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2023-05-22 32:32

#7 茂木健一郎x伊藤穰一「哲学とAI」から考えるテクノロジーと子育て

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今月は子育て X テクノロジーをテーマにお届けしています。

第三回目の今日は哲学です。


5月4日に行われた脳科学者・茂木健一郎さんとJoiさんとの哲学とAIに関する対談を、子育てというキーワードで深掘りしてみました。


AI時代、なごみや生きがいがキーワードになるのだとしたら、どんな子育てが理想となるのでしょうか?是非お聞きください。


【JOI ITO 変革への道 - Opinion Box】

Joi Ito's Podcastではシーズン2からマンスリーテーマを掲げ、お便りをたくさん紹介していくことにしました。

5月のテーマは「テクノロジーで子育てはアップデートできる?」です。

GPTやAIに関するご意見、子育てに関する悩みなどいなんでも構いません。気軽にお送りください。


もちろんJoiさん、奥井さんへの質問も引き続き募集中です。

おたよりを採用した方にはHENKAKU COMMUNITYへご招待いたします。是非あなたのメッセージをお寄せください。おまちしています!

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【編集ノート】

編集ノートには難しい用語や人物名などの詳しい解説をお伝えしています。

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【JOI ITO 変革への道 - Opinion Box】

番組では、リスナーの皆様からお便りを募集しています。番組に対する意見はもちろん、伊藤穰一への質問があればぜひ投函ください。

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【コミュニティ醸成実験について】

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JOI ITO'S PODCAST 変革への道
こんにちは、伊藤穰一です。こんにちは、奥井奈菜です。
はい、JOIさん、先日ですね、農家学者の茂木健一郎さんと、突然ライブ配信を行っていましたが、これはどういう経緯で行うことになったんでしょうか。
はい、僕は今、木月の原則という授業を千葉工業大学で教えてて、そこの中でいろんな哲学の本を読んでて、
西田鬼太郎さんの本を読んでて、瞑想もしてて、これ結構AIと関係あるなっていうので、
日本の哲学とAIについて、GPT-4と一緒にやりとりして、プロンプト書いて、文章書いて、FacebookとかTwitterに載せたら、結構それはそれで盛り上がったので、
それを考えてたら、これ、茂木さんが今、いろいろ考えたり喋っていることと重なるなと思って、茂木さんに声かけて、ライブやろうって言って、やっちゃった。
AIと哲学ということで、ライブ配信のタイトルもそのタイトルでしたが、実際、茂木さんと喋ってみて、何か新しい気づきとかありましたか。
そうだね、茂木さんももともと脳科学者なので、この脳科学と哲学とAIというのも相性はいいし、
特にAIの倫理だとか、人間の脳とAIって今のLLMなんかずいぶん違うっていうところと、
あとはこれからAIの倫理について語るために、哲学のいろんなフレームワークって使えるんじゃないかなっていうふうにちょっと思って、
で、茂木さんと話したら、だいぶそこら辺も何か考え方進んだような気がする。
なるほど、だからAIと哲学って、哲学がAIに応用する役に立つっていうのは、すごくざっくり言うとどういうふうに関係してるんですか。
そうだね、多分いろんなレイヤーがあって、哲学って人間の考え方とか世界観をきちっと表現するのには結構哲学っていうのは役に立つのと、
あとはそもそも何のために僕らって生きてるんだっけ、何のために、パーポスだよね。
パーポスのところも哲学で使えるし、あと倫理の話も使えるので、もう一つはその哲学っていうのは言葉で難しいコンセプトを表現するので、
