第百六十四話『どんな仕事にも手を抜かない』-【愛知篇】コメディアン 植木等-
2018-10-20 14:01

第百六十四話『どんな仕事にも手を抜かない』-【愛知篇】コメディアン 植木等-

1926年12月25日、クリスマス。
日本を代表するキングオブコメディアンが、愛知県名古屋市に生まれました。植木等。
生まれた日は、キリストの誕生日であり、その日、大正天皇が崩御されました。
まさに、伝説は始まっていたのです。
生まれた翌日が、昭和元年初日。
しかし、植木の叔父は、まかされた出生届を出すのを忘れ、結局、届が出されたのは年が明けた昭和2年の2月25日でした。
2ヶ月の遅れでしたが、特異な状況ゆえ、2年の差がついてしまったのです。
生まれながらに、波乱も規格外。
のちの運命を占うような出生でした。
「日本一の無責任男」を演じ続けた植木。
でも、彼自身は極めて実直で清廉。
酒も飲まず、地方巡業では安宿に泊まり、一膳飯屋を好みました。
22歳で植木の付き人兼運転手になった小松政夫が、彼と初めて会ったのは、病院の一室でした。
植木は働きすぎて、過労でダウンしていたのです。
この世界に入るのに抵抗はないのかと聞いたあと、こう言ったそうです。
「君はお父さんを早くに亡くしたようだね。私のことをこれから父親と思えばいいよ」
小松は、一生、植木を「親父」と呼びました。
貧しい小松が空腹だと見透かすと、自分はお腹が減っていないのに食堂に出かけ、天丼を注文。
「僕は、急にお腹の調子が悪くなったから、これ、全部食べてよ」と店を出たそうです。
彼の流儀は「ちっちゃな仕事でも、キチっとやる」。
情に厚く、仕事にもひとにも真摯に寄り添った喜劇役者・植木等が人生でつかんだ、明日へのyes!とは?

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