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2024-09-20 37:42

安全とつながり。緑のチューニング神経とは。

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#ポリヴェーガル理論 #腹側迷走神経複合体 #モナ・デラフーク #発達障害からニューロダイバーシティへ #緑の神経 #チューニング神経 

サマリー

今回のエピソードでは、ポリヴェーガル理論に基づく緑のチューニング神経について説明されています。この神経系は心身の安定や社会的な交流において重要であり、安心・安全な経験を通じて育まれます。また、緑のチューニング神経と安心・安全のつながり体験の重要性について語られています。養育者との関係や社会的なつながりが生存に与える影響についても探求されています。さらに、ポリヴェーガル理論の基礎やその応用に関する情報も提供されています。

ポリヴェーガル理論の概要
こんにちは。のびやか四葉カフェをお届けしています。
公認心理師の四葉さわこで、
現代ポリヴェーガル理論入門編ということでお届けしています。
皆さんは、こんな自分の調整に困っていませんか?
例えば、すぐ高ぶっちゃう、イライラ、カットする、緊張しやすい。
そういう神経が高ぶりやすくて困ってる。
あるいは、逆に落ち込むほう。
うつうつとしちゃったり、どんよりしたり、気力が湧かないとか、へこみやすいとか。
あるいは、このアップダウンが激しい。
私ってそううつ?なんか波が激しいんだよな。
なんていうこのスライドで表したような、
そんな自分の自己調整に困っていませんか?
今日の内容は、そんな方にぜひ聞いてほしい内容です。
知っておくと役に立つポリヴェーガル理論入門編ということで、
音声の方は無料で一般公開でお届けしています。
それから、私のメンバーシップ、オンラインサロンの方に入っていただくと、
この動画付きで、イラスト満載のスライドを見ながら、この解説を聞くことができます。
では、前回は、こちらはYouTubeの方で皆さんに一般公開したんですけれども、
ポリヴェーガル理論とは?ということで、簡単にお話ししました。復習です。
ポリヴェーガル理論では、自律神経を3つの神経で説明していると。
ブレーキのような背側迷走神経複合体、私はこれを青で表現して伝えていると言いました。
それから、アクセルのような交感神経系、こちらは赤で表現して伝えています。
そして、腹側迷走神経複合体、哺乳類動物だけにある神経系ですね。
マイルドブレーキとも、チューニング神経とも言えるような神経系、
こちらを私は緑で表現して伝えています。
今日は、今回はその緑で表している神経系、腹側迷走神経複合体について詳しく解説する回です。
このチューニング神経、緑のチューニング神経は、心身を安定範囲に保つために鍵となる神経系なんです。
もちろん、アクセルの神経もブレーキの神経もどちらも大事。
車だって、アクセルとブレーキがなかったら動きませんよね。動いたり止まったりができない。
だけど、これをいい感じ、アクセルもブレーキも効きすぎないで、ちょうどいい感じで効かせるために、
このチューニング神経がいかに働いてくれるか、機能してくれるかっていうところがポイントなんです。
ちなみに、スライドの方で説明しましたが、自分の状態、心身とか神経状態が安定する範囲で効いてる時っていうのは、
このチューニング神経がベースに効いていて、その上でアクセルも効いてるとか、ブレーキも効いてるっていうイメージなんです。
チューニング神経だけ、アクセル神経だけ効いてるっていうことは、実際はなくて、
それぞれの3つの神経系がグラデーションで効いてるんだけれども、
このチューニング神経をベースに効かせたいんですよね。
自分の心身をいい感じで安定させるために。
なので、今日の内容をぜひお聞きください。
緑のチューニング神経とは