これは今の大規模言語モデルっていうのはまさに言葉で表現するので、大規模言語モデルも哲学、語るのもまあまあ上手だったりするので、だからいろんな面で面白いんじゃないかなと思います。
はい、そこで今回のポッドキャストはこのモギさんとジョイさんの対談を今月のテーマである子育てという切り口から深掘りしていきたいと思います。
またこの対談中に聞き慣れない用語や横文字も飛び交っていたので、そちらも併せて解説いただきたいと思います。
まずはこちらをお聞きください。
ちょうど今GPTの話があって、ずっと哲学のこと考えてたら、GPTといろいろやり取りしたの、ショッペン・ハワダどうだ、ニッチャーがどうだ、いろいろ哲学の話をして、結構GPT哲学うまいんだよね。
ウェブ上に哲学のライティングがたくさんあるんでしょうね。
03:03
いろいろ西洋哲学の話を調べながら日本と照らし合わせたら、西洋哲学よりも日本の哲学の方が、
もともとAIで、神道の話は前から話したのよりもアニミズムの話。そもそも哲学とAIっていうのは結構アメリカでも最近話題になっているので、
この辺はやっぱり模木さんだなと思って、模木さんの生きがいの本とか今のなごみの本とかを見て、
日本の哲学とか日本の文脈をちゃんとAIの話の中で説明できるんじゃないかなと。
もちろん生きがいとかなごみ書いた時点ではAIとの絡みって考えてなかったんですけど、ただAIのアライメントとか考えると、
明らかになごみの話だし、最近のTikTokのCEOが来てて、そのTikTokのCEOがアルゴリズムで、
例えば見れば見るほどジョイの好みっていうかプレファレンスをアルゴリズムが学習して、さらにアディクトするような演説を出すわけ。
難しいよね。見ないようにしないと。
そういう時代もそういうハッピネスが増えているのかどうかというと妙ですよね。
まずはこの模木さんのなごみの話からお聞きしたいんですが、
模木さんは今年1月にThe Way of Nagomiという本を英語で出版されています。
2017年に生きがいという本を英語で出して、生きがいという単語を欧米でブームにしたというふうに聞きました。
今度は新たになごみを世界に発信したということですが、まずこのなごみっていうのは西洋ではどのように理解されているんでしょうか。
なごみも生きがいも西洋にはないんだよね。結構説明するのも難しくて、難しいから本として流行るんだけども、
やっぱり生きがいもなごみもそうなんだけども、西洋の産業革命後なのかな、今の資本主義のシステムっていうのは、
拡大して発展するものがやっぱり一番いいっていう美学になっていて、
あんまり発展とか拡大に集中してないじゃない、なごみとか生きがいっていうのは。
日本の伝統的な生きがいっていうのは、例えば職人なんかは自分のビジネスを拡大するのではなくて、
今やってることの中に生きがいを感じるとか、そのなごみっていうのもたくさんあるからなごみが気持ちいいわけではなくて、
ちょうどいい気持ちとかコンテクスト、だから基本的に日本の美学の中には必要以上ものとか拡大はなくてもいいわけなんだけども、
アメリカとかなんかだって、今ベンチャーとか会社とか自分のお金が拡大してなかったらつまらないんだよね。
だからそういう意味で言うと、なかなか西洋には拡大なき生きがいみたいなのってあんまりないんだよね。
だからそういう意味ではこの今の環境問題だとか、拡大しない世の中を作ろうとしている中で、海外は西洋はみんなアンハッピーになっちゃうんだよね。
06:07
でも日本の経済学だとか政治は、やっぱり拡大してない経済っていうのはみんな心配になるわけだよね。
あとは人口が拡大しないと心配になったりするし、だからそこは西洋から来てるこの拡大してない経済は悪いとか、拡大してない国は悪いっていう美学があるんだけども、
でも日本のこのもうちょっと古い言葉の中にはその拡大にリンクしてないものもあるんじゃないかな。
だからそこがなんか新しい考え方で、で西洋の中の人も気持ち的にはそれっていいよねっていうのが響く、だからまあ刺さったんじゃないかなと。
そうですね。和って聞いて私はすごい平らでフラットで長く続けるっていう、加速じゃなくてサステナブルに長く続けるっていう印象が昔からあるんですけど、
