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こんばんは、北詰至です。 このポッドキャストは毎週一つの短歌を取り上げて
短歌の世界の楽しみ方をお話ししています。 毎週金曜夜8時に配信しています。
1週間の終わりの息抜きに聴いてください。 今回は短歌、アート論を厚く語る回です。
短歌って紙に印刷するのがベストな表現方法なんでしょうか? という疑問について語りたいと思います。
歌人の鈴掛真さんの刺繍短歌と 私、北詰至のアクリル短歌もご紹介したいと思います。
大人には なりたくないと言いたげに
あいつはファンタグレープを飲む 大人にはなりたくないと言いたげに
あいつはファンタグレープを飲む はい、今回は鈴掛真さんの
大人にはなりたくないと言いたげに あいつはファンタグレープを飲む
をご紹介します。
歌人の鈴掛真さんの短歌なんですけれども どこで見つけたかというとですね、すごい面白くてですね、今回。
鈴掛真さんはまあ歌人の方で歌集も出してらっしゃって しかもその歌集の帯はね、田原真さんが帯を書いたりしているっていう
あのまあ注目されている方なんですけれども、しかも若い方なんですよね。 なんですけれども
えっと
その鈴掛さんが31音っていう
短歌の造形アイテムのプロジェクトっていうのをされてて 造形アイテムって何かっていうと短歌を
あの詩集みたいなその文字本の形ではなくて 造形アイテム何かの形にしたアイテムにして
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あの短歌を作ってみるっていうプロジェクトをされてるんですね でそれがまあ31音っていうプロジェクトなんですけど
そのですねホームページで詩集短歌っていうのを販売してるんですよ
で詩集短歌って何かっていうとですね あのキャンバス地の
まああの四角いま 絵を買う時なんかキャンバスで絵って買ったりしますよね
そういう感じでそのキャンバス上にあの鈴掛さんご自身が詩集するんですね短歌を でそれを販売してるんですよ
でこれあの このポッドキャストの概要欄にリンクを貼っておくのでぜひ見てみてほしいんですけど
あの一個一個色とかを変えてるんですよ 例えばですねあの今日を紹介する
ファンタグレープの短歌だったらですね あのファンタグレープみたいな紫色の刺繍糸を使って
詩集をしてるんですねベースは で所々に例えばファンタグレープっていう文字だけ
なんかもうちょっとグレープっぽい青みの強い紫色の糸を使ってたりとか あと漢字のところだけ大人とか
言いたげとか飲むっていう漢字のところだけ緑色に変えて詩集をしてたりとか 目で見ても楽しめる
短歌作品っていうのに仕上げてあるんですね これは本当ぜひ31音のホームページ見てみてください
あとはね例えばね私すごいなーって思ったのが つぼみっていう刺繍短歌の作品なんですけど
この短歌もすごいいい短歌でですね 咲いたならいずれは枯れてしまうから
ずっとつぼみでいちゃダメですか っていう短歌なんですよ
この短歌自体もすごいんですけどこの短歌の刺繍は a
つぼみが高 咲いてる枝
の感じを枝に高つぼみがポツポツ咲いている感じをイメージされているような色味 になってまして茶色の文字刺繍をベースにしてポツポツところどころへとピンク色の
色を使った刺繍をされているんですね で右下と左上の余白のスペースに枝に高つぼみが
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ちょこんとついているようなあのイラストの刺繍もされていて これもすっごく素敵だなぁって思いました
ね私なってこんなにすごいすごいって言っているかっていうと 私も実は先日ですね
あの本当にこの刺繍短歌を見る前に 短歌を補造系アイテムにできないかなーっていうことで
あの アクリルに短歌を印刷するっていうのを作ったんですね
で ちょっとその url も一緒にこのポッドキャストの詳細に貼っておくのでぜひ見てみてほしいんですけど
アクリルの中にえっと黒い文字で短歌を書いて まあクリルパネルみたいな形に
短歌作品を仕上げるっていうのを作ってみました これもねちょっといろいろ話していると長くなるんですけど完全に自分のオリジナル
ってわけじゃなくて ポエム詩をそういうアクリルグッズに印字してるっていうグッズがありまして
それを見てすごく素敵だなぁと思って 短歌もこの表現方法って合うんじゃないかなって思ったんですね
であの今ってサイトで簡単にグッズが作れたりするので まあそれで作ってみました
で 私あの
あんまり詩集とか読まないんですよ実は で
あとはネットでねこう短歌っていろいろ見れたりとか本でも見れたりとかするんですけど あんまり積極的には読まなくてですね
でこのポッドキャストやるために短歌何か素敵な短歌ないかなーって探したりはするんですけど 自分でこう趣味の時間で短歌を読むっていうことは
意外とないんですよね で
短歌好きなのになんで読まないのかなーって自分でも こう常々不思議だったんですよ
で詩集も買っては見たものの買いっぱなしで読んでないとか結構あったりして 詩集ってあの本の中に短歌がまあいっぱい次から次へと並んでて
もちろんこうどういう短歌を載せるかとかどういう順番で並べるかとか そういう編集のところではいろいろこう
素敵にね工夫されてて まあそういうものを読み取って楽しむっていうのも一つ短歌の楽しみ方だと思うんですけど
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私にとっては短歌って一種だけでものすごく世界が広いものなんですね あのいくつも並んでる
並んでなくてもただ一つ31文字短歌が並んでるだけで その奥にすごい
広大な世界が広がっているなーって思ってるんですよ だから一種取り上げてこのポッドキャストでも15分ぐらい