ではまず最初に、緑のチューニング神経とは、正式名称腹側迷走神経複合体とは、どんな神経系なのかということを説明します。
スライドに書きました。
このイラストを見ていただくとわかるように、まずは心臓につながってます、この神経系。
そして、この社会交流に関わる部位、主に顔面部、首や肩も少しつながってるんだけれど、
このあたりにつながって、微細に、微妙な感じを上手くチューニングしてくれる、調整してくれる神経群のことを指しています。
この神経群のキーワード、どういう特徴があるかというのを示すとしたら、3つ。
私はこの3つをキーワードに挙げました。
1つは安全、2つ目はつながり、3つ目は育てるということです。
このキーワードも中心に今回伝えていきますね。
先ほど社会交流という言葉も出しましたが、解剖学的に説明すると、このスライドに表したような5つの脳神経系を指しているんです。
顔面神経、三叉神経、舌咽神経、副神経、腹側迷走神経、この5種類の神経、これ全部社会交流するときの調整に関わる神経群です。
この神経群は社会交流の力を、あるいはこの神経自体も生まれたときは未発達で、育てていく神経群だというところが特徴なんですね。
神経の発達具合というのは、あるいはこの神経がよく効くか効かないかみたいなものは、結構個人差があります。
でもこの神経がしっかり発達してしっかり効いてくれる方が、いい感じでチューニング、調整ができるわけです。
この神経系のことを一文で大事なこういうものですって説明するとしたら、私はこういう言い方になるかなと思って、こういうふうにまとめてみました。
緑のチューニング神経とは、安心・安全のつながり体験を重ねることで育てる神経なんです。
ここまでが緑のチューニング神経ってどんなものっていうのを概要をざっくり説明しました。
社会交流と言葉も出しましたけど、今回はその社会交流、この神経の発達の仕方について、
こちらの本、以前私の音声配信の方でもご紹介したんですが、
発達障害からニューロダイバーシティへという、モナ・デラフークさんが出している本が、日本では2022年に日本語訳の本が出てるんですけど、
こちらの本で説明している説明の仕方が、この神経群はこんなふうに発達していくんですよっていうことをすごくわかりやすく説明していたので、
このデラフークさんのこの著書の説明を参考に、今回は説明しようと思います。私のこの回の説明ね。
ちなみにこの本は、発達障害からっていうタイトルついてますけれど、いわゆる発達障害があったり、あるいは発達障害かなと思わせるような、
ちょっと育てにくいというか扱いにくい子、問題行動が気になるとかね、そういう子たちへの効果的なアプローチについて、親御さんとか教育関係者とか、
療育に関わる人とか、そういう人たちにこのポリヴェーガル理論を持って、こういうふうに見て、こういうふうに関わると効果的なんだよ。
あるいはこういうことをしたら逆効果なんだよっていうことを教えてくれてる本なんですね。この本自体もお勧めなので、そういう内容に興味ある方はぜひご覧ください。
このデラフークさんは、ポリヴェーガル理論がとにかく一番の柱で、この本で伝えてるんですけれど、もう一つ、グリーンスパンとウィーダーという人が1970年代に提唱した、
機能的情動発達レベルっていう理論も合わせて、ポリヴェーガル理論とそれの2つの視点を組み合わせることでうまく説明してくれてるんですね。
子どもの社会情動的発達っていうものは、こういう6段階で発達するんですよっていうのをグリーンスパンとウィーダーが提唱してて、
その説明がすごくね、この緑のチューニング神経はどういうふうに発達していくんだっていう説明とも重なってわかりやすいので、これで今回ご紹介したいと思って出してきました。
そのグリーンスパンとウィーダーが提唱している、社会交流の機能というのはこういう6段階で発達するんですよというものですね。
それをデラフークさんが著書にまとめている、結構書いてくださっているのを、私の方がさらにちょっとわかりやすく改変まとめてみたのが、このスライドにある内容です。
