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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
この放送は、まーこさんの提供でお送りしております。まーこさんどうもありがとうございます。
冒頭で読んでいるこちらのスポンサー枠、興味ある方はぜひ天文やスペースベースで検索してみてください。よろしくお願いいたします。
ということで、早速今日の本題を先に紹介させていただきたいんですが、今日の本題は、地上の巨大な望遠鏡によって、土星の衛星、タイタンの大気が明らかになったというお話をしていきたいと思います。
こちらは、土星の衛星、地球にとっての月みたいなものの大気がどうなっているのかというお話で、これが、例えば最近だとハヤブサ2とかの話をしたりとか、いわゆる探査機とかで直接行って大気がどうのこうのという観測をしたわけではなくて、
地上の望遠鏡でいろいろ見てあげた結果、この土星の衛星、タイタンの大気が明らかになったというところで、技術の進歩というところをすごく感じられるものであったりとか、あとは地球と土星の違い、環境の違いみたいなところっていうのも実感できるお話になっていると思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
そんな感じで、今日の本題の前に毎日恒例の緊急報告になりますが、今日ですね、以前取材していただいた中央大学の広報誌、こちらの書庫が上がってまいりました。
最初の記事になった、題材が整ったものっていうのが上がってきて、こんなにかっこよくまとめていただいてどうもありがとうございますというような具合になっておりました。
というのも、以前ポッドキャストでも話させていただいた通り、インタビューしていただいて、そのインタビューが文字起こしされるみたいな経験って今までしたことないんですよね。
なので、どんなふうにまとまるんだろうと。色々話を聞いていると、話した内容と若干意図がずれて伝わってしまうとか、記事にする段階で意図とずれたようなまとめ方をされてしまうなんていうところが指摘されていたりすることもあったので、
ものすごく少しですが、そういった不安も持ちつつ、どんな記事になるのかなっていうワクワクが勝っていたような状態だったんですね。
実際に書庫を受け取ってみたところ、そんな心配は全くなく、本当に最高の仕上がりになっているなという感じでした。
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今回のインタビューっていうのは、大学の広報室の方が色々アテンドしてくださったのにプラスして、インタビューと記事起こしっていうところに関しては学生記者の方にやっていただいているんですね。
なので、学生記者の方がまとめてくださった記事が7月とかに発行される形になると。
できればこの発行されるようなタイミングとかで記事書いていただいた方にポッドキャストに来ていただいて、
タイアップ企画じゃないですけど、インタビューの中で色々聞いていただいたことにプラスして色々深掘りしていくような。
また広報室のところに興味を持ってくださるような、そんな放送だったりっていうのを企画したいなと思っているので、ぜひ楽しみにしていただければと。
それらが発行されるタイミング近くになったらまた色々お知らせしたいと思っております。
そんな感じで、これ確実にポッドキャストのおかげで色々活動の幅が増えているので、
こういったところの過程というかプロセスみたいなところはぜひ皆さんにも色々共有していけたらなと思っているところでございますので、
これからもよろしくお願いいたします。
そんな感じで早速今日の本題に入っていきたいと思うんですが、
今日の本題は地上の大型望遠鏡によって、土星の衛星Titanの大気が明らかになったというお話をしていきたいと思います。
冒頭で話した通り、この衛星っていうのは地球にとっての月みたいな感じで、
惑星ですね。太陽の周りをぐるぐる回っているのが地球とか、それこそ今回扱う土星とかっていうところになって、
その惑星の周りを回っている星っていうところで衛星っていうふうに呼ばれています。
今回はその土星の周りを回っているTitanという星の大気の成分が明らかになってきたと。
地球は太陽の近くにあって、太陽の影響を受けた大気の構造になっているんですが、
土星は地球より太陽から離れているので、どちらかというと太陽の影響っていうのはかなり弱くて、
地球が受ける太陽からの紫外線の量で見ると、本当に数%としか。
つまり50分の1、何十分の1みたいな、そんな世界観なんですね。
そのぐらい紫外線が弱いと。
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この紫外線が降り注いでいることが、実はこの地球上の大気っていうののバランスをいろいろ保っていたりする秘訣になっているわけなんですが、
今言ったみたいに、土星には太陽の光がなかなか強く飛んでこないと。
これは距離でなんとなくわかるんですね。