あのその短歌についてお話ししたりしてますけど とにかくすごい短歌の世界って深海みたいね
どこまでもこう深く深く潜っていけるものだって 思ってるんですねでその海を
このポッドキャストであれこれお話ししてるみたいにいろいろ探っていくというか その短歌の世界をどこまでも深く潜って泳いでいくっていうのが私の短歌の楽しみ方のスタイルなんです
でそうした時に 刺繍って
私は溺れちゃうんですよ 結局深い海がいくつもいくつも本の中に並んでるってことなので
私はもう酸素ボンベも尽きちゃうし そんなに泳ぐ体力もないし
結構その海に今度は飲み込まれて溺れちゃうんですよね 短歌って31文字しかないけど私にとってはすごく情報量が多い
芸術なので その海に溺れちゃう
から 私は刺繍が楽しめない
ですね
っていうことに最近気がついて だから
紙にどんどん短歌を印刷していくっていう方法が私の刺繍 刺繍じゃないや
短歌の楽しみ方に合わないなーって思って それで短歌をもっと素敵に見せてそれで私が思ってるみたいなその短歌のどこ
までも あの潜れる深い海っていうのをどうやって見せたら表現できるんだろうって
考えた時にあの参考にしたのがアクリルに文字を印刷するっていう 手法でした
アクリルも素敵なんですけどでだからそういう繋がりでこの刺繍短歌を見つけて今日 すごく嬉しく思ってます
なんか同じように考えた人がいるんだっていたんだっていうのが すっごく嬉しくて
多分短歌を刺繍しようって思われたきっかけって なんかちょっと似てるところがあるんじゃないかなって普段に思ってます
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はい すいません今日はですね本当に鈴角さんのこの刺繍短歌を発見したのでそれがもうめちゃくちゃ嬉しくって
興奮してます
で えーっと
ちょっとしゃべりすぎたのでこの後は鈴角さんのファンタグレープの歌についてお話ししていきたいと思います
大人にはなりたくないと言ったげにあいつはファンタグレープを飲む この歌もすごい好きで
あの なんかいろんな思いが
込み上げてきますよねそれこそファンタグレープのこうシュワシュワっていう感じみたいに 青春の甘酸っぱい感じを思い出してます
で なんか大人になると確かにファンタグレープって飲まないなーって思いました
子供の時、高校生とかの時はファンタグレープ ファンタグレープ味に限らずファンタって飲む機会もあったし
あと結構それCMの影響もあるかなって思ってて ファンタのCMって高校が舞台で高校生がこう弾けてる感じでファンタを飲むっていうCMですよね
ずっと昔から 結構それのすり込みってあって
だから 高校生の時はファンタ飲んでたし高校卒業してからはファンタってちょっとずつ飲まなくなってたなぁって思います
あとあの年取ってくるとやっぱ甘すぎるものが
飲むとしんどいっていうのもあったりしてですね そんなところで老いを感じたりもしてるんですけど
まあなんでファンタって結構青春の象徴かなっていうふうに 思いました
でそれをまあ大人にはなりたくないからあえてファンタを飲むっていう 単価ですよね
まあそう言いたげにファンタを飲む だからこの大人にはなりたくないあいつ以外の人
周りの人はまあ多分その人と同年代なんでしょうけど まあその人たちはもうファンタを卒業したんでしょうね
俺たちはファンタ飲んでないけどあいつは あいつだけファンタ飲んでるよね
まあ大人にはなりたくないって言いたげな感じだね っていうことなんだと思います
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だけどその中にこう そのファンタと高校時代の思い出とか
読み手側のですね受け手側のそういう記憶を呼び起こされますし なんかそのファンタのシュワシュワ感ってやっぱその弾ける感じ
で青春の象徴みたいな感触だなっていうふうに 思いました
だからなんかこういう感じで本当に一種の中にいろんな 世界が広がってるんですよ
読む人によってその世界って一人一人違ってきて なんかやっぱり私は一種入魂スタイルというか
一種一種に時間かけて向き合いたいな っていう
タイプですね まあそうすると
詩集である程度のその 文字数詰めないと本としては成立しないですからね
そういうところのジレンマもあるかもしれないですけどね なんか本村ひろしさん
だかが以前に詩集って文字効率悪いよねみたいなことをおっしゃってたか まあエッセイかなんかで書いてたか
そんな気がしてますけど まあ
文字数に対してまあ値段コスパ文字コスパみたいな悪いよねみたいな まあ確かにそうなんですけど
文字数が多ければいいっていうものでもなくって やっぱり単価ってあの
ハウツーボンみたいなものではないんで 文字数多いといいっていうわけではなく
やっぱり一つの アートですよね
アートって考えたら文字効率っていう考え方もなくなると思うんですけど なんかちょっとそこが
まだ 世間的にちょっと認識にズレが
あったりするのかなって思いました なんかこの単価アート論は結構私の中ですごい好きなテーマで
またちょっと話したいなと思います なんか1回に話してるとめっちゃ話が止まらなくなってきちゃうんで
あのちょいちょい出していきたいなっていうふうに思っています 繰り返しになりますけど鈴掛芯さんの
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刺繍単価作品が見られる31音というホームページと あと私が試しに作ってみたアクリル単価のページのリンクを
このポッドキャストの詳細のところに載せておくので ぜひ両方ともチェックしてみてください
はいいかがでしたでしょうか 今回は鈴掛芯さんの
大人にはなりたくないと言いたげに あいつはファンタグレープを飲む
をご紹介しました 単価の世界の歩き方は毎週金曜夜8時に配信しています
また来週金曜夜にお会いしましょう それではおやすみなさい