で、まず左側にね、これ前提って書いてあるんだけども、まずここが重要。
この社会交流の神経が育ったり機能するためには、大前提として心身が安心・安全感を感じてないと機能しないって言われてるんです。
神経の発達と社会交流
だからまずこの心身に安心・安全感を、だからさっき安全っていうのがキーワードって言ったんだけれども、持たせておくことが大前提ね。
で、その上でレベル1。レベル1が、まず落ち着いて注意を払えるようになる。
例えば人間の赤ちゃんだったら、お腹空いたおっぱいちょうだいとか、おしっこやうんちをして気持ち悪いっていうので、その不快さをわーって泣いたりして教えますよね。
で、そういうカラダが気持ち悪いっていうところを養育者がケアしてくれて、ある程度はお腹も満たしたし、気持ち悪いのもないし、それで心とカラダが安心・安全っていう状態になったところで、外界に落ち着いて注意を払えるようになるわけですね。
なんか今こういう声が聞こえる。家族やお母さんの声が聞こえるのかもしれない。
あと、なんか見る。お腹の中から出てきたこの世界、どんな世界なのかなっていうのを見たりするっていう、そういう外界に注意を払えるようになるっていうのがレベル1の段階。
次にレベル2の段階が、その注意を向けて、ん?って思ったものに対して関心を向けて関わる。
それは何かこう話すってことかもしれないし、手を伸ばすってことかもしれない。
とにかくそうやって関係を作ろうとする、関わろうとするっていうのがレベル2の段階です。
そしてレベル3で、双方向のやりとりができるようになる。
あの、ちゃんとした言葉がしゃべれなくても、ああとかうううでも、養育者に抱っこしてもらって、あ、そうなの。
うん、あ、あ、うん、なんだろう、赤ちゃんとなんとなく会話するのありますよね。
ああいうこう、リズムとかキャッチボールを感じるような感じで、双方向でやりとりできるようになるのがレベル3。
で、レベル4は、その非言語なものもあるけど、言葉、言葉とかも使えるようになったら言葉も使って、
言葉や非言語でお互いの、お互いの子供だったらその子供の意図、どういうことを伝えたいのか求めてるのかっていう意図を伝え合う、理解し合う。
それがレベル4の段階。
で、さらにレベル5に行くと、その、なんていうのかな、言葉やジェスチャーなどで伝え合う中から、効果的な表現とか、あるいはアイデアが生まれてきて、
伝えたいことを絵とかで表現するとかいうことも含まれるようなんだけど、とにかく効果的な表現やアイデアっていうのが生まれる。
この辺りで前頭前野、創造性とかそういうものの、前頭前野も脳のそういう部位も効いてくるようなイメージですね。
で、最後にレベル6の段階に行くと、論理的に考えられるようになって、何かその問題解決のためにはこういう風なところを改善するといいねとか計画立ててっていう、
建設的な交渉とかやりとりができるようになる。話し合える。これがレベル6です。
これが順番に発達していく。こういう風に発達していくんじゃないかって、グリーンスパンやウィーダーは言ってるんですね。
これは個人の発達段階というか成長具合でももちろん違うし、あとは大人でも安心安全がある。落ち着いた状態だったらレベル5とかレベル6が使えるんだけれども、
安心安全を感じてない状態になったりすると、例えばレベル1の落ち着いて相手に注意を払って相手の言うことを聞くとか、そういうこと、そういう機能も機能しなくなったりしちゃう。
だから、デラフークさんは本の方で、関わる子どもが今どの社会交流の機能がどこまで発達してるかっていうのを見極めて、その発達段階にあった目標設定とか関わりをすべきだし、いきなりレベル2ぐらいなのにレベル5を求めても無理だとかね。
あとは大人の方も、大人が今こういうレベル3だったりレベル4っていうのを子どもにそういう関わりができる状態なのか。
ストレスとか忙しくていっぱいいっぱいになってて、レベル1の落ち着いて注意を払って子どもに接するみたいなことができない状態だったら、無理だよねって子どもを理解したり関わろうっていうのも。
