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2022-10-12 13:57

第60回「子どもに期待しすぎるのは不健全でしょうか?」

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Q.子どもに期待しすぎるのは不健全でしょうか?(42歳女性)

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【メンタルサポーター成田儀則|心に刻みたい人生哲学のはなし】
学校に行けない子どもたちからオリンピック選手をはじめとするアスリート、企業経営者・マネージャー・新入社員......メンタルサポーターとして20年間にわたり講演・研修を行ってきた成田儀則(なりた・よしのり)が、いまと未来を変える人生哲学の話をお届けします。視聴者/リスナーからの人生相談にもお答えします。

【成田儀則プロフィール】なりた・よしのり/1961年生まれ神奈川葉山町育ち。
小学6年から父の影響でテニスを始める。将来プロになりたいと中央大学庭球部に入部。大切な試合になると、メンタルの弱さで全て負ける。結局レギュラーになれず、四年生で寮長で大学生活を終える。
日本火災海上に入社し社会人をスタート、6年間お世話になった後に独立、会社を設立し、新たなチャレンジをスタート。しかし、事業に失敗。億の借金を背負う。どん底の真っ只中、能力開発の草分け、株式会社TBR故夏目志郎氏に師事、ブライアン・トレーシーのプログラムを徹底的に学び、主席トレーナーになる。夏目氏引退を機に、有限会社ヒューマンリンクを設立。企業研修からオリンピック選手のメンタルトレーニング、学校に行けない子供達のカウンセリングまで幅広く活躍。現在にいたる。
https://narita-yoshinori.amebaownd.com/

【早川洋平プロフィール】はやかわ・ようへい/プロインタビュアー。キクタス株式会社代表取締役。
羽生結弦、コシノジュンコ、よしもとばなならトップランナーから戦争体験者までジャンルを超えてインタビュー。ユニクロ・ネスレなどCMのインタビュアーも。いっぽうで「音声」の可能性にインスパイアされ、声のメディアも創り続けてきた。『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良 大人の放課後ラジオ』などプロデュース。
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#メンタルヘルス
#子ども
#子育て


