第五十六話『構想力を持つということ』-【東京篇】 建築家 丹下健三-
2016-09-24 10:10

第五十六話『構想力を持つということ』-【東京篇】 建築家 丹下健三-

1964年に開催された東京オリンピック。
開催にあたり、いくつかの競技場が作られました。
大会終了後、国際オリンピック委員会が、特別功労者として表彰した建築家がいました。
丹下健三。「世界の丹下」と呼ばれた、日本人として最初に世界にその名を轟かせた建築家。
彼がつくったオリンピックプールの評判は絶大で、アメリカ選手は、「将来、私の骨を飛び込み台の根元に埋めてほしい!」と言わしめたほどでした。
彼こそ、終戦の焼け野原から、高度経済成長期まで、数多くの国家プロジェクトにかかわり、今もなお、東京をはじめとする日本の景観を作った第一人者です。
1964年の代々木第一体育館や1991年の東京都庁第一本庁舎は、その存在感を多くのひとが記憶に留めていることでしょう。
彼は、こんな言葉を残しています。
「建築家はその構想力によって、民衆を把握していくことが出来る。-構想力のない建築家は、いくら民衆、民衆といっても、民衆を発展的につかむことは出来ない」。
丹下健三が言う、構想力。それは、あらゆる条件を飲み込んだ上で、それでも自らの美、理想のために最良のものを生み出す力。
そこに暮らし、集う人間の心に寄り添う力こそが、建築と都市を融合させる。
構想力の判断基準は、美しさでした。
彼の名言がそれを象徴しています。
「美しきもののみ、機能的である」。
20世紀建築の巨匠、ル・コルビュジエの影響を受けつつも彼を越え、自らの世界観を打ち出した建築家・丹下健三がつかんだ人生のyesとは?

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