つまり、そこの情報を取ってくることによって、太陽系の歴史、生命の歴史というのを探ることができるよねっていう、地球上でできないことを、
ちゃんと宇宙に行ってやるっていうアプローチです。で、そんな中で、
日本がお家芸として持っていたサンプルリターンミッションと呼ぶんですけど、こういうの。
ハヤブサがあって、ハヤブサ2があってと。
ハヤブサが行ったのは、S型小惑星と呼ばれるイトカワ。
ハヤブサ2が行ったのは、C型小惑星と呼ばれるリュウグウ。
そして今回、オシリスレックスが向かったのは、B型小惑星ベンヌと呼ばれるものです。
で、このベンヌに行って、サンプルを取って持って帰ってきた結果、
この中からアミノ酸や核酸塩基、カルボン酸、アミンとか、
いろんな有機化合物っていうのを検出に成功しました。
で、このあたりはですね、こうアミノ酸とか、まあこう炭素系の有機化合物なので、
これらが、まさに僕たちの体って、そういう有機物でできている。
で、この惑星に対して有機物の、しかもアミノ酸とか、核酸塩基とかね、
こういったものをどんどん持ち込んでくる作用っていうのを小惑星が持っていて、
で、これ小惑星が地球に落ちたらこれが隕石なんですよ。
だから隕石として地球に対してこういう有機物、有機化合物みたいなものを持ってきてくれるっていうところが、
この小惑星の探査においてめちゃめちゃ重要になっていて、
この役割自体が結局は地球上にこういったアミノ酸、核酸塩基っていうような生命のきっかけになりそうなものっていうのを持ってくることができることが今回明らかになったわけですよね。
で、これすごいことではある、すごい発見なんだけど、
実際得られた結果っていうのが、
ハヤブサ2が得たアミノ酸見つかったよとか、一大ニュースあったじゃないですか、1年2年ぐらい前に。
あれの結果と一致するような研究結果だったっていうところなんですよね。
つまり小惑星にはある程度の確率でこういったアミノ酸だったりとか核酸塩基だったりとか、
そういったものが存在しているというのがダブルチェック的に分かったっていうことなんですよね。
で、それだけじゃなくて、これらで検出されたアミノ酸。
で、アミノ酸っていうのは当時ハヤブサ2の研究の中でもありましたけど、
右手型左手型っていうのがあるんですよ。
右手型左手型。
で、これあの構造が鏡で対照的だよみたいな感じ。
僕らも鏡見た時の姿と実際の姿ってそうやって鏡写しの姿になるから厳密には違うじゃないですか。
そんな感じでアミノ酸も右手型と左手型があると。
で、これがほぼ同量検出できたっていうのが今回のベンヌの研究結果で、
これはハヤブサ2が見出したリュウグウのサンプルから得られた研究結果と同じなんですよね。
ただ、これ不思議なことに地球上の生物だったりとかっていうのは、
このアミノ酸の中でも左手型、え、合ってるよな。
これいつも右手、左手、頭ごっちゃになるんだよな。
片方だと思ってください。偏りがあると。
確か左手です。得意分野じゃないんで、ここは皆さん調べてみてください。
で、この片方に偏った構造で体が出来上がってるんですよ。
だから、つまりこの小惑星の中には右手型と左手型がほぼ同量存在している。
で、これはハヤブサ2が見つけた研究結果と今回のベンヌ両方とも同じだったと。
つまり宇宙からそういったものがもしリュウグウだったりベンヌから持ってこられたみたいな話になるんだとしたら、
なんで僕たちの身の回り、そして僕たちの体の中は片方、左手の片方だけの構造で出来上がっているのかっていうところが解き明かせないわけですよね。
それ以外にも、やっぱりアミノ酸からどうやって生命に進化していったかみたいな、
そこのあくまで元の材料はあるけど、きっかけが見つけられてないっていうところで、
今回の研究結果、ベースのところがしっかりとチェックできたっていう意味ではものすごくインパクト強いですが、
まだまだ生命の起源を解き明かすほどにはいたっていないというところをちゃんと線引きして、
少なくとも宇宙話聞いているみんなには知っておいていただきたいなと思いましたね。
今回のは、だからこうめちゃめちゃ新規性があるかで言うと、
ベンヌという小惑星もハヤブサ2が見つけてたリュウグウと同じ性質だったっていう結果、
こう聞くと、おほーって感じするじゃないですか。それの感覚が正解で、
今回のこのベンヌの、オシリスレックスの一連の研究の流れっていうのは、
ネイチャーの本体の方に掲載されているんですよ、ストーリーも含めて。
その中で一番注目度高いのはこれで、みたいなのが載っていて、
今回のベンヌの中のアミノ酸とか、そういったところの内容が含まれているものっていうのは、
ネイチャーアストロノミーと呼ばれる姉妹誌に掲載されているというところで、
これ一概には言えないです。一概には言えないけど、ネイチャーの方がやっぱりインパクトとしてはあったりして、
ネイチャーに弾かれたものとかがネイチャーアストロノミーに流れるとかっていうのが割とあったりするんですよね。
だから、もちろん一発目からネイチャーアストロノミーだった可能性も全然ありますけど、
そういった論文誌の流れ、そして実際の本流として、このベンヌを調べたことがものすごく一番面白いぞって、
レビュアーとかの観点から、審査する人の観点から見てもあったものっていうのが別にあるので、
ベンヌに対する研究結果のメインストリームの方、ネイチャーの方に掲載されたものがあるので、
明日紹介していきたいと思います。
ということで、なんか今日話そうと思ってて、なんかこういうの話すよとか言ってた内容ちょっとスキップしたんで、
ちょっとしたら、ちょっとね、今世の中的にオシリスレックス、ベンヌ、これに対する、
ここから出てきた研究結果がドカドカドカッと出て、宇宙業界ではかなり注目度が高まってるので、
一旦、オシリスレックス関連で出ている論文というのはさらっていこうかなと思っております。
なのでぜひ皆さんもね、いろんなところでニュース見かけてると思うので、
宇宙話で一番リアルな深く知れる部分っていうところをつかんでもらえたらいいかなと思っております。
はい、ということで、じゃあアフタートークいきましょうか。
はい、それにしてもワクワクする研究結果出てきましたね。
だんだん宇宙の全容というか太陽系の歴史みたいなのがひも解かれていく感じは正直ワクワクするので、
これからの研究の発展とかに期待していきたいですね。
はい、で冒頭にもお話ししましたけど、全然ちょっと話題変わりますね。
1月8日に発売させていただきました。やっぱり宇宙はすごいですね。
ありがたいことに発売後即中販もかかりまして、いろんな方に読んでいただいている。
で、本を出版するタイミングっていうのは、一応憲法と呼ばれてお世話になっている方だったりとか、
例えば宇宙詳しそうなインフルエンス力のある方とか、そういった方々に送らせていただいたりするんですよ。
で、そんな中に知っている方で送りたい方がいたら言ってください、みたいな感じで出版社の方に言われるんで、それで相談しながら決めていくんですね。
で、そんな中で、2年ぐらい前ですかね、1年半とか前に、日本放送でやっていたクロスポットっていうポッドキャスターが出るラジオ番組があったんですよね。
で、それのMCをされていたのが銀シャリの橋本さんとチェル美子っていうグループの鈴木真美子さんがやられていて、
で、お二人と僕ゲストで出させていただいて喋ってて、そこからお二人ともやりとりできるLINEみたいなのがあって、
で、それでインスタとかで橋本さんとかの方はやりとりさせていただいてたと。
で、だったのでお二人に書籍を渡しさせていただいて、で、それだけじゃなくて、