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心に刻みたい人生哲学のはなし
学校に行けない子どもたちから、オリンピック選手をはじめとするアスリート、企業経営者、マネージャー、新入社員、メンタルサポーターとして20年間にわたり、講演・研修を行ってきた成田由紀が、今と未来を変える人生哲学のはなしをお届けします。
視聴者、リスナーからの人生相談にもお答えします。
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さあ、ということで成田さん、今日もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さあ、今日はですね、40代の、42歳女性の方から質問をいただいています。
子供に期待しすぎるのは不健全でしょうか?ということでいただいています。
はい、読みますね。
はい。
先日、小学6年生の娘のピアノ発表会がありました。
春先から毎日のように練習していた曲なので、本番前にも誰よりも練習してきたんだから絶対大丈夫と、
本番前の娘に声をかけて発表会に送り出しました。
ところが、いつもなら絶対間違えないようなところで弾き間違えてしまい、
本人としてもとても悔しがって、
発表会の後に、私がまた次頑張れば大丈夫と声をかけたところ、
お母さんが絶対大丈夫なんて言うから、本番中ずっと緊張したんだと涙ながらに言われてしまいました。
当然娘には期待しているし、応援も続けたいのですが、過度な期待は本人にとって重荷となってしまうのでしょうか。
娘も思春期に入っているだけに、余計に距離感が難しく感じますということです。
よくありますね、これ。
これちょっと笑いながら、僕これ今日、
中2の娘が今日からテストなんですよ。
誰よりも勉強してきたんだから、絶対大丈夫って言っちゃいました。
同じこと。
これ同じですよね。
なるほど。
いやー、期待。
お子さんが言ってくれたように、お母さんがそんなことを言うから緊張しちゃったよって当然ですよね。
絶対大丈夫っていう声をかけてしまうと、結果、うまくいかなきゃいけないって思っちゃいますよね。
03:03
ミスっちゃいけないって。
ミスっちゃいけないって思ったら、
ミスるのが人間の特性ですからね。
よくこれあるんですが、親御さんが結果に期待しすぎてはいけない。
要は本人が楽しんで、目いっぱいチャレンジして、ミスってもいいよって、とにかく楽しみなさいって言ってくれたら、すごく楽じゃないですか。
全然違いますね。言われればシンプルですね。
だから、親の期待はうまく引くことなのか、
それとも、
シンプルなチャレンジを楽しんでトライすることなのか、どっちを期待してるんですかってことなんですよ。
これ、曖昧になっちゃってるんですよ。
だから、結果ばっかり期待をして、どんどん子供を苦しめてしまう。
だったら、結果は分かんないんだから、やってみなきゃ。
もうミスるのが何しようが構わない。
とにかくあなたは楽しみなさいと、もう前向きにチャレンジして、ミスなんか気にしなくていいから楽しむなよって送り出してあげる。
それは子供としては絶対そっちの方がいいですよね。
その方が子供はとっても楽になるし、要はもう、なんだろうな、プレッシャーかけられてガチガチになって、かえってミスするなんてことはなくなりますよね。
なので、例えば試合ね。
試合の結果、例えば優勝するとか、9位に入るとか、そんなことは期待せずに、
とにかく楽しんでチャレンジして自分の実力を出し切ること。
ここに期待してもらった方が。
子供も良くないですか?
そうですね。
だから、期待する、フォーカスする場所が違う。
確かに。結果じゃないってことですね。
結果じゃないんですよ。姿勢に。
もうその、チャレンジして楽しんでくれるっていう、その姿勢にどんどんいっぱいね、親はね、応援してあげるという。
結果はね、もう分かんない、こればっかりはね。やってみなければ。
これでも、ないださんかね、アスリートにもコーチすると思いますけど、そういう意味ではスポーツなんかまさにそうですか?やっぱり。
いや、もう同じですね。
いわゆる結果考えすぎたら、もう必ず体が硬直してパフォーマンス下がるので、勝たなきゃいけないって思ったら勝てないんですよ。
じゃなくて、オリンピック選手のメダル取った後のインタビューでも何でもね、みんな楽しかったとか楽しめましたとかって。
確かに。
結果出てる方は言いますよね。
キューちゃんもとっても楽しい42.195キロでしたみたいなね。
はいはいはい。
もう楽しんでるんですよ。
北島選手は超気持ちいいって言ってましたね。
そうですね。もう何も言えねえと。超気持ちいい。
要はとにかく、自分が楽しむこと、勝たなきゃいけない、何とかしなきゃいけないって思ったら、人間なんとかならない。
要はパフォーマンス、楽しむことが一番パフォーマンスを上げるんですよ。
これを不老状態、ご機嫌状態が不老状態ですね、楽しんでる。
06:03
不機嫌、不機嫌な状態。
もうこれ苦しんでる状態。
これもうパフォーマンス上がりませんね。
だからもうアスリートは、もうとにかくいざとなったら、もう本番でビビって失敗するぐらいだったら、もう開き直って、もう今までの全部出してやろうって楽しめれば、一番いいですよね。
そうですね。
はい。
これでもなんか、今成田さんおっしゃってくださった通りで、なんか自分なんか振り返っても娘に対して、じゃあテストでいい点取ってほしいこと、結果っていうよりやっぱり頑張ってきて、その頑張ってきたことを最後楽しむ。
うん。
そっちでって思ってるんですけど、ただ正直に言うと、やっぱりそれでもなんか1割ぐらいは、やっぱりいい点も取ってほしいみたいな、なんかそれは世間体がどうこうとかじゃなくて、なんかこれだけ頑張ってるんだから、いい点を取らせてあげたいみたいな、ひょっとしたらやっぱりこのお母さんも当然親なんてあると思うんですよ。
もちろん。
その辺の気持ちっていうのは、当然なくせないし、なくす必要ないわけですよね。
なくす必要ないですが、言っちゃいけない。
そうですよね。
言っちゃダメなんですよ。
なんですよね。
うん。
とにかく、ね。
頑張ってきたねって。
で、本番はとにかく、もう自分の力どこまであるのか楽しんでチャレンジしなさいって。
いい点取ろうと思わなくていいよって。
うん。
それは結果だからねって。
そうですね。
うん。とにかく、もう楽しんで自分の実力どこまであるんだろうってトライしなさい、チャレンジしなさいって。
言っといてでいいんですよね。
うんうんうんうん。
