第四十六話『弱きもののために』-【高知篇】 実業家 岩崎弥太郎-
2016-07-16 11:40

第四十六話『弱きもののために』-【高知篇】 実業家 岩崎弥太郎-

高知県安芸市の市街からおよそ3キロほど離れた場所、当時、井ノ口村と言われた場所に、三菱財閥の創業者、岩崎弥太郎の生まれた家が修復され、保存されています。
岩崎の生家は、決して裕福なものではありませんでした。
藁ぶきの平屋。
建坪も30坪あまりの質素なものです。
その土蔵の鬼瓦に、岩崎家の家紋、重ね三階菱が刻まれています。
これがのちの三菱のマーク、スリーダイヤの原型と言われています。
家の庭には、石が置いてあります。
いくつかの石が並べられた様は、まるで日本列島。
これは、岩崎弥太郎が、いつか日本で一番になるという青雲の志を持って、置いたのだと言われています。
井ノ口村の近くの妙見山にある星神社。
弥太郎は、この苔むした石段を登り、何度も神社にお参りしたといいます。
彼はこの神社に落書きをしたそうです。
そこには、こう書かれていました。
『我、今回、江戸に遊学す。我、志を得ずんば、再び帰りて、この山を登らじ』
立身出世を夢見て、江戸に出向く前に、夢を叶えることができなければ、ここにはもう来ないという彼の強い決意が垣間見られます。
庭の日本列島と、神社の落書き。
人里離れた村の手に負えない風雲児が、自らの中に培った人生のyes!とは?

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