だからまずは大人側がこういう機能が今ちゃんと働く状態になってるかをモニターすることも大事ですよってことを強調して言ってくれてます。
改めて重要なことですね。
緑のチューニング神経、社会交流に関わるその神経は育てる神経なんです。
落ち着いて人と関わるってことにも大きく関係してるし。
あとこれはこの後説明しますが、自分で自分を調整できるようになることにも大きく関わってる神経です。
そしてこの神経は繰り返しになりますが、安心・安全のつながり体験を重ねることでこの神経が育つんです。
これを今回ぜひ覚えておいてほしいんですね。
安心・安全のつながり体験
育て方についても後半をお伝えしますので、
まずはこの安心・安全のつながり体験という話をしているので、
なんでそれがそんなに必要なのっていうところを説明したいと思います。
ちなみにこういう親子のつながりとかコミュニケーション大事だよとか、
この愛情とかね、子供と遊んであげることとか大事なことなんだけれども、
こういう話をすると、私そういうことを親にしてもらってないよなっていうことでザワザワする人、
あるいは自分は今親の立場なんだけど、それやれてない、あんまりできてないなっていうことで、
もやもやザワザワする人が結構いるんです。
実は私もそうでした。
もしあなたがそういう感覚になるようであれば、
そういう反応が起きてるなっていうことにただ優しく気がついて、
自分ダメだとか責めないでください。
ただそういう反応が起きてるなと思って、
でもポリベーカル理論ではそういう風に、そういう理論があるんだなって、
ちょっと距離を置いて、私の話を聞くような感じで聞いてもらえると嬉しいです。
こういう内容が受け取れる時と受け取りにくい時ってあります。
もしあまりにも受け取りにくい状態の時は、無理して聞かなくていいので、
落ち着いて聞けるような状態の時に、再度この配信を聞いてもらっても、見てもらってもいいかなと思います。
すいません、余談で説明注意をしました。
社会的動物としての人間
改めて、緑のチューニング神経を発達させるには、
なぜ安心・安全のつながり体験が必要なのかってことです。
まずこれです。
哺乳類動物は、哺乳類、お乳を飲んで育つ動物ですよね。
そういう特性上、養育者とのつながりは不可欠なんですよ。
人間の赤ちゃんを想像してもそうですよね。犬や猫もそうです。
小さい時、乳幼児の時は、親とか周囲の大人に保護してもらって、
世話してもらわないと生きていけません。
栄養をもらうこともそうだし、排泄の始末とか、人間の場合は移動もできませんよね、最初はね。
寒暖の調節とか安全確保とか、とにかく生きていくためには世話してもらわないと。
そういう養育者がいないと生きていけない。
だから、自分の生存とか安全ということに、養育者とつながるという、
つながりと安全がすごく密接に関わっているのが、哺乳類動物なんですね。
あともう一つ、社会的動物という文脈でも説明できます。
人間も社会的動物です。
群れで生活することが不可欠です。
例えば人の場合は、600万年前の狩猟採集時代から、小集団で生活していました。
たった一人の人間では、狩りに行って獲物を仕留めるとか、
その間に子育てを女たちでしているとか、そういう分担して生活していくということが、たった一人ではできないわけです。
だから、仲間がいないとか、小集団に所属できないということは、死を意味するものでした。
今だってそうですよね。本当にたった一人では生きていけないです。
だから、そういう生存をしてきたのが、社会的動物、人間だったり猿だったりなので、
孤立状態というものには、本能的に不安や恐怖を覚えるようになっているんですね。
だから、そういう意味でも、ちゃんと仲間と繋がる、所属できるということは、安心・安全に繋がる。
繋がることが安全に繋がると、やっぱりここも密接に関連しているのが、哺乳類動物であり社会的動物なんですね。
