1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 141. 人工衛星は黒がいい!?..
2021-02-28 10:43

141. 人工衛星は黒がいい!?その理由のハナシ

昨日は限界でした!すみません。

珍しく早朝配信です。

今日はちょっと雰囲気を変えて、人工衛星のハナシ!しかも色!!


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始まりました。佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で、天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。こちらのポッドキャスト。
本日はですね、黒く塗った人工衛星は、太陽の光を反射しにくいというお話をしていきたいと思います。
今日はですね、今まで天体の話とかが多かったですけど、今後やっぱり人工衛星とかによって、宇宙開発がどんどん進んでいくというところがある中で、
空を見上げると、人工衛星によって光が遮られてしまって、天体観測に影響が出ている、なんていう課題も出ているんですね。
なので、そういう宇宙開発とのバランスを取るような、そんな研究が今回されていたので、そちらちょっといつもとは趣向を変えてですね、
人工衛星のお話をしていきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただければなと思っております。
といったところで、毎日恒例の活動報告、近況報告みたいなのになりますが、
今日はですね、今は申し訳ありません。朝の5時40分とかに録音しております。
というのも、昨日の夜、更新できるような状態じゃなく、完全に疲れ切って休憩しまくっていたにも関わらず、
昨日はもう無理だというところで、申し訳ありませんが、朝の更新ということにさせていただきました。
白紙論文が終わって初めての土日なわけなんですよね。
なので、昼間は友達と食事に行ったりしながら、ゆっくりパソコンも持たず、研究もしない一日を過ごしてですね、
すごくリラックスはしていたんですけど、やっぱり何もしなくても体力は乗っていかれるもので、
夜はもう本当に限界だったんですね。
これはもうダメだと、寝ないとしんどいと思って、今日は朝の録音になったといった感じです。
全てが全部解放されて、まだやっぱりちょっと頭の中は整理しきれていないような部分っていうのはあるんですけど、
そういうところも踏まえて、しっかりと休憩というのは取っていかないと本当に良くないんだなっていうのは実感しましたね。
あと、休みの過ごし方がわからなくなっているっていう、これはまた別の課題が上がってきてますので、
そこはちょっとおいおいリハビリというか、ちゃんとどうやって休むのか、どうやって遊ぶのかみたいなところっていうのも
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ちゃんと取り戻していかないと、人間味がなくなっていって良くないななんて思っております。
そんな感じで、ポッドキャストはしっかり毎日撮っていきたいので、朝の更新といった感じにさせていただきました。
夜楽しみにしていただいた方、大変申し訳ありませんが、これからもちゃんと毎日更新していきますので、ぜひよろしくお願いいたします。
といったところで、毎日恒例の…あ、間違えました。
今日の本題は、黒く塗った人工衛星が太陽の光を反射しにくくなるといったようなお話をしていきたいと思います。
というのも、近年やっぱり宇宙利用っていうのの需要がすごい高まってきている状況なんですね。
よく見るじゃないですか。やっぱり国とかそういうレベルでやっていた宇宙開発がどんどん民間に移行していっている様。
日本の国内でも宇宙系のベンチャーとかっていうのが結構出てきているのを軽くニュースで聞いたりするとは思うんですよね。
そういうところが取り組んでいく宇宙利用、宇宙空間の利用っていうのだと、一番多く挙げられるのが小型の人工衛星を挙げて宇宙空間を利用した通信をやっていったり、
エンターテインメントにしていったりといったようなことをする会社が多いんですよね。
その中の一つで衛星コンステレーション計画というものがあります。
これは複数の衛星、本当に10個とか本当に100個とか数千のレベルで小さい衛星をバーンと挙げて、
そいつら一つ一つを連携させて稼働させることによって小さいものをつなげていくことで大きい性能を出すといったところで、
例えばこのコンステレーションっていうのが地球上の宇宙空間からの携帯の通信とかに利用されたりとか、
そういった目標を立ててビジネスを展開している会社も結構あったりするんですね。
そうするとやっぱりコンステレーション、これ日本語に言うと星座とかそういう意味なんですけど、
そのコンステレーション一つ一つを連携させてやる大量の人工衛星が地球の周りを覆ってしまうとですね、
地上から何か星を観測しようとした時とかにその見ていた途中に人工衛星が移り込んでしまうという現象が結構ここ最近は増えてきているわけなんですよね。
こうなってしまうと地上から天体観測をしようとしても人工衛星に阻まれてしまうと、
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地球の周りに薄い膜が覆われてしまったような感じでなかなか星を見ることができないなんていうこともだんだん出てきていると。
そんな中で天体観測とそういった宇宙利用のバランスをうまく取るようにするにはどうすればいいのかみたいなところを考えてあげた結果ですね。
じゃあ天体観測をしている時に人工衛星が移り込んでしまう。
これって移り込む、つまり人工衛星が太陽の光を反射してこっちにいることがわかるような状態になっているという状況になっているということは、
一つの解決策として、その太陽光が反射しにくいようなものにすればいいんじゃないかというふうに考えたわけですね。
それで真っ黒に塗装したダークサッドと呼ばれる人工衛星が打ち上げられて、
それの反射率、太陽の光がどれくらい反射されるかなんていう実験を行ったんですね。
そうすると、これすごく単純な話だと思うんですよ。
黒くすれば太陽の光はあんまり反射しないんじゃないの?
一方で銀とかになっているとすごいキラキラと反射しそうだという直感的に気づけるものを本当にやったらどうなるのかというふうに確認する実験ですね。
そうすると、実際にダークサッドという真っ黒に塗りつぶした人工衛星を地上から観測してあげると、
真っ黒に塗らなかったときに比べて光の強さが半分以下になった。
半分程度ですね。半分程度になったというところが今回の実験で明らかになった。
これで例えば今後人工衛星をたくさん打ち上げようとしたときに、
じゃあ皆さん黒に塗ってくださいというような規定とかが出てくる可能性があるわけなんですね。
ただ言っても半分にしかなっていませんし、地球の周りが覆われてしまった場合ですね、
結構弊害が出るところ、天文学だけじゃなくて、天文学以外にもアマチュアで星空を見ている方とかも含めて、
そういうのって結構全体のバランスとかを見つつやっていかなきゃいけないものなので、
1個ずつこうやって改善できるような実験が行われているのは非常にいいことだなと思って今回は紹介させていただきました。
といったところで今日は真っ黒に塗った人工衛星は、
普通の銀色の人工衛星に比べて半分しか太陽の光を反射しないという非常にシンプルなお話でした。
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今後こうやって一般利用する中でこれが応用されていければ嬉しいなと思います。
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ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになっておりますので、
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では早速Twitterのコメント読み上げさせていただきます。
Twitterネームあやなさんからいただきました。
宇宙話11話から15話、太陽フレアの怖い話、知らないこと多いですというコメントですね。
ありがとうございます。
昔のも遡って聞いてくださっている方は最近ちらほらいらっしゃいまして、
そんな中で太陽フレア、自分の専門に近い分野なので結構注目していただけて嬉しいなと思ったところでございます。
続いてTwitterネームさくやさんからいただきました。
宇宙話、電波天文学の発展は目覚ましいですねというところで、
そうですね、電波天文学についてフォーカスした数日であったので、
そこらへん少しでも感覚的につかめたら嬉しいなと思っていたので非常に嬉しいコメントでした。
といったところで、このようにTwitterのコメントをどんどん紹介していきたいと思いますので、
皆さんもじゃんじゃんつぶやいていただけると嬉しいです。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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