第五十七話『置かれた場所で生き抜く』-【福岡篇】 菅原道真-
2016-10-01 10:33

第五十七話『置かれた場所で生き抜く』-【福岡篇】 菅原道真-

福岡県の有名な観光名所のひとつ、太宰府市にある、太宰府天満宮。
ここは、学問の神様、菅原道真公が祀(まつ)られています。
参道に並んでいるのは、名物、梅ヶ枝餅を売るお店。
この「梅ヶ枝餅」の名前の由来には、諸説ありますが、絵巻にも残っている言い伝えは、京都から大宰府に左遷された菅原道真が、生活も制限され軟禁状態にあったとき、ある老婆が梅の枝に餅をつけて、格子の間から差し入れした、という説です。
梅といえば、道真の飛梅伝説。
彼は、京の都を去るときに、幼い頃からいつも愛でていた紅梅殿の梅の木にこんなふうに語りかけたと言います。
「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ」
その梅が道真を慕って、一夜のうちに大宰府に飛んだ、それが飛梅伝説。
太宰府天満宮の本殿の横に、飛梅があります。
秋の風が、梅の木をすり抜けて去っていきます。
この木の前に立つと、どこか不思議なたたずまいを感じずにはいられません。
全国におよそ一万二千ある天満宮の、総本宮。
その場所の由来は、道真が大宰府で亡くなり、その亡骸を牛車で運ぼうとしたところ、ある場所で牛が伏して動かなくなった、これは道真の意志であろうとその地に埋葬し、その場所に建てたのが、太宰府天満宮だと言われています。
道真が亡くなると、京の都で不吉なことが次々と起こり、恨みや祟りと恐れられ、それが天満宮建立の理由とされていますが、果たして道真はそれほどまでにルサンチマンのひとだったのでしょうか?
今も太宰府を訪れるひとがあとを絶たない道真の人気の裏には、繊細で真摯な人柄が見えます。
京を去ってもなお、天下泰平を夢見憂えた菅原道真公の人生のyesとは?

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