この緑のチューニング神経、哺乳類動物だけに発達したこの神経、新しい神経群なんだけれども、
他者と安全に繋がるための手段を与えるために発達した神経系とも言えるんです。
同じ種でも、自分をちゃんと養育してくれたり、安全に関われる人と、そうじゃない危険人物とかだっているわけですよね。
その時に、敵か味方かっていうのを踏まえた上で、安全なら関わろうって、そういう本能はやっぱりあるわけですよ。
その時に、特に養育者側ですね。よしよし大丈夫だよとか、びっくりしたね、怖かったねとか、こういうふうに敵じゃないよ、私はあなたの味方だよ、守る存在だよっていうことを
相手に教えてあげるために、例えば目や表情のあたりだったら、柔らかな目線や表情を作って、敵意の無さを示す。
あるいは耳にもつながっているんだけど、耳をすませて音を聞き分けて、相手の意図とか、相手は敵じゃなさそうだなということを感じ取るのも、この緑のチューニング神経群がやってくれること。
あとはこの穏やかな声や抑揚のある話し方を、これも微妙なチューニングが必要なんですよ。ただ唸ったりなんだりするだけじゃなくてね、あと言葉も喋って歌も歌ったりしますよね。
そういうこの抑揚のある話し方や穏やかな声で安心感を与える。敵じゃないよ、仲良くしよう、怖くないよ、自然とそういう喋り方になりますよね。
そのチューニングもやってくれてるし、あとコミュニケーションを取るときに、そうなんだってうんうんって頷いたり、首をかしげたり、リズムを作るとかね、これもね、安全、私安全だよ、この関係大丈夫だよって安全のサインを出してるんですよ。
だからこういう安全だよ、安全だねっていう相互にやり取りする微妙なチューニングでそれやることを可能にしているのがこの緑のチューニング神経系なんですね。
さらにこれも知っててほしいんです。
お互いのそういう緑のチューニング神経だったり、これアクセルやブレーキの神経状態もそうなんだけれども、とにかくお互いの神経状態って伝わって影響を受けるんです。
この穏やかな感じでこういう神経状態で関わると、関わってる相手にもその穏やかなオーラというかエネルギーみたいなものが伝わるんですね。
ポリヴェーガル理論ではこのスライドにも書いてありますが、協働調整っていう言葉があって、それよく使われる言葉です。
協働調整、協力して働く調整と書きますが、お互いに関わることでお互いの神経状態を落ち着かせるみたいなこと、そうやって調整するってものです。
例えば赤ちゃんだったら、自分で自分を落ち着かせるっていうのはまだ未発達なので、何か不快なこととか問題があったときに、わーって、ストレスだ、お腹すいたとか本能で求めて訴えますよね。
そこに養育者が来て、あらあらどうしたのって、あーおしっこしちゃったのねとか、そういうふうにやりとりして、その養育者の世話してくれる感じとか敵じゃない感じっていうのが伝わってきて落ち着いてくる。
このやりとり、リズムというか揺らしたりするじゃないですか、抱っこして、そういうのが伝わってきて、もちろんおむつを変えたりとかの直接的な世話もしてくれるんだけど、落ち着いた穏やかな安全だよの神経エネルギーみたいなものが伝わることで赤ちゃんも落ち着くみたいな。
これが協働調整なんですね。私たち大人でも最初はイライラしてたんだけど、誰か話をよく聞いてくれる人が、うんうんそうだらムカつくよね、そうだよねって、話を聞いてもらってるうちにだんだん落ち着いてくるとかあるじゃないですか。
とにかくそういうのが協働調整ってやつなんですね。
で、このポリヴェーガル理論ではこの協働調整の体験を重ねることで、その他者がそこにいなくても、例えば養育者お母さんお父さんがいてそうやってやってくれなくても、そのことを思い出して自分の中にその存在を感じて自分で自分を落ち着かせられるようになる。
自己調整の力が養われていくようになるって言われています。
この他者に関わってもらって安心させてもらってっていうのを繰り返すことで、その感覚みたいなのが自分の内側に根付くっていうのかな、内在化っていうんですけどね、そういう現象が起きると言われています。