太陽の近くから惑星で言うと、いろいろ呼び方ありますが、水・金・地・火・木・土・天・海・目。
目を押せ入れるかは任せるとして、そんな感じで並んでいると。
つまり水・金・地、地球は3番目に近いのに加えて、
土星っていうのは、火・木・土なので、そこからさらに3つ離れたところにある。
つまりかなり太陽から離れているという状況があります。
地球の大気っていうのは、さっき言ったみたいに、太陽の光によっていろいろ制御されている。
一方で、土星の周り、今回で言うと、土星の衛星タイタンは何によって大気っていうところが作られ出しているのか。
っていうとこれは、銀河宇宙船と呼ばれる、宇宙から飛んでくる放射線が、
実は土星の周りの大気っていうのを、いろいろバランスをとってくれているという状況です。
っていうのも、太陽を中心とした太陽系があって、太陽の近くだと太陽の光、
そして周りにいろいろ地場とかがあって、太陽系の中で結構いろいろ守られている部類に入ると。
その一方で、太陽系の外側に行けば行くほど、太陽の影響が弱くなった分、
宇宙の太陽系の外側からくる、今回で言うみたいな放射線の影響っていうのが強くなるんですね。
この放射線が強く降り注ぐ、銀河宇宙船っていうのが強く降り注ぐっていう状況のおかげで、
土星には独特の大気構造っていうのができてきます。
今回、巨大な地球上での望遠鏡っていうのを使って、土星の衛星タイタンっていうのを調べてあげた結果、
かなり小さい量ではあるものの、すごい複雑な分子、アセトニトリルっていうような名前のものだったりとか、
あとは窒素の同位体っていうのも発見されるっていうところが今回研究で明らかになったと。
これは、この衛星の周りの大気っていうところに宇宙船がぶつかる。
宇宙船っていうのは、例えばレントゲンを取るときにX線っていうのを放射されるじゃないですか。
ああいうような感じで目に見えない一種のエネルギーを持った波みたいなのが、宇宙の遠くからたくさん飛んでくるんですね。
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そのエネルギーにさらされた分子だったりとかっていうのが、それにぶつけられると破壊されたりする。
その破壊されたものがまた新しく周りのものにくっついて、なんていうような現象を引き起こすんですね。
今回の場合でいうと、銀河宇宙船が土星の衛星、タイタンが持っている大気、窒素の分子っていうのを破壊して、
その窒素の分子を破壊すると単体の窒素の原子ができると。
その新しくできた窒素の原子に対して、また周りに新しい色々な物質がくっついて、アセトニトリルなんていう物質を作ると。
ここら辺の細かい話、訳分からないと思う方は完全に聞き流していただいて大丈夫で、
今回ここの話で伝えたかったことっていうのは、太陽系っていうのはまず太陽を中心として特殊な環境が作られていると。
私たちは太陽に生かされているだけじゃなくて、外側から飛んでくる宇宙船と呼ばれるエネルギーの高い、危ないとは言い切れないけど、
宇宙の外から飛んでくるビームみたいなものの影響を受けずに住むような環境にいると。
一方で太陽系の外側に行くと、その太陽の影響っていうのからまた別、そして大気の構造っていうのが変わってくるので、
太陽系の外側から来る銀河宇宙船と呼ばれる、宇宙の遠くから飛んでくるビームの影響を強く受けやすいというところで、
太陽系の中でもやっぱり恵まれた環境にいる地球っていうところは、それはそれで特殊なんだなというお話です。
今回の話、宇宙から飛んでくるビームみたいなものが空気を変えている。
こんなの、地球上であんまり起こらなくてすごい特殊な話なんじゃないかと思う方いるかもしれませんが、
夏場とか結構一時期話題になった光化学スモックなんていうのあったりしましたよね。
あれは簡単に言えば、太陽から飛んでくる紫外線の量とかっていう光の強さによって、地球の大気の中にあるそれぞれの物質とか、
地球上で言うと、窒素酸化物とか炭化水素って言われるようなものっていうのが、太陽の光によって分解されて、それが光化学スモックっていうふうに呼ばれるんですね。
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言ってしまえば、土星の惑星タイタンでは、宇宙から飛んでくる光によって光化学スモックみたいなのが起きている。
そんなふうにイメージしていただけたら少しは理解できるのかなと思って、今回この例を紹介させていただきました。
ということで今日は、地球の大型望遠鏡で見たことによって、土星の惑星タイタンの大気について明らかになったというお話をさせていただきました。
今日はですね、ちょっといつもよりもより科学っぽいお話をしてみましたが、明日はもっと噛み砕いた、いつものソフトな宇宙をお届けしていきたいと思っておりますので、お楽しみにしていただけたら嬉しいです。
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昨日に比べて少し喉の調子は良くなりましたが、ゆっくり喉を休めて明日の放送に備えたいと思います。
それでは皆さんも体調にお気をつけて、また明日。