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絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが日々の絶望と 些細なヒントをお送りするラジオです。
最近の絶望はつんどくリストです。 さて今回はですね、とてつもなく自分を変える方法というお話をしていきたいなと思っております。
えーっとなんだこいついきなり出したなと思われた方、実はこれ自分を変える方法という一冊の本を読んで僕が感じたこと、思ったことを着想的にお話していきたいなと思っております。
著者がケイティ・ミルクマンさんという方が書かれた本ですね。 僕が好きなアダム・グラントさんも絶賛されているというところで
手に取ったわけなんですけれども、この本実はあのブックヌマラジオの次回の課題本でして、 もう実は収録済みなんですが、あのお二人の金銭に、
岡さんとコンさんの金銭に触れなかった部分が僕が一番好きだったところだったので、 なんかすごいもったいないなと思ってこれを収録しております。
はい、ではまずこの自分を変える方法、 副題が嫌でも体が動いてしまうとてつもなく強力な行動科学という本なんですけれども、
どういう本なのかというのを簡単にご紹介していきたいなと思っております。 著者のケイティ・ミルクマンさんがですね、行動科学の専門家ということで、
いろんな方にインタビューをされたり論文を書いたりする中で、 まあこの本を書かれたそうなんですよね。
そしてまあ具体的には自分の意志力でどうやって自分を変えられるのか、 そのためには先延ばしをさせないように自分を縛りつける、
そのためにはどういうふうにしたらいいのかとか、 まああるいは新しいスタートを決める日はどうやって決めたらいいのかとか、
衝動性を逆に利用してしまう、そのためにはどういうふうにしたらいいのかとか、 ゲーミフィケーションのように考えるにはどうしたらいいのかとか、
そういうハウトゥーがですね、エビデンスベースで書かれているわけです。 そしてこのケイティ・ミルクマンさんですね、実は学生時代に競技テニスにかなり打ち込まれていたそうで、
その考え方が行動変容に関する研究に大きな示唆を与えてくれたというふうにも書かれているんですよね。
まあ確かに運動とかスポーツ、 あるいはもっと言えば競技スポーツなんていうのは意思力が大事ですし、行動変容というと、
まあ そこに興味が湧くというのはわかるような気がしますよね。
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まあそういうこともあって、この本の中ではテニスの例もいろいろ出てくるんですよね。
そういう部分が僕はちょっと共感できるなと思ったりしながら読んでいました。
そしてまあ、ある章とある章を取り上げて、ブック沼ラジオではあるイシューを立てて話していったわけです。
まあ主にね、コーンさんが今回はイシューを立ててくれてお話ししていきました。
なんですけれども、実は僕がですね、一番うわーこれいいなぁと思ったところはですね、お二人の口からは全く出てこなかったので、
まあここで、あの成仏…成仏っていうか、まあ僕が一番良かったなぁと思うところを
リスナーの皆さんに、リスナーのあなたにご紹介していきたいなと思っています。
自分を変える方法。
まあ何が一番自分を変えますかね。
皆さんだったらどんなふうに思いますか?
例えば、まあ先延ばしにすることをやめるとか、
怠ける心を正すとか、
あるいは何か仕組みのようなものを使って、何々をしたら何々をするようにする、みたいな形で、まあ偽善プランニングなんて言われたりしますけど、
そういう仕組みを作ってみるとか、
どう思いますか?
