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始まりました、佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。
こちらのポッドキャスト、本日146話というところで、
今日はですね、宇宙の中で最も磁場、磁石の力が強いマグネターと呼ばれる天体、
こちらが新しく報告されていたので、こちら紹介していきたいと思います。
この不思議な天体、マグネター、一度こちらのポッドキャストでも紹介させていただいたんですが、
とにかく磁場が強いといった感じで、今までですね、まだ歴史上20天体ほどしか見つかっていないというような非常に珍しい天体なんですね。
なので今回はそちらの発見された論文、そちらの発見論文について紹介していきたいと思っておりますので、ぜひ皆さん最後までお付き合いいただければなと思っております。
それではですね、毎日恒例の活動報告、緊急報告になりますが、
今日そういえば136話、10話前ですね、に撮った幻の回を再びオープンにさせていただきました。
今多分最新のところに載ってると思うんですけど、こちらですね、白紙論文の審査が終わってすぐ撮ったものになっていて、
指導教授からもうOKだよみたいな言われて、すごく舞い上がってやったぞといった感じで、
あのポッドキャストで話させてもらったんですね。もうその後すげー酒飲む予定だったので。
で、そうしたら、実は学内ではまだ正式ではないのでっていうところを言われて、急いで消したといった感じの状況でした。
なので、100人ぐらいには聞かれていたんですけど、それを一瞬で消してしまったのでね、幻の回と化しておりましたが、136話無事復活いたしました。
といったところで、その当時の熱量とかっていうのはなかなか今出そうと思っても出せないような、
たぶんすごい逼迫してたというか、緊張がほぐれたというか、そんなようなすごいリアルなテンション感が伝わると思うので、もしよければそちらを聞いてみてください。
136話、幻の136話として置いてありますので、ぜひ楽しんでいただければなと思いますね。
最近話していた、なんだかんだ頭休める予定、休める時間がないななんて話をしていた発表の山場の1日目を今日終えました。
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今日が理研での研究室の発表、集大成みたいなものですよね。
明日が大学の研究室内の卒論研究発表会みたいなもので、白紙の結果も全部そこで報告すると。
歴代の助教の方とかっていうのも来るので、厳しい意見を最後も最後までいただくんだろうなと。
ちょっとビビりながらもですね、最後なんで楽しくやろうと言った半々の気持ちでおります。
週明けて月曜日っていうのが、自分はX線天文学っていうのをやっているんですけど、
今日の話もそれに関連したものですね。
高エネルギー宇宙物理っていう分野になるんですけど、そこの連絡会みたいな割と大きめの研究会があって、
同世代の白紙論文出した人たち全員がそこで発表するっていう割と大きなイベントがあるので、
気は抜けないというところですが、今日とりあえず1個終わったのでホッとしてるっていうところで、
そこで出た課題っていうのはすぐ資料に反映させて、明日望もうかななんて思っているところでございます。
白紙の研究やって、そういった対応力っていうのはついたかなと思ってるので、
今後また自信を持って取り組んでいけるのかなと思いつつ、
もうこんなことは二度としたくないと思ってる気持ち半々です。
そんな感じで、白紙論文の追い込まれてる姿、また解放されてすごい舞い上がってる姿、
ぜひ過去のポッドキャストのおかげで聞いていただけたら嬉しいなと思います。
そんな感じで早速今日の本題に入っていきましょうか。
今日の本題は宇宙最強の地場を持つマグネターと呼ばれる天体がまた新たに発見された。
そんなお話をしていきたいと思います。
こちらは一度結構反響が大きかったポッドキャストの回でもあるんですけど、
ピップエレキ板の20億倍の磁力を持った天体があるぞっていうお話させていただいたと思うんですね。
結構序盤なんじゃないかなって思うんですけど、そんな感じの天体が宇宙には存在する。
ピップエレキ板の20億倍だから一瞬で肩こり治るんじゃないのっていうような、
結構とっつきやすいおかしなネタだったと思うんですけどね。
そんな話をしていたらですね、またそれないしそれ以上に地場がめちゃめちゃ強い天体、
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こちらがまた新しく発見されたといったところが報告されておりました。
こちらですね、まず最初に発見したのはアメリカのスイフトと呼ばれる宇宙からのX線を取る望遠鏡なんですね。
ただそいつが発見したときっていうのはそのマグネターと呼ばれる表面で起きた一種の爆発みたいなタイミングで発見されたわけなんですけど、
そいつがいきなり明るくなったけどどういう天体なのかわからんといったところで、
じゃあそういったわけのわかんない天体っていうのはめっちゃ詳しく調べてやったらいいじゃないのというような発想から別の観測機の登場してくるんですね、ここで。
それがX線望遠鏡ナイサーと呼ばれるものです。
