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始まりました、佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします、こちらのポッドキャスト。
本日はですね、2つの小型衛星を組み合わせた新世代の望遠鏡の計画、というタイトルでお話ししていきたいと思います。
こちら、もう昨日とかの話、昨日だっけな、一昨日ぐらいか。
木星に今後10年でがっつり調査を入れるといったような話みたいに、いわゆる将来計画みたいなところに分類されるような研究なので、ぜひ最後までお楽しみいただけると嬉しいかなと思います。
毎日恒例の活動報告みたいなのになりますが、今日実は新しいマイクをネットで購入いたしました。
これ高かったんですよ。1万4千円ぐらいするやつで。
これを買った理由としてはですね、このポッドキャスト、今日が98回目の放送で、日曜日、あさってには100回目を迎えるんですね。
毎回聞いていただいてありがとうございます。
そのポッドキャスト100回までまさか続くと思わなかったので、正直めちゃめちゃ飽き性なんですよ、自分。
まさかこんなに続くと思わなかったので、ずっとここまでの約100回の放送ですね。
Macに内蔵されている単純なMacの内蔵マイクですかね。
ずっと録音してたんですね。
ただやっぱり他のポッドキャストやってる方とかは、もっと音質にこだわっていたりだとか、番組の構成しっかりしていたりとかで、そういうところも大事なんだろうなと思い始めてですね。
ただ番組の構成とかに関しては、毎日少しずつ宇宙の話を届けられればいいなと。
この体勢は特に悪いんで、そのままでいいかなと思ってるんですけど、音質はやっぱりどうにかしなきゃなと思って、100回まで続けられたので、100回以降はもう少しいい音声でお届けしたいと思って購入いたしました。
届くのが日曜日の昼とかなので、それが届いて100回目の放送から高音質で届けられるかなと思いますので、ぜひお楽しみにしていただければ嬉しいと思います。
そんな感じですね。
白紙論文のスケジュールに関しては先延ばしになったのと、ここまで本当に詰め込んでやりすぎたので、もうお休みです今日は。
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昨日今日ぐらいがっつり休んで、週明けからやりますと言って、もう腹をくくって何もしませんでした。
その分ノートの記事をいろいろ書いてみたり、割と好きなことに時間を使って脳みそをリフレッシュしている状態なので、月曜日からまた頑張れればいいかなと気楽に構えております。
こんなんでいいのかわかんないですけど、無理してやっても体調壊してしまうので、これからもゆっくり頑張っていきたいと思いますので、ぜひ最後まで応援よろしくお願いいたします。
といったところで、じゃあ今日の本題早速入っていきたいと思います。
この室もあと少しでおさらばなので、逆に楽しんでください。
今日は2つの小型衛星を組み合わせた新時代望遠鏡の計画というお話なんですけど、今回お話しする天文学っていうのはX線天文学というものです。
これ皆さんなじみがある方いらっしゃいますかね。
かなりマイナーな分野なんですよ。宇宙の星とかから飛んでくるX線を検出しようというお話で、こんな髭してますが私の専門分野でございます。
レントゲンとかで使うX線が星とかから飛んできてるんですね。
ただ地球の空気には水蒸気とかがたくさんあって、そういうのに吸収されてしまうので地表には届かないんですよ。
X線めちゃめちゃ浴びると体に良くないっていうのは皆さん知ってると思うのであれなんですが、そんな感じで地表に届かない光なので宇宙で観測してあげなきゃいけないんですね。
といったところでX線天文学めちゃめちゃお金かかります。宇宙行かないといけないので。
そんな感じで宇宙望遠鏡っていうのの活躍によってこれまでに発展を遂げてきたんですね。
しかもこれまでのX線天文学は日本がかなり世界をリードしてきた分野になっているので注目の分野になってるわけなんですよ。
ただこれ2016年にヒトミというX線望遠鏡が打ち上げられたんですね。
これ全長14メートルの人工衛星でめちゃめちゃ巨大で注目度が高かったんですが、過去にないこのサイズ感でインパクトがあったにもかかわらずこの望遠鏡は1年足らずで故障してしまったんですね。
