第百三十五話『目に見えないものを信じる力』-【漫画家篇⑤鳥取県境港市】 水木しげる-
2018-03-31 13:36

第百三十五話『目に見えないものを信じる力』-【漫画家篇⑤鳥取県境港市】 水木しげる-

鳥取県と島根県の県境にある空港の名前は、米子鬼太郎空港。
鬼太郎とは、御存知、ゲゲゲの鬼太郎のことです。
その空港からほど近い、美保湾に面した街が、境港。
妖怪漫画の第一人者、水木しげるが、幼少期から多感な青年時代を過ごした場所です。
境港駅から続く水木しげるロードは、2018年7月の完成に向けて、日々、変化しています。さまざまな妖怪のブロンズ像が一個、また一個と増えているのです。
やはり境港市にある『水木しげる記念館』は、今年3月8日、開館15周年を迎えました。
100年の歴史を誇る料亭を改装して作られたこの記念館には、妖怪のオブジェやジオラマ、映像が用意され、水木ワールドにふさわしい重厚感と不思議な空気感を醸し出しています。
水木にとって、境港で幼い頃を過ごしたことは大きな意味がありました。
境港には、妖怪伝説が多かった?そうではありません。
もちろん、海や山、自然豊かでのんびりした風土は想像力を育むのに適していましたが、彼が最も影響を受けたのは、「のんのんばあ」の存在です。
神仏に仕えるひとを「のんのんさん」と言い、それがおばあさんであれば「のんのんばあ」と呼ばれました。
水木家に出入りしていた賄い婦の女性がその「のんのんばあ」で、幼い水木に、目には見えないけれど確実にそこにいる精霊や妖怪の話をしました。
七夕や正月飾りのいわれなど、日本の伝統的な祭事の意味まで教えてくれたのです。
水木は、思いました。
「ボクは、なんだか大きなものに守られている」
特にそれを感じたのが、お盆のときでした。
先祖を大切にするということ、万物に宿る神を感じるということ。
目に見えないものを信じる力は、理不尽な人生に立ち向かう、ただひとつの武器になるのかもしれません。
漫画家・水木しげるが、波乱の人生でつかんだ明日へのyes!とは?

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