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詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル
おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴の長い長い私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力を、分かりやすくザックバランにお話ししていくチャンネルです。
週に2、3回のペースで配信しているので、気楽に聞いていってください。
ということで、すっかり寒くなってしまいましたけれども、こういう時の天気がカラッと晴れていてですね、太平洋側、日本海側ひどいことなんですけど、いやー気持ちいいですね。
ということで、今日もお話ししていきたいと思います。
スタンドFMの方にですね、結構レターとかをいただいてですね、すごくありがたいんです。
その中で、今日こういったご相談があったので、それについてお話ししていこうと思います。
私も詩吟を5年くらいしているのですが、なかなか揺りがうまくできません。
コツやお稽古方法はどのようなことをしたらいいでしょうか、という内容です。
揺りですね、揺り。
これあの、揺りをどこまでのことを指しているかにはよるんですけれども、節回しのことを指しているのかなと思います。
あとはビブラートのこともあるかと思いますけれども、基本的には節回しをやっていくためのコツとして、今日お話ししていこうと思います。
詩吟5年目。
そうですね、分かります。分かりますよ。
僕もそれくらいの頃は、節回しとかですね、結構悩んでいました。
他の人があんな綺麗にグワングワンと声を揺らしているのに、どうして自分はできないんだろう。
早くできるようになったらいいなとか。
あと小学生とかでもですね、すごくうまいこと大人顔負けのような揺りをやる人がいるんですね。
そういうのを見ていると焦る気持ちは分かるんですけれども、僕の経験からお話ししたい大事なコツとしては3つお話しします。
まずはですね、1つ正しい音程を取ることが最優先。
そして2つ目は声を押し出すということ。
そして3つ目、無理しない。
この3つでお話ししていこうと思います。
まず1つ目ですね、正しい音程を出すことが最優先。
これは揺らしをやろうとするとですね、ついつい形を揺らすようなところ。
例えばこんな感じですね。
結構あのゆらゆらゆらゆら声が揺れているような印象があると思うんですけれども、これ一つずつ音を取ってなんぼの世界なんですね。
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うまいの
こういうふうに音を一つ一つ正確にとってですね、それを滑らかにつなげていくというのがまずファーストステップです。
一番大事なところですね、逆にこれがダメだったらどんなに綺麗に音を揺らそうともそれは決して美しくないんですね。
音程を正しくとること。
そして次にですね、リズムを聞いた通りのリズムで追っていくということになります。
うまいの
ってやると小学生っぽい感じになるんで、うまいの
こういうふうに
まず聞いた通りにカクカクでいいので音とリズムをですね、合わせていく。そこからまず始めていきましょう。
そして2つ目のポイント、声を押すということです。
声を揺らそうとするとですね、声を押し出す力が弱まってしまう人がいるんですね。
声を弾いてしまいながら、弾きながらとにかく喉を揺らそうとする。
正直そういうのはですね、喉だけで行う表面的なビブラートになってしまってですね、軽いんですよ。
ギンが軽くなってしまうんですよ。
そうなるとそれが苦戦になってしまうとゆくゆく大きな損失になってしまいます。
大事なのはですね、自然とお腹を使ってビブラートができるようになることなんですけれども、そのためにはですね、声を押し続けないといけないんです。
こういう風にやると一見できてそうな感じがするんですけれど、今全然声を押してないんですね。
それよりも声を前に前に押しながら、最初に言った音程とリズム、そこを意識していくんですね。
声をしっかりと押し出そうとするとですね、勢いというものが出てくるんですよ。
だから揺らす前に、ただ声を揺らすんじゃなくてですね、その前にグワッと押し込むから、その後ビヨンビヨンとちょっと引っ張りすぎた糸が若干縮んだ時に喉が揺れるようなイメージですかね。
押すから揺れる。揺らしてから押すとかじゃないんですね。
揺らした状態から押す方が難しいんです。