なんかそういうまずそもそも根本的なあの価値観が違いますよね。日本だと時代を長く続けるとか会社を長く続けるっていう価値観があると思うんですけど、そもそもの価値観の違いともジョーさん感じますか。
これ基本的に保守的だよね。あんまり変化が好きじゃない。拡大しなきゃいけない時、例えばベンチャーだとか改革だとか規制改革とかってその時はとか言われると進まないんだよね。
だからそういう意味で言うとその文脈によっては日本の和っていうのは伸びない理由でもある。お茶が何百年続いているのも日本のベンチャーがなかなか伸びないのも実は根っこには似ていて、何をやりたいかによって日本文化っていうのがプラスに出る場合とマイナスに出る場合があって、
だからそういう意味で言うと今までのITベンチャーの拡大が必要な時は長見とか和っていうのはもしかすると足引っ張ったかもしれないけども、今拡大しすぎじゃって環境が破壊されて貧富の差がひどくなってAIがどんなことになっちゃうのかよくわからないみたいな世界の中が出てくると、もしかするとこの長見とか日本の保守的な要素の方が姿勢として正しいかなと。
だからそういう意味で言うと本当に拡大のために敵をぶっ殺して環境破壊したいっていうような会社のもとにAIがガンガン回ると多分世の中にとって良くなくて、もうリソースはたくさんあるし、もう拡大しすぎちゃった世の中の中でどうやってみんなでもっとハッピーにしようかっていうところにAIが活躍した方がもしかすると人間のハッピーにつながるんじゃないかなっていうところでAIと哲学と日本っていうのを接続しようとした。
プロンプト作りとかにも役に立ちそうですよね。
今回はその長見を皮切りにAIと哲学について60分間ノンストップでおしゃべりされていますが、模擬さんとの会話の中で気になったのがユーティリティファンクションという単語が出てきました。
すごく聞き慣れないんですけれども、日本語ではユーティリティ関数と言うそうなんですが、日本語でもなかなかわからないので、まずユーティリティ関数、ユーティリティファンクションというのは一体何で、これはどういう意味を持つんでしょうか。
09:13
厳密に言うとユーティリティファンクションというのは、自分のプレファランス、例えばリンゴの方がオレンジより好きだったらリンゴに対してもっとお金出してもいいよねっていうので、自分にとっての価値、その価値の経済学的なバリューみたいな、人それぞれの価値っていうところもあるんだけども、
ただよく使われるのは、ユーティリティファンクションというのは、でも何でも結構ソフトなものもお金に換算できるっていうところで、経済学者は結構ファジーとかソフトなものを経済学的に説明するときに使われるので、ユーティリティファンクションじゃないよねっていうのは、倫理だとか愛とか和みっていうのはお金に換算できないっていうふうに使われることがある、言葉としては。
これは経済学者が僕らが欲しいものに経済的な価値をつけるために使う言葉なので、プロダクトを作ってそのプロダクトをみんなお金払って買うんだけども、それなぜかというとそのプロダクトが自分にとって価値があるからっていうので、ただユーティリティファンクションっていうのは人間の自殺から行動まで経済学的に説明できちゃうんだよね。
経済学的に説明をして、そして最適化もできちゃうから何でも価値がある。もう一つちょっとユーティリティファンクションで重要なのは、あんまりこの価格と価値がぶれないっていうことなんだね。そうすると今日の今のエクスペリエンスだとか、結構感情的ななかなかお金の価値をつけられないものはユーティリティファンクションでは説明できないんだよね。
結構そのAIの人たちなんかでも、とにかく世の中のユーティリティを最適化するっていう計算が世の中のパーポスだっていうふうに経済学的には簡単に言えちゃうんだけども、そうするとすごく多様性もなくなるし、なかなかお金で換算できないものは消えていっちゃうので。
だからそのユーティリティファンクションは経済学的に説明できる世の中の最適化に使われるので、でもそれだけじゃないよねっていうのが、なごみの価値なんかはなかなかユーティリティファンクションでは説明できないっていうところが出てくる。
幸せとかいうのも行動経済学と何が違うのかだって一瞬思ったんですけど、その幸せみたいなそういう価値とかもユーティリティ関数で数値で表せるんですか。
