00:00
今回は、はやぶさ、はやぶさ2、そして先日大きな成果を残したNASAのOSIRIS-REx
それぞれが小惑星という小さい天体に行って、ものを持って帰ってくるサンプルリターンというミッションを成功させました。
一体、それぞれどんな違いがあるのか、この辺りについて一旦整理していこうかなと思います。
特に今回は、はやぶさ、はやぶさ2、OSIRIS-REx、それぞれが行った小惑星の天体そのものの性質の違いですね。
ここを軸に整理していこうと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日でエピソードが1575話目を迎えてますね。
基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひぜひ聞いていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
で、今日は小惑星のタイプについて整理していくんですけど、前回以前前回と、OSIRIS-RExっていうアメリカの、アメリカ版はやぶさミッションですね。
こちらの内容について特にこう、ネイチャー、ネイチャーアストロノミーっていうインパクトの超強い論文に掲載された研究内容ですね。
これを紹介してきました。
で、ここらへん、なんか聞いたらなんとなくふーんってなるんだけど、いやそもそもみたいな、ね。
そもそも、なんか早草とか早草2とかいっぱいやってるけどそんなに違いあるの?みたいな目線になると思うんですよ。
だからちょっとここをね、紹介していこうかなと思っております今日は。
はい、ということで早速お話ししていこうかなと思うんですけど、
まあサンプルリターンミッションで小惑星を探査していこうというところでアプローチをされていて有名なところ、
これが早草、早草2、OSIRIS-RExですね。それぞれ日本、日本、アメリカというような形になっています。
で、一応これ3つ実施されているが、一応は別々のタイプの天体に行って、
小惑星に対する理解を幅広くやっていこうよっていう、そういうミッションになってるんですよね。
ここが何回も小惑星行ってどうするん?っていうふうに思う人の引っかかりポイントでもあると思うんですよ。
で、なんかそうは思わなくても、なんでだろう?みたいな感じで思っている人もいるかなと思いますね。
で、これそれぞれが違うタイプに行っているっていうのはどういうことかっていうと、
03:00
早草はこれS型小惑星、S型ですね。で、早草2がC型小惑星。
で、オシリスレックスが言ったのはB型小惑星っていう感じになっています。
この違いですね。この違いをちょっと整理していきましょう。
まずは、まあ時系列順に行くのがいいのかな。いや、早草2から行こうか。
早草2っていうのはC型小惑星というふうに呼ばれる小惑星の分類になります。
で、これは炭素質コンドライトという隕石に対応するグループで、コンドライトのCなのかな。
確かそうだった気がする。
で、炭素だったりとか有機化合物だったりとか水っていうのを多く含むような性質の岩石というか小惑星であるというふうに考えられていて、
で、それ早草2っていうのは実際にそこに行って水があった痕跡だったりとか有機化合物の痕跡というか存在だったりとかっていうのを見ていると。
で、まあ炭素質、炭素質だからCか、Cか、カーボンのCかですね。
はい、というふうになっていて、で、なんか炭素がこれぐらいあってとかっていうのが見れるようになっていたっていうふうになってますね。
で、早草2はここに行って、まあ比較的一般的なC型小惑星と呼ばれるものの探査を実施してきたという感じです。
で、それに対して早草、もともと早草が行った糸川っていう小惑星、これはS型、S型小惑星というふうに言われています。
で、S型小惑星の特徴というのは、まあなんかこう炭素質な感じのものっていうよりも、まあなんか一般的なあのなんか岩石でできているものですっていうところの中で、
計算円柱の中にある鉄の含有量が少ないと、重量比が少ないっていうふうに言われています。
つまり、鉄っぽさが少ない、そして炭素質っていうふうにがっつり言われるよりも、その炭素がメインっていう感じではなくて、もうちょっと岩石ごつごつしているような岩っぽい感じですね。
で、地球に落下する隕石っていうのは、S型小惑星と呼ばれるこの早草が分類されているものに、まあ比較的近いというか、起源がそこにあるんじゃないかっていうふうに考えられています。