どこにフォーカスするかってね、あの、実はね、先日もちょっと成田さんと、あの、
させていただいてて、若干ズレますけど、
はい。
例えば、子供にね、あの、歯磨きしなさいみたいな感じで言っても、なかなか嫌がると。
うん。
まあ、勉強しなさいって言っても、これも今回と根本一緒なんですけど、その子供に、なんだろう、ためを持って、愛情なんですけど、なかなかその辺も言えば言うほど、逆に相手は重荷になるみたいな。
うん。
この辺もやっぱフォーカスズレてるんですね。
いわゆる行為ばっかり指摘してしまうと、命令されてるというね、感覚にとらわれてしまう。
うん。
だから、歯磨きしろって言うんじゃなくて、ねえねえって、歯って大事だよねって、そう思わない?って、どう思う?って、大事だったら、これはもうちゃんと大事にしなきゃいけないから、それで一緒にちゃんと磨こうよって言って、とにかく歯磨きしなさいじゃなくて、なぜ歯磨きをしなければいけないのかを、ちゃんと諭してあげることが必要ですよね。
うんうんうんうん。
まあ、それもある種の理想像というかね、ちゃんと歯が大事で、そこが健康な歯があって、そのための歯磨きをしなければいけない。
そういう手段として歯磨きがあるっていう方にならないとずれちゃうってことですね。
そうですね。だから、例えばね、将来ね、入れ歯になりたい?それとも自分の歯でね、ずっとね、歳をとっても全部自分の歯で物を食べたい?どっちがいい?って、常に聞いてあげることですよ。
そうそう、だんだん子供は意識してくるんで、いやそれは自分の歯がいいよね、だよね、歯って大事だよね、常にそれを言ってあげる?
はい。
そしたら歯磨きしろって言わなくても、歯を磨くようになりますから。
うんうん。
09:00
はい。
これ話戻ってしまいますけど、このお母さんがね、お母さんですね、その大丈夫っていう言葉を多分、この絶対大丈夫って言ったことは逆に結果的には今回になっちゃいましたけど、
多分親として大丈夫って言葉は本当に心からかけてあげたかったと思うんですよ。
その大丈夫って言葉自体は別に問題ないわけですよね。
つまり、いい結果が出るよっていうニュアンスの大丈夫だとまずいかもしれないけど、さっきおっしゃったように、例えばミスしたって別にみたいな、
そういう意味での、まあ直接大丈夫って言葉を言うかは別として、親が声かけとかその、なんて言うんでしょうね、コミュニケーションとして大丈夫だよっていう安心感をむしろ与えた方がいいわけですよ。
いや、これは、この大丈夫、絶対大丈夫はミスしないよって意味ですよね。
ああ、このニュアンスはそうですよね。
それはダメです。
はい。
だから言ってあげなきゃダメです、ちゃんと。
うんうんうん。
もうミスしてもいいんだよ、大丈夫だよ、とにかく楽しみなさいって言ってあげなきゃダメです。
ミスしても大丈夫だよっていうのは言ってもいいわけですよね。
全然いいです。
ですよね。
そっちだったらいいわけですよね。
もうミスしようが何しようが、あなたが一番大事なのは楽しむことだよって、このチャレンジ、前向きにチャレンジして、目いっぱいこの時間楽しんでねって送り出した。
これが親としては一番の多分子供にとっての応援になるんじゃないかなと思いますよね。
でもそれこそそういう意味でミスしても何やっても大丈夫だよっていうこと自体が、なんか愛してるよって言葉以上に愛してることの裏返しですよね。
そういうことです。
どんな。
どんな。
どんな状況でも無条件にってことですもんね。
そういうことです。
そういうことです。
ミスしようが何しようが、私はあなたが一番大切って。
とにかく一番大事なあなたには楽しんでほしいって人生をね。
ありとあらゆる局面をトライ、もう目いっぱい楽しんでトライしてほしいっていうメッセージを常に投げてあげることですよ。
ところがですね、どうしても子供の将来を考えてうまくいってほしい、受かってほしい、結果点数いい点数取ってほしい。
うん。
しっかりにフォーカスいっちゃうんで、一番大事なところのメッセージが子供に伝わらない。
うんうんうんうん。
そうすると子供はもう親の顔色を見ながら結果を偽ってしまったり、ごまかしてしまったり、いろんな間違いが起こるんですよ。
だからうまくいこうがいくまいが、あなたが失敗しようがしまいが、私はあなたのことが大好きでとても大事で、常にどんな場合でも愛してるよっていうメッセージをこう伝えていく。
うん。
そうするとそれが伝わると、子供は本当に自信満々の、すごく前向きな子供になると思うんですよね。
これ切ないですね。切ないというか、そう考えると親としては、もちろんちょっと結果にフォーカスしがちなところは反省しなきゃいけないんですけど、
全部がそういう本意じゃなくても、たった一つ成田さんが先ほどおっしゃったように、その言葉は言っちゃいけないとか、ある意味本当にシンプルな言葉の使い方一つで、すれ違って、この彼女も言ったように、
なんか余計に距離が難しくなっていくみたいな感じになっちゃうってことですね。
12:03
親として結果を出させてあげたいってのはわかりますよ。
ところが人間のメンタルっていうのは、結果出しなさいって、大丈夫出せるとかって言うと、逆に出せなくなるんで。
だったら一番いいのは、楽しみなさいです。
人間のパフォーマンスが一番上がるのは、楽しんでる時ですから。
もう失敗、ミス気にしなくていいよ。
失敗してもいいんだよ。
とにかくあなたはこのチャレンジを楽しむんだ。
楽しみなさいね。
いってらっしゃい。
ポンっていうので、いいわけですよね。
そうですね。
そこら辺もボンと腹くぐっていただいて。
頑張ります。
だいたいやっぱりうまくやらなきゃいけないっていう暗示をかけてしまうと、だんだんピアノが嫌いになっちゃいますよね。
ありますよね。
もうすごいプレッシャーだし、ミスったらどうしよう、ミスったらどうしよう。
もうこれはね、とっても辛いものですよ。子供にとってはね。
それと放置するっていうのはまた違う話ですもんね。
また違う話です。
ちゃんと声はかけて、その姿勢を応援してるわけですからね。
そうですね。
そこをぜひそのフォーカスを明確にしていただくと、よりお子さんは生き生き、
そうですね。
自分がやりたいことにチャレンジできる。
できるんじゃないかなって思います。
はい。ありがとうございます。
さあ、この番組では引き続き成田さんへのご質問、そして番組へのご感想をお待ちしております。
詳しくは概要欄をご覧ください。
ということで、成田さん今回もありがとうございました。
ありがとうございました。
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