第二十一話『用なき人に用あり』-実業家・鹿島岩蔵-
2016-01-23 09:08

第二十一話『用なき人に用あり』-実業家・鹿島岩蔵-

からまつの林を過ぎて
からまつをしみじみと見き
北原白秋の傑作、抒情詩『落葉松』には、軽井沢の美しい並木道の様子が描かれています。
かつては平原で、見渡すかぎりの湿地帯だったこの場所に、先人たちは樹を植えました。
鹿島組を創立、鉄道請負業に進出し、激動の明治を生きた日本が誇る実業家、鹿島岩蔵もまた、落葉松を植えました。
その苗木は百年以上を経て、ひとの心を癒す並木道となり、『鹿島ノ森』になりました。
旧軽井沢ゴルフクラブに隣接する『ホテル鹿島ノ森』。
その敷地内には、御膳水と呼ばれている湧水が涼やかな音を響かせています。
江戸時代から名水の誉れ高く、古くから大名や公家、明治天皇の御膳にも出されたと言われています。
清々しい水を育む、鹿島の森。
鹿島岩蔵の百年先を見越した想いがなければ、実現しなかった風景です。
軽井沢は、イギリスの宣教師アレクサンダー・クロフト・ショーに見いだされ、日本唯一無二のリゾート地への道を歩き始めましたが、この地を一気に活気づけたのが鉄道でした。
横川、軽井沢間を結ぶ、碓氷線。
その建設工事を請け負ったのが岩蔵ひきいる鹿島組だったのです。
難関碓氷峠に挑み、8つのトンネルを開通した、不屈の男、岩蔵。
彼が大切にした人生のyesとは?

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