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2021-06-09 12:55

242. 人工衛星データの応用範囲を広げるオンボード解析技術のハナシ

今日は人工衛星データの応用範囲を広げうるオンボード解析技術についです。

限られたデータ容量の中で、データを取得していた人工衛星。

人工衛星上でデータの取捨選択を行うことで、よりバリエーションに富んだデータを取得できるようになるかも!?


本日の放送は『よしゆき』さんの提供でお送りしております。


今回僕が書いた宙畑の記事「3Dプリンター、水推進、衛星間光通信……宇宙ビジネスを変革する要素技術7選」はこちら!

https://sorabatake.jp/20746/


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00:04
はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
この放送は、吉明さんの提供でお送りしております。吉明さんどうもありがとうございます。
冒頭で読んでいるこちらのスポンサーワークについては、オンラインショップ天文屋で販売しておりますので、興味がある方はぜひ覗いてみてください。よろしくお願いいたします。
ということで、早速今日の本題を先に紹介しておきたいと思うんですけど、
今日の本題は、こちらも昨日に引き続き、宇宙を変革し得る最新技術というところで、人工衛星上でデータ解析をするオンボード解析技術と呼ばれるものを紹介していきたいと思っております。
これなんですけど、いまいちピンとこないというか、ちょっと直感的に分かりづらい部分はあったりすると思うんですけど、
簡単に言えば、今までって人工衛星の上に蓄えられたデータをすべて地上で解析して、こんなことがあった、
例えば、地上の写真はこうだったとか、その写真はゴミだったとか、
例えば、思っていた結果の写真が撮れていないからこの画像はダメだ、この画像は今後作業に使えるとか、そういうのも全部やっていたんですけど、
そういった最初のフィルターがけというんですかね、ゴミだったりゴミじゃなかったりみたいな、
そういったところの取捨選択っていうのを人工衛星上でコンピューターに勝手にやらせてあげようというような取り組みがオンボード解析技術ということになっています。
これ何がすごいかというと、後で詳細は話すんですが、簡単に言えば人工衛星からすべてのデータを下ろさなくていいので、
これまで無駄に下ろしていた人工衛星からの通信ってすごく時間がかかるので、
無駄に下ろしていたデータっていうのを下ろさなくていいというようなところでこれからの業務改善に非常につながっていくというところを紹介していきたいと思います。
これなかなか伝わりづらい話だと思うので、実例をいくつか紹介しながら今日はお話ししていきたいと思いますので、
ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
ということで早速本題に入る前に毎日恒例の緊急報告というか活動報告になるんですけど、
明日から家で作業をする時間を増やそうかなと思ってます。
03:02
このポッドキャストでも結構好きなことをやってるぞみたいな感じで話してると思うんですけど、
最近もデータサイエンスっていうところの仕事をしたり、空畑とかの記事書いたり、
あとはありがたいことにセミナーとかをするようなお話いただいたりとか、
このポッドキャストを毎日やったりとか、
というところで相変わらずやりたいことをやりまくっている状況ですというところなんですけど、
気分転換とかになったり、
あとはいろいろな技術のキャッチアップっていうんですかね、
そういうのがあるので本業のデータサイエンスとかのところは割と職場に出ていたりしてたんですけど、
いろんな仕事を並行してやるようになり、
そうしたらもっと余裕を持って動ける方が新しいアイデアとかも思いつくなというところを思ったので、
わざわざ移動する必要もないかなと。
あと最近は結構いろいろ手を動かせば作業がんがん進むようになってきたりするので、
そういったところで明日からは家で仕事をする時間を増やしてもいいのかなと思って、
っていう感じですね。
なのでポッドキャストで扱えるネタの幅も増えたりとか、
あとはまた新しいチャレンジも一つぐらいはできるんじゃないかなと。
何でしょうか、忙しくないと割としんどいタイプというか、
暇さえあれば何かできることを探してしまうタッチなので、
そこは自分の興味が惹かれるまま動いていきたいなと思うんですけど、
そのためにはいろんな時間を確保できるようにっていうところで、
家での仕事の時間を増やしていこうと思ってます。
去年ずっと白紙論文書くときとかはずっと家だったので、
家で仕事するっていうこと自体にそこまで抵抗はないので、
これからも作業効率はそこまで変わらずむしろ上げていけるんじゃないかな
なんて思っているところですという感じで、
ものすごく自分のことだけのお話というか、
そんな感じで明日からまたいろんなことにチャレンジしていける環境を
自分で作っていけたらなと思っているので、