そうなんですよね。なので、ここに分類されている一般的なものに行ったのがこの早草っていうミッションです。
ただこれね、あのJAXAのページ見てると結構面白い情報が、JAXAの早草2のページを見ていると、まあ早草からの歴史みたいなのが書いてあったりするんで、ぜひね、ソースの方も見てもらいたいんですけど、
なんで早草っていう、日本がまず一番最初にサンプルリターンというめちゃめちゃハードルの高いミッションを実施するときに糸川に行ったかっていうところだと、これ結構すごくて、行けるところに行ったっていうのが正解らしいです。
06:17
本当?って思うんですけど、でも多分まずは技術を実証しなきゃいけないっていうところに対して、行きやすい場所っていうのを小惑星の中でバーって整理したときにアプローチがしやすいっていうのはあったんだと思います。
S型小惑星っていうのが、地球近傍の小惑星とか隕石の存在の中では一番分類としては比率が多かったっていうのがあるから、当時の理解では、それが理解ではというか方針としては、そのS型小惑星という地球に落ちてくる隕石とかと性質の近いものっていうのにアプローチする。
その中で一番行きやすいのが糸川だったというような感じですね。
なので、それでハヤブサミッションっていうのが実施されて、そこできれいに技術が実証できたというような形になりましたので、なんて言うでしょう、このハヤブサミッションっていうのが世界的に日本の技術としてドーンと出て、
そうしたら小惑星をどんどん探査していって、太陽系の歴史をひも解いていこうという、このハヤブサ2、オシリスレックスっていう流れになったんですよね。
オシリスレックスとハヤブサ2っていうのは結構連携したミッションになっているから、日本からアメリカに対して持って帰ってきたハヤブサ2のサンプルを渡すっていうのもあったし、これ逆もあるんですよね。
オシリスレックスが持って帰ってきたものっていうのを日本の技術提供の割合とか協力している割合とかで分けてもらうみたいな感じで相互に渡していくというような感じで、お互いに小惑星に対する理解っていうのを国レベルで理解を深めていこうみたいな感じになっているのが差になっているので、
そのベースになっているハヤブサがS型に対してより解明したいターゲットに寄せてC型とかに寄せていったのがハヤブサ2ミッションって感じですね。
じゃあその昨日おとといとかで話してたオシリスレックスはどこに行っているのかっていう話なんですけど、これねなんかいろんな説があって、とりあえず大きく区分するとC型小惑星です。
けど一般的に言われるのは一応ベンヌっていうのは、オシリスレックスっていうのはベンヌっていう小惑星に行ったんですけど、一応B型小惑星と分類されているものですねB型。
ただこれB型っていうのはそのSとかCとかと同列なのかっていうとそうではなくて、C型小惑星の中にBとか、C型Cみたいな、なんだろ、血液型みたいな、なんか私AのBなんだよねみたいな、なんかAOだからさみたいな言う人いるじゃないですか、AのBはAB型か。
09:07
AのOだからみたいな、でOOでみたいな、なんだこの会話みたいなあるじゃないですか。それと同じような感じで、小学生の中にも一応C型っていう大区分の中にB型とかCH型とかCGH型とか、いやこれは劣機としたC型だみたいなのとかが分かれてたりするんですよね。
なのでC型にくくられるB型として存在しているのがベンヌなんですよ。ベンヌに行ったオシリスレックスとハヤブサ2は、そのC型小惑星の中身を幅広く理解するための対になっているようなミッションであるみたいな、そんなイメージですね。
ただ、なんかこのハヤブサ2のミッションページとかを見ていくと、当初はベンヌはB型だと思われてたけど、今はC型だと思われてるんだよねみたいな話とかもあって、実際そこはうーんって感じなんだけど、
ハヤブサのページよりもやっぱ北海道大学がこの間出した、そのオシリスレックスの研究成果の背景に書いてある部分の方が、最新出した分、調査の結果、今一番信じられている形だと思っているので、一応オシリスレックスはB型っていう風に捉えていいと思いますね。
なので整理すると、ハヤブサ2とオシリスレックスはC型っていう大きいところにくくられる中で、ハヤブサ2はCのC、オシリスレックスはCのBみたいな、そんな感じのもの。
で、ハヤブサミッション、もっと前のやつですね、それはS型っていう地球に落ちてくる隕石とかの一番一般的なものっていう感じで、こうやって切り分けられていると。