だから例えばユーティリティファンクションで言うと、幸せはお金で買えるからお金もあればあるほど幸せになるっていうのがユーティリティファンクション的な考え方。
で、お金がなくてもハッピーになれるのはユーティリティファンクション的にはおかしいのね。
っていうのはハピネスもお金で買えるはずなんだと。
だからそういう意味で言うとその僕のyou can't buy my loveみたいな言葉っていうのは、これはユーティリティファンクション的には説明がつかない。
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このユーティリティ関数について2人でトークを展開している部分がありましたので、そちらをお聞きください。
だから意外とユーティリティファンクションっていう概念自体がちょっと単純すぎる感じがあって。
なんか例えばイエローマスクとサムアルトマンの対立というか、あるいはGoogleとオープンAIの対立を見てて、あれなんかジョイどう見えるか。
僕がいわゆるトクシックマスキュリティっていうアームズレンスになってて、人間のウォント、支配したいとか筋力のしたいというウォントとAIが非常にまずい単語を踊ってるっていうか。
だからその意味では確かにもうちょっと東洋的な前提的アプローチっていうかはAIには必要だと思うんですけどね。
だからさっきのユーティリティでいうと、今のアメリカの教育も含めて結構競争が激しい。
で、競争を勝たないとアンダーベルラーにもなれないし、いい大学にも行けない。
で、あまりにも競争が激しいのと、あとは資本主義系でいうとお金とか権力みたいなわかりやすいところで自分の勝ち負けを評価してるので、そうすると自分の人生はゲーム。
で、そのゲームは勝てる。で、その勝つための最適化ができるっていうユーティリティファンクション重視なのが結構あるのと、
で、結構頭いいので、世の中全部考えると、やっぱり自分が一番権力を持って、そして世の中のためにそれを何とかするっていう悪意じゃないんだけども、
世の中全てがユーティリティファンクションで、勝ち負けで競争をして、自分が勝って自分が一番運動できるっていう、
自分に全部権力集めてそれでいいことをしようっていう、英語でマサイアンホンプレックスって言うんだけども、そういうタイプの人が結構いるんだよね、一般的に。
で、AIの業界にもいると思うんだよね。で、それとそのWAとか、日本だと十何代目のお店が。
ありますよね。
いるんだけども、この人たちって拡大しようとしてないんだよね。被害があるよね。伊勢神宮もそうなんだけども、でも今、シリコンバレーって発展してない、拡大してないベンチャーってダメじゃん。
だからキーワードはいつもみんなが言ってるのは、スケールするかしないか。スケールがキーワードですよね。
そうなの。で、そのスケールミーティングがキーワードになってしまうと、生きがいだけでハピネスは感じない。だから僕はそれが、世界全体だとサステイナブルじゃないんで、ちょっとそこが今の、そこで哲学に僕つながってくる。
パラダイムシフトしないと、なんかこう、ただの競争になっちゃうかな。
例えばじゃあディセイブルの人だとか、ノンティピカルの人が活躍できるっていう、エンハウスメントのあるいはエンパワーメントの側面もあるんだけど、一方ではその、よりパワーを持ってる人がいろんな人を、そういえばメカニックのターボみたいに使えるみたいな、その格差が拡大するっていう側面もあるじゃないですか。これ両方とも真実だと思うんだよね。
ただ、ほっとくとお金と権力持ってる方がコントロールしてるから、だから変なんですよ、プレディクション測定ってさ、コンピューター持ってる人が持ってない人を解析するわけで、そうするとこの人はパワーはこっちに移るよね。
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だからやっぱり中央集権が持ってる大規模のシステムは、ほっとくと力ない人から力ある人の権力とパワーが流れるんだよね。で、もう一つは障害者でも結局その障害者のルール決めるのが障害を持ってない人が多いんだよね。だからこの間の耳が聞こえないサウンドアーティストで、クリスティン・サム・キムっているんだけども、やっぱり手話って彼女たちはすごく大事にしてるんだけども、
