JOI ITO'S PODCAST 変革への道
こんにちは、伊藤穰一です。こんにちは、奥井奈菜です。
はい、JOIさん、先日ですね、農家学者の茂木健一郎さんと、突然ライブ配信を行っていましたが、これはどういう経緯で行うことになったんでしょうか。
はい、僕は今、木月の原則という授業を千葉工業大学で教えてて、そこの中でいろんな哲学の本を読んでて、
西田鬼太郎さんの本を読んでて、瞑想もしてて、これ結構AIと関係あるなっていうので、
日本の哲学とAIについて、GPT-4と一緒にやりとりして、プロンプト書いて、文章書いて、FacebookとかTwitterに載せたら、結構それはそれで盛り上がったので、
それを考えてたら、これ、茂木さんが今、いろいろ考えたり喋っていることと重なるなと思って、茂木さんに声かけて、ライブやろうって言って、やっちゃった。
AIと哲学ということで、ライブ配信のタイトルもそのタイトルでしたが、実際、茂木さんと喋ってみて、何か新しい気づきとかありましたか。
そうだね、茂木さんももともと脳科学者なので、この脳科学と哲学とAIというのも相性はいいし、
特にAIの倫理だとか、人間の脳とAIって今のLLMなんかずいぶん違うっていうところと、
あとはこれからAIの倫理について語るために、哲学のいろんなフレームワークって使えるんじゃないかなっていうふうにちょっと思って、
で、茂木さんと話したら、だいぶそこら辺も何か考え方進んだような気がする。
なるほど、だからAIと哲学って、哲学がAIに応用する役に立つっていうのは、すごくざっくり言うとどういうふうに関係してるんですか。
そうだね、多分いろんなレイヤーがあって、哲学って人間の考え方とか世界観をきちっと表現するのには結構哲学っていうのは役に立つのと、
あとはそもそも何のために僕らって生きてるんだっけ、何のために、パーポスだよね。
パーポスのところも哲学で使えるし、あと倫理の話も使えるので、もう一つはその哲学っていうのは言葉で難しいコンセプトを表現するので、
これは今の大規模言語モデルっていうのはまさに言葉で表現するので、大規模言語モデルも哲学、語るのもまあまあ上手だったりするので、だからいろんな面で面白いんじゃないかなと思います。
はい、そこで今回のポッドキャストはこのモギさんとジョイさんの対談を今月のテーマである子育てという切り口から深掘りしていきたいと思います。
またこの対談中に聞き慣れない用語や横文字も飛び交っていたので、そちらも併せて解説いただきたいと思います。
まずはこちらをお聞きください。
ちょうど今GPTの話があって、ずっと哲学のこと考えてたら、GPTといろいろやり取りしたの、ショッペン・ハワダどうだ、ニッチャーがどうだ、いろいろ哲学の話をして、結構GPT哲学うまいんだよね。
ウェブ上に哲学のライティングがたくさんあるんでしょうね。
いろいろ西洋哲学の話を調べながら日本と照らし合わせたら、西洋哲学よりも日本の哲学の方が、
もともとAIで、神道の話は前から話したのよりもアニミズムの話。そもそも哲学とAIっていうのは結構アメリカでも最近話題になっているので、
この辺はやっぱり模木さんだなと思って、模木さんの生きがいの本とか今のなごみの本とかを見て、
日本の哲学とか日本の文脈をちゃんとAIの話の中で説明できるんじゃないかなと。
もちろん生きがいとかなごみ書いた時点ではAIとの絡みって考えてなかったんですけど、ただAIのアライメントとか考えると、
明らかになごみの話だし、最近のTikTokのCEOが来てて、そのTikTokのCEOがアルゴリズムで、
例えば見れば見るほどジョイの好みっていうかプレファレンスをアルゴリズムが学習して、さらにアディクトするような演説を出すわけ。
難しいよね。見ないようにしないと。
そういう時代もそういうハッピネスが増えているのかどうかというと妙ですよね。
まずはこの模木さんのなごみの話からお聞きしたいんですが、
模木さんは今年1月にThe Way of Nagomiという本を英語で出版されています。
2017年に生きがいという本を英語で出して、生きがいという単語を欧米でブームにしたというふうに聞きました。
今度は新たになごみを世界に発信したということですが、まずこのなごみっていうのは西洋ではどのように理解されているんでしょうか。
なごみも生きがいも西洋にはないんだよね。結構説明するのも難しくて、難しいから本として流行るんだけども、
やっぱり生きがいもなごみもそうなんだけども、西洋の産業革命後なのかな、今の資本主義のシステムっていうのは、
拡大して発展するものがやっぱり一番いいっていう美学になっていて、
あんまり発展とか拡大に集中してないじゃない、なごみとか生きがいっていうのは。
日本の伝統的な生きがいっていうのは、例えば職人なんかは自分のビジネスを拡大するのではなくて、
今やってることの中に生きがいを感じるとか、そのなごみっていうのもたくさんあるからなごみが気持ちいいわけではなくて、
ちょうどいい気持ちとかコンテクスト、だから基本的に日本の美学の中には必要以上ものとか拡大はなくてもいいわけなんだけども、
アメリカとかなんかだって、今ベンチャーとか会社とか自分のお金が拡大してなかったらつまらないんだよね。
だからそういう意味で言うと、なかなか西洋には拡大なき生きがいみたいなのってあんまりないんだよね。
だからそういう意味ではこの今の環境問題だとか、拡大しない世の中を作ろうとしている中で、海外は西洋はみんなアンハッピーになっちゃうんだよね。
このユーティリティ関数について2人でトークを展開している部分がありましたので、そちらをお聞きください。
だから意外とユーティリティファンクションっていう概念自体がちょっと単純すぎる感じがあって。