先にしっかりと押し出すことによって、その後自然体になった時に声が揺れていくようになる。
その感覚の方が美しいビブラートになるかと、節回しになっていくかと思います。
なので2つ目のコツは声を押し続けること。
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正しい音程、リズムを取ってから声を押し出すというところを意識してください。
そして3つ目のポイントは無理をしないという話です。
本当にですね、やりたくてしょうがないんですよ、この節回し。やっぱ華やかですからね。
僕もまさにそうでした。高校生ぐらいの時かな。やっていたんですけれども、
本当にあの無理やりやろうとすればするほどですね、音程はダメになるわ、声は前に出ないわ、声も枯れそうになるわということでですね。
そしてそもそも発音も悪くなっていったりするんですね。口が動いてしまうとかそういった内容も出てきて、
本当に銀が汚れていってしまうんですね。
そしてそうなると、やっぱり本当全体的にクオリティが下がってしまうので、基礎に忠実にまずやっていきましょう。
今言った1つ目2つ目のステップ、正しい音程、リズム、そして声を押し出すこと。
声をですねしっかりとやっていくと自然と声が揺れ始めるんですよ。本当に揺れ始めます。
そうするとその後はもうあまり意識しなくてもできるようになっていくので、
4人5年目正直あまりまだ焦らなくてもいいのかなと僕は思っております。
それよりも本当に音程を正しくするとか、そういったところで基礎固めをする方がはるかに大事です。
僕も今23年目ですけれども、いまだにですね揺らすなと声を揺らすなとにかく正しく音程とアクセントを出せと常に常に言われ続けています。
むしろ揺らしをしないするなと禁止して一回吟じてみろというふうに言われているので、
もう少しきちんとやっていればよかったなと反省している日々です。
ですから、今日は節回し、揺らしが苦手なんですけれどという話なんですけれども、正直まだ焦らなくていいです。
正しい音程をとること、そしてリズムをとってみるということ、そして声を押し出す、最後に無理をしないということで、
まずはそこからじっくりと意識してみてはいかがでしょうか。
ちょっとたくさん話したかもしれないんですけれど、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、今日後半、銀のほうに移りたいと思います。
もう秋もすっかり深まって、多分冬ですね。冬なんだと思いますけれども、
晩秋秋光という秋の歌を吟じていきたいと思います。
晩秋秋光、市川関西。
星光秋静かにして遠く天をひたす。
岸をさしはさみて双風晩炎に焼く。
漁鐘焼火すべて去り尽くし。
詩を思いて人はあり赤黄の船に。
秋が深まって天気は晴れ渡っていて、だけれども少し寒い寂しいような感じがする。
それを表現した、結構地味なんですけれど、僕は好きな銀です。
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こちらもですね、もちろん揺らしは入ってきます。
節回しは入るんですけれども、あえてですね、やっぱしんみりした銀なので、派手に揺らさずに極力抑えた銀をちょっとやってみようかなと思いますので、聞いてみてください。
そんなに声を揺らさなくても美しく銀じられるということが伝わればできるかな。幸いです。
それでは銀じていきましょう。
晩秋秋光。市川関西。
星光秋静かにして
遠く天をひたす
岸をさしはさみて
曹笛万年に
厄
御所
すべて
去りつくし
死を思いて
人あり
関与の
船に
いかがでしたでしょうか。だいぶ揺らし節回しを抑えてやってみました。
これはこれでですね、お腹すごい疲れて大変なんですよ。
むしろこっちの方でやっぱり鍛えた人の方が後々実力差がつくと思いますので意識してみてください。大変だったな。
ということで今日はこんな感じですね。また明後日ぐらい楽しみにしていただければ幸いです。
他にも疑問や質問がありましたらレタとください。
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ついでにですね、名前とかも書いていただけるとレタだとですね、誰が送ってくださったのかよくわからない仕様になっているんですね。
ちょっともどかしいのでそこも書いていただけたら嬉しいです。
ではでは、詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネル。今日は以上です。どうもありがとうございました。バイバイ。