もともとあれってアレクサンダー・グランベルが奥さんが耳が障害があって、手話をやめようと。耳が聞こえない人にもちゃんと喋るようにしろと。で、それが未だにもう100年以上まだ残ってるんだよね。で、結構そのAIを使ってても、その障害者の視点から見てないんだよね。障害者の人たちを僕らが使いやすい方のエンパワーメントっていうのが結構あって、
だから障害者が我々が言ってることを聞き終えるようなシステムはいっぱいあるけど、障害者の声を僕らがわかるようなシステムってもっと少なかったりするので、だから誰がコントロールして誰が作ってるかっていうデザインのところもあって、で、ことは簡単にはならないんだよね。
だから今まで我々が聞いてなかった声をAIが聞くようになるっていう話がちょっと意外と面白かった。逆に向こうの話をリッスン。
そうそうそうそう、それすごく面白いと思う。
ジョイさんはこのトークの中で、ユーティリティ・ファンクション的な対立や競争からのパラダイムシフトを提言しています。
私は思ったのが、やっぱりこの子育てをする上でも、やっぱりこのユーティリティ・ファンクション的な競争っていうのは、やっぱりどうしてもスケールしなきゃとか、お受験していい学校に行かせなきゃとか、
子供の発達が他の子と比べてちょっと遅れたら、なんかおかしいとか、出遅れないようにさせなきゃというふうに親として思いがちですけれども、やっぱりここでジョイさんがおっしゃっているパラダイムシフトを起こすためには、子育て世代が子供を未来に伝えるべきことって何だと思いますか。
さっきクイさんが言ってた、まずハピネスをどこから生み出すかっていうので、ユーティリティ・ファンクション的に言うと、やっぱり成績が高いとか、お金が儲かるとか、いい大学入るっていう、抽象的に価値をつけられる。
お金持ちじゃないとバカだよねとか、バカはハッピーじゃないよねみたいな、そういう数字に落とし込めちゃうハピネスを求めてしまうと、標準化された人間、だから標準化された試験にちゃんと点数が取れるかどうかっていう、だからみんなと競争して勝たないとハッピーになれないっていうのがこのユーティリティ・ファンクションとか経済学的な考え方で。
そうじゃなくて、自分がやりたいことをやるとか、自分に向いてることをするとか、自分がこれでハッピーだったらいいじゃんっていうのって、それはさっきの和みとか生きがいとかにちょっと近くて、自分がDJやってることに生きがいを感じて、それでハッピーになれるんだったら別にそれでいいじゃんみたいなのが、多分教育うまま的じゃない部分はあるよねと。
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もう一つは、ここでいろいろ話してると思うんだけども、標準化された同じような試験で競争で勝てる人間っていうのは、これは大量生産型コンシューマー商品を作る世の中では必要だったかもしれない。工場とかホワイトカラーもそうなんだけども、AIの時代だとか、いろんなロボットの時代になってくると、むしろみんなと違うことにハマってる人たちの方が価値が出てくるので、
だからやっぱりわかりやすい軸でメジャーしないっていうのもいいんじゃないかなと思う。で、もちろんコンピュートしてそういうみんなとやるお金のゲームで勝つことが好きで向いてる人はそれ別にやってもいいと思うけれども、それやりたくないっていう親とかやりたくない子供に無理やりさせないっていうのも社会としてはあってもいいんじゃないかなと思うし、
ちょっと微妙なのは、子供と親って違うから、子供やりたくないのに親が自分のやりたいことを押し付けるっていうパターンって結構あると思うので、そこらへんをどうやってもっとフェアにするかっていうのも僕も一つ課題ではあると思う。
私、小学校の時ってすごく不登校っていうか、親が天気がいい日は海に行こうとかいう親だったんですよ。で、平気で1週間くらいいないとかあって、小学生ながらに勉強が追いつかなくて、これは行けないと思って勉強する、すごいするようになったんですね。
学校に行けとか勉強しろって言うと逆にしなくなるというか、別にしたい時にして、学校も行きたくなったら行けばいいよっていう親だったので、そうすると逆に子供自身が気づくっていうか、それはすごくうちの親は全く、ちょっと変だったんですけど、学校もすごい子供に委ねてたので、
