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こんばんは、北詰至です。
このポッドキャストは、毎週1つの短歌を取り上げて、
短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
1週間の終わりの息抜きに聞いてください。
今回は、教訓を含んだ短歌をご紹介します。
果たして、バターナイフはバターを塗る以外のポテンシャルを秘めているのでしょうか?
私が体験したヨーロッパでのナイフの使い方についてもお話しします。
バターナイフはバター塗ってりゃいいんだよと
バターナイフが言う悲しさよ
バターナイフはバター塗ってりゃいいんだよと
バターナイフが言う悲しさよ
今回は、シローズ・マイさんの
バターナイフはバター塗ってりゃいいんだよと
バターナイフが言う悲しさよ
という短歌をご紹介します。
今回この短歌を見て、ずっと考えていたのはですね、
バターナイフの他の使い道って何があるかなっていうことをずっと考えていました。
バターナイフ、うちにもあるんですけど
バター、マーガリンとかね、バターとかを塗るのにしか使ってないんですよね、確かに言われてみると。
だけど、この短歌の中でバターナイフはバター塗ってりゃいいんだよってバターナイフが言ってるわけですよね。
で、言うってことはバターナイフがバター以外に何か塗ったりとか使ったりする使い道があって
あるけど、お前はバターナイフなんだからバター塗ってりゃいいんだよって思ってるっていうことですよね。
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だからなんかこの短歌を見つけてからずっとバターナイフの他の使い道を考えてたんですけど
全然見つからなくて
バターナイフの他の使い道
無理矢理考えたのは
うちにあるバターナイフね、例えば洗い物が溜まっちゃって
本当に使うものがないときに卵をかき混ぜるとかね、溶き卵を溶くときに
例えば菜箸も洗い物が溜まっちゃってて使えないし
卵溶くスティックみたいのがあるんですけど
それもまだ洗ってなくてほったらかしになってて
例えばフォークとかスプーンとかも手払っちゃってるとするじゃないですか
で、そういうときにかき混ぜるのないなぁ
でも洗い物するのはめんどくさいなぁ
みたいなときにバターナイフでかき混ぜておくか
みたいな
そういうのは考えたんですけど
それぐらいかな
そういうときにあれですかね、バターナイフが言われるんですかね
お前バターナイフなんだから卵なんて溶いてんじゃねえよ
バターナイフはバター塗ってりゃいいんだよ
みたいなこと言われたりするんですかね
うちに卵溶くぐらいいいと思うんですけどね
だからね、なんかこの歌ってちょっと自虐的ですよね
なんかその身の丈にあったことしとけよとか
ちょっと出る杭を打ってるような感じもするんで
なんかちょっとこう身の丈よりもちょっと上のことをやろうとしてる
上のことをやろうとしてる人
人っていうかやろうとしてるバターナイフの後輩とかですかね
とか自分自身とかに対して
いやそんな高望みしてないで
どうせ失敗するんだからバターナイフなんだからバター塗ってりゃいいんだよって
ちょっとサトスみたいな雰囲気なのかなって思ってて
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だとすると卵溶くぐらいじゃ言わない気がするんですよね
なんかバターナイフはもっとなんだろうな
ちょっとこう熱血でですね
私が思ったのはなんかこれってバターナイフさん
ベテランバターナイフさんがバターナイフの新入り後輩とかに
サトしてる感じがしたんですよ
でバターナイフの新入りさんが
毎日バター塗ってることにですね不満たらたらになってきて
いや先輩俺毎日バター塗ってて痩すよみたいな感じになってて
で俺は実は夢があるんですよね聞いてくれますかみたいな感じで
なんだろうなんかだから卵溶くとかじゃないんですよね
なんかもっとすごいことをやろうとしてるんですよね
例えばもう包丁になるとかですね
いやもう本当に俺の夢は英語の和牛を切ることですみたいな
和牛の筋切り
あのそんなあれか高級なお肉は筋切りとかしなくていいのかな
例えばですね高級食材を切ることですよ
みたいなスパッとないたの上で活躍してやりますよ
みたいなことを言ってて
それを書籍のねベテランバターナイフさんが
お前何言ってんだバターナイフはなバター塗ってりゃいいんだよ
みたいなことを言ってるのかなって想像してました
でバターナイフ同士でねそういう風に言い合ってて
その若者の可能性をね何だろうずらしちゃうというか
いや俺ら所詮バターナイフでねそんな尖ってないから肉とか切れないんだから
っていう諦めモードの悲しさみたいなものなのかなって思ってましたね
この短歌を見た時に
でまあこれ短歌に出てくる主人公はバターナイフですけど
これが人にも置き換えられますよね
人の世界でもそういうことってあると思うんですよ