もう打ち上げてすぐぐらいにかなり問題が出ていたと。
それによってそれどれぐらいかかったかっていうと日本が払ったお金でも300億円ぐらいかかってるんですけど全体ではもっとかかってますね。
アメリカとの共同研究だったりしてたので。
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結局はこの14メートルって大きさになってしまった理由っていうのは単純に言うと望遠鏡って光集めるじゃないですか。
光を集めるための焦点。
虫眼鏡で太陽の光集めると黒い髪燃やせるみたいな。
あれの焦点距離っていうのがめちゃめちゃ長くなってしまうのでX線望遠鏡っていうのはどうしても大きい構造にしなければいけなかったといった感じになるんですね。
今回新しく開発されたX線を就航するためのレンズ。
このレンズっていうのが非常に高性能で焦点距離がめちゃめちゃ長くなってしまうんですけど
今までに観測できなかったぐらいのすごい精度で星の写真を撮ることができる、X線の写真を撮ることができるといったようなものが開発されたんですよ。
ただ従来のX線で使う望遠鏡みたいなものに比べてさらに焦点距離が伸びてしまう。
これまでのX線望遠鏡の性能を担保しつつ、その望遠鏡でもっときれいな絵を撮ろうとすると、なんと焦点距離が500メートルも必要になってしまうというわけのわからない距離になってしまうんですね。
前回の14メートルの衛星が14メートルってだけですごく世間をざわつかせたにもかかわらず、今回新しく開発された望遠鏡の鏡、レンズっていうのは焦点距離500メートル必要なとわけわかんないですね。
東京タワーのプラス150メートルぐらいということですから、本当にわけのわからない距離にレンズを置いて、その先にカメラを置く。
そのカメラの位置が500メートル先じゃないといけないということで、単純に一体化した人工衛星だと無理じゃないですか。
ここで新しく考えてやった計画っていうのは、30センチ四方ぐらいの小さい望遠鏡を、小さい人工衛星を2つ打ち上げて、片方にレンズ、片方にカメラというのを取り付けてあげて、
その人工衛星2つを500メートル離して天体を観測するっていうようなシステムみたいです。
これはなかなか技術的にもかなり高い精度が求められると思うんですが、この小型衛星っていうのが最近の主流になっていて、
これ名前はキューブサットって言うんですけど、このキューブサットっていうのが世界中で注目されていると。
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理由は一つ一つの衛星を打ち上げるのにかかるコストが数億円とかで済むんですね。
最初言ったみたいに国が飛ばすような巨大な人工衛星って数百億とか数千億とかしてしまうんですよ。
下手したら1兆とかですね。
私も10年後ぐらいに打ち上げられるヨーロッパの1兆円規模の衛星の開発に参加していたんですけど、
本当にそんなお金をかけられるところってなかなかないじゃないですか、やっぱり国規模にならないと。
そこで数億円で上げられる2つの人工衛星を使って、今まで何千億とかかかってたような数百億とかかかってたような衛星に匹敵するような性能っていうのを作り上げてあげようっていうのが今回発表された研究でした。
これが実際に実現できるぐらいの人工衛星を制御するための装置だったりっていうのが本当にあるのかどうかっていうところはまだちょっとわからないんですが、
今回のこれがもし成功するとですね、これまでよりも10倍詳細な星のこの姿っていうのを見ることができるらしいので、
今まで点でしか見えてなかった星っていうのがもしかしたら今後はX線で新しい画像っていうのを提供してくれるかもしれないといったところがあります。
なので今回みたいなですね、小型衛星をうまく組み合わせた将来計画っていうのが今後どんどん伸びてくると思いますので、
これ会社とかそういうところでもどんどんこの小さい人工衛星注目されているので、気になる方は小型衛星とかキューブサッドとか調べてみると面白いかなと思います。
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といったところで、あさっては100回放送を迎えます。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。