今聞いて、ユーティリティ関数の的な教育から全くそれてるなというふうに今思いました。トークの続きをお聞きください。
やっぱりオープンAIと例えばイロマスクがやろうとしてるTruthGPTみたいな、ああいうのを対立見てるとやっぱりオクシックマスキュリティって感じがしちゃうんですよ。やっぱり支配しようって。
日本人って比較的そういうモーティブが低いから、そもそもガーファ的なプラットフォームを目指す国民政治じゃないのかなっていう。
だからそういう意味では、日本ではずっとイルージョンとしては言ってたのよみんな。やっぱり日本のプラットフォーム作んなきゃいけないんじゃないの。でもおそらくそこは思い切って諦めしちゃったほうがいいのかもしれないね。
日本人の美学って今までのテックの競争の中ではあんまりふさわしい遺伝子じゃなかったんだけども、こういうトクシックマスキュリティだと暴走して危ない時代になると、実は日本って合うのかなと。
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だから日本ってなんとなく僕らの時代って間が抜けたイメージがあるんだよね。なんか生産性悪いし、保守的だし、利益も出ないし、見学も遅いしっていうのはあるんだけども、でもその時代によって正しい美学っていうのが出てくる。
僕はもしかすると日本の意外に保守的な美学っていうのは、サスティナビリティの時代。だって結局サスティナビリティとか環境問題とか言うと、アメリカ人って面白くないって気持ちになっちゃうけども、日本人って意外に普通にできちゃったりするので、日本人のタッチがサーキュラーエコノミーとか、もっとみんなと一緒にうまくやろうよみたいな。
だから、もしかすると中国とアメリカがドンパチになった時に、それをうまくまとめなきゃいけないのが日本になる可能性あるんだけども、それをどういうインターヴェンションプロダクトなのかなんなのか。で、今は日本のアニメとかコンテンツとか料理とかアメリティみんなもらいに来るじゃない。中国もアメリカも来る。でもその日本のおもてなしのこのなんかハッピーな気分をアウトプットするのかどうかわからないけども、でも結局日本の哲学だよね。
どうやって表現するかっていうのは僕なんか課題だよね。
AIじゃなくてアーティストや劇団?これやっぱり考えるべき時だと思う。
そうですけどね。
でもどうなんですか。僕、最近ちょっと出会った考え方がすごく賛成できるのが、哲学って大事なんだけど、哲学者ってやっぱり遅いんで、遅いって遅さが良いんだけど、自然言語で記述してる。
コンピュテーションフィロソフィーって言ってください。オートメインションしないと、そもそも例えばだから、LLFの運用だって本当は哲学入んなきゃいけないんだけど、その時にこの人がこういうこと言ってるとか言ったって役に立ったらいいから、そこにちょっと入れていかないといけないじゃないですか。
ジョイが今回提唱してくださった日本の哲学、生きがいも何もそうだけど、他のもいろいろあるんだけど、これコンピュテーショナルに実装できる道筋がもしあると。
すっごい面白いと思う。僕もMITのフィロソフィーの学生と結構コラボレーションしてて、MITのフィロソフィーやっぱりさすがだなと思うのは、ロジックとか数学とかがすごく上手いんだよね。
結構、どっちかというとロジックの方なんだけども、結構エフィックスの話も数学式でイクエーションが書くんだよね。
その時に僕も思ったんだよね。やっぱりこうストラクチャーテインティングに、やっぱりナチュラルラングウィッシュで向いてないよねとか思うんで。
しかもこの言語の壁があるので、だからなんか新しい哲学のシンボリックラングウィッシュをAIと一緒に開発するっていうのは面白いと思う。
僕はグッドハウスルールっていうのが意外と好きで、要するにあるメジャーがゴールになっちゃうと、それはもはや良いメジャーではない。
例えば日本で言うと偏差値っていうのがあるのを知っている。偏差値っていうのが学習の結果として偏差値を計算する。
24:03
それはまだ許せるかもしれないんだけど、偏差値を自体を目的とするようなことにすると、それはもはや良いメジャーではない。