頑張っていきたいと思っております。
そんな感じで明日からも全力で動いていくっていうところも含め、
今日の本題に入っていきたいと思います。
今日の本題は、人工衛星上でデータを自動で解析する
オンボード解析技術と呼ばれるものを紹介していきたいと思います。
これ冒頭でお話しさせていただいたので、
06:02
いただいたところの繰り返しになる部分はいくつかあるんですけど、
簡単に言えば人工衛星が取ったデータを人工衛星の上に搭載されたPCとかで、
ゴミだったりゴミじゃなかったりっていうような使えるデータ、
使えないデータっていうのを切り分けて、
使えるデータだけ残すみたいな処理を人工衛星上でさせてあげよう
というのがこのオンボード解析技術になります。
これは簡単に言えば、例えば人工知能とか呼ばれるようなもの、
機械学習とか深層学習とかっていう言葉で語られることが多いものなんですけど、
そういうので今まで人間の目でやっていた作業、地上で人間の目でやっていた作業っていうのを
実際に人工衛星の上でも行うことができるというような技術がオンボード解析技術ですね。
これがなんで今後の宇宙開発にとって非常に重要なのかっていうと、
人工衛星っていうのは地上と基本的に常につながっているものではないんですね。
なので地上に散らばった人工衛星と地上の通信基地みたいなところとの
1日に数回のやりとりで、その限られた時間の中で人工衛星が撮影した大容量の画像とかを
例えば地上に下したりとかっていうようなところを行うんですね。
ただやっぱり人工衛星は常にぐるぐる地球の周りを回っていて、
可能であればずっと写真が撮れると。
ただ地上にデータを送る時間が限られているせいで、
なるべくこの地域で写真を撮ってそのデータを送ろうとかっていう
少し計画的にやっていかなきゃいけない部分があったりすると。
で、その一方でこれ実際に例えば実例とかをお話ししながらやっていくのがわかりやすいと思うんですけど、
今話した人工衛星が例えば地球の画像を撮るというようになったときに、
地球表面の情報が欲しいわけじゃないですか。
ただそれとの間、地上と人工衛星の間に障害物があった場合、
今回の場合でいうと、例えば雲とか。
雲で覆われてしまっているところって、もちろん雲の情報も大事ではあるんですけど、
地上の形状とかっていうのを解析する、画像を取得したいっていうところにおいては、
雲って邪魔なんですよね。
雲って邪魔なので、そこのデータっていうのは基本的には無駄になってしまうというところがあります。
09:06
ただ当初予定されていたタイミングで撮影をするっていうようなところだったりすると、
どうしてもその雲のデータも後々の限られた貴重なデータ移送の時間に含まれてしまう。
なのですごく極端な言い方をしてしまえば、
人工衛星が取れる貴重な時間のうち、
ゴミを撮影しててもそのデータすら流してしまっているという状況なんですね。
ただ最近そういう画像解析とか、
深層学習って呼ばれる部分の技術が高まってきたことによって、
例えば画像の中に大半が雲で覆われている部分っていうのは、
もう無駄なデータであるっていうところが結構簡単にわかったりするというところで、
そういった解析を人工衛星の上で自動でやってあげることによって、
無駄なデータっていうのの地上局への移送をストップさせる。
これによって今までスケジュール的に撮れなかった、
あとは撮る価値がないと思われてた特徴のない地域、
例えば海の上とかそういったところのデータにも、
人工衛星の容量っていうのを使うことができるようになるので、
今後は人工衛星がより活躍する幅が広げられるというところで、
オンボード解析技術っていうのが今注目されているんですね。
こういう地上を撮るみたいな合成開口レーザーって呼ばれるんですけど、
この技術、この製造とか技術支援をするアルウェットテクノロジー株式会社っていうところが、
JAXAと提携したことでオンボード解析技術、
人工衛星の上でいろいろデータ解析をする技術っていうのは、
国内で非常に注目を集めているという状況ですね。
実際に世界中でもどんどん注目されているので、
あんまりもしかしたらオンボード解析技術がすごいっていうニュースは出てこないかもしれないですが、
徐々に世界中というか、宇宙ビジネスとかの界隈で出てくるデータの容量、
データのバリエーションっていうところがもしかしたら今後増えるかもしれないっていうところがあります。
他にも地上の写真だけじゃなくて、地上の写真の中でも、
山火事が起こってるかどうかっていうところを判断するような解析システムを人工衛星に導入しておくことで、
人工衛星の写真からここで山火事が起きてるっていうのをアラートを出すことができるだったり、
そんな感じのことができたりするので、
私たちの生活をもしかしたら裏で支えてくれるような非常に重要な技術になってくるようなイメージですね。
12:06
そんな感じで、もしかしたらこの解析技術自体は人工衛星運用の裏で走るちょっと地味なシステムかもしれませんが、
今後の宇宙開発を確実に変革し得る技術ということで、
オンボード解析技術っていうところを紹介してみました。
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