こちら国際宇宙ステーションに搭載されているまた新しいX線望遠鏡になるんですが、今までこんなに望遠鏡の話ってしなかったじゃないですか。
名前もあんまり出してなかったんですけど、なぜ出したかというとですね、今回大活躍しているナイサーと呼ばれる観測機。
こちら私が2年前に7ヶ月8ヶ月くらいNASAに行って研究をしてたときに所属していた望遠鏡のチームになります。
なのでアピールしておきたかったっていうそのチームをこういう望遠鏡あるんだよっていう。
そいつはもう今まであったX線の望遠鏡の中でトップクラスに性能がいいと。
国際宇宙ステーションの外に乗ってるんですよ。
なので地球の周りを結構近く回っていて、なおかつ性能がいいと言ったような結構馴染みやすい望遠鏡なんですね。
ぜひ調べてみてください。ナイサーはもうナイスにRをつけるだけなんで結構簡単に調べられるかと思います。
この望遠鏡ができるすごい大きな特徴っていうのが、すごい性能で光を集めることができるので、
細かい星の変化っていうのを追うことができるっていうのが特徴なんですね。
その細かい変動を追ってあげるっていうところの性能を生かして、
マグネターと呼ばれる天体がどれぐらいの速さで回っているのかっていうところを調査してあげたところですね。
なんとその天体1.36秒で回転しているらしいんですね。
その星の大きさは大体山手線と同じぐらいの大きさ、半径が10キロぐらい、直径が10キロぐらいの天体であると。
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山手線の中にスポット収まるぐらいの直径が10キロ程度のすごく小さな天体であると。
マグネターっていうのはあくまである大きい星のくくりの一つがあって、それが中性子星と呼ばれるんですね。
この中性子星っていうのがそのぐらい星の半径が小さい天体であると。
その中でも磁場が異常に強い天体っていうのがマグネターと呼ばれるわけなんですね。
この中性子星と呼ばれるものっていうのはやっぱりめちゃめちゃ速く回転しているっていうのが小さいからより速く回転する。
これってフィギュアスケートの選手が回転するときに手とか体を広げてゆっくり回っていたところからいきなり体を縮めるとギュインって速くなるじゃないですか。
あれと同じ感じの力の働き方をしていて、もともとは大きかった星が爆発とかで一気に小さくなったと。
つまり大きい星がある程度の速度で回っていたものがギュッと小さくなって素早いスピードで回るようになったっていうのがこの星の正体なんですね。
この結局その素早く回っているマグネター、どれぐらいの磁場の強さかっていうと、これピンとくるかな。
270億テスラです。ピンときますか。270億テスラですね。
なのでこれどれぐらいかっていうと、またピップエレキ板でいうと、ピップエレキ板の200億倍らしいです。
本当に桁が合ってるのかな。もしかしたら20億倍かもしれないですけど、そのぐらい。
つまりこちらも一瞬で肩こりが治るようなえげつない磁場を持っている天体だっていうところが今回明らかになったわけなんですね。
それにしてもこんだけ早く回転している天体で、なおかつ大きさが山手線程度っていうような非常に小さい。
けど、磁場っていうのがえげつなく大きい。
一番小さいっていうことと一番大きいっていうところが組み合わさっているアンバランスさというか、
そういったところが非常に宇宙っぽいというか、不思議な感覚を生んでくれるなっていうような天体だったので、今回は紹介させていただきました。
といったところで、今までにまだ20個程度しか見つかっていない異常な磁場を持つ天体、マグネターっていうようなもののお話をさせていただきました。
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ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになっております。
早速一つ紹介させていただきます。
ツイッターネーム、ゆこぽんさんからいただきました。
そんなエリカの時間で吉安さんが紹介していた佐々木亮の宇宙話を聞き始めた。
理論発表までの活動報告は、地獄の修論執筆時代を思い出す…。
いまだにあるよりつらかったものはないです。
10分で短くまとめられていて手軽に聞けるし、BGMも声のトーンも心地よいですというコメントをいただいております。
ありがとうございます。
そんなエリカの時間で紹介していただいてから、結構新しくまた聞いてくださる方も増えてですね。
それのおかげで私の活動もようやく日の目を浴びるようになったというか、そんな感じで。
本当に頭が上がらないと。
終始論文とかまでいくと、やっぱり地獄の日々を過ごした方っていうのは結構いらっしゃってですね。
そんな方に少しでもその時代を思い出させる最低なポッドキャスターとしてですね。
これからもいろんな人に嫌な思い出を思い出させてあげようかなと。
正直言うと、自分もD論発表までのえげつない日々っていうのは思い出したくないので、そこら辺で皆さんで、もうその話はしないでおきましょう。
そんな感じで、Twitterでいただいたコメント等はですね、どんどん紹介していきたいと思いますので、皆さんも呟いていただけると嬉しいです。
それではまた明日お会いいたしましょう。さよなら。