なので、改めてそういう協働調整だったり、安心安全のつながり体験などを重ねることで、緑のチューニング神経を育てたいわけです。
ちなみに言い忘れましたが、アクセル神経やブレーキ神経は、これは生まれた時にはもうちゃんと機能するように発達した状態で生まれています。
アクセルもブレーキも悪者じゃなくて、大事な神経です。
ただアクセル神経ブレーキ神経は育てるとか考えなくても、もう生まれた時には効くようにできている。
哺乳類動物はね。
アクセルブレーキ神経は、哺乳類だけじゃなくて、両生類だったり、爬虫類だったりも持っている神経系ですからね。
緑のチューニング神経の育て方
だけど、哺乳類動物はこのチューニング神経、生まれてからそういう関わりで育つこの神経で、微細な調整ができるようになるから、本当にこの神経を育てたいってことになるんですね。
はい、お待たせしました。
育て方、ここまでの話を聞いても、なんとなく想像できるところはあると思うけど、改めて私がここで提案したいチューニング神経の3つの育て方をお伝えしたいと思います。
いろいろな手段があるんだけど、基本となる部分を今回お伝えします。
その3つをまず最初に言ってから、その後詳しく説明しますね。
まず1つ目は、安心・安全の心身・時間・環境づくりってことを意識するってことです。まずは安全づくりを意識する。
次2番目は、自分にとって安心・安全の存在っていうものがあると思うんですよね。
あんまり思いつきにくいって人もいるかもしれないけど、でも皆さんが、あなたが今生きてるっていうことは、多少なりとも安心・安全を与えてくれる存在もいたはずです。
その存在を思い出して、イメージでもいいしリアルでもいいからつながるってことをやるってことです。
3番目は、自分のカラダ、この自分のカラダを相手に安心・安全の関係づくりを練習するっていうものです。
では1つ1つ説明していきますね。
まず1つ目、育て方の1。まずは安心・安全づくりを意識する。
6段階のモデルでも言いましたけど、前提は心身に安心・安全感があることですから。
レベル1の落ち着いて注意を払う。
とりあえず自分が今、相手とか周りに落ち着いて注意を払えるぐらい、見たり聞いたりできるぐらいの心身の安心・安全感がないとダメなわけですよ。
だからまずその安全づくりをしてほしい。
例えば、私だったら最近胃腸の調子が悪くて体調不良あってみたいな、ちょっと皆さんにご心配をおかけするような配信もしましたけれど、
そういう自分の体や内側に危険というか不安な要素、落ち着かない要素があったら、落ち着いて注意を払うということもできないわけですよね。
私だったらカウンセリングの仕事ができなくなっちゃうから、だから少しでも体調を安定させるということもカラダの安心・安全をつくるという意味で重要になるわけですね。
それなんで私も配信ペースを少し落とさせてもらうという調整をさせてもらいました。
そういうのも含まれます。
次、2番目。
安心・安全の存在を思い出してつながるということです。
さっきも言ったように、それはリアルはもちろんなんだけど、イメージでもOKです。
今までの自分の人生の中で、自分にとって安心できる、信頼できる存在を思い出して、味わう感じが欲しいんですよね。
そういう時に、緑のチューニング神経が活性化する。やっぱり筋肉もそうだけど、使わないと衰えちゃうじゃないですか。
使ってあげてほしい。
それは人間じゃなくてもOKです。
自然でもいいです。
自然とつながる。
山とか海、好きだから。
私は森とか、緑に触れること、つながること大好きなんだけど、そういう自然とつながるでもいい。
動物でもいいし、ペットでもいいし、ぬいぐるみでもいいです。
あと、何か宗教というか、信じている、信仰する存在があるなら、そういうものでもいい。
神様でもいいし、アニメとか小説の登場人物でもいいです。
とにかく、安心・安全を感じてつながれる存在を思い出して、つながりを感じる、味わうという時間とかね、機会を意識して持ってほしいんです。