メジャーではないっていうか良いゴールではないっていうか、SATのスコアでも何でもいい。
これっておそらくなんかフォーマルなラングウィッシュで書けそうだよね。
グッドハウスルールっていうイギリスの経済学者の話なんだけど。
だからその手のことがAIのディベロップメントで入っていったらきっと。
多分ね、AIって今までシンボリックにできなかったものをできるようになった。
だから結構ね、経済学者ってまだ古い数学を使ってて、あんまりAIのモデルを使いたくないんだよね。
あんまりね、トゥーメッシーに見えて。
僕思うのは数字でいうと、まずインテジャーがあってリアルナンバー、イマジネリナンバーってなるじゃない。
で、このナンバー・ティオリーでいくと、この新しい数字ができるまで想像もできなかった物理学でできるじゃない。
で、宇宙にはインテジャーではいけないんだよね。
リアルナンバーが必要なんだよね。
で、それと同じで、今の社会の複雑さとか、今の経済学とか、今のフィロソフィーっていうのは、
今までの数学とナチュラル・ラングレッジで表現できるリミットにいって、
フィロソフィーをコンピューテーショナルに表現する、
イクエーションにするっていうのって、今のこのAIだと初めてできるようになったら、
セキュリティが必要だと思うんだよね。
はい、以上、農家学者の模木健一郎さんとのトークをお届けしました。
チャットGPTの出現によって、知性とは何かとか、生きるとは何かという、
人間の哲学、根源みたいなところが揺らいでいるように感じています。
親である私でさえ、ちょっとわからないというふうになっているのに、
子供にどう伝えてあげればいいのかというふうに、ちょっと悩んでしまう面もあると思います。
チョイさんにお聞きしたいのが、今の親世代がこのwith AIの時代で、
持つべきモットーみたいなものってあるとしたら何だと思いますか。
そうだね、AIっていうのはどんどん普及するし、どんどん強くなってくるので、
これ多分みんなそれぞれちょっとイメージは違うかもしれないけども、
AIとかロボットが簡単にできることを、
人間が一生懸命やる必要があるかどうかっていうのがあって、
で、もちろんAIに助けてもらって自分は強くなるっていうのは、
僕すごくこれは拡張としては重要だと思うんだけども、
例えば昔は新聞とかやるときに、この漢字のブロックを選んで、
プチプチプチプチって入れるのがあって、それをブロックを拾う人っていうのがいて、
で、ワープルができたらその仕事っていうのなくなったんだよね。
だからもちろんAIに通じて拡張されて強くなる人もいれば、
なくなる仕事っていうのもあるので、
27:00
あとはもちろんここら辺は人の意見によって違うと思うんだけど、
僕も数学、もう1回手動で計算できるのは覚えた方がいいけども、
ものすごく早く上手になるのを、
多分ここら辺は人によって意見は違うかもしれないですけど、
掛け算を覚えるのなんかも、
今電卓がないとき、携帯にも電卓入っているので、
そこにすごくエネルギーかけるよりも、電卓を使って面白いことをする方に、
僕はエネルギーかけたほうがいいと思うので、
これは僕の個人的な意見かな。
だからみんなにこうしろって言わないけども、
僕は自分の子供も自分に対しても、
あんまり簡単にAIができることを学ぶよりも、
それを学んでAIをどうやって使ってもっと面白いことをするかっていうのがいいんじゃないかなと思います。
おくりさんどう思います?
ネットの時代、Web2の時もそうだったように、
やっぱり親はついていけないと思うので、
子供にもっと教えてもらうっていう姿勢でいきたいなと思いますね。
だから子供にはもっと自由に。
結構今、自分の赤ちゃん10ヶ月なんですけど、
すごい不老状態が見てわかるんですよ。
たまに不老状態になるんですけど、
その時にコードとかすごい引っ張ったり、
自分のスマホをめちゃくちゃ触ったりとか、
そういう時にすごい集中するんで、
危険がない範囲で好きなものを触らして、
なるべく止めないっていう風にするのがもっとかなと。
子供から積極的に学ぶっていうのがいいかなという風に思います。
いいですね。
ここで番組のリスナーからのお便りを紹介したいと思います。
ミュージックさんからのお便りです。
教員を20年以上しています。
