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2021-11-09 12:18

399. キケンだらけな宇宙の状況を把握しないとヤバいハナシ

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宇宙空間には、数多くの人工衛星やスペースデブリがあります。

この数年でその数は異常に増えています。それを把握しないと、今後私たちは宇宙空間に出ていけなくなる!?


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、早速今日の本題ですが、今日は、より安全な宇宙空間を手に入れるという目的で、
世界中の宇宙機関だったりとか、もちろんJAXAとかも取り組んでいる、宇宙状況把握、SSAと呼ばれるものを紹介していきたいと思っております。
こちらですね、実は結構昔から議題には上がっていたものの、なかなか言葉としては把握されていない。
具体的にどういう話かっていうと、人工衛星ものすごい増えてきて、今ってどんどん人工衛星打ち上げて、いろんなビジネス転用だったり、研究活用だったりっていうのがあると思うんですが、
それが終わったり、あとは実際に動いている衛星の数っていうのが本当に何万とかになってくるわけですよ。
そうなると、やっぱりお互いの衝突だったりとか、そういったリスクとかもかなり出てくるっていうところで、
宇宙デブリっていう宇宙空間のゴミも含めて、宇宙の状況がどうなっているのかっていう被晶体すべてを取りまとめた状況把握っていったところでデータベース化する、そんなお話が今出ているので、
今回はそんなお話をしていこうと思っております。ぜひ最後までお付き合いください。
ということでですね、毎日恒例の緊急報告させていただこうと思うんですが、今月はですね、実は結構宇宙イベントみたいなのが多くてですね、
昨日とかだと11月8日、これお知らせしておけばよかったなとすごい後悔しているんですが、金星触っていって、月と金星がものすごい近くで合体するみたいな、大接近するみたいな、
そんなイベントがあったんですね。で、これ11月8日のお昼頃に実施され、実施というか見られたもので、
昼間でもたまに月って見えるじゃないですか。で、あの月と金星っていうのが一瞬こう接するみたいな、そんな現象があったんですね。ただ僕がいたところからでは、
あんまり綺麗に見えなかったので、もし見えた方いたらぜひ教えていただきたいなと思っていたりとかですね。
で、あとは11月の19日、今月の19日ですね、なんで10日後には部分月食っていった月が赤くなるやつあるじゃないですか、月食って。
あれが発生する。で、しかもこれ結構9割ぐらい、なんならもっと月が隠れて、結構真っ暗になるんで、これはこれで面白い現象なんじゃないかなと思っています。
で、11月の19日の夕方から夜にかけて、で、全国で見えるっていうところなので、なんで月食が起きるのかみたいな。
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月食が起きるってことは、太陽と月と地球の位置関係がしっかり揃わないとできなかったりするんですが、そんなところの紹介とかはまたポッドキャストでもしていこうかなと。
直前の方が多分皆さんいいかなと思うので、直前にそのあたりの話はしていこうと思っていて。
で、こうやって今月11月だけでも少なくとも肉眼で見えるような天文現象っていうのがいくつもあるというところで、皆さん若干寒くもなってきましたが、寒い時期になるとそれこそ夜の快晴率が上がったりとか、あとは空気が澄んでいたりとかで天文観測に非常に向いている環境が出てくると思うので、
そのあたりですね、実際にポッドキャスト聞いてるだけじゃなくて、夜空見上げてみるなんていうこともしていただけたら嬉しいなと思ってます。
夜、天体観測とかいくと結局携帯の画面って見るとめっちゃ良くなくて、夜空見てるときに目って暗いところに順応していく、暗順応っていう機能がついてるんですけど、
それが10分ぐらい?15分かな?すると、暗いところに完全に目が慣れるっていう現象があるんですけど、それを携帯の光を見た瞬間に、ブルーライトとかを見た瞬間にまた戻ってしまうみたいな。
そんなところで、暗順応したタイミングがやっぱり一番星とかが見えたりするので、なんかそういったときのお供に、このポッドキャストだったりとか、他のポッドキャストチャンネルとかを、例えば再生リストにして1時間作っておくとか、
っていうので天体観測のお供にするのは非常にポッドキャストいいんじゃないかななんて思ってます。
なのでですね、お気に入りのポッドキャスト見つけたり、こんな天文原子を見たよっていう方はですね、Twitter とかでぜひ教えていただけたら嬉しいです。
はい、そんな感じで、じゃあ早速今日の本題行こうと思います。
今日は近況報告とか言いつつ、かなり宇宙っぽい話だったかなと思うので、まあいいか。はい、じゃあ本題入っていきます。
今日の問題は、宇宙空間をより安全に、そして宇宙空間をしっかり環境として把握しようというSSAという取り組みを紹介していきたいと思っています。
SSAっていうのは、宇宙状況把握。なんか日本語にするとめっちゃダサいんですけど、英語にするとSpace Situational Awarenessというところで、
そのままですよね、宇宙のシチュエーションをアウェアネスすると、把握する、状況把握ですよね。
で、これじゃあ何をするのかっていうと、簡単に言えば人工衛星だったりとか、宇宙デブリだったりとか、