緑のチューニング神経の育成
これはポリヴェーガル理論だと、緑のチューニング神経が活性化するって言い方をするけれども、内分泌系で説明したら、オキシトシンですね。
別名、愛情ホルモンっていうオキシトシンもそういうつながりを持っていることで、犬の研究とかであったかな、犬と人間の関わりでオキシトシンがたくさん、愛情ホルモンが出て、
それが出ると、がんとか傷の痛みとかを癒す力もある。
だからカラダの痛みも、たぶんトラウマとかの心の痛みとかにも効くんだと思うんだけれど、
そういうことがいろんな科学的な研究でも言われてますので、そういうのをやってあげたい。
次に育て方の3ですね。
これはつながりっていうのをやりたいんだけど、もし誰か子育て信頼できる人とかいない、自分ぐらいしかいないみたいな方がいるとしたら、
まずは自分自身のカラダ、体と安心・安全の関係を作れるようになってほしいんです。
そこにスライドにももう一度出してきた、ウィザーたちの6段階のこのステップを意識して関わってほしい。
例えばレベル1の落ち着いて注意を払う。
自分の体は今どんなふうに、何を感じてるかな、何を求めてるかなっていうことに耳を澄ませる。
カラダの声を聞くとか言うじゃないですか。
そういうレベル1のような関わりを意識する時間を持つ。
で、関心を向けて関わってほしい。
レベル2ですね、体にちょっと今お腹空いてる、何食べたい、そうだな、じゃあ今日は何食べようかとかね。
体に関心を向けてあげてほしい、関わってほしい。
そういうことをやっていると双方向のやり取りも、普段の日常の中で、
これどうしようかな、やらなきゃいけないけど、でも今疲れたからちょっと5分だけ休憩しようか。
うん、わかったよ、そうだよね、最近疲れてるもんね、なんてこう自然に会話、
キャッチボール的な会話ができるようになるってこともあると思うんですよね。
で、そういうまめな体との関係づくりしてると、カラダの方から何かこう、
何ていうかな、分かりやすくサインを出してくれるようになったりとか、
やり取りしてるうちにグッドアイデアが浮かんだりとか、そういうこともあると思います。
まずは体と仲良くなってほしいよね。
で、そのカラダの声やサインを聞くために、ポリヴェーガル理論の考え方、
その3つの神経系とか、赤、青、緑で表現して捉えるっていうのはすごく役に立つ、
いいモノサシになると思うので、体との関係づくりをするためにも、
ポリヴェーガル理論っていうのを基本的なところでいいのでね、
学んでもらえたらきっと役に立つと思います。
はい、ではね、ちょっと長くなりましたが、ここまで。
ポリヴェーガル理論の応用
ここまでのまとめになります。
今日お伝えしたいことはこれです。
緑のチューニング神経を育てて、心身の安定しやすさを手に入れましょう。
緑のチューニング神経、複側迷走神経複合体とは、
安心・安全のつながり体験を重ねることで育てる神経です。
はい、じゃあここまで。
知っておくと役に立つポリヴェーガル理論入門編ということで、
緑のチューニング神経について、何ぞやっていうこととか育て方とかね、
そういうことを説明させてもらいました。
繰り返しになりますが、
私のnoteのメンバーシップの方、
オンラインサロンのびやか四葉カフェの方に入会していただくと、
特に9月中は初月無料キャンペーンをやっておりますので、
スライドでのこの動画も見て学ぶことができます。
それから月1回の質問交流会などもやっておりますので、
そういう場で質問いただくこともできます。
ポリヴェーガル理論をもっと学びたいとか、
こういうセラピーに関係することを興味あるという方は、
ぜひメンバーシップの方も入会いただけると嬉しいです。
次回は闘うか逃げるかの赤のアクセル神経、交感神経系について解説をしたいと思います。
はい、ではここまでご視聴いただきありがとうございました。
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