なんか例えばイエローマスクとサムアルトマンの対立というか、あるいはGoogleとオープンAIの対立を見てて、あれなんかジョイどう見えるか。
僕がいわゆるトクシックマスキュリティっていうアームズレンスになってて、人間のウォント、支配したいとか筋力のしたいというウォントとAIが非常にまずい単語を踊ってるっていうか。
だからその意味では確かにもうちょっと東洋的な前提的アプローチっていうかはAIには必要だと思うんですけどね。
だからさっきのユーティリティでいうと、今のアメリカの教育も含めて結構競争が激しい。
で、競争を勝たないとアンダーベルラーにもなれないし、いい大学にも行けない。
で、あまりにも競争が激しいのと、あとは資本主義系でいうとお金とか権力みたいなわかりやすいところで自分の勝ち負けを評価してるので、そうすると自分の人生はゲーム。
で、そのゲームは勝てる。で、その勝つための最適化ができるっていうユーティリティファンクション重視なのが結構あるのと、
で、結構頭いいので、世の中全部考えると、やっぱり自分が一番権力を持って、そして世の中のためにそれを何とかするっていう悪意じゃないんだけども、
世の中全てがユーティリティファンクションで、勝ち負けで競争をして、自分が勝って自分が一番運動できるっていう、
自分に全部権力集めてそれでいいことをしようっていう、英語でマサイアンホンプレックスって言うんだけども、そういうタイプの人が結構いるんだよね、一般的に。
で、AIの業界にもいると思うんだよね。で、それとそのWAとか、日本だと十何代目のお店が。
ありますよね。
いるんだけども、この人たちって拡大しようとしてないんだよね。被害があるよね。伊勢神宮もそうなんだけども、でも今、シリコンバレーって発展してない、拡大してないベンチャーってダメじゃん。
だからキーワードはいつもみんなが言ってるのは、スケールするかしないか。スケールがキーワードですよね。
そうなの。で、そのスケールミーティングがキーワードになってしまうと、生きがいだけでハピネスは感じない。だから僕はそれが、世界全体だとサステイナブルじゃないんで、ちょっとそこが今の、そこで哲学に僕つながってくる。
パラダイムシフトしないと、なんかこう、ただの競争になっちゃうかな。
例えばじゃあディセイブルの人だとか、ノンティピカルの人が活躍できるっていう、エンハウスメントのあるいはエンパワーメントの側面もあるんだけど、一方ではその、よりパワーを持ってる人がいろんな人を、そういえばメカニックのターボみたいに使えるみたいな、その格差が拡大するっていう側面もあるじゃないですか。これ両方とも真実だと思うんだよね。
ただ、ほっとくとお金と権力持ってる方がコントロールしてるから、だから変なんですよ、プレディクション測定ってさ、コンピューター持ってる人が持ってない人を解析するわけで、そうするとこの人はパワーはこっちに移るよね。
それはまだ許せるかもしれないんだけど、偏差値を自体を目的とするようなことにすると、それはもはや良いメジャーではない。
メジャーではないっていうか良いゴールではないっていうか、SATのスコアでも何でもいい。
これっておそらくなんかフォーマルなラングウィッシュで書けそうだよね。
グッドハウスルールっていうイギリスの経済学者の話なんだけど。
だからその手のことがAIのディベロップメントで入っていったらきっと。
多分ね、AIって今までシンボリックにできなかったものをできるようになった。
だから結構ね、経済学者ってまだ古い数学を使ってて、あんまりAIのモデルを使いたくないんだよね。
あんまりね、トゥーメッシーに見えて。
僕思うのは数字でいうと、まずインテジャーがあってリアルナンバー、イマジネリナンバーってなるじゃない。
で、このナンバー・ティオリーでいくと、この新しい数字ができるまで想像もできなかった物理学でできるじゃない。
で、宇宙にはインテジャーではいけないんだよね。
リアルナンバーが必要なんだよね。
で、それと同じで、今の社会の複雑さとか、今の経済学とか、今のフィロソフィーっていうのは、
今までの数学とナチュラル・ラングレッジで表現できるリミットにいって、
フィロソフィーをコンピューテーショナルに表現する、
イクエーションにするっていうのって、今のこのAIだと初めてできるようになったら、
セキュリティが必要だと思うんだよね。
はい、以上、農家学者の模木健一郎さんとのトークをお届けしました。
チャットGPTの出現によって、知性とは何かとか、生きるとは何かという、
人間の哲学、根源みたいなところが揺らいでいるように感じています。
親である私でさえ、ちょっとわからないというふうになっているのに、
子供にどう伝えてあげればいいのかというふうに、ちょっと悩んでしまう面もあると思います。
チョイさんにお聞きしたいのが、今の親世代がこのwith AIの時代で、
持つべきモットーみたいなものってあるとしたら何だと思いますか。
そうだね、AIっていうのはどんどん普及するし、どんどん強くなってくるので、
これ多分みんなそれぞれちょっとイメージは違うかもしれないけども、
AIとかロボットが簡単にできることを、
人間が一生懸命やる必要があるかどうかっていうのがあって、
で、もちろんAIに助けてもらって自分は強くなるっていうのは、
僕すごくこれは拡張としては重要だと思うんだけども、
例えば昔は新聞とかやるときに、この漢字のブロックを選んで、
プチプチプチプチって入れるのがあって、それをブロックを拾う人っていうのがいて、
で、ワープルができたらその仕事っていうのなくなったんだよね。
だからもちろんAIに通じて拡張されて強くなる人もいれば、
なくなる仕事っていうのもあるので、