専門は音楽です。
タブレットを全児童生徒に配布し、
やっとWeb1になったという感じです。
資料を紙ではなく教室でサイトにアクセスできるようになったという意味です。
今まではパソコン室に行っていました。
学校で対面で授業をしている中では、
やはり直接の話し合いができるので、
Web2は必要ないと思います。
ただWeb3やAIなどは次元が違います。
私は時代に合わせて取り入れるべきだと思っています。
子供と一緒に学べる教員の仕事は尊いものです。
しかし本音はしんどいです。
やることも多いです。
古い教育をベースに、情報教育に多様性、道徳というふうにパンクしそうで無理です。
どんどん増えるだけで減ることはありません。
また時代が忙しくなり、子供が子供らしくできる時間が減っていると思います。
もっとゆったりした時間が学校にも家にも必要です。
少し前は子供を産むことは自然な流れでしたが、
今は産むことを選んでいるように感じます。
そうなると産んだ後は、
親は周りと同じようにしなくては何歳までにこれができないとと、
親は社会が作った物差しに振り回れ必死です。
そして子供も必死です。
疲れているのではないかと思っています。
もっとゆったり素敵な子育て時間を楽しんでほしいです。
30:01
私自身も子育て中です。
忙しくて今日1日をどう乗り切るかという感じが続いていましたが、
コロナで世界が変わったからか、子供がかなり大きくなったからか、
子育てや教育に関する考えは大きく変わっています。
自分の直感や感性を大切にしています。
はい、ありがとうございます。
テクノロジーや子育てというと、
どんなアプリを使うとか、プラスアルファ、プラスアドオンで、
今日のもぎさんの話を聞いていると、
もっと大きな視点で和みながらリラックスして捉えないといけないと思いましたが、
一人一人がすべきことはどんなことだと思いますか?
多分、テクノロジーって何でもパワーアップできちゃうので、
この人先生だったと思うんだけども、
結構先生の教材を作るのを助けるとか、
いろんな先生の活動を便利にして、
時間をもっと作って、
その時間を遊びに使うとか和みに使うっていう、
テクノロジーの使い方ってあると思うんだよね。
それの逆もあるよね。
テクノロジーにはまっちゃって、どんどんどんどん増やして、
全然ゆとりが出ない。
ただリアルワールドで見ると、
やっぱりコンピューターによってペーパーレスになる。
日本の会社もまだペーパーレスになってないけど、
僕の周りはだいぶなったんだけども、
ただやっぱりコンピューターによって本当は便利になって、
もっともっと余裕が出るはずなのに、
どんどんどんどんみんな忙しくなっちゃってるっていうのがあるので、
だからそこもゴールだと思うんだよね。
やっぱりテクノロジーを使ってもっともっとゆとりを作って、
そこの中で和みを探すっていうのがゴールだったら、
多分そうなると思うんだよね。
そうですね。
だけど自分はテクノロジーにはまって、
お金中毒、忙しさ中毒になったら、
もっともっとなっちゃうと思うので、
だからそこは本当にゴールだと思うので、
でもゴールが正しければテクノロジーサポートすると思うので、
だからちゃんと和みとかゆとりを持つゴールにして、
そこに向かってどういうふうにテクノロジー使えばいいかっていうのを
考えてやれば、それをサポートするんじゃないかと思うんですよね。
そうですね。バランス大事ですよね。
ありがとうございます。
今週は以上になります。
番組では引き続きテクノロジーと子育てに関するお便りを募集しています。
ぜひ番組までご意見やご質問をお送りください。
ジョイさんありがとうございました。お疲れ様でした。
ありがとうございました。
デジタルガレージは危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを
創業以来大事にし続けています。
これからくるWeb3、オープンソース時代を見据えた
テクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています。
番組詳細欄にあるリンクよりぜひご覧ください。
32:32

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