンパンの
かかる
道場の
七福
24:08
皆笑いを
含む
知るこれ
金輪
重力の
船
はい。
最後は自己満足気味な
詩吟でありました。
こんな感じですね。
詩吟だいぶ細かく細かく
分解していきましたけれども
どうですかね。
伝わりましたかね。
伝わりにくければ
ちょっとこの辺もう一度詳しく教えてほしいとか
ありましたら
もう丁寧に対応していきたいと思います。
もう詩吟の質問が来るだけでですね
めちゃくちゃ嬉しいので
今節丁寧にお答えしていきたいと思います。
では本当に長くなりましたけれども
今回は以上となります。
聞いてくださってありがとうございました。
ヘイヘイでした。
バイバイ。