で、ここらへんの性質を見ていくことで、太陽系の歴史っていうのを整えていこうとしているっていうのが小惑星探査ミッションになっているので、これからどういう知見が得られてくるのかっていうのは期待していきたいですね。
あとはオシリスレックスの成果が出てきたことによって、ハヤブサ、ハヤブサ2の結果っていうのの理解も深まってくると思うので、そういう知見が増えてきたときにはまたお話ししていこうかなと思っております。
ということで、今回は日本が始めたサンプルリターンミッション、ここまで広くなってかなり面白いねっていうそんなお話をしていきました。
アフタートークいきましょう。
はい、ということでありがとうございます。
手元にですね、書籍、先月か1月の8日にやっぱり宇宙はすごいっていう本をリリースさせていただいたじゃないですか。
で、発売させていただいて、いろんな書店さん巡らせていただいてですね。
で、まあありがたいことに10判もかかってた。
いやーびっくりですよね。
で、その10判かかった本の見本っていうんですか、が一応手元に届いたんですよ。
12:03
何が変わったって、内容全然変わってないですよ。
で、何が変わったかっていうと、ほら本って後ろの方になんか関わった人とか情報が書いてあったりするじゃないですか。
書籍の出版情報みたいな。
そこに第何判、何ズリっていうのがあるんですよね。
第何判、何ズリみたいな。
で、これって何かっていうと、判っていうのは、なんかその内容の改訂も含めですね。
内容の改訂も含め、ちょっと情報が古くなったりしたものをアップデートしたものが第2判、第3判っていう風になっていく。
で、同じバージョンで10判がかかり続けているものっていうのは、そのズリっていう方が増えるんですよね。
第1ズリ、第2ズリみたいな。
ズリで合ってるよな。あれ?確か読み方それだった気がするんだけどな。
札?印刷の札?え?ズリだよな。
え、これなんかめっちゃ間違えた。恥ずかしいな。
まあいいや。
で、第2が見本紙が届いたから、第2ズリ、札っていうのが手元に届いて、
そうすると一応一番最初のものを見本紙でもらっているので、2つ僕の手元にはあるんですよね。
だからそれを見比べると、ここがどんどん数字が上がっていったものっていうのが10判がたくさんかかって、
いろんな人に読んでもらった、長い間愛されている本なんだなっていうのが実感できるわけですよね。
だからこの数字がめちゃめちゃ伸びていったら嬉しいなと思っている一方で、
今、ポッドキャスト聞いてくれている人とか、予約販売で応援してくれた人とかたくさんいたと思うんですけど、
その方たちが、皆さんが持っているのは第1なわけですよ。1-1なわけですよ。
1-1が、マジで持っているのレアだねみたいな感じになったら最高だなと思って、
注目されていなかったものが、いろんな人が読んでくれるようになって注目されるようになった。
だからみんなが手に取ろうとした時には、もうバージョン5、6とかってなっている可能性とかもあるわけですよ。
そうすると、1-1で勝つってことはそんな初期から注目してたん?みたいな感じになって、
ちょっと誇らしい気分になってくれたら嬉しいじゃないですか。
だからね、そういう意味でも初期にこうやって応援してくれているみんなのためにも、
このバージョンというのがどんどん上がっていったらいいかなというふうに思っております。
まあね、そもそも10判かかるとも正直思ってなかったので、
もうこれだけで僕的にはだいぶ大成功というような感じにはなっているんですけど、
ですけど、こうやってね、10判かかることは嬉しいですので、
第3回、第4回と続いていけるように、引き続き皆さんの手に届かせられるような工夫というのをしていけたら嬉しいなと思っております。
15:08
よろしくお願いいたします。
はい、ということで、そんな感じでまだ手に取っていない方だったりとか、
あとはAmazonですね。Amazon上でレビューとかを皆さんたくさん書いていただいて本当にありがとうございます。
このレビューでたぶん新しく手に取ってくれている人もいると思うので、
まだレビュー書いてない人はぜひぜひよろしくお願いいたします。
Amazonのレビューが新しい読者を作ってくれます。よろしくお願いします。
ということで今回は以上にしていきましょう。
今回の話も面白いなと思ったら、
ハッシュタグ宇宙版紙をつけて、
XやInstagramなどなどでぜひポストしてください。
書籍やっぱり宇宙はすごいも絶賛発売中です。よろしくお願いいたします。
それではまた明日お会いしましょう。
さよなら。