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で自分が自分に対してダメ出しをする
その可能性を制限しちゃうことの悲しさみたいなのがあるんじゃないかなって思いましたね
なかなかすごく教訓を含んだ
国語の授業とかに出てきてもいいような短歌だなって思いました
ここからはちょっと私の思い出話をしたいと思います
この短歌でバターナイフって出てきて見た時に
私がドイツに住んでた時のことを思い出したんですけど
実はドイツでホームステイしてたお家ではバターナイフなかったんですよ
ちょっと意外じゃないですか
海外の方がねちゃんとそういう専用のパンをよく食べるから
バターナイフとかありそうな感じしますよね
もちろん私そのお家ぐらいしか知らないんで
たまたまそのお家にバターナイフがなかっただけかもしれないんですけど
なんかそのお家では普通のナイフ
お食事に使うようなナイフをバターナイフ代わりに使ってたんですね
そこの家のお父さんがナイフを使うのがすっごく上手で
ナイフで綺麗にバターをこそげとってですね
パンの上に端まですっごく綺麗にバターを塗るんですよ
まるであの壁にペンキを塗ってるような感じで
パンの端から角をちゃんと取って
角を埋めてから中枠ですね
枠の内側を塗るみたいな感じで
綺麗にまんべんなくバターを塗ってですね
それでパンを食べてたんですね
ヨーロッパの人のナイフの使い方の上手さっていうのに
すっごく驚いて私のとき
そのバターを塗る仕草もそうだし
そんなに綺麗にバター塗れるんだってびっくりしたし
あとは私すごくびっくりしたのが
私のお父さんがバターナイフを使ってたんですよ
あとは私すごくびっくりしたのが
ゆで卵の食べ方なんですけど
ゆで卵って日本で食べるときって
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剥いて出てきますよね
殻を例えば朝食に出てくるとしたら
お母さんが茹でてくれて
お母さんが台所で殻を剥いて
殻を剥いて剥き卵にして
お皿に乗せて出してくれたりしますよね
向こうって殻付きのままエッグスタンドに乗せて出てくるんですね
エッグスタンドがあることは知ってたんですけど
日本にいたときはエッグスタンドなんて
そんなおしゃれなものを使ったことがなかったし
これどういうときに使うのって思ってたんです
いちいち卵立てて食べるシチュエーションってなんだろうって思ってたんですけど
それが当たり前のようにエッグスタンドに乗って出てくるわけですよね
エッグスタンドに卵殻付きのまま乗ってきて
これどうやって食べるんだって最初思ったんですよ
ここでテーブルとかでコンコンってして
指で殻をめくるのかって思ったんですけど
全然違ってて
まずエッグスタンドに殻付きの卵が乗った状態でね
ナイフで横からコンコンコンコンって叩くんですよ
そうするとちょっとだけひびが入って卵の殻に
そのひびをきっかけにしてゴリゴリゴリゴリって水平に卵を切るんですね
だから横に真っ二つの状態でゴリゴリゴリってナイフで切って
そしたら殻付きのまま卵が二つに割れますよね
それをスプーンですくって食べるっていうのが
向こうのゆで卵の食べ方だったんですよ
ナイフでゆで卵を殻ごとぶった切るっていうのもすごくびっくりして
ナイフってこんなポテンシャル秘めてるのねって思ったんですよね
日本でフォークとナイフ使う時って洋食とかの時ですよね
例えばファミレス行ってハンバーグ食べる時とかね
ナイフとフォーク出てきてそういう時お肉切ったりすると思うんですけど
それ以外で日本で食事でナイフ出てくるってあんまりないんで
こういう風に使うんだってすごく驚いたんですよね
よく海外の人が日本にやってきて日本食食べる時にお箸使うのが難しい
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例えばお箸使うのがすごく上手な外国の人がいたら
お箸上手ですねとかって言ったりするじゃないですか
それと一緒でね
日本人はやっぱりお箸を使うことの方が多いから
私たちは意外とナイフの使い方知らないなって思ったんですよね
それがすごく向こうにいた時にカルチャーショックというか勉強になりました
私たちは洋食食べる時にナイフとフォーク使うんで
別に使えるよって思うかもしれないんですけど
実はナイフとフォークの使い方のポテンシャルって
まだまだ私たちにやっぱり知らないことがいっぱいあって
それはやっぱり日常的に使っている人には敵わないなって思いましたね
たくさんまだ学ぶことがあるなっていう風に思いました
なんかバターナイフの話からそれちゃいましたけどね
バターナイフっていう単語でそんなことを思い出したりしていました
はい、いかがでしたでしょうか
今回はシローズマイさんのバターナイフはバター塗ってりゃいいんだよと
バターナイフが言うかなしさよ
をご紹介しました
単価な世界の歩き方は毎週金曜夜8時に配信しています
また来週金曜夜にお会いしましょう
それではおやすみなさい