僕がですね、まあいいな、単純に読んでいて、うわぁいいなと思ったところがですね、
実はチャプター7の同調する力を利用するというところなんですよね。
まあ繰り返しに言いますけれども、僕はこの同調する力を利用するのが、
自分を変えるのにとっても良い方法だなと思っているわけではなくてですね、
なんとなく僕のアンテナに引っかかる、そしてじわじわと心に響いてくるようなチャプター、フレーズだったんですよね。
それが何かっていうと、要するにですね、他者が同調してくる力が強ければ強いほど、
自分は変わるよねっていうことが書かれているわけです。
具体例を言いますね。
2006年のある日、アメリカミシガン州の2万人の住民がですね、郵便受けにある手紙を発見したそうなんですね。
そしてその手紙には、次の選挙での投票を呼びかけるお知らせが書かれていたんですね。
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でもそのお知らせだけではなくて、実はその受け取った人が最近投票した選挙としなかった選挙がリスト化されていて、
さらにですね、隣人の投票の有無までがリスト化されて書かれていたそうなんですね。
つまりその手紙で言いたかったことはですね、
投票しましょう。さもないとあなたが市民の義務を果たしていないことをご近所にばらしますよということなんですよね。
なんかすごくないですか、この取り組み。これSFの世界でありそうじゃないですか。
そうではなくて実際に、しかも2006年に起こったことらしいんですよね。
で、これ当然道徳的にありえないだろうというところで市民の皆さんから反対運動が起きて、
その手紙はもう一瞬でもう廃止、こんなことをやってはいけないというルールが定められたほど大事件になったそうなんですが、
この手紙が1回送られたことによってですね、投票率がなんと8.1%上がったそうなんですよね。
すごいと思いませんか?
手紙が送られただけで投票率が8.1%も上がった。
それはつまり我々がいかに他者の目を気にしているかということだと思うんですよね。
そして自分を変える方法というのは他者に見られていることによってものすごい影響力を及ぼすということなんだなというふうに改めて思ったんですよね。
なんか僕はちょっとこの1984全体主義国家っぽい取り組みというのが決して同調するわけではないんだけれども、何かこう僕のアンテナに引っかかる部分がありましてですね。
その理由をあえて言語化するのであればその理由は2つあって、
1つはやっぱりその人間らしさ、人間味の部分があらわになるっていうところがちょっとやっぱり僕の興味に刺さる。
それは醜さであったり、欲望むき出しなものであったり、その人の価値観の本当の根っこの部分であったりっていうところにやっぱりどうしたって興味が湧いてしまうという部分なんですよね。
そして2つ目は、こういう道徳的な部分から反している行為、ルールっていうのはやっぱり受け入れられないし、そういったことで過去何度も歴史は過ちを繰り返してきたという部分あると思うんですよね。
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なのでそのルールの線引きという部分で、ここから先はダメ、ここから先まではオッケーっていうルールの線引きをこの選挙の手紙ということであらわにしたということがなんか面白いなあっていうふうに感じているんですよね。
そしてですね、このルールから逸脱した方法を取ることによって人間はいとも簡単に変わってしまうという部分がまあ興味深いなというふうにも思うんですよね。
それは絶大な効果を生む、確かに効果を生むということなんですよね。
それで着想的に思うのは、僕は部活動の大罰問題なんですよね。
僕自身大罰というのは絶対にやってはいけないものですし、憎むべきものとすら思っているんですけれども、確かに大罰には効果があるんですよね。
その効果というのはパフォーマンスを向上させる効果であり、選手、生徒の意思力を最大限発揮させる効果であり、集中力を高める効果であり、人を変える効果なんですよね。
あるいは同調圧力を生むものなのかもしれないですね。
だからやっぱりそういう同調圧力を生むような道徳的に反するようなことというのは、とてつもない力を生むということがわかっているけれども、やっぱりやってはいけない。
だからその線引きをするというのは大事なんだろうなというふうに思うわけです。
というわけで今回はとてつもなく自分を変える方法について話していきました。
自分を変える方法というのはおそらく人それぞれあって、いろんなレベルであると思うんですけれども、
なんかこうルールを逸脱した変え方みたいなものももしかしたらあるのかなーっていうふうに思います。
あるいはそれは効果的な方法なのかもしれない。
でもやっぱりそのルールを超えてしまったと感じてしまったら、またちょっとルールの範囲内に戻ってみる。
その中でまた頑張ってみるっていうのが大事なんだろうなーって個人的には思いました。
はい、というわけで今回は最後までお聞きくださりありがとうございました。
ではまた。