そういった宇宙空間を飛んでいるもの、飛翔体っていうんですけど、そういった飛んでいるものすべてをデータベース化して、宇宙空間の環境を理解しましょう。
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これをすることによって、例えば新しく宇宙に行こうとしている人たちが、宇宙空間にあるものに衝突しなくてよくなるとか、そういったところが背景としてあったりしますね。
これ、今更なんでそんな宇宙に飛んでいるものを把握しなきゃいけないのかっていうところあると思うんですけど、これはですね、今、例えば2017年時点で、
人工物、ゴミだったりとか、動いてる人工衛星だったりとか、もろもろで2万近く物体が宇宙空間を飛んでるなんていう話があったんですよ。
それぐらいだったら、実は課題感として出てくるなあぐらいだったんですけど、例えば僕がこのポッドキャストでよく話す、イーロン・マスクがやってるSpaceXですね。
SpaceXが打ち上げているスターリンク衛星、宇宙空間からインターネットを届けるスターリンク衛星っていうのは、その一つのプロジェクトだけで1万2千機飛ばすんですよ。
今はもっと飛ばそうとしてたりもするんですけど、つまり2017年に2万個だって言われていたものの半数を一つの企業が上げようとしていると。
こうやって宇宙空間から例えばインターネットを届けるだったりとか、あとやっぱり一個一個の衛星だと小さい仕事しかできないけど、
そういうのを資本の力とかでものすごいたくさん打ち上げることで、大きな仕事、ビジネス専用できるものだったりとか、大きな天文研究をするなんていうところに活かそうっていう話が結構出ている。
つまり今からどんどん右肩上がりというか、もう本当に指数関数的に上昇していくっていうような状況になってるんですね。宇宙空間の物体の数っていうのは。
なので、それがどんどん増えていくとどうなるか。これもしかしたら画像検索とかしたことある方いるかもしれないですが、
簡単に言うともう宇宙空間が地球を覆うように薄皮ができるみたいな。その薄皮の正体が何かっていうと、人間が飛ばした人工物ですね。
それが発生してしまうとどうなるかっていうと、これ簡単に言えばもう宇宙空間に出れなくなってしまうというような背景があります。
どういうことかっていうと、私たちが人工物を打ち上げれば打ち上げるほど、宇宙空間に物っていうのは溜まっていくんですね。
その溜まっていってしまうと、それが一枚の壁みたいになって宇宙空間に出れなくなる。
それらの人工物っていうのは本当に異常なスピードで秒速数キロメートルとかっていうスピードで回っているので、
一枚の岩みたいになっていても一個一個の粒はそのスピードで回っている。つまり私たちがそこにまっすぐ飛び込んでいくと、
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秒速数キロメートルの物体が激突してくるっていう非常に怖い、そんな状態になってるわけですよ。
なので、宇宙空間に飛んでいるものが実際にどこにあって、何時何分にこの軌道でどこに到達するのか、
なんていうところは確実に抑えておかないと今後、私たち人類が宇宙空間に出ていくっていうところを考えた上でも非常に重要になってくるっていうお話なんですね。
じゃあ具体的に例えばJAXAがどういう取り組みをしているかっていう話もあって、JAXAが取り組んでたりするのは例えば大きく3つあったりします。
1つは地球に近いところ、高度でいうと200キロとか1000キロとかっていうところを観測するような地上からのレーダーだったりとか、
あとはそれよりも高いところの3万6千キロとか、通信衛星とか気象衛星とかそこにあるんですけど、それを観測するような地上からの望遠鏡だったり。
そういったところの情報を含めてまとめて作るデータベースみたいなところですね。
そういったところを作っていく。データベースが作られていれば1回完成してしまえば、あとはその後出てくるような新しい人工物を追加していくだけでいいので非常に環境が整うというようなところがあります。
なので地上からなるべくできるものっていうのは例えばレーダーとかを使って上空のものを見つけるだったりとか、例えばですね、高度650キロ、もう完全に宇宙空間ですね。
国際宇宙ステーションが確か400キロとかなので、それよりも高いところの10センチ級のものを見ようとしているレーダーを開発していたりとか、
あとはそういうのをたくさん作ればより1日にたくさん観測ができたりとか、あとはパソコンの性能も上がっているので、そういった画像処理っていうのがどんどん高速で進んでいったりとか、
宇宙をどんどん可視化していく。宇宙空間に飛んでいる物質っていうのをしっかりと掴んでいくっていうところで、今後の宇宙開発だったりとかにより安全な宇宙空間を届けるというところを目的にSSA、スペースシチュエーショナルアウェアネスというような取り組みがどんどんされているので、
実際皆さんもそんな言葉を聞いたら、お、宇宙話で聞いたななんていうふうに思い出していただけたら嬉しいなと思っております。
ということで今回は、より安全な宇宙空間を提供するというところで、宇宙状況把握、SSA、スペースシチュエーショナルアウェアネスというお話をさせていただきました。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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